我ら桃の園〜正義と愛と遺された命〜   作:黒影時空

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第12話「爆上エレボス」

特別番組の惨劇から数日が経過した頃、桃の園は一時的な休校措置が取られていた……あの藍の波止がエレボスに襲撃されて間もない時期だったこともあり、養成校全体の警戒レベルが引き上げられた結果だ。

 生徒たちの間では不安が広がり、番組内のアクシデントや種目結果などの余波で桃の園を去ってしまう者も少なくなかった。

 いぶきの暴走と失踪が引き金となったパニックは……ただの放送事故として収束したわけではなく、ゴクレンジャーのイメージに傷がつき、候補生たちの士気も低下していた。 

 

 更に……さくら自身も自身の出自が正式に花岡家であることが公表されたことで、周囲の見る目が変わったことを痛感していた。

 以前はただの「普通の落第生」として扱われていたのに、今では廊下を歩けば囁き声が聞こえてくる。

 

 「花岡家の娘だって?」

 「あの一族の血筋なら、ピンクなんて簡単かもな」

 「でも、絶縁したって本当? 何か裏があるんじゃ……」

 

 好奇の目、嫉妬の視線、時には敵意さえ感じる。さくらはそんな中でも、ベビーやマゼンタと連絡を取り合い、互いに励まし合っていたが、心のどこかで疲弊を感じ始めていた。

 そんな状況下でもシャドウは桃の園教師としてバリバリ働きまくって全く休ませる気配を見せない。

 休校中だというのに暇なのか残った生徒たちを集めて極忍法の特訓を続けている……さくらもその一人で、毎日のように校庭で汗を流していた。

 

 極忍法は極武器、極活法、極魔法、極召喚法とある極シリーズの中でも異質であり……身体の限界を忍び、影のように敵を制する技、50あるうちの半分も教わっていない状況とはいえ一夜漬けのように叩き込まれている。

 ここ最近のシャドウの指導は本当にもう容赦なく、さくらは何度も地面に倒れ込んだがそれでも立ち上がる。

 レッドを超えるピンクになるため、どんな壁も越えなければならない。

 

 

「ふん、まだまだ甘いよねぇさくらちゃん、極忍法はヴィランの力を逆手に取って心の影を操るものだ。お前の憧れが本物なら、もっと深く潜ってみるんだね……これぞ極忍法其の参拾七『出柄墓頭』!」

 

 シャドウの言葉は厳しかったが、さくらにはそれが励みになっていた……あの番組の後、終わってからもスノーホワイトのことが頭から離れなかった。

 あの時彼は以前と違い記憶喪失から目覚めた様子であり、自分に対して「戦隊の力を与えるために」と口にした。

 敵か味方か罠か何も分からない謎だらけの男だが、何かを伝えたい様子だった。

 それを知るためには、イエロー養成校である金の久遠に行くしかない。

 金の久遠は、4つの養成校の中でも特に機械工学に優れた学校で極武器を開発しているのもこの場所、授業としては忍耐と機敏さを重視する場所だ。

 

「シャドウ先生、そろそろいけますか?」

 

「ああ……まあね、こっちも休みのはずなのに手続きとかでめんどくさかったよ」

 

 なのでさくらは前々からシャドウに相談した。養成校間では、申請が通れば交換留学が可能で、別カラーの授業を受けられるシステムがあり、シャドウはそれを了承し、手続きを進めてくれた。

 ただし援軍を呼ぼうとして問題があった……まずベビーはあのT・ラミー号との激戦で無理をしていた上に極活法の副作用で右腕を複雑骨折して安静中、マゼンタは極魔法をより極めるため、グリーン養成校の翠の庭園へ留学中だった。

 仲間がいない中でスノーホワイトが潜む金の久遠へ単独で行かせるのは危険すぎる、イエローの候補生達がいるとはいえスノーホワイトは過去に一度金の久遠への潜入に成功している。

 シャドウもそれを懸念し、さくらに同行者を提案させた。

 

 「シャドウ先生、だったら……シエルさんを一緒に連れて行きたいんです。一応まだ形だけは桃の園に残ってるんですよね?」

 

「うーん、実を言えばね?本当に形だけ存在する形なんだよその辺の処理が複雑で……」

 

 さくらはあの番組の後、シエルが去っていった姿を思い浮かべた。

 手を振り払われ、無言で離れていった彼女……以前のシエルとは別人のように変わり果てていた。

 何があったのか問いただしたい……シャドウは少し間を置いて、頷いた。

 

 「それとシエルの件だけど……あの娘は普段はね、桃の園の奥で隔離されている。まあ表向きは秋葉蓮蛇の一員として監視下って形が認められてるわけ。けど君の提案は悪くない……シエルを同行させることで、何か動きがあるかもしれないし、こっちも調査したい方もある」

 

 さくらは安堵したものの、心に影が差した。シエルに何があったのか。シャドウに尋ねると、彼は重い口を開いた。

 

「あいつは『怪人嗅癲癇発作』を発症したんだ、ゴクレンジャーやってるとなることもあるがたちの悪い病気さ」

 

「怪人嗅……癲癇発作? それって……」

 

 シャドウは説明を続けた。

 人間が怪人――エレボスやそれが作り出したものと相対した時、稀に脳神経に異常をきたす症状だ。死に至ることはないが、呼吸の乱れ、頭痛、目眩が絶えず、日常生活すらままならない。

 秋葉蓮蛇の面々は、桃の園だけでなく藍の波止など主にこの発作にかかった人間を集め、移動させたものらしい。

 その上で戦闘と生命活動に支障が出ないよう、特殊な力で脳の機能を最低限まで停止させた結果、あの無感情で機械的な姿になるのだ。

 シエルもその一人で、さくら達が囚われている間に怪人と遭遇した過去が原因で発症した。

 

 「治らないんですか、その症状は」

 

 さくらの声は震えていた。シエルがそんな苦しみを抱えていたなんて、想像もしていなかったがシャドウは肩をすくめた。

 

 「治るも何も、何が原因で発症するか分からないものだからな。一つ言えることは……金の久遠の生徒のやつらでこれにかかったものは誰一人いないってことぐらいかな?」

 

 その言葉にさくらはハッとした。金の久遠の生徒は全員、耐性がある? それとも、何か秘密があるのか?

 スノーホワイトの言葉と重なり、ますます金の久遠へ行く必要性を感じ……シエルを連れての交換留学は、数日後に決定した。

 さくらはベビーとマゼンタに連絡し、励ましの言葉をもらった。

 ベビーはベッドから「がんばってね、さくらちゃん! あたしも早く治すよ!」と明るく、マゼンタは「翠の庭園で極魔法を極めてくるぜ。待ってろよ」と力強く返してきた。

 

 

 ――出発の日、さくらはシエルと対面した。秋葉蓮蛇の制服を着た彼女は、相変わらず無表情で、さくらの呼びかけにも反応薄かった。

 ただ、目が合った瞬間、微かな揺らぎを感じた気がした。発作の影響で言葉少なだが、心の奥底では何か訴えかけているのかもしれない。シャドウの見送りを受け、二人は金の久遠へ向かう……そこで待つスノーホワイトの真意、そしてシエルの過去。さくらの反抗の物語は、新たな局面を迎えようとしていた。

 

――

 

「分かった、さくらちゃんも今出発したんだな?オラもなるべくあとから合流する、なんかあったらスノーホワイトを挟み撃ちにするべ」

 

 一方、コバルトはさくらに連絡を入れてもらいいざという時にスノーホワイトを追い込むように言われていたが今は待機、藍の波止及び国家保安部隊の研究室はそれどころではない……スノーホワイトから奪い取ったオリジナルの戦隊遺伝子、これを徹底解析すれば新たなる遺伝子を作ることも出来るということでブルーをはじめとした研究者は徹底解析を行なっていた。

 

 更に気になるのはゼレットという別の幹部が開発した万能燃料『エレボスオイル』……ゼレットはこの技術を世間に売ろうとしていることをコバルトから聞いてすぐに、自ら開発して先に売り出すことで権利を独占しようとしている。

 

(なーんかやることがみみっちいんだよなあ、万能燃料つっても材料はエレボスの遺伝子だ、んなもんゴクレンジャーがやっつけちまったら終わりだ……やっぱなんか隠してるな?)

 

 コバルトがボヤいているとパソコンに反応がある、どうやらさくらが金の久遠に到着したようだ。

 

「おっ反応あり……さてさて、こっからがオラの仕事だべな」

 

 コバルトはパソコンを操作し、金の久遠の全体地図を開く……。

 

――

 

「ここが金の久遠……」

 

 金の久遠の正面まで辿り着いたさくらとシエル、桃の園より広いがどこか物足りないような……例えるなら、無駄を削ぎ落としすぎて何か大切なものを見落としているように感じてしまう。

 金の久遠で行き交う黄色い制服の候補生達も、すぐ隣にいるシエルと同じように生気を感じられず、まるでロールプレイングゲームのNPCのように規則正しく歩いている。

 シャドウの言うことが確かなら、彼らは発作にかからないはずだが……。

 

「相田さん、そっちはどうですか?」

 

「うーん……学校の近くでスノーホワイトらしき反応はねえが念のため警戒して中まで進むべ」

 

「わかりました、行きますよシエ……もう動いてる!?」

 

 さくらを全く気にしていないように先を行くシエルとそれを頑張って追いかけるさくら……心がほぼなくなってもこの二人はある意味では変わってないのかもしれない。

 そうして学校内に入っていき、さくらの携帯を通して見れる監視カメラでコバルトが様子を確認しながら全体図をハッキングして確認する。

 辺りを歩くイエロー達はなんとも無機質、見ている方が不安になってくるので目を凝らしたくなる。

 

「……よし、次は右だ」

 

「あっはい……そのはずなんですけどシエルさん止まってくれないんですよ」

 

 シエルは途中から一心不乱にさくらの言うことも聞かず特定の場所へ向かうように移動している、さくらが引っ張ってもまったく止まらずむしろ引きずられるような形になる……コバルトが向かう先を地図で確認してみると…………一応そこに食堂がある。

 

「あー……もしかしなくても腹減ったんだなそいつ」

 

「なんというか本当に正直すぎませんか!?シャドウ先生一体どんなことしたらこんなことに」

 

「いやまあ、オラも後々食堂には調査で向かって欲しいと思ってたしええべ、腹ごしらえしながら周りを調べてくれると助かる」

 

 食堂の中はかなりこざっぱりしており、生徒が食事をするには少々スペースも内装も物足りない、近くに行ってみるとボタンの多い巨大な装置があり、おそらくこれは……旧時代、2000年代にあったとされる自動販売機と呼ばれるものに似ている、歴史の教科書でしか見かけないものだ。

 どこまでも効率を重視したのか、ボタンを押すだけで何かしら出てくるものみたいだが金の久遠の人間じゃないと反応しないのかどんなに押しても反応がない。

 

「相田さん、ちょっと人使い荒いことしますがハッキングしてくれませんか?」

 

「この分は貸しだで、もしもとに戻ったらそこのべっぴんさんとデートするくらいの贅沢はさせてくれよなぁ」

 

 少し機械が動くような音がすると、大きな音と共に何の柄も描いてないシンプルな缶詰が出てくる、缶切りが必要ない指で押すだけのものだが中身はレーションのようなこれまた面白みのないものだ。

 とりあえずこれを食わせたらシエルもまた大人しくなるだろうと思ったが、本当に食べてから一切の反応がない……勝手に動かれるよりはマシだろうとさくらも中に入っていたものを食べるが……すぐにその理由が分かる。

 

「うげええええええ辛ああああああああ!!!!」

 

 瞬間全身に行き渡る辛さを痛覚全体で表現するような感覚、爆発しそうになるというか血管が砕けるような感覚というか……とにかくシエルを背負いながら水道へと急ぎ顎を掴んで水道水を注ぎ込む。

 

「はあはあ……死を覚悟しました、普段あんなの食べてるんですか!?刺激欲しいとかその次元じゃないですよ!」

 

「あーすまんちゃんと成分見とけばよかったな……ん?ちょっと待つべさくらちゃん」

 

 コバルトはさくらの視点から見える蛇口に違和感を感じ、もう少し近づけるように言う……改めてズーム越しに見てみるとおかしい、あまりにも綺麗すぎる。

 公共施設の手洗い場のようなものなど頻繁に使われて使い込まれた汚れや傷が見え隠れするはずなのだが、ほぼ新品同然……直前に替えた可能性もあるだろうが、それは水道だけに言えたことじゃない、辺りのもの全てに人が長年触れた痕跡が少ない、毎日のように何十人が使ったものとはわけが違う……環境が行き届いて清潔さを第一にしている藍の波止の写真と比較しても、金の久遠は不自然なくらい綺麗すぎる。

 

「……それって、ここの生徒は使ってないのかあるいは……この学校自体が見せかけ?」

 

「今のところは後者の方で考えてるわけだけんども……お、さくらちゃんちょっとそこのキッチンの裏見てくれねえか」

 

 言われた通りに厨房に入ると……先程と打って変わって清潔にされているものの、拭き取られていたりして人が触れた痕跡が少し残っている床が……つまりこの部分だけ人が通っていることになる、掴んでみると見事に抜けて地下に繋がる隠し通路を発見、それを見るとシエルは梯子も使わず飛び降りて落ちていくのでさくらも降りていく……しばらく降りた先にあったのは……。

 

「なっ……相田さん写真送ります!金の久遠がもう一つあったどころか……これって!」

 

「なっ……なんだべこりゃあ、こいつは学校ってかどう見ても工場じゃねえかよ」

 

 地下に作られていたのは……現在も稼働し続けてる音が響き渡る巨大工場の中、あちこちで色んなものが量産されては地上に送られている……さくらもその一部を見たことがある極武器や様々な家電、食品……ありとあらゆるインフラがここに統一されているとは思わなかった。

 

「よう、花岡さくら!」

 

 そして……スノーホワイトもそこで待っていた。

 本当にこの場所で……しばらく待ち続けていたのか、近くで冷凍食品のゴミが散らかっている、多分この人は記憶喪失から回復しても真面目な人ではないことが分かった。

 

「……い、一応待ってたんですよねあなた」

 

「いやまあそうなんだけど、こういうのって終わったらすぐ来るものだと思ってたけどなっかなか来なくて暇してたらこんなことに……まあ来なよ、腹割って話してくれるんだろ?食べるか?ブンブンカレー」

 

「いりません」

 

 すぐ近くに座り込んで、まるで談笑でも始まるのではないかという緊張感のない距離感……しかし二人は真剣に会話を始める。

 まずスノーホワイトに喪失前の事を話し、自分が何をしたのか…何を話したのか前もって知らせることに。

 

「参った……記憶喪失になった後に洗脳されるとは想定外だ、今後もあるかもしれないし対策を考えておくか……」

 

「記憶喪失も最初から想定してたんですか?」

 

「想定って言うよりは自然とそうなる、だいぶガタが来てるんだよこの身体……あ、俺が人間じゃないことは把握してるよな?」

 

「はい……その上で貴方には聞きたいことが山程あります、あるだけにどれから話すべきなのか……ですが、まずエレボスについて」

 

 ホワイトスノーの直近は記憶喪失前、ホワイト・レボルシオンとしての目的としてこう語っていた……近いうちに人類は絶滅するが、エレボスはその前に人類を消して怪人の支配する星を作ると。

 ホワイトスノーが言ったことではないが、その話題を振ったら反応したので覚えがあるらしい。

 

「なんか聞いたことあるな……国家保安部隊がその為の研究をしてるとか……えーと、このままじゃ人類が滅ぶっていうか……男がいなくなるんだってよ」

 

 Y染色体と呼ばれる男性を作るうえで構成される遺伝子のようなものが日に日に減少していき、結果として男の人口は少しずつ減っていく、男がいなくなればそれに伴って人類が滅ぶというのがレボルシオン、及び現在のホワイトスノーの言い草で、世間に走られていないが国家保安部隊はゴクレンジャー達とは別でそれを阻止するための実験を進めている、国家保安部隊ということはブルーもそれに関係しているがコバルトすら知らされてなかった、数百年となるとさくらには縁のないことだが、ホワイトスノーにとってはそうでもないらしい。

 

「ワケあって俺は長生きしてるからな……数百年後に男が俺とあいつだけとか洒落にならん、出来れは此処に来てすぐにブルーにでも手を貸したかったんだが……」

 

「じゃあやっぱり……エレボスは複数体いるんですね」

 

「複数体どころか条件が整えばいくらでも作れるって感じだ、お前も桃の園の教科書で見たろ?特撮の怪人とゴクレンジャーが戦ってる怪人は微妙に異なるんだよ」

 

 自分達が相手している怪人は人体に近い、理性がないように暴れるのは教科書によると特定のホルモンやアドレナリンの異常分泌が多いことで自我が狂い攻撃的になる……本にはそう書いてあった。

 

「お前がゴクレンジャーのことが好きなのはよーく分かっている、だから前もって言うが酷な事を言うぞ?何故エレボスの構造を調べない?何故人間と似た肉体組織であると分かっていながら、捕縛もしておいてワクチンだのを作ろうとしない?俺はどうにもそれが分からない……しかし、結論を変えたら分かるな?」

 

「……たとえエレボスが敗れても、新しいエレボスが作られて、ゴクレンジャーとの戦いが繰り返される?」

 

 考えてみればおかしな話でもない、自分達4つのカラーのゴクレンジャーが絶えず空きが来ないように養成校が存在しているのに、怪人側が代わりを用意しないなんてことは言い切れない。

 ……このまま対策せずにいたら、ゴクレンジャーもエレボスも永遠に戦い続ける……そこでコバルトがハッとなったことがある、エレボス細胞を原料とするゼレットが開発したエレボスオイル、エレボスが無限に替えが来るとすればいくらでも作ろうと無くならない、材料に余裕があるから出世欲を存分に出せた。

 

「し……しかし、まだ引っかかるところがあります、ホワイト・レボルシオンがエレボスとは若干別勢力になるところなのに、なんだってこのタイミングで余計なことを?」

 

「それに関してはオラから説明する、スノーホワイト……おめぇに指示を送ってたあの変なスマホ、外れてからデータの大半が消去されてたがなんとか一部復旧出来たけどな……そこにあったデータの大半がさくらちゃんに関するものだった」

 

「まあそうだな、ホワイト・レボルシオンが台頭してきたタイミングは間違いなくお前が入学したから、そして……俺がそのホワイトスノーとやらになったのも多分同じ時期だってこと」

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