人間関係が嫌になったキョウヤがミアレにサヨナラバイバイする話 作:ロクナナエイト
この作品の内容はポケモンZAの二次創作です!
異次元ミアレのネタバレまでがっつり含まれます!!
一部のキャラクター(ジガルデ、カラスバ、ユカリ、デウロ、マスカット)に対するヘイトがとんでもない事になってます。
上記のキャラクターが貶される様を見たくない方は今すぐ
引き返す事を推奨します!!!
それでも構わない方はどうぞ、最後までお楽しみください。
ダークライを救い、レックウザを捕獲してアンシャの願いを叶えたMZ団。再びミアレを救った彼らは今回の件を伝える為にAZの墓参りに来ていた。
キョウヤ「・・・以上が異次元ミアレの結末です。今回も何とかミアレを守る事が出来ました。」
タウニー「だから心配しないでAZさん、どうかこれからも空から見守っていて。」
アンシャ「AZさん・・一目お会いしたかったです。」
コルニ「私も、死ぬ前に会いたかったよ。」
ピュール「・・・皆さん報告も済んだ事ですし、ホテルに戻る前にヌーヴォカフェで休んでいきませんか。」
デウロ「あたし賛成!アンシャちゃんにAZさんの事をもっと知ってもらいたいし!」
アンシャ「っ!・・はい!!是非!!」
キョウヤ(・・・疲れた、人付き合いくっそダルい。)
墓参りを済ました一行はヌーヴォカフェで休息を求めて歩み始めようとした・・その時。
カラスバ「ん?なんやオタクら揃いも揃って。」
マスカット「こんな暖かい日は外での話し合いに限りますね。皆さんは散歩のついでに墓参りですかな?」
キョウヤ「カラスバさんにジプソさんに・・マスカットさん?もしかして商談の帰りですか?」
ザビ組の二人とマスカットさんと鉢合わせた。さらに別方向から。
カナリィ「お~っすキョウヤ!何してんの?」
ムク「・・・・・どうも。」
カナリィにムク、シローにタラゴンまでやって来た。そして・・
グリ「おや皆さん。皆さんがご一緒とは・・また何か事件でも?」
マチエール「人手が欲しいなら、今なら私も協力できるけど?」
ユカリ「もちろん私も手伝いますわよ。ねぇハルジオ?」
ハルジオ「・・もちろんですユカリ様。」
ヌーヴォカフェの二人に探偵のマチエール。ユカリとハルジオまで。
何の因果かここにミアレの主要なメンバーが勢ぞろいしたではないか。そしてそれは、今のキョウヤにとってとても都合が良かった。
キョウヤ「ちょうど良かった・・・出てこい!ジガルデ!!」
彼はおもむろにポケットからモンスターボールを投げジガルデ10%を外へ出した。何故呼び出されたのか分からないジガルデは困惑を彼に向け、それに応えるように彼は言い放った。
「俺、ミアレから出ていくわ。」
「「「「「・・・・・・はい?」」」」」
・・・空気が凍った。ただでさえ普段からゴーストポケモンの溜まり場になっていて寒い墓地の空気が完全に凍った。しかし彼は全く意に介さず続ける。
「ジガルデ!この中から気に入った奴を一人選べ!俺はそいつにお前含めた伝説ポケモンや幻ポケモンを預けてミアレから出て行く。」
タウニー「ちょ、ちょっとキョウヤ!?いきなりどうしたの?」
「いきなりじゃない。そもそも俺は旅行者だ、やる事やったらミアレにバイバイするのは当たり前だろ。」
ピュール「・・そういえば、キョウヤがミアレに来た理由って何でしたっけ?いやそもそも、今まで話題に上がった事ってありました?」
「ないよ。つうか逆に何でお前等は俺を勝手にミアレの住人扱いしてきたんだよ?誰一人本人に確認とらないのが気色悪くて仕方なかったよ。」
そう言うと彼はジガルデを見下げる。しかしジガルデはキョウヤの言う事に納得いかずに首を横に振ってしょぼくれてしまう。その微妙な間を狙ってデウロが切り込む。
デウロ「ちょ、ちょっと待ってよキョウヤ!そういう大事なことはもっと早く私達に相談してよ!タウニーもそうだけど、何で大事な事を言わないかなぁ。」
「言ったらどうなるんだよデウロ。いっつもカフェ巡りばっかりしてる癖に毎日人助けに励んでるタウニーにあーだこーだ言いまった挙句、俺が借金肩代わりした時に一切手伝わなかったお前によぉ。」
デウロ「なっ!?いきなり・・・何・・。」
「ちょっどいいや、ここにいる連中にも色々言いたい事があったんだ。サヨナラついでに全部言ってやるよ。」
クルッと振り向いてAZの墓前へ足を運ぶキョウヤ。墓石を一瞥した後みんなの方へ振り返る。これでキョウヤvs大勢という構図が出来上がった。
「最初に言いたい事があるのはデウロお前だ。覚えてるか?サビ組から電話が掛かって来た時の事。」
「お、覚えてるよ!あの時はタウニーがサビ組から借金したって電話があたしとキョウヤに掛かってきて・・それで急いでサビ組に向かわなきゃって。」
「何で向かおうって思ったんだよ?」
「はい?だってあのサビ組からだよ!?法外な金利を押し付けて借金漬けにして死ぬまでタダ働きさせるって噂の・・・断ったら何されるか分かったもんじゃ・・」
「それだよ。何で相手がサビ組だって確信出来たのさ。サビ組の名前を語る詐欺電話かもしれないのにさ。」
「・・・え?」
「例えばの話、『貴方の友人A君が○○組に借金しました。しかしA君との連絡が付かないので代わりに友人の貴方とA君の借金についてお話がしたいです。○○組まで来て下さい。』こんな電話が掛かってきて最初に思う事は?・・十中八九詐欺だと思うよ、警察に連絡してハイ終わり。仮に本当に組から掛かってきたんだとしても、ただの友達の俺等に何の責任がある訳?あとはA君と警察と○○組で勝手にどうぞって流れじゃん。何でそこで組に行こうって思考になるのか理解できないわ。」
「それは!・・・もし本当だったらサビ組から報復が、」
「だ~か~ら~、本当にサビ組からかかってきたのか知る為にも警察にきけばいいじゃんって話!何で直接組に行くんだよ!馬鹿かお前。」
「ば、馬鹿って・・」
「それにサビ組って今まで警察のお世話になった事が無いってAZさんも言ってたじゃん。それって今まで報復とか誘拐とかの悪い事は一切してないって事だろうし。あの電話を無視したところで俺等が拉致られる可能性は限りなく低かった。それに初めてジプソさんに会った時も『貴方がキョウヤさんでしたか!』みたいな反応してたし、俺等が馬鹿正直に来るなんてサビ組も思ってなかったんじゃないのかな?だからこそ玄関前の俺等を見て内心驚きだったんじゃないか?・・・なぁジプソさんよぉ?」
ジプソは何も言わずに眼鏡に手を当てる仕草をして表情を隠した。
「そしてその後のタダ働き。あれに関しては完全にデウロが悪い。カラスバは俺等を遠回しな言葉で威圧するだけに留めて、ポケモンで直接暴力を振るってくる事はしなかった。本当は俺の手持ちにいる親分ダストダスと親分バイバニラを大爆発させて事務所をぶっ壊し、その混乱に乗じて逃げる手も最終手段として考えていたけどカラスバは話すだけで暴力に訴えなかった。だから俺はあのまま1時間位引き延ばしながらなんとか何も契約しないで帰れないか粘るつもりだった。なのにお前が勝手にパニックになって俺の制止を聞かずにタダ働きする事に同意しやがった。そのせいで俺は給料0の闇バイトをする羽目になった。たまたま仕事内容が慈善活動だっただけで普通は強盗指示とか受けてそのまま豚箱行きだからな?しかも世間からはそんなバイトに応募した奴が悪いって誰も助けちゃくれない・・・お前のした判断はそういう事だ反省しろ。それにお前、タウニーが頼んだ訳でもないのにタウニーの代理を名乗って組に行き、勝手に闇バイトを受けた癖に隣に居ただけの俺に実行犯役を押し付けて逃げたよな?」
「なっ!?そんなつもりは・・」
「無くても何もしなかったのは事実じゃねぇか。俺がカラスバから指名された時、お前とピュールは『金策を考えるからソッチよろしく。』って二人して送り出すだけで付いてこようとすらしなかったじゃねぇか!お前がサビ組に行くって言った時は俺を半ば無理やり連行した癖に!」
大声で叩きつけるように言い放ったキョウヤ。思わず半歩下がり距離を取ろうとするピュールとデウロ。
「しかもお前、俺が闇バイトとランクアップ戦終わらせて帰った時に自分が何て言ったか覚えてるか?『タウニーの借金はMZ団みんなで返していく事にしました。』って・・・その一文考える暇があったら金稼いでこいや!ダンスの練習で学校通いながらなのがキツイのは分かるけど、それが終わったら俺みたいにマチエールさんから金払いの良い依頼人の依頼を斡旋してもらうとか、ピュールみたいに自分の得意を生かして金稼ぐとか、タウニーみたいに自分から困っている人を助けてそのお礼を借金返済に充てるとか色々あるだろ!何よりお前がタウニーの代わりに俺に背負わせた借金だろ!なにタウニーがMZ団に借金押し付けたみたいなムーブしてんだよ!タウニー個人の借金問題をここまで大事にしたのはお前だろうが!お前が責任持ってタウニー助けろや!はぁ、はぁ・・・」
タウニー「・・キョウヤ、もうその辺に。」
「はぁ、はぁ・・・お前言ったよな、俺がお前の忘れ物のポーチを届けたあの日。『タウニーもそうだけど、貴方も彼女と同じでいざという時頼りになりそうだよね。』『貴方と同じで困っていたところをタウニーに誘われて・・だからAZさんとタウニーに恩返しがしたいんだ。』俺はお前の恩返しがしたいって方が本音だと思ってた。でも本当は・・本当はいざという時頼りになりそうだって方が本音なんだろ?」
「ど、どういう、意味?私は・・どっちも本音で・・」
「お前は自分を守ってくれる存在に肩入れしたいだけの寄生虫だ。自分に益をもたらす内は宿主を助ける。しかし自分に危害が及ぶと分かった瞬間に敵になる。今まで助けてもらった恩を忘れ、貴方のここが悪いと責め立てる。それで相手がすまなかったと謝れば自分が正しかったと勝ち誇り、反省しなければいつまでも過去の事をネチネチ傷口をほじくる。オマケに自分は口ばっかりで誰かの為に無理してまで行動しようとしない。行動するのは自分の住処が無くなるかもって時だけ。」
「そんなの、証拠もないただの・・」
「作戦会議の時がそうだ。サビ組から帰ったあと、お前は俺にイライラしながら3体の暴走メガ進化の対処を命じた。サビ組で一緒にいたお前なら、この時の俺達に闇バイトの連絡がすぐ来る可能性が高い事くらい予想がついたはずだ。だったらピュールとタウニーのコンビで2体、俺とお前のコンビで1体、暴走メガ進化の相手をしてなるべくサビ組の依頼に対処する時間を作っておくのがベストだと考えられるはず。あるいは俺一人を完全にフリーにして3人で一体ずつ対処に向かうとか、自分の身体張って恩返しする場面なんていくらでもあったはず。なのにお前はいつも通り俺を使って楽な道を選んだ。・・・なぁ、イライラしていたのかパニクっていたのか知らないが、その程度の事すら思いつけずに失敗したら死ぬかもしれない暴走メガ進化ポケモン3体相手にいつも通り戦えと俺に命令するお前は何なんだ?いつも思っていたが何でリーダーでも特別強い訳でもないお前がメガ進化について議論する作戦会議を仕切っているんだ?そもそもあの作戦会議はやる意味があるのか?最初に暴走メガ進化に対処しようとした時とアンシャの依頼の時は必要性を感じたが、逆にそれ以外の会議は全部電話で済ませばいいだけの話じゃないのか?全員の手持ちを確認して、相性有利をとりやすいポケモンを多く育てている奴をそれぞれ対処に向かわせてるだけだろ?そして俺は全ての暴走メガ進化を相手にするからそれ等全てに対処出来るくらい強いポケモンを育てる為に人一倍努力している。そんな俺に他人の借金の責任全部丸投げし、安全圏からタウニーをネチネチ攻撃して楽しかったか?自分の恩人の借金勝手に肩代わりしようとして流れるままに俺に押し付けて、その事を思い出しては抉ってくるお前は俺にとって敵だ。仲間じゃない。」
それを最後に静寂が続き・・ふと気づけばデウロの頬を一筋の涙が伝い、それが地面に落ちるのと同時にボロボロと泣き出してしまった。キョウヤの言い分を黙って聞いていたタウニーだったが、デウロが泣き出した事でハッとし口を開く。
「もういいキョウヤ!そもそもアレはお金を借りた私が悪いんだし!だから・・」
「いいや違うね!そもそもタウニーは借金をするつもりなんか最初からなかったんだ。なのにタウニーの親切心に付け込んで、俺達を鴨にしようとしたカラスバ!俺はデウロよりもっとお前が嫌いだ!」
間接的にデウロを嫌いだと言い、それを聞いた本人は嗚咽を悪化させながら膝を地に付けた。ピュールが静かに寄り添い彼女を落ち着かせようとする中、キョウヤとカラスバの間には見えない火花が散っていた。