人間関係が嫌になったキョウヤがミアレにサヨナラバイバイする話 作:ロクナナエイト
この作品の内容はポケモンZAの二次創作です!
異次元ミアレのネタバレまでがっつり含まれます!!
一部のキャラクター(ジガルデ、カラスバ、ユカリ、デウロ、マスカット)に対するヘイトがとんでもない事になってます。
上記のキャラクターが貶される様を見たくない方は今すぐ
引き返す事を推奨します!!!
それでも構わない方はどうぞ、最後までお楽しみください。
二人の間のわだかまりは消え、確かな信頼関係が残った。それを確認したキョウヤは再びユカリにガンを飛ばした。
ユカリ「それでキョウヤ様、私に何か言いたい事でもおありで?」
「おありもおあり。アンタには言いたい事だらけだよクソ金持ち。まぁでもあれだな、アンタへの不満は時系列順に言った方が分かりやすいな。」
そう言って彼はユカリの横にいるハルジオを一瞥した後、ゆっくりと語り始めた。
「そもそも俺達が最初に出会ったのは、アンタが自身の右腕だと自慢しているハルジオを使って俺達を自分の息のかかったホテルまで来いと呼びつけた時だ。」
タウニー「ああ、そういえばそんな事もあったね。」
「あの時ハルジオは言った。『主人のユカリ様が次のミアレソシアルバトルクラブに御二人を招待したい。グランドホテル・シュールリッシュまで俺とタウニーの二人に来て欲しい。来ないと大変な事になる・・・』と。」
ハルジオ「そうですね、要約するとそのような内容になります。」
「そしていざ行ってみたら個人的なポケモン大会を開催する為にミアレ中から高ランク帯にいるトレーナーを集め終えた後だった。でも俺達は暴走メガ進化ポケモンが現れた報告を受けてすぐに大会を棄権。不参加の事情も話したかったけどマスカットさんから暴走メガ進化について口止めされていたから話せなかった。
次にホテルに帰った俺達はやる意味があるのか分からない作戦会議をしていたんだが・・その最中、どこからともなく紛れ込んできて何故大会に参加出来ないのか問いただしてきたアンタに対応。やむ無く暴走メガ進化について事情を説明するもアンタは納得しなかった。だからその後の暴走メガ進化対応にもホロによる分身を使って見物しに来た。そこでようやく今のミアレに何が起こっているのか把握した。
でもそれはそれとして、大会に参加しない俺達に最後まで納得いかなかったアンタはホロを使って俺達を閉じ込め、ハルジオ達を刺客として送り込み何が何でも大会に参加するよう脅迫してきた。根負けした俺達はグランドホテルに再度訪れるも中では他の参加者達がいつまで経っても帰れないまま俺達を待っていた・・・まぁだいたいこんな感じかな?俺とアンタの出会いは。」
ユカリ「いいえ!まだまだありますわ!あれから貴方は私の主催した大会で連戦連勝!大抵のお方は私とのバトルを一度で満足してしまわれるのですが、貴方はいつも笑顔で参加して下さって・・・私、貴方みたいな人は初めてですのよ。」
告白ともとれる発言。しかしキョウヤは彼女に怒りしか抱いていなかった。
「あっそ。じゃあまず一つ目の文句として、何で当日に呼び出すんだよ。普通そういった個人のポケモン大会を開く時は1年前から遅くても半年前に招待状を送るのが常識だろ。」
シロー「そうなのですか?」
「ああ。ゴルフでも何でもそうだけど、こういった個人間で開く大会は勝敗そのものよりも集まりを開いて意見交換する為に開くもので、昔から中の良かった相手が今どうしているか知る為とか、あるいは自分の呼びかけでこれだけの権力者が集まってくれるのを見せつける為とかね。
まぁ最近はスマホの普及でいつでもどこでも友達の声が聞けるから個人大会を開くこと事態が稀になったけど。それに招待状をそのまま通行証として使う場合も多い。昔は貴族の集まりに暗殺目的や窃盗目的で参加しようと招待状を盗んだりする悪党もそれなりにいた。そんな輩をハジく為に、招待状に書かれた名前以外の人間は何が何でも入れさせなかったんだ。
それらを踏まえた上でもう一度言う。なんで招待状を送らなかったんだよ?そんなに自分の強さや権力に自信があったのか?それとも他のもっともらしい理由があったのか?」
ユカリ「それは・・・参加者は全員ミアレに住んでおりましたのですぐに集まると。セキュリティだってポケモン達がいますし、それに多少開催時間が長引いても場所はホテルですし。最悪グランドホテルに泊まってもらえれば・・・」
「じゃあその間、俺達は仕事出来ずじまいな訳?配信者のカナリィはともかくあの場にはカラスバやタラゴンさんみたいな社会的立場のある人間がまぁまぁいた。1日仕事出来ないだけで会社に大きな迷惑が掛かる場合だってあるんだぞ?」
カナリィ「ちょっと~?配信者だって1日サボるだけで大損こく事だってあるんだからね?」
配信者も立派な仕事だとアピールするカナリィ。しかし一度怒った彼は本筋からズレた指摘に構ったりはしない。
「それにアンタ、何故事前にポケモン大会を開く事を俺達に告げるようハルジオに厳命しなかったんだ?俺達はアンタがホテルに来て欲しいって言うから来ただけで、少なくとも俺はアンタから直々にMZ団に依頼したい事があるんだろうな~程度に思ってたんだぜ?だから俺はすぐにでもアンタのところに行きたかったのに、そこの馬鹿がドレスコードがどうのこうの喚いて無駄に時間喰う事になっちまった。
あの時はマジでイライラが限界まで来て・・いやホント、タウニーが気を利かせてくれなかったらヤバい事になってたな。ありがとなタウニー。」
タウニー「もしかしてアレの事?私がお母さんのジャケットが正装だって言って切り上げた時の・・」
「そうそれ!あれってようは『ハルジオさんが絶対来いって念押ししてまで言ってたのにドレスコードなんか気にしてユカリさんを待たせる方が失礼だよ!』ってデウロを傷つけないように間接的に俺に言ってくれたんでしょ?」
タウニー「ああうん、そうだけど・・・ちゃんと伝わってたんだ。」
「当たり前だろ!タウニーがそこでメソメソ泣いてる自分を悪だと思ってないどうしようもない悪党を気遣ってるのは結構前から気づいてたからな!ん?もしかして・・彼女を会議で仕切らせてるのもタウニーが気遣っての事だったりするのか?」
「いや、私はそもそもデウロとピュールが来る前は一人で暴走メガ進化の相手してたから、そもそも会議なんか開く事もなくて・・・でも会議の指揮は自然とデウロがとるようになっていったから、別に気遣った訳じゃないよ。」
「なるほどね~。ま、とりあえず色々とありがとう!俺が来る半年前からタウニーは一人で暴走メガ進化を鎮めて周ってたんでしょ?死ぬかもしれない恐怖と戦いながらずっと一人で・・・改めて、本当にありがとう!」
そのままタウニーを引き寄せて抱きしめたキョウヤ。唐突に抱き着かれ顔が真っ赤になったタウニーだったが彼の心臓もバクバクと激しく脈打っている事に気づき、お互い様だな~と、どこかほっこりした気持ちになった。
しかしそんな至福の時間はひと時。すぐに離れたキョウヤは再度ユカリに向き直る。
「それで話を戻すけど、アンタは何の権限があって俺達をホロで閉じ込めるわけ?金持ちってだけで人を監禁しても許されるの?」
ユカリ「そ、そうではありませんが・・」
「そもそもアンタがもっと早く招待状を配っていればホロを使って俺達を閉じ込める必要もなかったんじゃねぇの?
俺達が大会を抜け出した理由って仕事の都合だし、事前に大会があるって知ってればカラスバやタラゴンさん達だって有給使って社員に用事があるからこの日は休むって伝える事が出来たのに・・アンタが当日に俺達を呼び寄せたせいで危うくミアレ中がパニックになるところだった。
特に暴走メガ進化!!確かに俺達がお前達に黙って対処してたのも問題だったけど、アンタはアンタでミアレで今何が起こっているのかちゃんと把握しておけよ!何のためのホロ分身だよ!暴走メガ進化事件が起き始めたのは半年以上前だぞ!なのにこの半年間アンタはその事を知らずにノホホンと過ごしてた訳だ!
そんな平和ボケした奴に治安維持の仕事を邪魔される身にもなってみろ!二度と顔も見たくないくらいにはアンタの事が嫌いだわ!」
ユカリ「そ、そこまでお嫌いですか?」
「当たり前だろ!お前は普段から権力に守られてるから分かんないんだろうが、地位も権力もポケモンも持たない人達からして見れば暴走メガ進化なんて恐怖以外のなにものでもない!
想像して見ろ!通勤通学途中の帰り道に近くの林から自分の体格の倍以上ある熊が襲ってくる様を!ポケモントレーナーなら返り討ちにできるだろうが、普通の人はそのまま食い殺されて終わりなんだよ!
暴走メガ進化はそれより酷い!普段は温厚で優しいポケモンが無理やり暴走させられて大好きな人を殺してしまう事になりかねない!そうならないように半年以上前からタウニーは一人で!途中からは俺達も加わってMZ団みんなでミアレを守ってきたんだ!
それを個人的な理由で邪魔してきて、従順になるまでホロで監禁して無理やり言う事をきかせようとして・・・アンタのやっている事はフレア団と大して変わらない。アンタの根幹は紛れもなく悪だよ。」
フレア団と同じだと言われて動揺が隠せなくなってきたユカリ。一方、フレア団の単語にピクリと反応を示したヌーヴォカフェの二人。もしかしたらこの流れで自分達も何か言われるのではないかと冷や汗ものだ。
しかしキョウヤはそっちには見向きもせずにユカリを責め続けた。
「そして異次元ミアレの事件!最初に言っておくが、俺達が異次元ミアレに関わるようになったにはアンシャの依頼があったからだ。異次元でレックウザを目撃したアンシャは自身の母親であるカルネが元チャンピオンという事から、強くて優しい母ならレックウザを使いこなせると考え俺達に捕獲を依頼した。そうだったなアンシャ?」
アンシャ「あ、はい。その通りですけど・・異次元ミアレの件でユカリ様が何か不手際をなさったのですか?」
「不手際というよりはかなりの理不尽を働いたね・・ハルジオに対して。」
ハルジオ「私でございますか?心当たりが多すぎてどれの事かわかりませんが、理不尽を受けるのはいつもの事で・・」
「いいや、あれはいつもの事で済ましていい問題じゃない。アンシャも関わっているし。」
アンシャ「え?私?・・・何の事ですか?」
「君が俺達の前に現れてすぐ、ハルジオが君を探しにやって来たのを覚えてる?」
「はい。あの時のハルジオさんは周りが見えなくなるくらい焦っていましたね。」
「そう、ハルジオはユカリから君の世話をするよう任命されていた。だから君が消えて相当焦ったんだろうけど・・・おかしいと思わない?」
「え?おかしい・・ですか?」
「うん。だって君はフーパをモンスターボールで捕まえずに自由にさせている。それは君達が固い絆で結ばれているからだろうけど・・それは周りから見れば心配でしょうがないんだよ。」
「心配ですか?」
「言い伝えではフーパは巨大な城をワープさせて盗んだ事もあると言われている。そんな強大な能力を有し、かつ性格もイタズラ好きときている。そんな危険なポケモンを仲が良いなんて理由でモンスターボールに入れもせず子供一人に管理を任せるなんてはっきり言って異常だよ。
例えばだけど、もしフーパが何かの拍子に欲望を暴走させてポケモンセンターの商品を全部盗もうとした場合、君はフーパをモンスターボールで捕まえてないからボールに戻して止める事も出来ない訳だ。(いや、仮にボールで捕まえてもその気になったフーパならボールもこっそりワープさせていつでも自由の身になれるかもだけど・・)
そして犯人のフーパを管理している君は盗みを働いたフーパの代わりに責任をとる事になるんだよ。そんな危険を孕んでるポケモンを娘一人に管理させるなんて・・こればっかりは君のお母さんの判断に疑問を覚えるね。」
「そんな・・母が・・」
「もちろん君のお母さんに何か考えがあって、わざと君にフーパを任せてるってパターンもある。でも何も知らない人が聞いたら真っ先に俺みたいな事を危惧すると思うよ。」
一応のフォローは入れつつも世間の目をもう少し気にした方がいいと、今のアンシャとフーパの関係性を危険だと伝えるキョウヤ。たとえそれが元チャンピオンのカルネの判断であろうと子供に何かあってからでは遅い・・というのが彼の率直な意見だった。
「だから当然、その事をユカリも理解していると思っていた。
ところがアイツは君の世話をハルジオ一人に丸投げした!フーパを連れている君なら簡単に脱走出来る事はカルネの弟子である彼女なら簡単に分かったはずなのに!
そして君が脱走したらその責任をハルジオ一人に丸投げして自分は顔に泥を塗られたと被害者面!いくら何でもあんまりだぜ!野生のフーパを脱走しないように閉じ込めておける個人なんている訳ないのに、脱走されたらハルジオ一人が全部悪いだなんて・・
それでもハルジオの上司かアンタ!アンタとハルジオの間に何があったのか知らねぇけど!カルネからアンシャを任されたのはアンタだろ!だったらアンシャの世話をハルジオ一人に押し付けないで他のメイド連中も総動員してアンシャを守ってやれば良かっただろ!なんでハルジオ一人なんだよ?ハルジオが子供の世話が苦手な事くらい上司のアンタなら分かってただろ!」
言われてみれば確かにといった目でユカリを見つめるハルジオ。しかしユカリはまだ涼しい顔をしていた。
ユカリ「・・それはハルジオのスキルアップの為ですわ。ハルジオはガサツですがメイドなんですから、あらゆる事を完璧にこなしてもらう為に成長の機会をと思って・・」
「だったら幼稚園や保育園で研修受けさせればいいだろ。どうせアンタの事だ、資金援助して多少の我が儘言っても通るような園の一つや二つ持ってんだろ?ぶっつけ本番でアンシャの世話を任せるのはどう考えてもおかしい・・・だからな、俺思うんだよ。アンタは最初から知ってたんじゃないかって。」
ユカリ「どういう意味でしょうか?」
「アンシャがフーパを使って逃げ出した時、アンタはアンシャがMZ団のところに行ったって知ってたんだ。」
へぇっ!?と驚くアンシャ。目を細めるユカリ。
「普段からハルジオの動向を事細かに知っているのも同じ理由だろうが、おそらくアンタはアンシャがホテルに来てすぐに彼女の背負っているリュックにGPSを仕込んだんだ。だからハルジオにミアレ中探し回って見つけろと言った。
フーパの力を使えばミアレの外に出てる可能性の方が高いのに、アンタは何故か捜索範囲をミアレの中に絞った。理由は単純、最初から俺達と一緒にいるって分かって安心しきってたから。だからハルジオにミアレ中探せなんていい加減な指示を余裕たっぷりな顔で言えたんだ。
自分の師匠から任された娘が行方不明になったのにも関わらず・・・違ってるかい?」
ユカリは何も言わない。ただ黙ってキョウヤを見つめるだけだ。
「もう一度言うが、アンタとハルジオの間にどんな事があったのかは知らない。でもな、アンタ等のプレイにアンシャを巻き込むのはやめろ。今回はすぐにアンシャが俺達のところに来たから良かったが、少し違ってたら大惨事になるところだった。
もちろんフーパの管理をアンシャに一任しているカルネさんも問題だと思うが、今回アンシャを預かったのはアンタなんだ。だったらアンシャが出て行かないように彼女の望みを叶える努力をするとか、あるいは外出許可を出す代わりにハルジオを絶対に同行させるとか、いくらでもやりようはあっただろ?
でもアンタは何もしなかった。『アンシャが外に出るのはしょうがない、外で何かあってもハルジオの責任だ、自分は何も悪くない。』・・・外野から見たらそう思われても仕方ない事してるって分かってんのかよ?
異次元ミアレでアンシャが死んだらカルネさんにどう詫びるつもりだったんだよアンタ?ああやっぱ言わなくていいわ、アンタならマネーパワーで何でも解決出来るもんな。子供一人行方不明になっても簡単にもみ消せるもんな?」
ユカリ「そんな事!?私が責任も取らないで逃げる意地汚い金持ちだとでも・・」
「違うって主張するつもりかテメェ!!テメェのやった事のどこに美しさがあるってんだ!!」
その場の全員が驚愕で目を開く。親分ポケモン並みの迫力ある威圧で、さすがのユカリも若干気圧された。咄嗟に止めようとタウニーが割って入る。
タウニー「お、落ち着いてキョウヤ!ほら!ユカリさんだってタワーが暴走したとき助けてくれたじゃん!確かに異次元ミアレの時はアンシャちゃんを利用してハルジオさんを責めるダシに使ったのかも知れないけど・・」
「かもじゃねぇよやったんだよコイツは!ハルジオをいじめる為だけにアンシャとフーパを何も言わずに放置し、何なら外に出るよう促した可能性すらある!その結果異次元ミアレで野垂れ死ぬ可能性だったあったのに!それにタワーが暴走したとき助けてくれたって主張も正直厳しい擁護だぞ!」
タウニー「え?何で?」
「考えてもみろ。そもそもこの街で一番派閥をつくっているのはユカリ率いるミアレソシアルバトルクラブだ!
それにコイツは普段から個人でバトル大会を開くほどのバトルマニアだと周りにアピールしている。そんな奴がミアレの危機に立ち上がらなくてどうする!コイツがあのとき俺達を助けたのは優しさからじゃねぇ自分の面子を守る為だ。つまりサビ組と同じ・・コイツも根っからのヤクザ気質なんだよ。」
タウニー「そ、そうなのかな・・」
「ミアレの中にはコイツの事をノブレス・オブリージュを体現していると言う奴もいるが、俺は絶対違うと思う。
とある漫画の受け売りだが、ノブレス・オブリージュとは人助けの精神・・つまりタウニーみたいに普段から困っている人を助ける活動をしている人の事を指す言葉で、そういった人が村や街の人間から感謝され信頼されるようになり、やがて土地や城を任されるようになって一族を繁栄させる。
そうして名前が代々受け継がれていったのが本当の貴族と呼ばれるもの。今の社会的な身分としての貴族じゃない、ノブレス・オブリージュを体現させ続け、皆から認められる事で初めて本当の貴族というものになれるんだ。だからタウニー・・俺は君こそが本当の貴族だと思っているんだ。」
タウニー「キョウヤ・・」
「逆にユカリお前は駄目だ。街が危機に陥って始めて動くようじゃ普段からノブレス・オブリージュを体現してるとは到底言えない。それにアンシャの安全よりハルジオをイジメる事を優先する精神性も褒められるものじゃない。ついでに日常的にホテルでポケモンバトルによる指南を行っていると言ってもそれは同じ金持ち連中にしかしていないし・・
逆にシロー!物を壊す癖を治せば、お前の方が在り方としては貴族に近いかもな!」
シロー「ん?そうですか?自分には縁遠い話だと思っていたところですが・・分かりました!これからもより一層訓練に励み!同士を増やし!ミアレの人達が笑って暮らせるよう、突き進んで行く事にします!」
「おう!頑張れよ!」
お互いに拳を突き合わせて認め合う二人。そんな二人を見てユカリは思う。
(何故、キョウヤさんがあんなに嬉しそうに拳を交わしている相手が・・私ではなくシローさんなのでしょうか。私はどこで間違えたのでしょうか。)
「さらに・・いや、もういいや。他にもハルジオに対してのパワハラとか色々言いたかったけど、それは全部ハルジオとアンタの問題だし、ハルジオはハルジオでアンタにちゃんと文句言えるし、これ以上は余計なお節介になる。
まぁとにかく、これからはホロで人を閉じ込めたり当日いきなり呼び出したりするのはやめてくれ。みんなそれぞれ仕事に誇りを持って働いているんだから、そういった人達の邪魔をすればアンタの評判も落ちるだろうし、な?」
ユカリ「はい。キョウヤ様に散々言われ、自身の至らなさが改めて身に沁みました。これからは心を入れ替えて自身を律するよう努めて参ります。」
「ホントかよ・・・まぁいいや。じゃあ次に・・・アンタだよ、アンタ。」
満を持してと言わんばかりの笑みをつくりながら振り返った先にいたのは・・
マスカット「わ、私でございますか?」
クエーサー社の社長秘書、マスカットだった。
つづく