我ら桃の園〜正義と愛と遺された命〜   作:黒影時空

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第21話「さらばコバルト!エレボス、復活の時」

 

「ん……あっ」

 

「やっと魔法以外の声を話したな……グリーン!!」

 

 マジレンジャーの力を継承したマゼンタは持ち前の身体に魔力を宿している……更にそれだけじゃない。

 あの時撮った写真が……あの7人姉妹のものから光がまるで魂のように7つ飛び出して、マゼンタの周りを囲う。

 

「……そうか、一緒に戦ってくれるすね……いくぞ!!」

 

 マゼンタが魔力を展開すると、魂は魔力にひかれ……トランス。

 かつてテレビの中に存在した……あるいはかなり未来の英雄の偶像を作り出して、全てがマゼンタの所に入っていく。

 

(あれはまさか極召喚法 ありえない そんなもの生まれるはずがない 奴にそんなものは)

 

「ン・マ!!」

 

「猛る烈火のエレメント!!天空勇者ウルザードファイヤー!!」

 

(信じられない 本当に魔法を使っている……そうか、あいつの筋肉はレッドと同じ 先天的に戦隊遺伝子を宿した突然変異)

 

「輝く太陽のエレメント!天空勇者マジシャイン!凍える氷のエレメント!白の魔法使いマジマザー!!」

 

 燃え上がる炎、凍える吹雪、太陽の光……属性を変えて波動に強烈な魔力を叩き込むと……全て波動に包まれていくが……3つの魔力を一通り吸い込んだ波動はそのまま煙のように消えていった。

 

(ン・マが不発……違う 満たされたのか あの程度の魔力を注ぎ込んだだけで だが何度でも使えば)

 

「ン・マ!!ン・マ!!ン・マ!!」

 

「吹き行く風のエレメント!桃色の魔法使い!マジピンク!揺蕩う水のエレメント!青色の魔法使い!マジブルー!奔る雷のエレメント!黄色の魔法使い!マジイエロー!!!」

 

 マゼンタが全力で様々な属性の魔力に変換して波動に注ぎ込み、ン・マを満たして消滅させながら接近する。

 もちろんこの魔法はただの極魔法ではない、いやむしろ極魔法ですらないのだから勝つことが出来る。

 

 結局のところン・マも強いとはいえ、その性質をシャドウが拝借して思いついた、彼お得意の紛い物だ。

 紀元前より続く常識だが、紛い物は常に下位互換として生まれる。

 今マゼンタが放っているのは『本物の』ン・マを倒した力なのだから……ピラミッドの結界を駆け上がり、どんどんとグリーンに迫ってくる。

 

(あ〜やっべ、ン・マを攻略したのはいいんだけどどうやって攻撃すればいいんだ?ってこと忘れてた……まあいいか、次のパンチは絶対効くって確信がある!!)

 

 

「ン・マ……ン・マ!!ン・マ!!ン・マ!!!」

 

「燃える炎のエレメント!赤の魔法使いマジレッド!!唸る大地のエレメント!緑の魔法使いマジグリーン!!」

 

(決まれよ、決まってくれよ このままじゃ俺はこんな奴に負けることになるじゃないか ゴクレンジャーのなかで俺だけ……いや、俺以外が勝ったら俺はどうなる?いや、揃って負けたら?なっ)

 

「必殺魔法!!マジボルトォォォッ!!!」

 

「んぎゃっ!!!」

 

 

 しかし……マゼンタの拳が顔に今度こそ届き、吹っ飛びながらン・マを発動しようとしていたので……最後に発動した渦は、原始魔法による巨大なツルのパンチに巻き込まれて……食らい尽くす波動はそのままツルに巻き込まれて大きく空へと外れていく。

 その刹那、シャドウがン・マを教えた直後の事を思い出す。

 

「ン・マの弱点?あるにはあるけど腐っても絶対神の魔法だぞ?一回使うだけで大体解決するんだから弱点になんかならないっつーか!だから忘れてもいいんだけど……あれって要するに魔力の塊だからなぁ……といっても伝説の天空聖者の魔法でもないと、絶対に壊れない代物だから……え?天空聖者の魔法を叩き込まれたら?」

 

 

 

 

「天空聖者の魔法の底上げしちゃうだろうね」

 

 

 

 その日、翠の庭園の校門前に巨大な樹木が生まれた。

 まるでファンタジー世界に出てくる世界樹のように大きく太ましく、全てを食らい尽くす波動を逆に吸収してすくすくと育ち、名物のように大きく立派にそびえ立つ。

 あっという間に育ち、神の果実のように黄金に熟した林檎が生えて……完全に魔法を攻略した。

 

「すげぇ……これが伝説の魔法家族の力か、こいつを研究すれば俺オリジナルの魔法だって作れるかもしれない」

 

(ン・マが攻略された?ありえない そんな時どうする?ゴクレンジャーとして勝てない?いやそんなはずない 怪人にはまだ使える あいつがおかしい こんなもの間違ってる、俺は戦える 次また戦える)

 

 勝負はついた、マゼンタは許せないことはあっても殺したいわけではない。

 翠の庭園に一切の傷はない……被害はない、ただしグリーンは完全に背を向けて、マゼンタから一目散に逃走していた。

 グリーンの方も何も殺さなくてもいいがマゼンタとは勝手が違う、何せン・マを使い確実に命を奪おうとして……それが効かないとなれば逃げ出している、ゴクレンジャーとしての面目が丸潰れだ。

 グリーンは思想を捨てた、故に状況を読まない。

 数百年先の想定をしなかった男は明日自分がどんな立場になるのか考えもつかなかった、今後彼はただの【グリーン】でもなくなってしまう。

 

 だがとにかく……終わったので良しとしよう。

 周りが生きてて、自分も無事だ……マゼンタは遠い時間の先で巡り合ったあの姉妹と、マジレンジャーに感謝する。

 メールが来ている……ここに来てマゼンタは自分の戦いが放送されていることを知る。

 

(……橙兄ちゃんも心配性だな、そうだ、土産話が出来たんだ、これが終わったら里帰りでもするかな……)

 

――

 研究所内部での相田コバルト対ピンクの模様は想像以上の接戦となっていた。

 瓦礫と煙が舞う国家保安部隊機密研究所の最深部……かつてはエレボス細胞の培養槽が整然と並んでいた空間は、今や半壊した壁面と散乱する実験器具で埋め尽くされている。

 画面越しに映し出されるその光景は、シャドウが全国に配信する「世紀のショー」の第二舞台として、市民の息を飲ませていた。

 相田コバルト――ブルー特待生の肩書きを捨て、候補生たちを陽動してこの場所を襲撃したテロリスト、今となってはそう呼ばれているは、息を荒げながらも笑みを浮かべていた。

 対するゴクレンジャーピンク、花岡あやめは、優雅にスーツと組み合わさったを翻し、一切の傷一つない姿で立っている。

 

「候補生達を超える実力で、1つ上のランクの怪人を相手する権限を与えられる特待生とか言われたオラすら……ゴクレンジャー相手にはピンクですら手も足も出ないってか。ふざけんなよ、先輩」

 

 相田の声には苦笑いが混じっていた、ピンクのあの力はエレボスの力の影響によるものではない。

 紛れもなく長年の経験と技術による、本物の戦隊の力だ。

 ピンクの動きは、まるで予期したように相田の拳をかわし、カウンターの蹴りを放つ。

 戦隊遺伝子が織りなす完璧な連携と予測……候補生たちがどれだけ鍛え上げられようと、歴代の戦場を潜り抜けてきた本物のヒーローには、まだ一歩及ばない。

 

 桃の園で教えられる極召喚法――本来は、万が一怪人に唯一トドメを刺せる権利を持つレッドが来れなくなってしまった非常事態の際に、ピンクが同等の権限を持ち対処する力。

 戦隊遺伝子を用いて発動されるその術式は、さくらのあの遺伝子の適応力を考えると、血縁者であるピンク、花岡あやめの身体も想像に難くない。相田はそれを肌で感じていた。

 今、ピンクの周囲に淡い光の粒子が舞い始めている。召喚の準備だ……間違いない、さくらが過去にやったような大昔の戦隊達の力をその身に宿すつもりだ。

 

 さらに相田は現在、懐にあと一つ残された貴重なエレボス細胞のワクチンを入れている……命よりも大切な、平和の鍵となるこの薬を失ってはならないと迂闊に動くこともできない。

 スノーホワイトはちゃんと仲間達を解放して目的の場所に向かったのか?

 このままワクチンを持ち帰るべきか、それともベビー・キャロルのところを追いかけて援護に向かうべきか? 知りたいことこそあるものの、本当にピンクを倒す必要性もない……。

 問題は、そんな心構えでは自分でも負けてしまうということだ。

 

 「こんなことならさくらちゃんから極忍法だの聞いときゃ良かったかもなぁ……怪人ならともかく人間相手にオラに出来ることが全然思いつかねえ」

 

  相田が軽口を叩きながらバックステップを取り、様子を伺う。

 ピンクは静かに微笑んだまま、ゆっくりと距離を詰めてくる。

 

 「それで言えば私も極召喚法を使う機会は一度も無かったし、エレボスとして怪人を産むこともなかった……後ろに下がってレッドの助けを待たず一対一なんて初めてよ」

 

 ピンクとの戦いは避けられないものになっている。しかし相田の場合、そんなことをしている場合じゃないにも関わらず時間が減っていく、ワクチンの効果が切れたらピンクはまたエレボスになってしまうことだろう。

 かくなる上は――命を懸けることになるプランC。

 現在でも稼働している設備を今この場で動かして、エレボスワクチンを複製する。

 だがこの戦いが万が一にも外部に漏れている場合、国家保安部隊の最大の機密情報が世間に漏洩することになる……そうなれば自分は戦隊としてどころか、人としても社会的に即死といってもいい、相田が実験装置のスイッチに手を伸ばしかけた瞬間、ピンクの声が響いた。

 

「やめておきなさい……花岡家は名前のわりに執拗な一族よ。国家保安部隊にとって都合の悪い人間を揉み消す方法はいくらでもあるわ」

 

「そんなにゴクレンジャーのルールが大事か? 見方によっては被害者とも向けられるお前さんがここまで国家保安部隊を庇うのかは分かんねえが、エレボスなんざ消えちまったもんがよほど幸福だ」

 

 相田の言葉に、ピンクは初めてわずかに眉を寄せた。

 

 「貴方の独断は貴方の命のみで精算されないから助言しているのよ。例えばそう……あまのがわ一座……だったかしら」

 

 「! ブルーがオラを脅す時さ絶対そこを出してくるば思っとったが……まさかオメェがそれを?」

 

 あまのがわ一座。それはコンテンツショックという大事件の直後に設立されたアマチュア達によるサーカス団。

 彼はこの時期から訓練を積んでいたので、本来は見世物として披露していた空中歩行をそのまま特異な滑空戦闘術に応用してきた。

 藍の波止に入学してからしばらくは様子を見ていないが、一座の面々は血が繋がらずともファミリーに等しい存在だ。

 

「花岡家はちんけな一団消しさろうがどうってことねえと……? とても先輩の心配事とは聞こえんなぁ」

 

「貴方は人心掌握に長けすぎていた。ブルーは貴方が同期生を扇動して何かをしようとしていることを予期していた……そして調べてみれば貴方はとんでもない道化師。相田コバルト以前の偽名は一座の花形『アマノガワカオル』」

 

  どこまでも自分の素性を知られていた……もしかすれば、ブルーの跡継ぎもそう簡単には手続きが踏まれなかったと予想できる。

 そういう意味ではさくら達の行動に混ざる形で実行に移せて良かったのかもしれない。

 

 

 ……思えばここまで長かった。ゴクレンジャーの人の命より大事なルールを突き止めるために、ブルー特待生まで上り詰めた。

 そして今なら分かる。サポート役のピンクである彼女がが唐突に戦闘意欲を見せ、自分の素性を当て、自分から戦いに誘いに来る。ワクチンを作って欲しくないというよりは、まるで誘うように……。

 

 「……ったく、ブルーになるまで隠しときたかった十八番のネタだったのになぁ。いかにもオラは魔法少女の魂を継承するあまのがわ一座の名物、三代目アマノガワカオル……10年ぶりにやったるでな、オラの得意芸」

 

 相田コバルトはこのままプランCを実行する。心に見せかけの過去の仮面を付けて、ゴクレンジャーに一世一代のパフォーマンスを始める。 人を笑わせるピエロだった頃の自分はもういない。あの日……怪人災害によって唯一の肉親である姉を失った、あの時から。

 

「あら……素敵ね、でも残念、私のお披露目するマジックは種も仕掛けもないのよ」

 

 時間が来たのか、あるいは自らその力を解き放ったのか……桃色の肌、黒い角と瞳、スーツを押しのけて変化する怪人の始祖、エレボス。

 再度あの姿に変わった……しかも今度は先ほどと違う、完全にその力をコントロールしている、ワクチンの影響だろうか。

 

(国家保安部隊直属の秘密研究所だでピンクも堂々とエレボスになれる……まぁ普通はそう考えるだろうて、そんならワクチン製造を止める義理さ向こうにはねえ)

 

 自分達の様子を眺めている奴がいる……向こうは自分より先に気付いているようだ。

 何も知らないふりをしながら敢えて世間に見せつけているかのような……それが出来るのは誰だ?すぐ近くにブルーがいる、レッドも公表されることを良しとしない、国家保安部隊ならすぐ消そうとする。

 あと残されているのは……さくら達の話していたシャドウか、ゴクレンジャーとしても独自の勢力として立っている彼が見ているとなると少々厄介だがそれどころではない。

 

「なあ先輩よ、オラはブルーの教育さ気に入らねえとこもあるが、カワイコちゃんは年齢問わず傷つけないようにすることは大事と思っとる……」

 

「こんな状況でもジェントルマンでいたいの?あと数日でブルーになれた男だとしても……力の差というものを理解しているはずだけど」

 

「そうだ、正当法じゃ災害なんざ超えらんねえ、だから人類は大きな脅威に対抗するために小細工という勉強すれば誰でも出来る技で少しずつ立ち向かう術がある……オメェらが奴にそそのかされて覚えた極召喚法だかみたいにな」

 

 ここまで長髪的な相田にはもちろん秘策がある、ただし自分はエレボスと違いタネはあるが見えなければそれはエンタメ。

 アマノガワカオルと呼ばれていた頃、自分は見えない仕掛けで空を闊歩しているように見せるだけで拍手喝采を貰った、まさか本当に何もない所を歩けるようになるとは思わなかったが……これを成功させるには、何か油断させて仕掛けの準備を整えなくてはならない。

 

「……ブルーは言ってたな、オラ達のやることを民衆は悪とするってな、そりゃちげぇねえ……さくらちゃん達は知らんが少なくともオラは自分のためだけにこんなことしてんだ……先輩、ワクチンに手を付けた理由だってそうだ、ワクチンが必要なのはここで怪人にされた姉さんを救うためだ」

 

「怪人に……そう、貴方も事故か何かで?」

 

「それよりもオラは引っかかるところがある、エレボスになってから一度も怪人を産んだことがない?ふざけんでねえ、あれだけの災害を起こした以上人間の改造以前から怪人がいなきゃ成立しねえ……するってえとあれだ、本当にオメェが無実を証明するならオメェやアダザクラとは更に別でエレボスがいなきゃ成立しねえ」

 

「!」

 

「今顔が若干崩れたのが見えた、オラ達も知らされてねぇ『2体目のエレボス』がどっかにいる……なら、尚更こいつはバラまかねえとならねえ」

 

 どこまでも時間稼ぎ、話を続けることで油断を誘うのもあるが……少し本気で語っているところもある。

 実際あやめは怪人を産んだことがないのだろうか?そうだとしてなぜそんなことを言う必要がある?

 改めてエレボスと化した彼女の姿を見ると……余計に怖い、自分のやっていることを本気と捉えているのは確かだろう。

 向こうも何か1手しかけてくる、絶対に油断してはならない。

 

 そう思っていたのに。

 

「……自分の動機を話すことは、時に生命線を自ら切断することにも等しい行いだわ、相田コバルト君……貴方の姉は怪人になったのね、姉ということは桃の園に収容されて……ついさっき連絡が入ったわ、桃の園の怪人はシャドウが皆殺しにした」

 

 

「なっ……」

 

 

 それだけではない、突如として……スノーホワイトから電話が入る、『今』なら大丈夫だろうと応じてみると……。

 

 

「……違う、お前の姉を殺したのは……俺だ、情報を調べてみたら、俺は初めての任務で怪人を収容していた地下室の半分を破壊していた……それを作り出したのは、記憶が無くとも俺だ」

 

 

 シャドウかスノーホワイトか、白か黒か。

 どっちなのか今の相田には区別のつけようがない、しかし隙を作ってしまった……一瞬あれば充分だ、ピンクが自分に向かって迫りくるが……ワクチンの装置を見て動きが止まる。

 

「……何かあるわ、装置とあなたの間に壁が……」

 

「おっと気付いたか……こいつはあまのがわ一座の秘密兵器、魔法式空気圧質量発生装置……ま、簡単に言っちまえばバリアだべ」

 

 魔法少女アマノガワカオルは伝説によるとバリアによる守りの魔法を得意としていたという、それをもとにして作り出したバリアを発生させる装置……つまり、見えないバリアを足元に作り出してそれを足場にすれば、まるで空を歩いているように見せる。

 これが相田コバルトの空中歩行のトリックである。

 しかしこの技は座長は口を酸っぱくするほど言われていたことがある、それはバリアの内部に入ってはいけない。

 

「このバリアは……へぇ、魔法と違って融通が効かねえ……つまり防ぐもの防げないものの区別がつかずなんでも抑え込む……なあ、エレボス……オメェがどんなにつよい怪人でっ、も……結局 人 なんだで……」

 

 相田は頭を抑えながら装置にもたれるように座り込む……限界が近い、喋り続けたのも少しずつ奪うためだ。

 酸素を。

 

 

「ま……まさか貴方、空気すらも寄せ付けない……バリアを……」

 

「ああ……そうさ……あとちょっとすればオラ達は窒息死、更に発生装置の使い方を知ってんのはオラだけで自動的に切れることもない、二人揃って見えない死の棺桶の出来上がりだべ……こうでもしねえと……ワクチンを残せねえ……」

 

 怪人の始祖たるエレボスといえど空気のない場所では生きていけない……生命線を完全に叩き、相田コバルトは決死のプランCを遂行した。

 

「あーあ……オラ、もしかしたらあと数日過ごしてブルーなんだなぁ……そしたら、ベビーちゃんはオラのことさ好いてくれたかなぁ……こうして、ここでベビーちゃん会ったのがオラの始まりで……確か、こんなところで会ったか……」

 

 

 

「こんなことなら……助けるお礼に口づけでも、してもらいたかったなぁ……なあ、姉さん……」

 

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