デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜   作:特撮恐竜

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お待たせしました。漸くすずぽよとゼオちが登場となります。
この小説はオリジナル回を除き、大体は動画版が元になっていますが、この回だけストーリーの大半が週刊コロコロで連載されている漫画版をベースにしています。


結成‼︎ドラ娘生徒会(前編)

その日の朝、ツルギとメガ、ギャイが生徒会室に入るとアーシュが何故か外国語の本を読んでいた。

 

「ナイストゥーミーチュー。サワディーカー。ターテンターク。」

「おはよー。」

「何してんの?かいちょー。」

「それ、外国語の本か?」

「あっ?おはようございます、3人とも。実は今日転校生が来るみたいで。」

「「「転校生?」」」

「一年生になって間もないこの時期にか?」

 

転校生が来る時期は大体の場合、長期休みあけの時期が多い為、こんな時期に来る事に疑問を覚える。するとアーシュの口から納得のいく回答が返ってきた。

 

「何でも海外からの留学生で皆より少し遅れて入学する事になったそうです。それで慣れない学校生活をサポートして欲しいって先生から頼まれたんです。それで挨拶だけでも覚えようかなって。」

「それ、別にアーシュはんの仕事やないやろ。」

「えへへ、断れなくて・・・。」

「でもこれに関しちゃ先生の管轄だろ。ギャイの言う通りだぜ。俺、今から断ってきて」

「た、大丈夫です‼︎それに皆よりちょっと遅れて入学するのって心細いんですよ。私も中学の時、風邪で一週間遅れて入学したから・・・。」

 

中学時代を思い出しているアーシュの目は何処か死んでいた。その表情にツルギとギャイは只ならぬ空気を感じる。

 

「あ、アーシュはん?」

「そういえば・・・前にカードゲーム出来る友達なんていなかったとか言ってたよな、お前。」

「大変だったんだね、かいちょー。」

 

暗い表情から一転して張り切るアーシュがツルギ達に振り向く。そして力強く宣言した。

 

「ぼっち経験者だった私だからこそ出来る事がある筈です‼︎今日は1日傍にいて校舎案内までします‼︎」

「アーシュはん、気配り上手やな・・・。」

「凄えよお前・・・。」

「ボク達も手伝うよ‼︎」

「ありがとうございます‼︎この生徒会室に来てもらう事になっているんですが・・・。」

「たのもう‼︎」

 

アーシュからの説明でツルギ達が海外からの転校生を迎えようと準備する中、黒いパーカーを羽織った白髪の小柄な少女が生徒会室に入ってくる。誰もが生徒会室に勢いよく入ってきた少女に唖然とする中、その小柄な少女はアーシュを指差した。

 

「流星アーシュ‼︎貴様に一言物申す‼︎」

「はっ、はい⁉︎」

「天才にして最強のわらわを差し置いて生徒会長になれると思うなよ‼︎」

 

突然現れた小柄な少女に呆気に取られる中、ツルギとギャイが先程のアーシュの発言から推測を立て、彼女に質問をした。

 

「な、なあ転校生って君の事か⁉︎」

「なっ⁉︎転校生⁉︎」

「今日、海外からの留学生が来るらしいんやけどそれがアンタかいな?」

「違うわ‼︎自己紹介しなければな、わらわは」

「あら、ここが生徒会室なのヨネ?」

 

小柄な少女がツルギとギャイの言葉を否定し説明しようとした時、背の高い色黒の肌の少女が生徒会室に入ってきた。新たに生徒会室に入ってきた少女はアーシュ達に自己紹介する。

 

「朕は転校生のサーヴァ・K・ゼオス。セイトカイシツに行けと言われたのダケド・・・。」

「あっ、転校生の‼︎私、生徒会長の流星アーシュです‼︎お話は聞いています‼︎これ、持ち物リストと時間割りです‼︎学校生活で分からない事は何でも聞いて下さい。」

「良かった。だいぶ日本語が話せるんだな!」

「凄い上手‼︎」

「日本の漫画やインターネットで勉強したり、友達に教わりマシタ‼︎」

「ウチはギャイや。よろしくな。」

 

思っていた以上に転校生『ザーヴァ・K・ゼオス』ことゼオスが日本語を話せる事に安堵したツルギ達は彼女と盛り上がる。その最中、ゼオスが小柄な少女に気付いて近付いた。

 

「あら、どうしてロリがここにいるノ?ここは高校の筈ダケド・・・。」

「ろ、ロリ⁉︎」

「あら、御免ナサイ。日本語を間違えたみたいネ。何ていうの・・・クソガキ?ガキンチョ?あっ、小学生⁉︎」

「アンタ、何処でどんな言葉覚えてきたんだよ・・・。」

 

日本語を話せても意味を理解出来ていないゼオスの口から出たあまりの言葉に小柄な少女は震え始める。そしてとうとう我慢の限界が来て怒り出した。

 

「わらわを・・・子供扱いするなああああああああ‼︎万死に値するぞ‼︎」

「子猫みたいネ‼︎おーよしヨシ‼︎」

「貴様煽っておるな‼︎流星アーシュから亡き者にするつもりだったが作戦変更だ‼︎サーヴァ・K・ゼオス‼︎貴様から八つ裂きにしてやる‼︎」

 

小柄な少女は怒りのあまり、ゼオスに飛びかかる。しかし、自身に向かってきた小柄な少女にゼオスは目を鋭く尖らせ、胸倉を掴むとそのまま背負い投げで投げ飛ばした。

 

「ウルアアッ‼︎」

「「「えええっ⁉︎」」」

「何してんだアンタ⁉︎」

「喧嘩はやめて下さい‼︎」

 

思わずツルギとアーシュが止めに入る。するとゼオスは気を取り直して小柄な少女を離す。

 

「ゴ、ゴメンナサイ‼︎昔と母国にいた時の癖が抜けナクテ・・・。」

「母国の癖?」

「それってどういう・・・?」

「朕の国、猛獣がたくさん。常に気を張ってないとヤラレル。」

「猛獣・・・?」

「アーシュ、彼女アフリカから来たのか?」

「い、いえ・・・何処の国から来たかは流石に・・・。」

「このキッズ、母国の猛獣みたいでつい・・・。でも安心シテ。朕はどんなに小さな猛獣でも手を抜かナイ。それが相手への敬意。言葉の通じない猛獣でも魂のぶつかり合いの後には必ず友情が生まれるカラ。」

((((異文化って難しい‼︎))))

「そういう考え方があんのかよ‼︎」

「暴力やないか‼︎」

 

小柄な少女を撫で撫でしながらゼオスが語る彼女の母国の価値観に全員が困惑する。そんな中、彼女に投げられた小柄な少女は意識が戻るとゼオスの手を払い除けた。

 

「ふざけるなっ‼︎わらわは猛獣でもキッズでもないわ‼︎わらわは熊田すず‼︎1年2組の天才美少女だ‼︎」

「え?同じクラスだったん⁉︎」

「気付かなかった〜。てっきり迷い込んだ小学生かと思ったよ〜。」

「つーか、自分でそれ言うのかよ。」

「ここに来た目的は1つ、そこの流星アーシュに宣戦布告する為だ‼︎これを」

 

彼女が懐から何かを取り出そうとする中、予冷のチャイムが鳴る。それを聞いたメガ達は焦り出す。

 

「あっ、授業始まる‼︎」

「長話しすぎましたね‼︎教室はこっちです‼︎」

「急ぎまショウ‼︎」

「お、おい待て‼︎せめてこれを」

「悪い‼︎話はまた後だ‼︎」

 

ツルギ達は急いで教室に戻るべく走り出す。それを見た小柄な少女『熊田すず』ことすずも後を追い掛けながら前にいるアーシュに向けて叫んだ。

 

「と、とにかく覚えておけ‼︎流星アーシュ‼︎」

 

その日の昼休み、午前の授業が終わってアーシュ達と昼食を取ろうと生徒会室に向かう中、難しい顔をしているすずを見る。すずを見たツルギは目の前のアーシュに一言告げてすずの方に向かう。

 

「アーシュ、悪いんだけど先に生徒会室に行っててくれねえか?」

「え?は、はい。構いませんが・・・。」

 

アーシュが生徒会室に向かう中、ツルギはすずに話し掛ける。すずの方もツルギの顔を覚えていたらしく、少し戸惑いながらも応答した。

 

「少しいいか?」

「貴様は・・・生徒会室にいた・・・。」

「ツルギ、蒼井ツルギだ。俺の顔覚えてたんだな。」

「女子だけの生徒会室に男子が1人だけいれば誰でも覚える。それでわらわに何の用だ?」」

「聞きたい事があるんだ。お前、何でアーシュに突っかかるんだ?アイツと何かあったのか?」

「・・・別に大した事はない。わらわのプライドが許せなかっただけだ。」

「プライドが?」

「わらわは幼い頃から孤高の天才美少女と呼ばれ、成績は常にトップだった。だけど高校合格の発表の時、首席の名はわらわではなく、あの流星アーシュだった。それに狙っていた生徒会長の座まで奪われた‼︎だから、宣戦布告して奴に勝負を挑もうと思ってたのに奴のせいで・・・くうう‼︎絶対に許さーん‼︎」

「それでアーシュにあんなに突っかかってたのかよ・・・。」

 

ツルギはすずがアーシュを敵視する理由を理解するも彼女が生徒会長になった経緯を本人の口から聞いていた為、勧められない気持ちの方が強かった。しかし、内容が内容なだけに彼女にどう伝えるべきか悩み始める。

 

(・・・正直、アーシュ本人から聞いた話を考えたら生徒会長になんてならねえ方がいいんだろうけど・・・どう説明すりゃいいんだ?クリーチャーの事なんて話して信じてくれるか?)

「おい貴様、さっきから何を固まってる?」

 

ツルギが頭を悩ませてる中、今度はすずの方から話し掛けてくる。どうやらだんまりし出したツルギの様子が気に入らなかったらしい。彼女に問い詰められたツルギは正気に返った。

 

「ああ、悪い・・・それでも次席だったんだろ?それだけでも凄えのにまだ満足出来ないのか?」

「当たり前だ‼︎わらわにとっては重大な問題だ‼︎」

「そうかよ・・・俺としては生徒会長になんてならねえ方がいいと思うが・・・。」

「何⁉︎貴様、わらわが生徒会長の器ではないと言うのか⁉︎誰が何を言おうがわらわは生徒会長になるんだ‼︎その邪魔をするな‼︎」

「違えよ‼︎あのな・・・何つーかその・・・」

「そうだ。貴様も生徒会の一員ならこれを奴に渡しておけ。」

 

どう伝えるべきか悩むツルギはすずから封筒を受け取る。封筒には果し状と書かれてあった。

 

「何だこれ・・・果し状⁉︎マジでこれを渡すの⁉︎」

「本気だ‼︎いいか?必ず流星アーシュにその封筒を渡すのだぞ‼︎絶対だからな‼︎」

 

すずはツルギに念押しして果し状が入った封筒を渡すと走り去っていく。その姿を唖然としながら見送ったツルギは封筒を眺めると生徒会室に向かう。そして生徒会室に着くなり、アーシュに果し状を渡した。

 

「ツルギ君、どうしたんですか?」

「アーシュ、これ今朝来たえっと・・・熊田すずって奴からの果し状。」

「果し状⁉︎」

 

アーシュが驚いた顔でツルギから渡された封筒を見る。果し状を渡されたアーシュは不安な気持ちで一杯になった。

 

「うう・・・私、一体何をされるんでしょう?」

「悪い奴では無さそうだから変な事にはならねえと思うが・・・。」

 

アーシュは封筒を開いて果し状を読み始める。最初は不安な顔だったが読んでいくにつれて真剣な顔になっていく。メガとギャイが入ってくると果し状を真剣に読むアーシュが見え、話し掛ける。

 

「アーシュはん、どないしたん?」

「ツルギ君が私宛ての果し状をすずちゃんから渡されたらしくて・・・。」

「すずちゃん・・・今朝の子か?」

「果し状って「決闘を申し込む」みたいな奴でしょ。何か時代劇みたいだね。」

「「放課後体育館裏にて待つ!」とか書かれてんの?」

「ええ・・・でもこの果し状凄いんです。」

 

メガとギャイはアーシュに勧められて果し状を覗き込む。すると2人も驚いた顔になる。ハンバーガーを頬張るツルギは3人の様子が気にならずにはいられなかった。

 

「3人ともどうした?何が書いてあるんだ?」

「こ、この果し状・・・めっちゃ字上手ない⁉︎」

「おおー、凄ー‼︎」

「そうなんですよ‼︎これをあのすずちゃんが書いたなんて‼︎」

「へ?」

「何やこの果し状に真剣味が出て来たな。強者感半端無いわ。」

「すずぽよとのギャップがいいね〜。」

「額に入れて飾れそうですね!」

(何で字の上手さで盛り上がれんの?え?これ盛り上がれない俺がおかしいのか⁉︎)

 

アーシュ達が盛り上がる中、唖然とするツルギは完全に置いていかれていた。女子3人が完全に果し状から見られたすずの字の上手さに盛り上がっている中、ツルギがアーシュ達の間に切り込む。

 

「あのさ、話の途中で悪いけど少しいいか?」

「どうしました?」

「・・・アーシュ、どうするつもりだ?」

「何の事ですか?」

「生徒会長の座だよ。お前、強制的に会長にされたんだろ?お前としてはそのままアイツに譲るつもりか?」

「え?ええ、了承したいし、寧ろありがたいです。無理矢理やらされたようなものでしたし、やりたい人がいてくれてホッとしています。」

「まあ、そう言うと思ったよ。俺もお前と似た立場ならそうするだろうし・・・。でもさ、今から俺凄えズルい事言うけど、事実だし聞いてくれ。」

「何でしょう?」

「熊田に生徒会長の座を譲ればアイツをクリーチャーとの戦いに巻き込む事になるぜ。それでもいいのか?」

 

アーシュ達はツルギの口から出た発言で大切な事に気付く。自分達が生徒会になった経緯を考えれば間違いなくあの校長によってすずはドラゴン娘にされる事は確実だからだ。

 

「そ、そうでした、ドラゴン娘にされてクリーチャーとの戦いに巻き込まれる事になるんですよね・・・。」

「うーん、どうしたらいいんだろう・・・。」

「せや、その事忘れとったわ。」

 

アーシュ達は悩み始める。ツルギもハンバーガーを食べながらどうしたものか考えているがいい案が浮かばない。するとアーシュが窓を見ながらツルギと出会ってから起きた出来事を思い出しながら口を開いた。

 

「でも、ツルギ君やドギラゴンさんに会って思うんですよ、私達がドラゴンにされなくても良かったって。だって私達がドラゴンにならずともクリーチャーと戦える人がいるじゃないですか。」

「あー・・・確かに。」

「この前会ったアボルはんもそうやしな・・・。」

 

ギャイの口からこの前会ったツルギの幼馴染の事も脳裏に浮かび、自分達の必要性に悩み始めるアーシュ達。そんな彼女の言葉を否定したのはツルギ本人だった。

 

「んな事ねえよ。クリーチャーの存在を知っていて、力になってくれる奴が近くにいるだけで凄え救われるって。正直、ドギラゴンと会って間もない頃は俺とドギラゴンの2人だけで戦わなきゃいけないと思っていたからな。俺達2人だけの孤独な戦いになると思っていた・・・だからアーシュ達がいてくれて凄え助かるよ。」

「でも・・・ツルギ君にはアボルさんだって・・・。」

「確かにアボルもいるけど、基本的にあいつは栗茶市にはいない。確かに3人からしたら望まない形で手に入れた物だろうけど、この学校で身近にクリーチャーの事を知ってて奴らと戦える力がある奴らがいてくれるのはとても心強いとも思ったぜ。多分、俺達はこれからもアーシュ達の力が必要になる事は絶対あると思ってる。」

『俺も同感だぜ。』

「ドギラゴンさんまで・・・。」

『俺も人間に取り憑いてるクリーチャーと戦った経験はねえんだよ。だから力加減が分からなくて下手に手を出せねえんだ。俺が戦ってもし力加減を間違えりゃ大怪我させちまう・・・いやそれどころじゃ済まねえかもしれねえ。だからお前らがいてくれて凄え助かる。俺達の偽りない本音だ。』

「ま、生徒会長を続けるか決めるのはアーシュだ。幸いにも放課後までまだ時間はある。それまでにゆっくり決めればいいと思うぜ。」

「そうですね・・・ツルギ君、ドギラゴンさん。ありがとうございます‼︎」

 

最終的にツルギ達の言葉で自分達の存在意義に自信が少し出たアーシュ達は昼食を摂って、昼休みを生徒会室で過ごす。

そして午後の授業が終わったアーシュ達は果たし合いの場である学校の屋上に向かうとそこには既にすずが待っていた。

 

「来たか、流星アーシュ‼︎今朝は不覚を取ったが今度はそうはいかん‼︎今度こそ貴様を生徒会長の座から」

「すずほよー‼︎生徒会入るんでしょ?あの果たし状カッコ良かった‼︎」

「あの達筆‼︎見直したで、すず‼︎」

「な・・・え?字?あっ、当たり前だ‼︎何枚も書き直した渾身の・・・というかお前らは何だ⁉︎呼んでないぞ!」

 

アーシュに呼び掛ける前にメガとギャイの口から出た果たし状の達筆ぶりを褒められ、少し困惑するもすずは冷静さを取り戻す。この場に自分とアーシュ以外のメンバーがいる事を問い詰めるとツルギが説明する。

 

「あー、悪い。2人にあの果たし状見せたら見に来る事になっちまって・・・。」

「ウチらは見届け人や。」

「果たし合い楽しそうだし‼︎」

「遊びじゃないんだぞ‼︎」

 

ギャイとメガに文句を言うすずにアーシュが歩み寄る。そして笑みを浮かべながらツルギとの会話を経て考えた答えを出した。

 

「すずちゃん、生徒会に入りたいなら大歓迎です‼︎戦う必要はありません。私は書記か会計に移るので生徒会長になりたいなら是非交代しましょう‼︎」

「ええっ⁉︎」

(今はツルギ君もいるし、すずちゃんをドラゴン娘にさせないよう私が校長を説得すればいいだけ‼︎それにドラゴンにされたとしてもすずちゃんならよりツルギ君にとって頼もしい存在になれる筈‼︎)

 

アーシュが考えた結論は自身の生徒会の役員をまだ決まっていない書記か会計に移り、すずと会長の座を交代するというものだった。仮に彼女がドラゴン娘にさせられても、自分よりツルギの助けになれると信じた彼女はすずに生徒会長を譲り渡そうと考えた。しかし、その辺りの事情を知らないすずは呆気に取られる。

 

「生徒会長にはなったんですがあまり自信は無くて・・・すずちゃんならいい生徒会長になれると思います‼︎一緒に生徒会を盛り上げましょう‼︎」

(こ、コイツ・・・何でこんなにゆるふわしてるんだ‼︎自信もない信念もない。どうしてこんな奴が生徒会長なんだ⁉︎)

 

しかし、クリーチャー関連の事を知らないすずからしたら今のアーシュの言動はとても許せるものでは無かったようだ。すずが怒りを露わにする。

 

「情けない・・・その程度か流星アーシュ。やはりわらわが生徒会長に」

「クソ‼︎今回のテストも駄目だった‼︎何で僕だけ‼︎」

 

すずの言葉を遮ったのはツルギ達同様、屋上にいた1人の男子生徒だった。ツルギ達が男子生徒の方を見るとテスト用紙がある。どうやら彼のいたクラスでは小テスト的な事があったらしい。満足出来る点数を取れなかった怒りが滲み出ているのか答案用紙をかなり強く握り締めている。

 

「どうして僕は最初から天才に生まれなかった‼︎・・・そうだ、天才になれば全て上手くいく。親にも怒られない‼︎友達にも馬鹿にされない‼︎僕が「本物の天才」になれば全部、全部僕の思い通りに‼︎」

 

男子生徒がテスト用紙を破りながら苛立つ中、彼の背後に何かが現れる。水色の小さな二足歩行の猫を思わせる体で背後の刀を持つ鎧を従えるシノビのクリーチャー『斬隠テンサイ・ジャニット』が男子生徒に取り憑いた瞬間だった。




今回、漫画版の方を元にしたのには理由があります。
動画ではすず、ゼオス初登場回でアーシュがメガとギャイを名前呼びしたがこちらでは彼女達がデュエマのデッキを作成し、デュエマした事で動画版より早く仲良くなった事でツルギ含め、早めにお互いのメンバーを名前呼びする事になった事から動画版よりこっちの方が合ってると思ったので週刊コロコロで連載されている漫画版をベースにしました。

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