オホーツクの暁鐘 ~アイヌと極寒の諸民族を導き巨大連邦国家を創る~   作:サウス

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第3章時点での登場人物紹介です。


登場人物紹介 ――第3章終了時点――

【ニプタイ(二風谷)陣営】

 

・ハルコル(主人公・十三歳)

 前世の記憶を持つ転生者。前世は数字に明るい勤め人だった。六歳で記憶が覚醒。村の繁栄と来たるべき嵐への備えを進める。

 

・ペカンクㇽ(ハルコルの父/村長=コタンコㇿクㇽ)

 政治と外交の顔役。重く短い言葉を使う。息子を信じ、「数字で測れぬもの」を見る目を併せ持つ。

 

・トゥレㇷ゚(ハルコルの母)

 畑の女衆を束ね、村の食を支える差配役。

 

・ミナ(帳簿・実務)

 ハルコルより一つ二つ年上。和人に拾われた孤児で、正確な歳は本人も知らない。アイヌと和人の混血。和語を解する。

 

・カニタ(工房長/鍛冶)

 武器・火薬・焙烙づくりを担う職人。製鉄から銃へと腕を広げ、新しい技術の開発に執念を燃やす。

 

・カント(巡回部隊長)

 海沿いから来た若き猟師あがりの武人。血の気が多く、戦いの現場を仕切る。

 

・ウタ(交易責任者)

 内陸ルートの開拓者。ソーヤ・ヨイチ方面まで足を延ばし、「交易」を担う。

 

・ソウカ(交易担当)

 ウタのもとで交易隊を率いる。

 

・モノクテ(エカシ=長老/語り部)

 七十近い古老。口伝(ウパシクマ)の担い手。「逃げる勇気」と「備えの知恵」を伝える、村の精神的支柱。

 

 

カニタが束ねる工房を、五人の弟子・職人が支える。

 

・トゥイマ(弟子/製鉄)

 海辺コタンの出。「炉の音で鉄を聞ける」とカニタに見込まれた、製鉄の中核。

 

・ユキ(弟子/細工)

 ニプタイ生まれの娘。母はアットゥㇱ織りの名手。指先の器用さを買われ、細かな仕掛けの組み立てに才を見せる。

 

・レウ(弟子/鍛造)

 右膝を痛め、森を追えなくなった元狩人。誰より強い脚で天秤鞴を踏み、鍛造の下ごしらえを担う。

 

・アエトモ(木工職人)

 サㇽ川上流から招かれた丸木舟(チプ)職人。ペカンクㇽの旧友。「沈まぬ舟」を削る腕で銃床づくりを担う。老職人。

 

・シノッ(木工職人)

 アエトモの娘婿。舟彫り十年の若手。陽気で話好きで、張りつめた工房の空気をふっと緩める。

 

・ニウㇰ(占冠の長)/イコㇿ(夕張の長)……山間の沢筋のコタンを束ね、交易網と水運に加わる。

 

 

【ニプタイと結ぶ勢力】

・ハウカセ(イシカㇼ=石狩の老首長)……北の老雄。

 

・ハチロウウエモン(ヨイチ=余市の首長)……海の道で外とニプタイをつなぐ交易の中継役。

 

 

 

【シャクシャイン陣営(東・メナシクル)】

東の海沿いを束ねる大勢力。

 

・シャクシャイン(東の大首長)

 メナシクル(東の集団)を束ねる傑物。

 

・庄太夫(しょうだゆう/和人の参謀・シャクシャインの娘婿)

 素性の知れぬ流れ者。知恵でシャクシャインを支える。

 

・流れ者の和人衆(最上の助之丞・尾張の市左衛門・庄内の作右衛門)

 シペチャリのチャシ(砦)に身を寄せる、出自さまざまな和人たち。

 

 

 

【オニビシ陣営(西・シュムクル)】

シャクシャインと並ぶ、もう一方の雄。

 

・オニビシ(西の大首長)

 シュムクル(西の集団)の長。東のシャクシャインと長く睨み合う。

 

・ウタフ(オニビシの娘婿/若き猛将)

 冷徹で有能な知将。かつてサㇽ河口の砦を奇襲した。

 

 

 

【松前藩】

蝦夷地交易を独占する。渡島半島の和人地を治める。

 

・松前高広(まつまえたかひろ/通称・兵庫/第三代藩主・数え二十歳)

 幼くして家督を継いだ若き藩主。江戸での鬱屈を蝦夷地で晴らすかのように、アイヌへ強硬に臨む。

 

・松前矩広(まつまえのりひろ)

 高広の嫡男。まだ数えの幼子で、江戸の藩邸で母と乳母に育てられる世継ぎ。

 

・蠣崎広林(通称・蔵人〈くらんど〉/国家老)

 藩主の留守を守り、藩政の実務を回す武人肌の家老。トカチ場所(十勝)の知行主で、広尾に番屋の出張所を持つ。口数少なく眼光鋭いが、円空仏を奉じる篤信の人でもある。

 

・蠣崎広隆(かきざきひろたか/家老)

 蠣崎一族のもう一人の家老。政治家肌で、現地の交易と差配に連なる。

 

・松前泰広(まつまえやすひろ/通称・八左衛門)

 高広の伯父にあたる旗本。江戸藩邸を切り盛りし、幼い甥を陰から支える後見役。大目付・北条氏長の婿でもある。蠣崎の現地差配には距離を置く。

 

 

 

【江戸幕府】

蝦夷島主・松前を、さらにその上から束ねる天下の権力。

 

・徳川家綱(とくがわいえつな/四代将軍)

 天下を治める将軍。松前藩は、その威光のもとで蝦夷地の交易を委ねられた一家臣にすぎない。

 

・酒井忠清(さかいただきよ/雅楽頭〈うたのかみ〉・老中)

 幕政の中枢を握る老中。

 

・北条安房守氏長(ほうじょうあわのかみうじなが/大目付・正房とも)

 後北条の血を引く兵学者の大目付。迷信を排した合理の兵法で知られる。松前泰広の舅。

 

 

【大陸の大国(山丹交易の彼方)】

山丹交易(アムール経由の北の交易路)のはるか先に座す、二つの大国。蝦夷錦も、ニプタイが手に入れたロシア製の火縄銃も、その彼方から流れてきた。

 

・康熙帝(こうきてい/大清国皇帝)

 中華と満洲を束ねる大清の若き皇帝。即位したばかりの幼帝で、政(まつりごと)は摂政の重臣たちが代行する。その北辺、アムール(黒龍江)の流域で、東進してくるロシアと衝突を始めている。

 

・アレクセイ・ミハイロヴィチ(ロシア皇帝=ツァーリ)

 毛皮を求めてシベリアを越え、東へ東へと版図を広げるロシアの君主。その先兵コサックがアムールで大清とぶつかっている。

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