デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜   作:特撮恐竜

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初めてデュエルの描写を書きました。初めてなので分かりにくいところもあると思います。
初心者もいるかもしれないのでデュエマを分かりやすくする為に説明も書いたのですがそれがもしかしたら回りくどいと思われるかもしれませんがどうか大目に見て欲しいです。




運命が変わった日(中編)

「デュエル・マスターズ』、通称『デュエマ』とは正義と秩序を司る光文明、自由と情熱を表す火文明、死すら自在に操る闇文明、高度な技術と知略に長けた水文明、力強い生命力溢れる自然文明の五つの文明、そして一万種類以上はあるカードの中から40枚のデッキを作る事でクリーチャーを操り、呪文などを使って5枚ある相手のシールドを全て破壊し、トドメを刺すまで競い合う20年以上続くカードゲームである。

漫画やアニメにもなっており、3度も主人公を変更しながら尚、現在も原作漫画の連載が続いている。そして今、ツルギの前でデュエマのカードを通して、信じられない超常的な出来事が起こったのだ。何と5枚のカードをセットした瞬間カードが半透明な結晶となってツルギの体をタイラーの攻撃から守ったのだ。

 

『な、何ぃ⁉︎』

「う、嘘だろ・・・これってまさか⁉︎」」

 

ツルギの脳内にはデュエマの漫画及びアニメで何度も主人公達が行ってきた真のデュエルが連想された。真のデュエルではシールド及び実際に召喚したクリーチャーが実体化し、プレイヤー自身も本当にダメージを受けるのだ。当然、シールドを失ったプレイヤーはクリーチャーによる攻撃を直接受けるため、最悪の場合死亡も十分にあり得る危険なデュエルである。

 

『何となく分かってるようだな、コイツは真のデュエル。人間がクリーチャーと戦える唯一の手段だ。』

「やっぱりこれ・・・真のデュエルなんだな・・・。ていうかお前は一体誰なんだ⁉︎」

『俺の正体か?それはデュエルをすりゃ分かるぜ。何せ俺はお前のデッキにいるんだからな。』

「はっ⁉︎」

 

ツルギは驚愕の表情を浮かべながらデッキに目を向ける。声の主が自身のデッキの中にいると知ってその正体を確かめるべく、デッキの確認を行おうとするが目の前のタイラーがそれを阻んだ。

 

「お前・・・一体・・・どの」

『おい小僧、コイツは俺様に真のデュエルを挑むって事か?』

 

ツルギはタイラーの声を聞いて思わずそちらの方に目を向ける。先程の発言が衝撃的でタイラーの事を忘れてたツルギは謎の声に問い掛けながら真っ直ぐタイラーを見据えた。

 

「お前が誰かは知らないけど・・・奴とまともに戦う方法はこれ以外ないんだな?」

『ああ、無いぜ。』

「・・・分かったよ・・・やってやるよ‼︎・・・喧嘩屋タイラー‼︎俺と真のデュエルで勝負だ‼︎負けたら何処かへ行きやがれ‼︎」

 

ツルギは声の主の言葉で覚悟を決める。ツルギの覚悟を決めた言葉を聞いたタイラーもまたデッキを取り出して、何処からともなく現れたデュエル台に置く。

 

『マジで挑む気の様だな・・・ククク、止めときな、怪我だけじゃすまねえぜ、小僧。』

「煩え‼︎人間に取り憑いて喧嘩ばかりしていたお前を野放しにしておけるかよ‼︎ここでお前をぶっ倒す‼︎俺が勝ったらこの街から失せろ‼︎」

『そうかよ・・・だったら俺様も容赦しねえ・・・この俺様に真のデュエルを挑んだ事を後悔するんだな‼︎』

 

タイラーもデッキから裏向きのカードを5枚置き、シールドを張る。そしてツルギとタイラーはお互いデッキから5枚の手札を手にし、デュエルの準備が整う。

 

『シールド展開‼︎』

「『真のデュエル、スタート‼︎』」

 

掛け声と共にツルギvs喧嘩屋タイラーの真のデュエルが始まった。先攻はタイラーから始まり、タイラーが手札の1枚をエネルギーの源である『マナ』をマナゾーンに置いて、更にカードを横向きにして使用した状態『タップ状態』にする。

 

『まずは俺様から行くぜ‼︎マナをチャージして凶戦士ブレイズ・クローを召喚だ‼︎』

 

タイラーのデュエル台のシールドの上のバトルゾーンと呼ばれるゾーンに鋭い爪状の武器を備えた龍人が描かれたカードを置く。するとタイラーの目の前に赤い光と共にカードに描かれた龍人『凶戦士ブレイズ・クロー』が本当に出現した。

 

「なっ⁉︎デュエルでクリーチャーが本当に出て来た⁉︎・・・マジか・・・本当にアニメや漫画と同じじゃねえかよ・・・。」

『ターンエンドだ。お前の番だぜ、小僧。』

 

ツルギは山札から1枚引いてマナゾーンに『暗黒の怨草士 クロユ・レシア』というカードをタップした状態で置く。複数の文明を持つカードは最初にマナゾーンに置く時にはタップして置かなければならないのだ。

そしてタイラーのマナゾーンのカードに加えてバトルゾーンにいるブレイズ・クローを見て敵のデッキを分析する。

 

(奴がマナに置いたカードはクミタテ・チュリス・・・それにブレイズ・クローを召喚してきたって事は速攻デッキか。早めにケリつけねえとヤバいな。)

「俺はこれでターンエンドだ‼︎」

『俺様のターン‼︎マナをチャージ‼︎全マナを使って一番隊チュチュリス召喚‼︎』

(チュチュリスも出して来た!やっぱビートジョッキーメインの速攻デッキか‼︎)

 

ツルギの1ターン目が終わり、タイラーのターンが来た。タイラーはマナを貯めて、ローラースケートに乗ったネズミのクリーチャー『一番隊チュチュリス』を出す。2体目のクリーチャーを出したタイラーは先に攻めに入る。

 

『ブレイズ・クローでシールド撃破‼︎』

 

ブレイズ・クローが両腕に備えた巨大なクローがツルギの目の前にあるシールドを叩き割る。シールドの破片がツルギの頬を掠め、血が流れた。

 

「いってえ‼︎血・・・やっぱりこうなんのかよ・・・これも漫画やアニメと同じじゃねえか。ジョーとか勝舞とかよく小学生でよくこれに耐えられたな、おい。」

『どうした?怖気ついたか?』

「・・・まさか。勝負はまだ始まったばっかだぜ。まだ負けも決まってねえのに怖気つくわけねえだろ。」

 

またツルギのデッキにいる何かがツルギに語り掛けてくる。ツルギは勇敢に反論するが、足が震え始めてる。何とか自身の勇気を奮い立たせ、震えを止めるとブレイズ・クローによって破壊されたシールドを確認する。

 

(クソ、シールドトリガーじゃねえか・・・。)

 

ツルギは壊されたシールドを手札に入れて確認する。シールドが壊された時にコストを支払わずに使えるシールドトリガーを持つカードを期待していた。しかし手札に入ったのは『禁断竜王 Vol-Val-8』というシールドトリガーを持たないカードだったので、心の中で舌打ちする。

 

『ターンエンドだ。』

「俺のターン‼︎ドロー‼︎」

 

タイラーのターンが終わり、ツルギが山札から引いたのはと『地封龍ギャイア』という自然文明のクリーチャーのカードだった。ツルギはマナゾーンに先程引いたカードを置くとマナゾーンに自然のカードを置いた事で使用出来る様になった呪文を放つ。

 

「マナをチャージして発動‼︎呪文『メンデルス・ゾーン』‼︎」

 

呪文が発動すると同時に山札の上から2枚のカードが捲られる。捲られたカードは『悪魔龍ダーク・マスターズ』と『偽りの王 ヴィルヘルム』の2枚だった。ツルギはそれを2枚ともマナゾーンにタップして置き、使った呪文を使用済み呪文や何らかの理由で倒されたクリーチャーが集まる『墓地』に置く。

 

「この呪文の効果で山札の上から2枚捲る。捲られたカードが2枚ともドラゴンなので2枚ともマナゾーンに‼︎これでターンエンド‼︎」

『成る程・・・小僧、お前はドラゴンデッキの使い手だな。だったら今の内に言っておくぜ。テメエは俺様には勝てねえ‼︎』

「はぁ⁉︎まだ始まったばっかりだろーが‼︎勝手に決めんじゃねえよ‼︎」

『いや、勝負は既に決まってるぜ・・・何故なら俺様はこのターンでお前に勝つからな‼︎俺のターン、ドローしてマナチャージ‼︎」

 

タイラーはマナチャージを終えるとすぐさま手札から1枚のカードを出す。そのカードはツルギにとっても見覚えがあるカードだった。

 

『チュチュリスの効果で1マナでダチッコ・チュリスを召喚‼︎』

「なっ‼︎もうそいつを出すのかよ⁉︎」

 

『ダチッコ・チュリス』とはデュエル・マスターズ3代目主人公である『切札ジョー』のライバルで親友の『火の玉ボルツ』の相棒であったクリーチャーである。次に召喚する火文明のクリーチャーの召喚コストを3も少なくするビートジョッキーデッキには欠かせないカードだ。

 

「そいつが出てきたという事は・・・まさか‼︎」

『そのまさかさ‼︎マスターB・A・D発動‼︎まずは自身のコストを−2‼︎そしてこのターン、火のクリーチャーを1体召喚した事で更に−2‼︎そしてダチッコ・チュリスの効果で1マナで召喚だああぁぁぁ‼︎』

「くっ‼︎」

 

ツルギが覚悟を決めた時、タイラーは肩に歯車が付いた鎧に身を包み、スケボーに乗った猿人のカードをバトルゾーンに出す。その時、バトルゾーン全体に熱い炎が走った。

 

「熱⁉︎熱熱熱っ⁉︎」

「来やがれ‼︎ビートジョッキーを治める超BADな大親分‼︎“罰怒”ブランド‼︎

 

指定された数だけコストを軽減できるが自滅するビートジョッキーが持つ速攻能力『Bad Action Dynamite』通称『B・A・D』の発展型であるマスター能力を持つビートジョッキーのリーダーが空からスケボーに乗って現れる。ジョー編の火文明を代表する人気クリーチャーを生で見れたツルギは感激の表情を浮かべていた。

 

「す、凄え・・・本物の“罰怒”ブランドだ‼︎マジでこの目で見れる日が来るなんて・・・。」

『おいしっかりしろ‼︎だいぶピンチなんだぞお前‼︎』

「わ、分かってる‼︎』

『“罰怒”ブランドでダブルブレイク‼︎』

 

謎の声の主に咎められ、冷静さを取り戻したツルギの前で召喚酔いせず登場した時に攻撃できる能力を『スピードアタッカー』を持つ“罰怒”ブランドがスケボーを投げ飛ばす。そしてシールドに直撃する寸前でスケボーに蹴りを放って更に威力を高める。そして2枚のシールドが叩き割られた。

 

「ぐううっ⁉︎」

『更に“罰怒”ブランドの能力でスピードアタッカーになったダチッコ・チュリスでシールド撃破ぁ‼︎』

 

シールドの破片で体のあちこちに切り傷が付く。ダチッコ・チュリスがこちらに向かってくると、ツルギの手にシールドだったカードが渡った。それを見たツルギは2枚の内、1枚を出す。

 

「シールドトリガー発動‼︎龍幻のトラップ・スパーク‼︎」

『何⁉︎』

「2つの効果の内、1つを発動‼︎全てのクリーチャーをタップだ‼︎」

『クソ‼︎ブレイズ・クローを破壊してターンエンドだ‼︎』

 

光の植物の蔓に縛られたバトルゾーンのクリーチャーを見て出来ることがないと知ったタイラーがマスターB・A・Dの効果でブレイズ・クローを破壊したと同時ターンを終える。

ツルギはドローしてマナチャージを終えると相手のバトルゾーンを見ながらどのカードを使うか考える。

 

(奴には“罰怒”ブランドがいる・・・奴がいる限り、全てのクリーチャーがスピードアタッカーに変わっちまう・・・けど、今は“罰怒”ブランドを倒せる奴を出せねえ・・・ならば‼︎)

 

ツルギは思考の末、マナゾーンの全てのカードをタップし、先程山札からドローした際に引いた赤いドラゴンが描かれたカードを出す。

 

「雑魚クリーチャーから焼き尽くす‼︎奴のバトルゾーンにクリーチャーが3体いるので、5マナでメガ・マグマ・ドラゴンを召喚‼︎パワー5000以下のクリーチャーを全て破壊だ‼︎」

 

相手のクリーチャーの数だけ召喚コストが下がる赤いドラゴンがツルギのバトルゾーンに現れる。ツルギの言葉と同時にメガ・マグマ・ドラゴンが口から放つ炎がダチッコ・チュリスとチュチュリスを焼き尽くした。

 

『何⁉︎おのれ・・・俺のビートジョッキー達を‼︎』

「ターンエンド!これでお前のクリーチャーは1体だ‼︎更に俺のシールドトリガー次第ではまだ分からないぜ‼︎」

『へ‼︎これで逆転したつもりか?まだ俺には“罰怒”ブランドがいる。コイツがいる限り全てのクリーチャーは』

「召喚酔い無しで攻撃できるスピードアタッカーになるって言うんだろ?けど、もうお前には手札は一枚しかねえ‼︎そいつを出せば手札が全て無くなるぜ‼︎それでもいいのか⁉︎」

 

そう、ツルギの言う通り今、タイラーには手札が一枚しかない。1ターン目からカードを使ってきたタイラーはツルギに比べて手札の消耗が激しく、先程のターンでは2枚も使っているのだ。だが、タイラーはドローしてマナチャージしながらツルギの声に対し、余裕の笑みを浮かべた。

 

「いや、1枚あれば充分だぜ‼︎』

「何⁉︎」

『マスターG・G・G発動‼︎コイツは手札が1枚の時、タダでバトルゾーンに出せる‼︎“轟轟轟”ブランド、ノーコスト発射ぁ‼︎

「なっ⁉︎“轟轟轟”ブランドだと⁉︎」

 

タイラーのバトルゾーンに手札が1枚の時に追加の能力が得られる能力『Gogogo Gangan Galaxy』通称G・G・Gの進化型であるマスター能力『マスターG・G・G』を手に入れた“罰怒”ブランドの強化態“轟轟轟”ブランドが降りてきた。

 

「嘘だろ・・・“轟轟轟”ブランドはデッキに1枚しか入れられない筈・・・まさかずっと持っていたのか⁉︎」

『ああ、最初に手札を引いた時からずっと持ってたぜ‼︎そして必ず手札が1枚になる時が来ると感じて、ずっとこの時に備えていたんだよ‼︎登場時能力で1枚ドロー‼︎』

 

タイラーは“轟轟轟”ブランドの能力で山札から1枚引く。すると勝ちを確信した笑みを浮かべた。

 

『これでお前の負けは確定だ‼︎』

「一体どういう意味だ‼︎」

『こういう意味だよ‼︎まずコイツ自身のコストを−3・・・更にこのターンに“轟轟轟”ブランドを0マナで召喚した事で更に−3コストが下がる。これで俺の1番の切札を2マナで出せるぜ‼︎ガイアールの鎧を纏え“罰怒”ブランド‼︎我我我ガイアール・ブランドにスター進化ぁ‼︎

 

“罰怒”ブランドの頭に角付きのヘルメット、両手に剣が装備され、更にスケボーがドラゴンのような顔の形になる。歴代クリーチャーの力を受け継ぐ能力『スター進化』で“罰怒”ブランドはガイアール・カイザーの力を受け継いだ強化形態『我我我ガイアール・ブランド』に進化したのだ。今引いたカードが我我我ガイアール・ブランドでしかもこのターンに出てくるとは予想していなかったツルギは大いに驚きと焦りを隠せないでいた。

 

「嘘だろ‼︎今引いたカードが我我我ガイアール・ブランド⁉︎ヤバイヤバイヤバイ‼︎」

『まずは“轟轟轟”ブランドでダブルブレイク‼︎』

 

“轟轟轟”ブランドが背中のジェットを噴射させながらツルギに突撃する。そしてジェットで勢いを増したパンチがツルギの命を守る2枚のシールドを砕いた。

 

「ぐっ・・・がああああああああ‼︎」

『終わりだ‼︎我我我ガイアール・ブランドでダイレクトアタァァァック‼︎死ねええええええええ‼︎』

 

シールドが破壊された衝撃で吹き飛ぶツルギに追い討ちを掛けるように破片が体に切り傷を入れていく。そしてダイレクトアタックを宣言したタイラーの声でツルギに向かって我我我ガイアール・ブランドが突撃してくる。そのスケボーには炎が纏われており、このまま直撃すればどうなるかは目に見える。果たしてツルギの運命は如何に・・・。




最初、タイラーが使うのは機神装甲ヴァルボーグが切札のヒューマノイド中心のデッキにする予定でした。
けど、この小説は王道篇との連動を兼ねているのでそれを考え、断念して今回のデッキを使いました。それを考えると使用カードや使用した切札でタイラーが使ったデッキが一体何か分かると思います。
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