デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜   作:特撮恐竜

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活動報告で告知したデュエマ小説です。活動報告である程度公開した事に加えて以下の点に御注意下さい。
活動報告をまだ見ていない方はそちらもご確認ください。

注意事項
作者の実際のデュエマ歴は勝舞世代(特にクロスギア、惑星型フェニックス、ゴッドリンク)で止まっており、後の世代のデュエマ知識はアニメ、漫画で得た物が殆どです。よってデュエマの描写の時におかしな描写やプレイングがあると思われます。
また前述で述べた通り私自身が勝舞世代な為、今のデュエマ環境では使用されないクリーチャーや呪文がメインのデッキが出てきたり、使われたりする可能性があります。
それらが許せない方は閲覧を控える事を推奨します。


王道篇 生徒会結成編×デーモン・オブ・ハイパームーン
運命が変わった日(前編)


今から半年前、世界中に流れ星が降り注いだ。その時期にはとっくに季節のペルセウス座流星群が過ぎていた頃であった為、全国でちょっとしたニュースになった。当初は何かの前触れとか天変地異の前兆などと噂されたが時が経つにつれ何も大きな事は起きなかった為、人々の記憶から流れ星の記憶は無くなっていった。

しかし半年後、まさかこの流れ星が俺の人生を大きく変える事になるとはこの時の俺は全然思ってもみなかった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京某所内にある一見普通の街に見えるこの『栗茶市』にてブレザーを着た1人の少年がとある場所に向けて歩いていた。この少年こそこの物語の主人公となる『蒼井剣』ことツルギである。ツルギは自身と同じ制服を着た無数の男女と並んでこの春から通う『私立桜龍高校』の校門に足を踏み入れる。

 

「今日から俺も高校生なんだな・・・。」

 

小さく呟くと一瞬立ち止まり、目の前の校舎を見据えるツルギ。校舎を数秒程眺めていると自分を奮い立たせるように一息ついて再び歩き出した。

 

「フー・・・よし。」

「きゃあ⁉︎」

 

歩き出した時に前を見ていなかったツルギは目の前にいた1人の少女にぶつかってしまう。思わずツルギは少女の方を見て謝った。

 

「ご、御免‼︎・・・大丈夫か⁉︎」

 

ツルギはぶつかった相手を確認する。目の前にいたのはサラサラした薄い黄色と緑色が合わさった色の髪の誰がどう見ても可愛いと言える整った顔立ちの美少女だった。周りにいる桜龍高校の女子生徒と同じブレザーに青いベストを着用した美少女は思わず固まると、正気に戻るなり慌てて走っていった。

 

「い・・・いえいえ・・・わ・・・私の方こそ・・・御免なさい‼︎」

 

その少女は人と話すのに慣れていないのか所々しどろもどろになりながら謝罪の言葉を口にして早々に去っていく。それを見てツルギは思わずため息をついて呟いた。

 

「もしかして・・・嫌われちまったか・・・。」

 

先程の少女の反応から、ツルギは軽く落ち込んだ様子になる。しかし、彼女こそツルギの高校生活、そしてツルギの人生に大きな影響を与える事になるなんて、この時の彼は思いもしていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、全校生徒が体育館に集まり始業式兼入学式が行われていた。体育館のステージの上に1人の少女が立ち、新入生代表挨拶が始まる。ツルギはステージに立った少女を見て驚いた表情をする。そこにいたのは先程ツルギとぶつかった女子生徒だったのだ。

 

「えっ⁉︎あの子って・・・さっきの・・・。」

「代表挨拶!1年2組流星アーシュ‼︎」

「はいっ!」

 

先程ツルギとぶつかった少女『流星アーシュ』が壇上に上がって新入生代表としての挨拶をすると周りの生徒の声が聞こえてくる。どうも彼女の事を話しているらしいその会話にツルギは思わず耳を向けていた。

 

「新緑が目に鮮やかに映る季節となる中、私達はこの私立桜龍高校に・・・。」

「やば、可愛い。」

「ねえ、知ってる?あの子、首席合格らしいよ。」

「凄ーい!見た目も中身もエリート?」

「高嶺の花だね。」

(・・・あの子、そんな凄かったのか?)

「生徒代表、流星アーシュ。」

 

アーシュの事を話している周りの会話に気を取られている間に彼女による新入生代表挨拶が終わり、やがて始業式も幕を閉じる。

ツルギは教室に戻って自分の席に座り、一息ついていた。

 

(は〜、終わった・・・。校長の話、長かったぜ〜・・・。にしても・・・。)

 

ツルギが教室を見渡すと今日が高校生活一日目であるにも関わらず、既にクラスメイト達が仲良しのグループを形成していた。実はこの私立桜龍高校の新入生の割合が中学からエスカレーター式で入ってくる生徒が多い。その為入学して間もなく既に中学からの仲の良い友達同士で集まる事が出来るのだ。

 

(爺ちゃんと婆ちゃんの都合とはいえ・・・俺もアイツらと一緒の高校に入りたかったぜ・・・。ま、これが有れば仲良くなるキッカケはまだ充分に作れるだろ。)

 

ツルギは思わずブレザーのポケットに入れたとある物に触れる。すると教室内に突然校内放送が鳴り響いた。

 

『えー、1年2組流星アーシュ。流星アーシュ、至急旧生徒会室にとある備品を校長室に持ってくるように。』

「え?私⁉︎」

(何だ今の・・・校長先生の声っぽいけど・・・。)

 

ツルギは放送を流している声の主に先程の始業式で挨拶していたこの高校の校長先生を重ねる。

 

(・・・それくらい自分で取りに来いよ・・・えっと・・・何だっけ・・・な・・・流星だったか・・・彼女が可哀想だろ。)

 

ツルギが心の中で毒付く間にもアーシュは教室を出て行った。ツルギは彼女の姿を思わず見送ると自分も立ち上がる。

 

(・・・今朝ぶつかっちまったし、その詫びに手伝うか・・・。)

 

ツルギも教室のドアを開けて廊下に出ると、彼女が向かった旧生徒会室を探し始める。しかし、既にアーシュの姿は無く旧生徒会室までの道のりは途絶えていた。

 

「やっべ・・・完全に見失ったな・・・おい。」

 

ツルギは廊下を歩いて旧生徒会室を探し始める。途中で校内の図を見つけて旧生徒会室に辿り着くも既にそこには誰もいなかった。

 

「あー・・・もう既に行ったかこれ。・・・取り敢えず・・・教室に戻るか・・・。」

 

ツルギはもう既に人の気配を感じない旧生徒会室にいても無駄だと感じ、元の教室に戻ろうとする。すると反対側から走ってきたアーシュと偶然にもすれ違った。

 

「・・・・・・あれ?今、流星・・・がいたような・・・。」

「邪魔だ邪魔だ‼︎こんなところで駄弁ってんじゃねえよゴルァ‼︎」

 

アーシュの姿を確認しようとした時、突然誰かの怒鳴り声が響く。ツルギは思わずそっちの方向を見るとそこには先程教室で見た少女2人がいた。制服に赤いパーカーを羽織った赤髪の少女に緑色の髪をポニーテールで纏めた気の強そうな少女は誰かと揉めているらしい。好奇心に釣られたツルギが相手を確かめるとそこにはリーゼントに学ランの格好という今の時代では見なくなった典型的なヤンキーがいた。

 

(あれってクラスにいた女子2人だよな?前にいるのは・・・昔のヤンキーかアレ⁉︎)

「ジブン何者や⁉︎急に喧嘩売ってきおって‼︎それに見たところアンタ他校の生徒やろ‼︎」

「ああん⁉︎何だテメエ?俺様の喧嘩を買おうってか?止めときな、怪我するぜ。」

(おいおい嘘だろ・・・この令和の時代にまだあんな奴がいたのかよ・・・ん?)

 

ツルギはヤンキーの後ろに何かいるのが見えた。それを確認するべく前に出るとヤンキーの後ろに両腕に砲台のような武器を装備し、背中に丸いボールみたいな物を背負った存在が見えた。その姿にツルギは驚きを隠さずにいた。

 

「アレってデュエマの喧嘩屋タイラー⁉︎何であのヤンキーに⁉︎」

「何やコイツ・・・中ニ病か?」

「ギャイ、この人痛い人だよ。向こう行こ。」

「あの2人・・・何で何も・・・。」

『あの2人には見えてないぜ。多分、見えているのはお前だけだ。』

「⁉︎」

 

突然ツルギの脳内に何処からともなく声が響いてくる。ツルギは戸惑いを隠さずに周りを見渡すが自身に話し掛けてきた存在らしき物を確認出来ずにいた。

 

「今の声・・・一体何処から・・・?」

「逃げんじゃねえ‼︎」

「ってヤベえ‼︎助けないと‼︎」

 

ツルギが声の主を探している間にヤンキーがクラスの女子2人に殴り掛かろうとしている。ツルギは思わず彼女達を助けるべく、飛び出そうとした。

 

(クソ、一か八かだ‼︎勝てる気はしないけど・・・やってやる‼︎)

 

ツルギはクラスメイトとなる2人の少女の為に目の前のヤンキーに玉砕覚悟で突撃しようとする。すると先程探していたアーシュが飛び出してきた。するとツルギの前で彼女に異変が起こる。彼女の頭に一本の角とドラゴンを思わせる尻尾が生えてきたのだ。

 

「な、何だ⁉︎」

『なっ⁉︎』

 

ツルギは思わず立ち止まり、目の前で起こった超常現象に目を疑う。先程、ツルギに声を掛けてきた声の主も今の現場に驚きと戸惑いを隠さずにいた。その間にアーシュの掌に水のようなエネルギーが集まる。そして水を纏った掌でアーシュが不良を張り倒すのをツルギは目撃した。

 

「やめてえええ‼︎」

「なっ⁉︎」

「・・・っ⁉︎」

「え?」

 

アーシュに張り倒された不良は思い切り吹き飛んで後ろの壁に激突した。激突の衝撃で壁に軽くクレーターが出来ている辺り、かなりの威力で張り倒された事が窺える。ツルギは立ち止まってその光景を見届ける事しか出来なかった。

 

「・・・1発で倒しちまった・・・一体何が・・・。」

「凄い!今の見た⁉︎ワンパンで倒したよね⁉︎」

「え?あれ?」

「凄いよ流星さん‼︎首席合格なのに格闘技も出来るの⁉︎」

「いや、えーっと・・・。」

 

騒動を聞き付けて他の生徒が集まってきた。集まってきた生徒達の言葉にアーシュは戸惑いを隠せない。先程ヤンキーに絡まれていた2人も理解が追いつかなそうな顔で唖然としている中、黄色いスーツの小さな老人が何処からともなく駆け付けた。

その老人こそ、この桜龍高校の校長先生である。校長は周りの生徒達に聞こえるように呼び掛けた。

 

「校長先生⁉︎」

「おやおや、どうやらこの流星アーシュが他校の生徒を撃退してくれたようじゃな。流石我が校の生徒会長じゃな‼︎」

「生徒会長?」

 

ツルギは校長の言葉に疑問を浮かべていた。この高校に進学した際に聞いた話では桜龍高校には生徒会が無いと聞いていたからだ。ツルギは色々な疑問を感じながら騒動の現場に向かう。

 

「皆のもの!流星アーシュが生徒会長で異論はないな⁉︎」

「勿論‼︎」

「賛成です‼︎」

「ピッタリだと思います‼︎」

「え?・・・ええ?・・・えええ?」

 

他の生徒がアーシュを讃える中でヤンキーに絡まれていた2人がいつの間にかいなくなっていた事に気付く。ツルギは思わず2人の姿を探した。

 

「あれ?さっきの2人・・・何処行った?」

「う・・・うう・・・。」

 

周りに視線を向ける中、小さな呻き声が聞こえた。ツルギはその方向に目を向けると先程吹っ飛ばされたヤンキーが目に映る。

 

「ヤッベ・・・そういや忘れてた・・・。」

「クソ・・・。」

 

ヤンキーの首がガクッと下がった時、ツルギは無意識にそちらの方に足を進めていた。後ろではまだアーシュを讃えている生徒達が見え、誰も目の前のヤンキーの事を忘れているのが分かる。ツルギはこのまま放っておくのも後味が悪いと思い、思わず話し掛けた。

 

「おい、大丈夫か?」

「う・・・。」

「おい、立てるか?」

「・・・・・・。」

「・・・このまま放っておく訳にもいかねえよな。」

 

先程アーシュを讃えていた生徒達に再び目を向けるも既に他の生徒はおろかアーシュに校長もいなくなってる事に気付いたツルギはこのヤンキーをこのままにしておくのも悪いと思い、腕を掴んで自身の肩に乗せる。

 

「仕方ねえな・・・。」

 

ツルギはそのまま気絶したヤンキーを連れて校舎から出る。校舎から出て、学校の敷地から出たツルギは近くのコンクリートの壁にヤンキーをもたれ掛けさせる。

 

「これで大丈夫かな・・・。」

「うう・・・俺は・・・。」

「気が付いたのか?」

 

ヤンキーは意識を取り戻すと目の前にいたツルギに目を向ける。ヤンキーはツルギの姿を確認すると思わず疑問を口にする。

 

「クソ・・・何か身体中が痛え・・・。・・・おい兄ちゃん、俺に何があったか知ってるか?」

「い・・・いや・・・。」

 

先程まで起こっていた事を全く覚えていないようだったヤンキーに本当の事を言う訳にもいかず、ツルギは視線を泳がせながら答える。ツルギの態度にヤンキーも疑問を浮かべるがそれよりも体の痛みの方が勝っていたらしく、ヤンキーはフラフラしながらも立ち上がる。

 

「そ・・・そうか・・・何かよく分からねえが迷惑掛けたらしいな・・・悪かった・・・ありがとよ。」

 

ヤンキーはツルギに背を向けるとフラフラしながらも桜龍高校から去っていく。漸く騒動が落ち着いたとツルギも後ろの壁にもたれかける。すると先程、ヤンキーに取り憑いていた存在『喧嘩屋タイラー』と呼ばれた者もフラフラになりながらツルギの目の前を横切った。

 

『クソ・・・あんな女に油断したぜ・・・。』

「なっ⁉︎」

『・・・まだまだ喧嘩し足りねえんだ・・・もう一度あの人間の体を貰うぜ。』

「⁉︎」

 

ツルギはその言葉を聞いて思わずタイラーの前に立ち塞がる。するとタイラーも目の前のツルギを確認して疑問を口にした。

 

「待てよ‼︎

『何だ小僧・・・お前に用は・・・⁉︎まさかお前・・・俺様が見えるのか?』

「・・・ああ、見えるぜ。これ以上、学校の奴らに迷惑掛けんなよ。」

『へえ、驚きだな・・・俺達が見えるなんてよ。じゃあそこを退け。お前には用はねえんだ。』

「そんな事出来るかよ・・・これ以上、あのヤンキーにも・・・学校の奴らにも手を出すんじゃねえ‼︎」

『だったら今度はテメエの体を貰うぜ‼︎』

 

タイラーがこっちに突進してくるのを見てツルギは思わず横に避ける。するとタイラーは再びツルギを見て突撃してきた。ツルギは再びタイラーの突進をかわすとタイラーの方もツルギが再び避けるのを見て魂に火が付いたのか右腕に装備した砲台をハンマーのように振り翳す。

砲台が振り落とされた道路は見事なクレーターが出来ており、かなりの破壊力がある事をツルギに実感させる。その威力に直撃すれば命は無いと悟ったツルギは顔を青ざめる。

 

「マジかよ・・・。」

『小僧、俺様の攻撃をかわすとは中々やるじゃねえか・・・だが次は外さねえぜ‼︎』

 

再びタイラーがツルギに向かってくる。タイラーは大きくジャンプすると再び先程の砲台を鈍器のように振り翳した。ツルギがヤバいと思った瞬間、再びツルギの頭の中に何者かの声が聞こえてきた。

 

『おい‼︎このままだとヤバい‼︎早くデッキを出せ‼︎』

「は?・・・またかこの声・・・ていうかデッキって・・・。」

『俺を入れたデュエマのデッキだ‼︎早くしろ‼︎』

「デュ、デュエマのデッキ⁉︎それって・・・。」

 

ツルギはその声を聞いて思わずポケットに手を入れる。そして裏にDuel Mastersと書かれたカードのデッキを取り出す。するとデッキが赤く光り出した。

 

「なっ、何だこれ⁉︎」

『デッキ⁉︎』

『何してる‼︎デッキを出したら早くシールドを張れ‼︎』

「張るって・・・何処に⁉︎」

『お前の目の前に既にデュエル台がある‼︎それにだ‼︎早く‼︎』

「くそ・・・こうなったらヤケクソだ‼︎どうにでもなりながれ‼︎」

 

ツルギはやむを得ず声の主を信じて裏向きにした5枚のカードを並べる。すると驚くべき事が起こる。5枚のカードが半透明な水晶になってタイラーの攻撃からツルギを守ったのだ。そして周りの景色は何処かの荒野のようになっている。余りの展開にツルギは驚く事しか出来なかった。

 

「何だこれ・・・何が起こってんだよ⁉︎」




キャラ紹介

蒼井剣(ツルギ)
この物語の主人公。若干口が悪いところがあるが基本的には気さくで友達思いな性格。デュエマを通して性別関係なく多くの友達を作ってきた。見た目もイケメンで1年生の中では上位レベルに入る程。
デュエマはアニメ版VSを見てから入り、革命ファイナル篇から本格的に始めた。デュエマを始めた時期もあってドギラゴン剣は必ずデッキに入れる程、気に入っている。
デュエマの主人公で1番好きなのは勝太だが、好物はカレーパンではなくハンバーガー。ハンバーガーへの執着は勝太のカレーパン程ではないが週に最低でも1度は食べないと禁断症状が出る。
名前の由来は蒼き団長ドギラゴン剣から
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