デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜 作:特撮恐竜
そしてこの小説のタイトルであるデュエル・マスターズDDのDには2つの意味があります。1つはアーシュ達ドラゴン娘のD、そしてもう一つのDがドリーム・クリーチャーのDです。そして今回、後半で漸くもう1つのDであるドリーム・クリーチャーに触れます‼︎
「ほ、本当に紋章が3つ揃って出て来た・・・。」
「サッヴァーク†でブロックヨ‼︎」
「ううっ⁉︎なら、ボルシャックラシイス・NEXで攻撃‼︎」
自身よりも大きな不死鳥を真っ二つにしたサッヴァーク†を見て怯むも先程ギャラクシー・ルピアの効果で出したワールド・ブレイカーを持つドラゴンで全てのシールドの破壊を試みる。しかし、これもメシアカリバーによって阻まれた。
「
「でも、これでゼオちの切札は使えない筈‼︎」
「フフフ、甘いワメガちゃん。
「嘘ぉ⁉︎でもボルシャックライシス・NEXの効果で山札から1枚表向きにしてドラゴンだったら場に出すよ‼︎」
メガが驚きながらスマホを見るとドラゴンの拳を受けても平然としている剣が映る。それでもめげず、ギャラクシー・ルピアの効果で出したドラゴンの能力で山札を1枚捲るもドラゴンを持たないアニー・ルピアが出て失敗に終わる。それでも攻撃出来るクリーチャーがいる事を確認したメガは先程のターンで出したザークピッチに目を向ける。
「うう、失敗したぁ。だったらザークピッチで‼︎」
「ソプラノ裁徒でブロックデス‼︎更にソプラノ裁徒が破壊された事でラストバースト発動‼︎呪文『メロディアス・メロディ』‼︎ボルシャック・NEX2体をタップデス‼︎」
「嘘ぉ⁉︎」
ツインパクトのクリーチャーが持つ破壊された事で呪文部分を使える能力『ラストバースト』が発動した事でメガのバトルゾーンにいる2体のドラゴンが動きを封じられる。それでもめげないメガは更に攻撃を続行した。
「爆龍 NEXで攻撃‼︎攻撃時能力発動で鳳凰竜機ワルキューレ・ルピアをバトルゾーンに‼︎」
「クローツでブロックデス‼︎」
「でも、これでゼオちはもう攻撃を防げない‼︎ワルキューレ・ルピアでシールドを撃破‼︎」
ワルキューレ・ルピアが翼に備わった砲台からの弾丸でゼオスのシールドを砕く。幸いな事にS・トリガーは出なかったもののシールドが離れた事でメシアカリバーの方にも動きが出る。
「
「マジ⁉︎仕方ないや、ターンエンド‼︎」
「朕のターンネ‼︎煌世主サッヴァーク†でシールドを攻撃‼︎」
「ピース・盾・ルピアでブロック‼︎」
「ブロックはさせマセン‼︎朕のマスター・ドラゴンが攻撃した事で『天ニ煌メク龍終ノ裁キ』発動デス‼︎効果でメガちゃんのクリーチャーを全員タップネ‼︎」
「ええっ⁉︎何その呪文⁉︎まさかそれもマナを支払わずに唱えられるの⁉︎」
特定の種族が攻撃する時、コストを支払わずに唱えられる『アタック・チャンス』によってピース・盾・ルピアがタップされる。守りを失ったメガのシールドがサッヴァーク†に叩き割られるとゼオスのシールドゾーンに3枚カードが並んだ。メガは相手のシールドか増えた事に驚く。
「ええっ⁉︎ゼオちのシールドが増えた⁉︎」
「サッヴァーク†はツルギ君も前に使ってた煌龍サッヴァークの強化体、破壊したシールドの数だけ自分のシールドを復活させるドラゴン・W・ブレイカーがドラゴン・T・ブレイカーとなっているんです。」
「嘘ぉ⁉︎ヤバヤバ‼︎S・トリガーは・・・あった‼︎『ザーク・砲・ピッチ』‼︎登場時能力でクリスタを破壊‼︎」
「デモ、それだけじゃ朕は止められないワヨ!更に先程唱えた天ニ煌メク龍終ノ裁キの効果でサッヴァーク†をアンタップ‼︎これで再攻撃が可能デス‼︎」
「えええええええ⁉︎嘘⁉︎ヤバヤバ‼︎」
「煌世主サッヴァーク†でダイレクトアタックデース‼︎」
「うわあああ‼︎デュエマ始めたばかりのゼオちにも負けた〜‼︎」
メガVSゼオスのデュエルに決着が付き、ゼオスが初勝利を収める。その頃、すずはデス・ザ・ロストが持つ自身のシールドが0枚の時に発動する能力を使っていた。
「登場時能力で貴様の手札を全て墓地送りにしデス・ザ・ロストで攻撃‼︎その時、わらわのシールドが0枚なのでデス・ザ・ロストの革命0発動‼︎貴様のシールドを全て破壊だ‼︎」
「ツルギ君のシールドを全て⁉︎」
デス・ザ・ロストの咆哮がツルギのシールドにヒビを入れ始める。そして全てのシールドが崩れ落ちた。ツルギは5枚のカードをシールドゾーンから回収する。
「まさかすず、最初からこれを狙ってたんか⁉︎」
「そうだ‼︎コイツはわらわのシールドが0枚なら攻撃と同時にシールドを直接全て割れる‼︎これでわらわの勝ちだ‼︎そのままデス・ザ・ロストでダイレクト」
「待てよ、まだ終わっちゃいねえぜ。S・トリガーで熊田すずを召喚‼︎」
「何⁉︎わらわのカードだと⁉︎」
「「しかもS・トリガーやて⁉︎」
「いや待て‼︎わらわの場にはダルピ・ルッピーがいる!手札以外からは召喚出来んぞ‼︎」
「確かにな・・・けど、S・トリガーというのはシールドが壊されて手札になる時に発動する能力、即ちダルピ・ルッピーの能力の対象範囲外なんだぜ‼︎」
「な、何だとー‼︎」
闘技場にギャイ同様3DCGのすずが姿を見せる。自身が現れた事にすずが驚きを隠せない中、彼女の能力が発動する。
「本当にわらわが出てきおった⁉︎」
「すずちゃんの登場時能力発動‼︎クリーチャーをパワー関係なく1体問答無用で破壊だ‼︎デス・ザ・ロストを破壊‼︎」
「しまった、わらわの切札が‼︎」
「更にすずちゃんの能力発動‼︎相手のクリーチャーが破壊された時、相手は自身で選んで1枚手札を捨てなきゃならねえ‼︎」
「何⁉︎わらわが選んでだと⁉︎」
すずにはもう手札は1枚しか残っていなかった。しかもそれが革命0トリガーを持つ『デス・ザ・チョイス』だった事から絶望に叩き落とされる。
(しまった〜‼︎わらわの手札にはコイツしかない‼︎逆転された時の為に折角備えた革命0トリガーが〜‼︎)
「どうしたすずちゃん⁉︎自分で選んで捨てるんだぜ。そんな難しい事じゃねえ筈だろ。」
「ぐっ・・・ぐぐぐ‼︎仕方ない、だがわらわにはまだ攻撃可能なクリーチャーが‼︎」
「もう1枚のS・トリガー発動‼︎サーヴァ・K・ゼオスを召喚‼︎」
「ゼオスさんまでS・トリガー⁉︎」
「登場時能力でダルピ・ルッピーをシールドに封印だ‼︎」
「ブライゼナーガでダイレクトアタック‼︎」
「ゼオスさんでブロックだ‼︎」
髑髏の龍が闇のブレスを吐くもゼオスが身代わりになる。しかし、もうツルギにS・トリガーが無く、シールドだったカードはそのまま手札に加わる。それを察したすずはトドメに入ろうとする。
「蒼井ツルギ、天才美少女たるこのわらわにここまで抵抗出来た事は褒めてやろう‼︎だが流石に三連続でS・トリガーなんてラッキーは続かないようだな‼︎今度こそ終わりだ‼︎ジェニーでダイレクトアタック‼︎」
ジェニーがチェーンソーを構える。するとツルギは先程手札に入れたカードから2枚を繰り出した。
「その瞬間を待ってたぜ‼︎革命0トリガー『獅子王の紋章』、それも2回だ‼︎」
「なっ、革命0トリガーだと⁉︎貴様も入れていたのか⁉︎」
「俺のデッキ、火文明だけじゃなくて自然文明も多いんだよ。だから役に立つかもと思って入れて置いたんだ。山札を1枚捲り、それが光か自然のクリーチャーなら場に出してブロッカーに出来る‼︎さあ来い‼︎」
ツルギが山札の上から1枚目を捲る。出て来たのは自然文明を持つボルシャック・栄光・ルピアだった。
「来たぜ、まずはボルシャック・栄光・ルピア‼︎登場時能力でマナも追加し、攻撃をブロック‼︎」
「しまった‼︎」
ボルシャック・栄光・ルピアはジェニーの前に立ち塞がり、炎の剣でゴスロリの少女を模した人形を叩き斬る。
「しかも2回唱えたからまだ後一回出来るで‼︎」
「来るな来るな来るな来るな・・・。」
「すずちゃん、呪いを掛けてるみたいです・・・。」
ツルギは覚悟を決めてもう1枚を表向きにする。そして出て来たのは水と自然を併せ持つ流星アーシュだった。
「出来ればS・トリガーとしてさっき出て欲しかったが来たぜ‼︎自然文明を持つ流星アーシュをバトルゾーンに‼︎」
「ホンマに2回も当ておった⁉︎」
「今度は会長のカードだと⁉︎」
「登場時能力で山札の上から1枚目をタップ状態でマナに置き、マナからドラゴンを1体回収する。真久間メガを手札に‼︎そしてこの時にマナから回収したコスト以下の相手クリーチャーを1体手札に戻す事が出来る‼︎」
「メガちゃんのコストは・・・13マナ⁉︎」
「大体のクリーチャーを手札に戻せるやないか‼︎」
「ズス14号を手札に‼︎」
「く、クソッ‼︎」
すずは悔しそうな顔でズス14号を手札に戻す。ブロッカーを付与して自然文明を持つクリーチャーを2体見事引き当てたツルギはこのターンを凌ぐ事に成功する。
「これでお前の攻撃は届かないぜ‼︎」
「仕方ない、ターンエンドだ‼︎」
「凄い、すずちゃんの攻撃を凌ぎ切りました‼︎」
「言ったろ?初心者相手に簡単に負ける気は無いってな‼︎・・・来い‼︎俺の切札‼︎」
ツルギに再びターンが回り、先程の革命0トリガーで出たアーシュがマナに行く。ツルギが思いを込めて力強くドローすると切札であり相棒の蒼き団長ドギラゴン剣を見事に引き当てた。
「しゃあ‼︎来たぜ俺の切札‼︎これがラストターンだ‼︎このターンで俺が勝つ‼︎」
『ツルギ、大した奴だぜお前って奴はよ‼︎』
「行くぜ‼︎ギャイで最後のシールドを攻撃‼︎その時、革命チェンジ発動だ‼︎行け、蒼き団長ドギラゴン剣‼︎」
『よっしゃ‼︎行くぜ‼︎』
ツルギのすずのデュエルを見守っていたドギラゴンは自身のカードがバトルゾーンに出るとカードに戻る。そしてスマホの闘技場のギャイと入れ替わって地面に降り立った。
「ドギラゴン剣のファイナル革命でさっきマナに行ったアーシュをもう一度バトルゾーンに‼︎アーシュの登場時能力発動‼︎山札から1枚をマナにし、マナから2枚目のメガを手札に戻すぜ‼︎」
「メガちゃんを‼︎それじゃまた・・・。」
「大体のクリーチャーを戻せるで‼︎」
「その通り、ドルブロを手札に‼︎これで全ての守りは消えた‼︎行け、ドギラゴン剣‼︎」
ドギラゴン剣が最後のシールドを叩き割る。勿論、先程のターンでシールド送りにされたS・トリガーを持たないダルピ・ルッピーを出せる訳もなくすずは項垂れる。
「ドギラゴン剣の効果で多色クリーチャーはスピードアタッカーになっとる‼︎」
「ええ、それに先程S・トリガーですずちゃんも出ました。もうすずちゃんに攻撃を防ぐ事は出来ませんね。」
「そんな・・・天才美少女の・・・このわらわが・・・。」
「でも、すずちゃんだって凄えよ。初めてのデュエルとは思えないプレイングだったぜ。ドギラゴンを一度は封じ、更にはマナ召喚も見越して対策を練っていたんだからな。凄え楽しかったよ。またやろうぜ、アーシュでダイレクトアタックだ。」
アーシュのカードをタップした瞬間、すずの負けが決まり、彼女は膝から崩れ落ちる。余りにも黙り込むすずに心配になったアーシュが声を掛けた。
「す、すずちゃん・・・大丈夫ですか?」
「う、うう・・・むっき〜!負けた〜‼︎悔しい〜‼︎悔しい悔しい悔しい悔しい悔しいいいいいいいい‼︎」
「すず、相当そのデッキに自信あったんやな。」
「すずちゃん・・・。」
少し泣きながらこれでもかとばかりに悔しさを露わにするすずにギャイとアーシュが心配な顔を見せる。ツルギも悪い事をした気分になって彼女に話しかけ辛くなる。そんな3人の視線に気付くとすずは涙を拭ってツルギに向き合った。
「蒼井ツルギ‼︎」
「へ⁉︎」
「貴様、中々やるな。天才美少女のこのわらわが敵わんとは、流石デュエマ歴が長い事はある。いいだろう‼︎貴様をわらわのデュエルのライバルとして認めてやる‼︎だから・・・またわらわとデュエマで勝負しろ‼︎」
「勿論だ、いつでも受けて立つぜ。」
「約束だからな‼︎絶対だからな‼︎」
笑顔で答えたツルギにすずは少し顔を赤くする。すると隣でメガに勝利したゼオスも輪に加わった。
「ツルギ君、やりマシタ‼︎朕、勝ちまシタ‼︎初勝利デス‼︎」
「私も横から見ていましたけど、ゼオスさん凄かったです‼︎」
「メガ、結局負けてもうたな。」
「うう〜、悔しい〜‼︎まさかゼオちにまで負けるなんて〜‼︎」
「デュエマって楽しいノネ‼︎母国の友達にも教えてあげたいデス‼︎朕、凄く気に散っタワ‼︎」
「それを言うなら『気に入った』やで。」
「これお返しシマス。楽しかったデス!またデュエマしまショウ‼︎」
ゼオスはツルギにデッキを返そうとする。すずも遅れてゼオス同様ツルギに返そうとするもツルギはアーシュ達がデュエマを始めた日と同じ事を口にした。
「そのデッキ、2人にあげるよ。」
「エエッ?流石に悪いワ‼︎」
「本当にいいのか⁉︎貴様、ドラゴンデッキだろ⁉︎わらわもコイツも切札はドラゴンだぞ‼︎」
「いいよ。デス・ザ・ロストもサッヴァーク†もあまり使わないし、俺の分は確保してる。それに2人のデッキに入ってるカードの大半は俺、滅多に使わないから平気だって。これからもデュエマやるんならデッキ必要なんだから気にせず貰ってくれ。」
「それじゃ・・・遠慮なく頂くワ。」
「ふん、後で必要とか言われても知らんからな。」
ゼオスとすずが改めて自分のデュエマのデッキを手にするとアーシュが時計を見る。都会の時刻を見た彼女は立ち上がって口を開いた。
「そろそろいい時間ですし、帰りましょうか。」
「せやな。帰り支度しよか。」
ツルギ達は下校の準備に入る。それぞれが自分の荷物を持つとツルギは駐輪場に向かう。そして自転車に乗りながらアーシュ達と校門を抜けて帰宅についた。
「皆、お待たせ。」
「貴様自転車で通ってたのか?」
「電車使うよりこっちの方が安上がりだからな。んじゃ行こうぜ。」
ツルギは自転車を漕ぎながらアーシュ達と雑談しつつ、彼女達と一緒に帰る。そして自身の家に繋がる分かれ道で別れた。
「じゃあな。また明日。」
「はい‼︎また明日‼︎」
「バイバーイ‼︎」
ツルギは手を振って自転車を漕ぎ出す。学校を出て約20分後、ツルギはある一軒の駄菓子屋に辿り着く。『駄菓子&ホビーのブルーステーション』と示された看板が建つその店に入ると1人の50くらいの壮年の男性がツルギを迎える。
「ただいま、爺ちゃん。」
「おお、ツルギ!帰ってきおったか‼︎」
ツルギを出迎えたのは彼の祖父である『蒼井カツヤ』である。実はツルギの家は駄菓子屋でありながら玩具屋も取り扱っている。ツルギはもう1人の家族の姿を探す。
「婆ちゃんは?」
「今、夕飯の買い出しに行ってるよ。それとついさっき、お前にお客さんが来ておるぞ。」
「客?一体誰が?」
「お前もよく知ってる顔じゃよ。ほら。」
カツヤに促され、テーブルを見るとそこにはアボルがお茶を飲んで漫画を読んでいた。ツルギの姿を見たアボルはにこやかに笑うがツルギの方は凄く驚いていた。
「やあ、ツルギ。」
「アボル⁉︎お前何で⁉︎」
「何でもお前に話があるようじゃぞ。ここで立ち話もなんだからお前の部屋に案内してやったらどうじゃ?」
カツヤの言葉でツルギは自身の部屋にアボルを招く。2階にあるツルギの部屋にアボルを案内するとカツヤは1階に戻る。ツルギとアボルだけになるとツルギの方から口を開く。
「びっくりしたぜ。いきなり来るんだからよ。」
「昨日言った筈だよ。君に直接見せたい物があるって。」
「だからって昨日の今日で来るかよおい・・・。」
アボルは鞄から何かを取り出そうとする。するとアボルの目にツルギの机の上に2つの写真立てが映った。1枚はツルギとアボル含む8人の少年少女が笑みを浮かべながら並ぶ写真でもう1枚は小学生時代のツルギとアボルの隣で笑顔を浮かべる少女が見えた。その少女は8人の少年少女が並ぶ写真でもツルギの隣にいる。
「懐かしい写真だね。中学2年の冬休みに僕達クラス全員で出たデュエル・マスターズ全国バトルアリーナJr.グランプリの。」
「当然だろ。クラス全員で盛り上がったイベントなんだからよ。」
「もうあれから1年以上も経つんだよね。あの大会は楽しかったなぁ。皆、ギラギラしててさ。日本一になるのは自分だって張り切ってたよね。」
「そうそう・・・で結局、決勝トーナメントに上がれたのはクラスの中じゃ俺とお前とモメリの幼馴染3人組でさ。モメリは最初のトーナメント戦で敗退、俺も準決勝で負けて悔しかったぜ。」
「僕も決勝まで行って負けたけど楽しかったよね。モメリも東北に引っ越す前にクラスの皆で参加出来て最高の思い出になったって言ってたからさ。」
「そうだな、負けたのは悔しかったけど、あの大会は今までのデュエマの中で1番楽しかったぜ。たった2日だけだったけど俺達、決勝トーナメントに出た奴らとも仲良くなってさ。カードをトレードしたり、一緒にカード買ってデッキ構築したりしたよな。」
お互いに笑みを浮かべて写真を眺めながら中学生時代の最大の思い出を語る2人。ツルギがここにいないもう1人の幼馴染である『モメリ』なる少女とアボルと自分の3人で写る小学生時代の写真に目を向けているとアボルが漸く鞄からある物を取り出す。それはあの古文書だった。
「おい、何だよそれ?かなり古い古文書みたいだけど。」
「これが僕が君に見せたかった物さ。これを見てくれないか?」
アボルはドギラゴンが描かれたページを見せる。それを見てツルギだけでなくドギラゴンもカードから出てきて驚いた顔になった。
「なっ⁉︎何だよこれ⁉︎」
『お、俺⁉︎』
「描かれているのは君だけじゃないよ、ほら。」
アボルがページを捲るとドギラゴンを加えた7体のクリーチャーが描かれたページが現れる。そのページに描かれたクリーチャーを見てツルギとドギラゴンは更に驚きを見せた。
「これはボルシャック・ドラゴン⁉︎それにボルメテウス・ホワイト・ドラゴンにアルカディアスじゃねえか‼︎」
『俺に加えてグレンモルト、ジョニー、モモキングまで描かれてやがる‼︎何なんだよこれ⁉︎』
「アボル、お前これ何処で手に入れた⁉︎」
「送られて来たんだ。アメリカから。」
ツルギはアボルの返答にアボルがジャシン帝を相棒にした事を知った日の事を思い出す。最後にアボルに掛かってきた電話を思い出して口を開いた。
「アメリカから?そういえば前にアメリカから荷物が届いたとか言ってたよな?まさかそれが・・・。」
「この古文書だ。」
『これ、誰から送られて来たんだ⁉︎』
「送って来たのはリュウゴ。リュウゴ・ボルシィだ。」
「リュウゴ?・・・リュウゴってまさか中2の時の全国バトルアリーナJr.部門で俺達と一緒に決勝トーナメントに上り詰めたあの⁉︎」
「そう、僕達を含む決勝トーナメントに勝ち上がった8人の内の1人で、準決勝で君を下し、決勝戦で僕を負かして優勝を勝ち取り、『デュエルの帝王』の異名を与えられたあのリュウゴだ。」
ツルギは思わず8人の少年少女が写る写真にてトロフィーを抱えて笑みを見せる赤と白のメッシュが入ったロングヘアの少年を見る。その少年こそがツルギ達が参加した全国バトルアリーナJr.部門にて優勝し、チャンピオンに上り詰めた『リュウゴ・ボルシィ』である。
「リュウゴの奴はこれをどうやって手に入れたんだ?」
「荷物にはこれを手に入れた経緯と古文書の翻訳が記された手紙があったよ。リュウゴはボルシィ・トミー・カンパニー社長の一人息子だ。君もそれは知ってるだろ。」
「ああ。」
「アメリカで新たな玩具工場の建設作業中に未知の遺跡が見つかって、そこの調査をしている最中に見つけたそうだよ。」
ツルギはリュウゴなる人物がこの古文書を手に入れた経緯には納得したが、古文書に書いてある文字について読む事は出来なかった。
「奴がこれをどう見つけたかは分かったけど、これは何て書いてあるんだ?全く読めねえんだが・・・。」
「リュウゴから送られてきた翻訳によれば『超獣、我々の世界の者と絆を結び友になりし時、人間の持つ夢への思いを神秘の力に変え新たな力に目覚めん。夢への思いを力に変え、新たな力に目覚めし超獣をドリーム・クリーチャーと呼ばん。』」
「ドリーム・クリーチャーだと?」
「『ドリーム・クリーチャーになりえる超獣達は以下の通り、敗れし友の悲しみを力に変えし闘魂の決闘王ボルシャック、怒りの炎を燃やし誇り高き白き龍ボルメテウス、正義を象徴せし秩序の王アルカディアス、龍の魂が封じられし剣を操りし剣士グレンモルト、小さき勇敢な仲間と力を合わせし革命の団長ドギラゴン、1発の弾丸で全てを決めし自由を愛せし孤高のガンマンジョニー、悪しき鬼を退治し、超獣の歴史を継承せし侍の龍モモキング』だそうだ。」
アボルの話を聞いてツルギはおろか当のドリーム・クリーチャーにあたる筈のドギラゴン本人も初めて聞いた話らしく驚きを隠せないでいる。
「名だたるクリーチャー達にまだそんな新たな力の可能性があるのか・・・。神秘の力ってのはマナの事か?ていうかこの世界ってこんなカードゲームアニメのような世界だっけか⁉︎」
「君がドギラゴン、僕がジャシン帝を相棒にしている時点で今更じゃないかな?」
「それも・・・そうか。」
ツルギが自分達の世界が思ったよりホビーアニメ染みた世界である事に愕然とする中、ドギラゴンは古文書をじっと眺めていた。
『ドリーム・クリーチャー・・・マジかよ、こんなの初めて聞いたぜ。』
「えっ⁉︎ドギラゴン、お前知らなかったのか⁉︎」
『こんな話聞いた事すらねえ。』
「まあ、かなり古い古文書だし本人が知らないのも無理はないかもね。」
ツルギは初めて真のデュエルを行い、クリーチャー達の戦いに首を突っ込む事になった日を思い出す。その際にドギラゴンから聞かされた話を聞いてツルギが口を開く。
「そういえばお前、確かアルカディアスやジョニー達もこの世界に来てるって言ってたよな?」
『ああ。ボルシャックだけは怪しいラインだがそれでも古文書に描かれた奴らが俺の後に続いてゲートを通るのを見たぜ。だからこの世界にアイツらも来てる筈だ。』
「ドギラゴン達がこの世界に来たタイミングでこれが見つかるって何か運命を感じるな。けど、何でリュウゴはこれをお前に送ってきたんだ?これ、普通ならドリーム・クリーチャーの一員であるドギラゴンが相棒の俺に送るべきものだろ。」
「それは分からない。けど、これだけは言える。恐らくリュウゴは僕達が本物のクリーチャーを相棒にしている事を知っている事、そしてドギラゴンには新たなパワーアップの可能性があるという事だよ。」
ツルギは思わず古文書に載るドギラゴンの絵を眺める。じっと古文書を見つめるツルギにアボルが訊ねた。
「ツルギ、大丈夫かい?」
「ん、ああ・・・悪い。ただ、将来の夢も決まってねえのに夢に対する思いとか言われてもなって思ってよ。」
「確かに急には難しいよね。でもツルギ、ドギラゴンに新たなパワーアップの可能性があるのはとても大きいと思うよ。」
「何故だ?」
ツルギが疑問を感じるとアボルは窓から月を見上げる。そして月を眺めながら口を開いた。
「ドリームの力に目覚めたドギラゴンとドラゴン娘のカード、これらを組み合わせればジャシン君の肉体を奪った奴らとの戦いにおいてかなり有利になる筈だからさ。」
「奴らってまさかジャシン帝の肉体を奪ったっていう・・・一体何者なんだ⁉︎」
「奴の名は喜びの感情を司る光のデーモン・コマンド『光喜の夜 エルボロム』。奴ら『月軍』を統べる4人の幹部『夜の四天王』の1人さ。」
その頃、東京の街を所々に金色の装飾が施された女神像みたいなクリーチャーが空中に浮かび、月を背後に東京の街を眺めている。そのクリーチャーこそ半年前のドギラゴンとジャシン帝の戦いに乱入し、アボルが高校の入学式の日に戦った光喜の夜 エルボロムだった。
『喜ーッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ‼︎』
リュウゴ・ボルシィは生徒会結成編×デーモン・オブ・ハイパームーン編で登場しますが、ツルギのもう1人の幼馴染であるモメリは当分名前だけの登場です。本格的な登場は王道W篇の終わり辺りになります。
何故、そこまで時間が掛かるかについては理由があります。ツルギとアボルの名前の由来が蒼き団長ドギラゴン剣、アビスベル=ジャシン帝から取っているようにモメリの名前の由来もクリーチャーです。
そしてモメリの名前の由来のクリーチャーは発売されてからまだ1年も経ってない最近のクリーチャーになるからです。ネタバレになるのであまり話せませんがモメリの由来のクリーチャーの特徴は以下の通りです。
・発売されてからまだ1年も経ってない
・最初登場した時は水文明のS・トリガー持ち
・可愛いマスコットみたいな姿をしているがデュエマを知ってる者達からは滅茶苦茶怪しまれている(デュエチューブのチアリ曰く「本当にいい奴か?」)
因みにリュウゴの由来もクリーチャーから取ってます。多分、こっちは分かりやすいと思いますが登場までお待ち下さい。
すず「桜龍高校生徒会の今日の切札紹介‼︎今日の切札はわらわの切札『魔の革命 デス・ザ・ロスト』だ‼︎」
ゼオス「コスト8で闇のクリーチャーなら何でも進化出来るパワー13000のトリプルブレイカーを持つ進化クリーチャーヨ‼︎」
すず「コイツを出した瞬間、相手の手札を全て捨てさせる事が出来る‼︎更にデス・ザ・ロストの1番の能力はやっぱり革命0だ‼︎」
ゼオス「自分のシールドが0枚なら攻撃する時、シールドを全て直接破壊出来マース‼︎これは攻撃ではなく能力で発動するからそのままダイレクトアタックを決める事も可能デス‼︎」
すず「貴様もコイツで相手の手札を全て破壊した上でコイツを出して一気に勝負を決めてみろ‼︎」