2話
「なんだこれ!!!」
坂本は叫んだ。でも俺は、画面越しになんども見ていたからここが何処なのかを知っている。パレスだ!
スマホを確認すると、見覚えのある目のマークのアプリが入っていた。つまり、もう監視されているということだ。気をつけて行動しようと考えていたとき···
「おい、零、雨宮」ここ、秀尽だよな?」
「多分?」
「とりあえず中に入ってみるか?」
「そうするか」
坂本と、雨宮と一緒に入って行く。 ここで一緒に行かなくても特に問題ないが、一緒にパレスを攻略するつもりなので、ここらでペルソナを覚醒させておこうということだ。もしも、なんかのイレギュラーで主人公が死ぬとかがあったら困るからな。
······まあ俺がついていれば問題ないからな。
物語通りに、鎧の騎士たちが出てきた。坂本と、雨宮は油断しすぎじゃないか?
「ちょっといいか?ここ、秀尽だよな?」
「侵入者発見」
「はぁ!?」
「なんかヤバそうだ、逃げるぞ。」
「おう」
******
「ハァ、ハァ」
「何処まで追ってくるんだよ」
「おい、囲まれたぞ」
「後ろ、危ない!?」
「ゴン」
雨宮が鎧の騎士にやられたようだ。俺なら容易に倒せるが、物語を進めるため気絶しておこう。
「おい、やめろよ謝るから許してくれよ。」
坂本が喋っているが、意味はなく、気絶させられた。
******
チュートリアルに出てくる、牢屋に入れられた。
まぁ俺はダメージは一切ないけれど坂本が起こしに来るタイミングで起きよう。
「···おぃ、起きろよ」
坂本が起こしに来たらしい。
「ッたく、何なんだここは」
坂本が牢屋に向かってガンガンって暴れている。ちなみに、雨宮はおこされていた。雨宮も牢屋を見ている。ゲームでは、見られないような所も見れたりするな。なんだか、ワクワクするな。
そうしていると、鎧の金属音が聞こえてきた。
「おぃ、何か来るぞ!」
そうして見えたのは、ゲーム通りの鴨志田のシャドウだった。
「おぃ、侵入者ってのは貴様らか」
「な、鴨志田!?」
雨宮は、まだあまり知らないらしく、疑問に思っていた。
「坂本に神木、それに雨宮じゃないか。」
「揃いも揃ってゴミばかり、侵入者は処刑だ!」
「なぁッ」
「当然だろうが、俺の城に入ってきたんだからな」
「テメェ」
坂本は言い返すが蹴り飛ばされて、ゲーム通りの状態にされた。どうしようか考えてると、雨宮がやめろと鴨志田にいい
「そこまで言うなら先に貴様を殺してやる。」
雨宮は壁に押し付けられ、槍を向けられていると、鴨志田が
「おぃ、そこに突っ立っているゴミ」
「貴様には感謝しているよ。」
「貴様が鈴井のことを気にかけているから鈴井は貴様のために、頑張ってくれるからな」
そう言ってきた。知ってるんだよ、そんなこと。知っていて1年間も放置して見て見ぬふりをしてきたんだよ。俺クズだよ自分の目的のために知り合いですら見捨てて、だが、もう我慢はしない。願いを叶えるために、さらなる力を求めるんだ!!!
******
「アハハハ!!!とてもクズだな···」
わかっているよ。
「自分がクズだと分かっていながら、変えようとはしない」
転生しようと、自身の性格は変えられないし、変える必要もない。
「そんな貴様が、皆に好かれると思っているのか!」
信じたいんだ。こんな俺でも好かれたいと!!!
だから力を寄越せ!
「それでこそ貴様だ。」
「契約の時間だ。」
「――我は汝、汝は我!」
「貴様の夢を叶えるんだ!!!!」
******
「ぐっ――グワァー!!!!」
仮面が顔に覆う感覚があり、力があふれ出てくる。そして雨宮も、原作通り覚醒していた。
「「ペルソナ」」
二人が同時に動き出した。
「やれ、アルセーヌ」
「滅ぼせアルジュナ」