DLC1.5章 Aoharu participation   作:曇らせは志向の味

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第一話 「ここはどこだチャールズ」

 ある日の昼下がり

 

 ブラックマーケットと呼ばれる犯罪の巣窟の裏路地にて一体のロボットが煙草をふかしていた

 

「ㇲーー……」

 

 本来ならば何故ロボットが煙草を吸えるのかと疑問に思うだろうが……ここはキヴォトス何でも奇跡で罷り通る都市だそんなことは些細なことでしかない

 

ジジッ

 

 するとロボットの後ろで電流を帯びた音が鳴る

 

(どうせマンションの配電がイカれたんだろ……確認するだけ無駄無駄)

 

 残念なことに彼は後ろを振り向かなかった、それはここがブラックマーケットだからと言うのもあるだろうが彼の日頃からの怠慢が招いた結果だろう

 

「ぷはぁーー……!」

 

 煙草を口から離した彼はそれが当たり前であるかのように煙草を地面へと落としそれを踏み潰した

 

「さあ……業務を再開するとすrrrrrrrr!?!?!?」

 

 彼の視界に突如としてエラー画面が大量に映し出される、それと同時に彼は背中にのしかかる重圧にも気が付いた

 

(ナんダナンダ!?!?カイザーセいのファイヤーウォールガカんつウサレたぞ!?!?)

 

 彼は後ろに居るであろう人物に向かって腕を振るうがそれは無意味であった

 次第に目の前が暗くなり前のめりに身体が倒れ伏す

 

「Пока, чертов робот」

 

 彼が最後に聞いた言葉はそれが最後であった、その声は無機質なもので今の行為には何の苦労もしていないようだった

 

 


 

 

 目の前に居た配線が剥き出しになっていたロボットを背後からハッキングを行うとそのロボットは簡単に倒れ伏した

 機能を停止したことを確認すると男の手から声が響く

 

「……少佐解析が完了した……どうやらこのロボットは我々が知っているAIとは違う個体の様だ」

 

ちょび髭(ヴォヴァ)とは違うわけか……заморно……」

 

 掌から出てきたのは人の言語を話す機械であるチャールズと言う機械で複数の細い線を束ねそれにより感情を表していた

 

「少佐このロボットもいいが現在地について考えるべきだろう、我々は現在未知の場所に留まっている」

 

 チャールズが少佐と言う男…コードネームはP-3であり倒れ伏したロボットに向かって冷たい視線を向けていた

 

「チャールズ辺りをスキャンしてくれ……俺達はボスの元に向かわなくてはいけない」

 

「すでに完了している、が結果は無意味だ全てのデータベースに該当しない」

 

「なんだって?ここは異世界か何かか??」

 

「最もありえない可能性を引いたな少佐……しかしそれも一概に違うとは否定できない」

 

「どういうことだ?」

 

 傍から見たら手に向かって問いかけるおかしな状況だが彼らは至って真面目である

 

「少佐が同志ラリサの前にて気を失った後我々は此処にいた……可能性の話だがここは夢の世界ではないか?」

 

 チャールズがそういうと又もや路地裏に沈黙が流れる、数秒の沈黙が流れた後にP-3が苦笑しながら口を開く

 

「ふっ…馬鹿馬鹿しい……仮に夢だとして何故お前もいるんだ?随分立派な考えだな……」

 

「少佐精神の乱れが激しくなっている少し休憩するべきだ」

 

 P-3が軽口を言いチャールズはそれ聞き流し時に言い返すこれがいつも通りの出来事であるやはり彼らは見知らぬ地に辿り着いても変わらなかった

 P-3は足元にあるロボットの落とした銃を引き寄せ一つ一つ確認していく

 

「……チャールズ」

 

「言いたいことは言わんでもわかるぞ少佐」

 

 彼らは銃を隅々まで見るまでもなく気づく、おかしいのだ本来の我々が知る銃器にはポリマーなどの物質を挿入するための口が付いているしかしこのロボットの持っている銃器にはそんなものは無かった

 

「この銃は我々が知りえるような物では無いようだ」

 

「クソったれ……面倒なことになったな……」

 

「少佐、このままここに居ても何も変わらない我々が今行うべきは此処をさらに知ることだ」

 

「……Блин」

 

 彼は相変わらずに悪態を吐きながら太陽がある方角へと歩みを進める

 

 

 

 路地裏から出た瞬間視界に飛び込んで来たのは未知であった、道行くのは二足歩行で歩く犬や猫、本来であれば少佐たちの敵であるロボットたちが言葉を発し笑いながら歩いていた、終いには頭の上に輪っかを浮かべた少女達であった

 

「……チャールズ俺は本当に夢を見ているみたいだな……」

 

「少佐、現実逃避をしたいのは私も同じだが今は直視したほうが良いだろう」

 

 

 

Mission 未知への挑戦

 

ブラックマーケットを抜け出す

 

 

 

「少佐、近くの情報媒体にハッキングを行い情報を得たどうやらここはお世辞にも治安の良い場所とは言えないようだ、まずは此処を抜け出すことが目標だ向かうべき場所を示した」

 

「ありがとう、チャールズ」

 

 チャールズが示した場所はP-3がいる場所から西側である彼はその方向に歩みを進める

 

 歩いている最中に観光気分で周りを見渡すとそこかしこで銃器が売られているようだ、それを見てP-3はどれだけの血がこの場所では流れているのかを考えようとしたが彼は辞めた、なぜならばそれは今まで破壊した暴走AI達を数えるよりも無謀で無意味だったからである

 

 一度何か買おうと思ったが値札を見た瞬間に彼らが既知の物であった通貨ではなかった

 

 


 

 

 そのまま彼らが目標地点まで約一キロメートルとなった時点で突如として近くで爆発が発生した

 

「わわっ!?どいてください~!!」

 

 それ同時にP-3の背後で少女の悲鳴が響き渡った

 

「少佐、背後から何者かが接近している避けた方が賢明だろう」

 

 しかしチャールズの助言は少し遅かったようでP-3が避けるよりも早く少女が背中に激突する

 

「блядь!!何故こんなにも面倒ごとに巻き込まれるんだ!?」

 

「うぎゃぁ!!」

 

 P-3は大声を上げ前に倒れるそれと同時に少女からも悲鳴が上がる

 

「おい退けろっ!」

 

「あっ!!すいません!!」

 

 目の前に居る少女は謝罪をするが背後を見た途端に顔が真っ青に染まる

 

 

 

「おい待ちやがれ!!」

 

「逃がすな!大金が逃げるぞ!」

 

 P-3が背後に視線を飛ばすとヘルメットを被った奇怪な集団が集団がこちらまで迫っていた

 

「うわぁ!?まだ来てますぅ!」

 

 そのまま彼女はP-3を倒れたまま置いていき路地裏へと逃げていく

 

「おい!?待ちやがれ!」

 

 P-3は倒された怒りからかはたまたそれ以外の理由からか少女を追いかけた

 

 


 

 

 少女達が路地に逃げてから数秒後にヘルメットを被った集団  ガラガラヘルメット団数名が追いついた

 

「おい!オッサン!そいつはアタシらが先に見つけたんだ!抵抗せずに渡してくれたら酷いことはしねえよ」

 

「ひいぃ!助けてください!」

 

 ヘルメットの少女が怒号と共に声を上げると背後の気色の悪い鞄を背負った少女は俺に助けを求めた

 

「……少佐、困っている人物を見捨てるのは酷いものだとジナイーダも言っていたぞ」

 

「あの婆さんか……面倒だ……」

 

 彼は溜息を大きく吐きながら背中にある銃器  エレクトロに手を掛ける

 

「あ?何だオッサンあたしらに歯向かうのか?」

 

Замолчи(黙れ)

 

 P-3は片手に力を入れ上に上げ始める

 

「?…!?うわああぁぁ!?」

 

「なんだこれ!?足が浮いてやがる!?」

 

「なんだこいつ!?」

 

 彼が手を上げると少女達の足が地面から離れ始めた、これはチャールズに内包されている技術であるマステレキネシスと呼ばれる物で辺りの重力を操作することが出来る、因みにメンヘラ自販機(ノラ)からこれを入れてもらったチャールズは心底嫌そうな顔をしていた

 

「静かにしてもらおうか」

 

 P-3は静かにそう言うとエレクトロの銃口を彼女らの頭に向け発射する

 

「「「あばばばば!?!?」」」

 

 P-3が一瞬とも思えるような速度で撃ち抜いた、そのまま彼女らは意識を手放しマステレキネシスの効果が切れるとともに地面へ落下した

 

「流石だな少佐、子供相手にも大人気ないとはな」

 

「じゃあなんだ?わざわざ待って頭を撃ち抜かれれば良かったのか?」

 

「全く女子高生を空中に浮かすとは……少しは何が起こるかを考えてみてはどうかな?」

 

 P-3は顎に手を当て考える素振りをしたが彼は分からないという表情をしながらNOと答えた

 

「……少佐、君はどうやってこれまで生きてきたのか私は疑問でならない……」

 

 チャールズは一言言った後P-3に後ろを向くよう全身をうねらせ表現した

 

 そこには先程偶然助けることになった気色の悪い鳥の鞄を背負った少女がぽかんとした表情でこちらの顔を眺めていた

 

「……あー、大丈夫だったか?」

 

 俺が唐突に声を掛けると少女は少しの空白の時間を作り出した後腑抜けた顔で答える

 

「あっはい!助けていただいてありがとうございます!!」

 

 こんなにも純粋に感謝を貰ったのはいつ振りだったろうか……そもそもとして俺が(P-3)として活動していた記憶は大体が嘘なんだけどな……

 

「少佐、初対面の相手には自己紹介が必要だと私は思うぞ」

 

「……え?触手?」

 

 チャールズが彼女の目の前で初めて掌から現れ言葉を発すと彼女は驚きの表情を上げた

 

 意外だなこの世界は案外技術が進んでないのか?

 

「失礼、私は人工知能チャールズ…基チャリトン・ザハロフと言う以後お見知り置きを?お嬢さん」

 

 チャールズは俺の掌の上で恭しく一礼を行うと俺にも挨拶をするよう促す

 

「……元ソ連国家保安委員会(KGB)所属のP-3だ……」

 

 俺がそういうと少女もまた俺たちに自己紹介を行った

 

「トリニティ所属の二年生のヒフミです!!」

 

 随分と元気な挨拶だ…それより待てトリニティとは確かキリスト教で三位一体と言う意味だったよな?神は別に信仰していないが……これはポリマー様々だな……

 

「どうやら少佐は子供の相手が苦手なようだ……はぁ…」

 

「職業上子供の相手はしたことが無いんだ……こういった場合はどうするのが正解なんだ?」

 

「あはは……」

 

 本当にカオスな状況になったな……

 





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