デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜   作:特撮恐竜

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今回、エルボロムが使ったデッキは新米ユーリさんの意見を参考にしました。相談に乗って下さった新米ユーリさん、本当にありがとうございました。


その名はエルボロム(後編)

アボルは目の前の光景に唖然とせずにはいられなかった。如何なる敵も寄せ付けない強さを持つ自身の相棒ジャシン帝に黒い剣が突き刺さって苦しんでいるのだ。ジャシン帝の腹と口から緑色の液体が垂れている。アボルはそれを見て自身に掛かった液体がジャシン帝の血と知った。

 

「これって・・・ジャシン君の血⁉︎ジャシン君、その剣は何⁉︎」

『わ、分からん。突然後ろから・・・飛んで・・・きたのだ。』

 

アボルはジャシン帝から帰ってきた答えに思わずエルボロムを向く。エルボロム達の方もジャシン帝に突き刺さった剣に驚いている。

 

『なっ⁉︎あの剣は暗黒剣 フラヴナグニル‼︎何故ここに‼︎』

「暗黒剣 フラブナニグルって確か・・・。」

『そう、この剣こそ我ら月軍を治めし存在なのです‼︎』

「ええっ⁉︎」

 

アボルはフミビロムから帰ってきた返答に驚きを隠せない。目の前の強力な力を持つ悪魔達の首領がまさか黒い剣だとは思っていなかったのだ。それと同時にアボルの中でエルボロム達に対して疑いが出た。

 

「まさかお前達、最初から僕達を嵌める為にこのデュエルを⁉︎」

『いえ、それは違います‼︎流石に私もこれに関しては想定外です‼︎』

『テメエ、俺様達を疑いやがって‼︎許せねえ、怒ぅん‼︎』

『確かに前から暗黒剣はジャシン帝に興味を示していたが・・・まさかここで現れるとは・・・。』

 

夜の四天王3人が疑いを否定する中、ジャシン帝は更に吐血し崩れ落ちる。その姿を見てアボルは思わずジャシン帝に駆け寄った。

 

「おい、大丈夫か⁉︎しっかりしろジャシン君‼︎」

『ぐっ・・・余は平気だ‼︎それよりも・・・ぐおおっ⁉︎』

 

ジャシン帝がデュエルを進めるよう促そうとするもジャシン帝の腹を貫通した暗黒剣はジャシン帝から剣身を引き抜く。剣を抜かれて更にジャシン帝が吐血するがフラブナニグルはその様子を気にする様子もなくジャシン帝の両手を切り裂く。

 

『ぬおおおおおおおっ⁉︎』

「ジャシン君‼︎」

 

悲鳴を上げるジャシン帝にアボルが手を伸ばそうとするがフラブナニグルはジャシン帝の両足と首を切り刻んだ。そして切り刻まれたジャシン帝の体は黒い剣に吸収されてしまう。そしてそのまま暗黒剣 フラブナニグルは何処かへ飛んで行った。

 

『我々にとってもこれは想定外だったがこれは嬉しい誤算だ。これで貴様はもうジャシンを使う事は出来まい‼︎』

「嘘だろ、ジャシン君・・・。」

『哀れ・・・哀れ・・・。』

『うおっ⁉︎ビックリしました、貴方ですか。』

『シンベロム、テメエ驚かせんじゃねえ‼︎怒ぅん‼︎』

『というより貴方、召喚されましたか?』

『・・・コストが大きいという理由で省かれた。だからお前達の様子を見に来たのだ。』

『ああ、そういう事でしたか・・・。』

 

剣が飛んで行った方向を見続けるアボルに哀れみの目を向ける木で出来た巨人のようなクリーチャーが現れた。新たに現れたクリーチャーにも目を向けず膝から崩れ落ちるアボルの事を気にせずフミビロムが解説し始める。

 

『おっと、紹介がまだでしたね。こちらが我らと同じ夜の四天王の1人『哀樹の夜 シンベロム』。哀しみの患者を司る自然文明のデーモン・コマンドです。』

「ジャシン君・・・。」

『おや、それどころではありませんでしたか・・・。』

『喜ーッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜‼︎いい‼︎実にいいぞ‼︎最高だ‼︎絶望に満ちたその顔が見たかったのだ‼︎実に喜ばしい‼︎』

『哀れ・・・哀れ・・・。』

『アボル様!アボル様‼︎』

 

相棒であるジャシンが連れ去られた事にショックを受け、膝から崩れたアボルにディッシュ=ウォッシュが呼び掛ける。アボルは思わずバトルゾーンにいる皿を備えたトートロット似の女性的なアビスクリーチャーに顔を向ける。

 

『アボル様‼︎まだこのデュエルは終わっていませんわ‼︎』

『まだ我らがいます‼︎我々は攻撃が可能です‼︎我々はまだ負けた訳ではありません‼︎どうかご指示を‼︎』

 

フォックとウォッシュの言葉で言葉で正気に返ったアボルはバトルゾーンにいる攻撃可能なクリーチャーを見回す。そして立ち上がると力強くバトルゾーンにいるアビス達に呼び掛けた。

 

「そうだ・・・まだこのデュエルは終わっていなかった・・・皆、行くよ‼︎」

『はっ‼︎』

「フォック=ザ=ダーティで最後のシールドを攻撃‼︎」

『オーリリアをアンタップし、その攻撃を曲げるぞ‼︎』

 

フォック=ザ=ダーティが走り出すも彼の体はオーリリアの方に向かっていく。仕方なく槍をオーリリアに投げるとその黒曜石のような体に槍が貫通し、貫かれたオーリリアが大爆発を起こす。続いてアボルはディッシュ=ウォッシュのカードをタップする。

 

「ディッシュ=ウォッシュで攻撃‼︎オーリリアがいなくなった事でこれを使える‼︎アタックチャンスRで墓地から呪文『深淵秘伝アビス・インベージョン』発動‼︎フェイウォンのパワーを−3000し、破壊‼︎そしてそのままディッシュ=ウォッシュによる攻撃を続行だ‼︎」

『ペトローバでブロック。』

 

墓地からも使えるアタックチャンスRにより発動した呪文でパワーを吸い取られたフェイウォンが大爆発を起こす。その隙に1体目のディッシュ=ウォッシュが皿をブーメランのように投げる。ペトローバがシールドの前に立ち塞がると熱線を放ち、飛んでくる皿を撃ち落とそうとする。しかし、皿は熱線を避けてペトローバの体を切り刻んだ。ペトローバが大爆発を起こした直後にディッシュ=ウォッシュも熱線の直撃を受けて大爆発する。

 

「これで守りは完全にいなくなった‼︎2体目のディッシュ=ウォッシュで最後のシールドを破壊‼︎」

 

ディッシュ=ウォッシュが皿を投げつけてエルボロムの最後のシールドを砕いた。シールドが砕かれた直後にディッシュ=ウォッシュも大爆発を起こす。最後のシールドだったカードがエルボロムの手に渡るもS・トリガーでは無かったらしくそのまま手札の1枚となる。それを見て勝利を確信したアボルはバトルゾーンに立つア:エヌ:マクワに命令を下した。

 

「S・トリガーは無いようだね‼︎ならこれで終わりだ‼︎ア:エヌ:マクワでダイレクトアタック‼︎」

『グオアアアアアア‼︎』

 

鵺のアビスはアボルの命令を吠えると同時に走り出す。そのままア:エヌ:マクワの鋭い爪がエルボロムを引き裂くと思った時、想定外の事が起こる。何とアゲブロムが突然大爆発を起こしたのだ。

 

『ぐおおおおお⁉︎』

「何だ⁉︎何が起こった⁉︎」

『アゲブロムの能力発動だ。アゲブロムがハイパーモードを解放している状態で自分がゲームに負ける時、アゲブロムを自爆させれば我は敗北を免れる事が出来る‼︎』

「は、敗北キャンセル⁉︎嘘だろ・・・。」

『喜ーッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜‼︎勝利を確信したと思った途端に絶望に叩き落とされた気分はどうだ‼︎』

 

アボルは思わず地面に膝をつく。手元のカードも全て落としてしまい、完全に勝機を失ったアボルはターンを終えるしかなかった。そんなアボルをシンベロムが哀れむ一方で、エルボロムは高笑いしながら嘲笑う。

 

『喜ーッ喜ッ喜ッ喜ッ喜ッ喜‼︎いい‼︎実にいいぞ‼︎最高だ‼︎その絶望の顔こそが我が最高の喜び‼︎貴様が苦しむその顔を見れて実に喜ばしいわ‼︎』

『哀れ・・・アゲブロムがハイパーモードになっていたばかりに哀れ・・・哀れ・・・。』

「御免・・・皆。」

『アボル様‼︎』

『アボル‼︎アボル‼︎クソ、この体さえ動ければ‼︎この鎖、忌々しいったらありゃしませんわ‼︎』

『我がターン!もう一度超化の守護獣レイガーを召喚と同時にタップし、我がハイパーモードを解放‼︎』

 

ジャガイストが何とか光の鎖による拘束から逃れようと足掻くも逃れられずにいる。ジャガイストが足掻く一方で再びエルボロムにターンが回る。レイガーから光の粒子がエルボロムに降り注ぎ、ハイパーモードが解放されるとエルボロムの下半身の先にエネルギーが集まり出す。

 

『我自身でダイレクトアタックだ‼︎消し飛ぶがいいわぁ‼︎』

 

エルボロムは下半身の先に集めたエネルギーを一気に解放し、辺り一面を焼き尽くす程の威力を持つ熱線を放つ。熱線で辺り一面があっという間に消し飛ぶとエルボロムは高笑いを上げた。

 

『喜ーッ喜ッ喜ッ喜ッ喜‼︎呆気ない最期だったな‼︎』

『いえ、待って下さい‼︎』

『喜ッ⁉︎』

『まだ彼が死んだとは限りませんよ、ほら。』

 

完全にアボルを葬ったと思って高笑いするエルボロムをフミビロムが止める。フミビロムの視線の先には黒いワームホールがあった。ワームホールは縮小し、段々と小さくなっている。

 

『恐らくアビス達が開けた深淵への入り口です。あの中に逃げたかもしれませんよ。』

『喜喜ッ⁉︎まさか逃げ延びたのか⁉︎』

『ドバドバァ、エルボロム、テメエ何してやがる‼︎俺様を自爆させておいてあんな人間のガキ1人潰せないなんてよぉ‼︎』

『まあいい。奴はジャシン帝も失った。もはや我々の邪魔をする事など出来るものか。放っておいても支障はない。』

 

エルボロムが背を向けて、飛び立つとアゲブロム、フミビロム、シンベロムもそれぞれバラバラに何処かへ飛び去っていく。そして完全に閉じたワームホールの先ではアボルがハンマ=ダンマとスプーンの様な武器を持つアビスロイヤル『スプーン・ンプス』に肩を抱えられていた。

 

「ありがとう。助かったよ君達。」

『当然です。俺達アビスの今のボスはジャシン様と貴方のお二人ですよ。』

『私達は貴方まで失う訳にはいきません。』

 

アボルは奇跡的に助かっていた。というのも彼らはもう1人の主人であるアボルの敗北を悟り、脱出の準備をしていたのだ。アボルの無事を知って真っ先に飛び込んでくるアビスがいた。アビスドラゴンのジャガイストだ。ジャガイストはアボルの姿を見るなり、すぐさま周りのアビス達を蹴散らしながら彼に駆け寄った。

 

『アボルぅぅぅぅぅ‼︎』

『『『『うわああああああああああ⁉︎』』』』

『アボル、お怪我はありませんか⁉︎痛い所は⁉︎』

「うわっ⁉︎ジャ、ジャガイスト⁉︎ぼ、僕は大丈夫だよ。」

『申し訳ありませんわ‼︎私が動けないばかりにアボルを守れなくて‼︎もう本当に私とした事がとんだ失態を犯してしまい本当に恥ずかしいです‼︎』

「落ち着いてジャガイスト‼︎僕は大丈夫だから‼︎ね⁉︎ね⁉︎」

 

アボルが何とか号泣しながら頬擦りしてくるジャガイストを宥める。そして近くにいたアビス達にも声を掛けた。

 

「君達も御免ね。僕のせいで負けただけでなくジャシン君まで連れ去られて・・・。」

『何を仰いますか⁉︎アボル様のせいではございません‼︎』

『そうですわ‼︎あの黒い剣が突然ジャシン様を襲撃しなければアボル様が勝ててましたわよ‼︎』

『ホンマ、ジャシン様を連れ去られてしまったのもデュエルに負けたのもアボルはんのせいやあらへん‼︎だから気にする必要なんてないで‼︎』

『次こそは必ず勝ちましょう!』

「皆・・・。」

 

アビス達は決してアボルを責めずに慰めと励ましを受ける。フォック、トートロット、本のアビス『ブック=ラギルップ』にンプスの言葉を受けてアボルは立ち上がると意を決して必ず夜の四天王を倒す事を誓う。そして夜の四天王を倒すに辺り、重要な事を口にする。

 

「次に会った時は必ず奴らを倒してみせる‼︎けど、ジャシン君はアイツらに連れ去られてしまった。ジャシン君無しで奴らを倒すには皆の全体的なパワーアップを図る必要があるね。」

『パワーアップ・・・ですか。』

『中々難しいですね。我らの革命チェンジの力もジャシン様あっての物ですから。』

『フハハハハ‼︎アボルよ、随分と悩んでる様だな‼︎』

「そりゃ悩むよ。ジャシン君無しでどうやってアビス達をパワーアップさせようか・・・って・・・え⁉︎」

 

アボルは突然聞こえてきた聞き覚えのある声を聞いて辺りを振り向く。他のアビス達も周りを振り向き、声の主を探す。すると真上から声が響いてきた。

 

『こっちだ。』

「えっ⁉︎」

 

アボルが真上を向くと何とそこには透明な体になったジャシン帝がいた。連れ去られた筈のジャシン帝の登場にアボルとアビス一同が驚きを見せる。

 

「ジャ、ジャシン君⁉︎」

『ご無事だったのですね‼︎』

『ホンマにジャシン様ですか⁉︎』

『ほう、余を疑うか?なら、ラギルップ貴様に今から邪神タイムを』

『わー⁉︎すんまへんすんまへん‼︎』

『この横暴ぶり・・・間違いなくジャシン様だ‼︎』

 

余計な事を言ったスプーン=ンプスはジャシン帝が具現化させた巨大ハンマーで殴られる。アボルは思わず嬉しさで涙を溢れさせながら駆け寄った。

 

「ジャシン君‼︎良かった!本当によかった‼︎また会えて‼︎でもどうやって帰って来たの⁉︎」

『ああ、今の余は霊体の体だ。』

「霊体ねえ・・・霊体⁉︎幽霊みたいな感じか⁉︎」

『そうだ。体から魂が抜け出したのだ。』

『『『『なっ⁉︎』』』』

 

アボルだけでなくアビス達も驚きを隠せない。そんな中でジャガイストは思わず思った疑問を口にした。

 

『しかし貴方、霊体になって何が出来ますの?そんな状態ではアボルの力になれないんじゃなくて?』

『余を甘く見るなよジャガイスト。霊体になってから体がとても軽い・・・更に新たな力に目覚めたようだ。』

 

ジャシン帝の言葉を聞いてアボルが思わずアビスベル=ジャシン帝のカードを取り出す。するとカードが黒く光り出す。思わずアボルが目を閉じる。黒い光が治まり目を開けて確認したアボルは驚きを見せる。何とその手ににあったカードが2枚に増えていた。そしてその内1枚はアボルにとって見た事のないカードだった。

 

「これは新たなジャシン帝のカード⁉︎」

 

アボルは思わず新たな姿のジャシン帝が描かれたカードのテキストを確認する。そして驚きの声を上げた。

 

「このカード、ハイパーモードの力がある。それに種族に超化獣が追加されてる‼︎本当にジャシン君は新たな力を手に入れたのか・・・。」

 

アビスベル=ジャシン帝のカードから新たに生まれたそのカードこそ、この後に行われたツルギとの邪神デュエルでも使用したアボルの切札邪魂の王道 ジャシン帝のカードだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが僕達が月軍と遭遇した日の出来事の全てだよ。」

「マジか・・・。」

 

そして現在に至り、アボルは親友であるツルギにエルボロムとの真のデュエルで戦った時の事を話し合えていた。ツルギはお互い高校の入学式の日に大きな戦いをしていた事に驚いている。

 

「月軍・・・そして月軍を纏める幹部が光、火、水のデーモン・コマンド達か。光は兎も角火と水のデーモン・コマンドがいるなんてな・・・。」

「他にも自然単色のシンベロムというのもいる。奴に関してはエルボロムのデッキに入ってなかったから能力は分からないが、恐らく奴らと同等の力を持っている筈だよ。」

「そいつらを纏めているその剣・・・フラヴナニグルだっけ?何でそいつはジャシン帝の肉体を奪ったんだ?」

「分からない。ただ確実なのは奴らはこの世界にとって脅威になるという事だけだ。」

 

アボルは月を眺めながら語ると再びツルギに向き合う。その視線を1度ドギラゴンに向けるとツルギに向き合って口を開いた。

 

「ツルギ、すぐに夢を持てとは言わない。だけど、君なりに夢に対する思いを見つけて、ドギラゴンのパワーアップを図り、ドラゴン娘のカードと共に新たな戦術を練った方がいい。奴らを・・・月軍を倒せるのは今のところ僕と君だけだ。」

「なあ、1つ聞いていいか?」

「何だい?」

「月軍の脅威は分かったよ。けど、月軍との戦いはアーシュ達も巻き込まなきゃ駄目なのか⁉︎俺、気乗りしないってレベルじゃないぜ‼︎」

「ツルギ・・・。」

「お前だって聞いただろ?あいつらは自分の意思でクリーチャーと戦う事を決めた俺らとは違う。クソ校長ことアークゼオスにクリーチャーと戦う使命を無理矢理背負わされたんだぜ!そんなアーシュ達を月軍との戦いに巻き込めるかよ・・・。」

 

ツルギの口から出た話にアボルも思わず無言になる。そして再び月に視線を向け、即座にツルギに向き合うとアボルは真顔で口を開いた。

 

「ツルギ、君の気持ちは凄く分かる。でも、アーシュちゃん達はアークゼオスによってドラゴンの力を与えられ、クリーチャーと戦う宿命を背負わされてしまった。彼女達と月軍の接触は避けられない運命にあると思った方がいいよ。」

「マジかよ・・・。」

 

その時、ツルギのスマホにメガとギャイから明日の持ち物について訊ねるメッセージがチャットアプリで届く。それを見てツルギは思いを口にした。

 

「皆、俺どうすりゃいいんだよ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、栗茶市の夜空には剣のような物体が浮かんでいた。それはアボルの高校の入学式にジャシン帝の体を切り刻んで持ち去った暗黒剣 フラヴナニグルだった。フラヴナニグルは剣身の赤い結晶部分を光らせて栗茶市全体を観察するように空中で静止し続けると一瞬で何処かへ消え去った。




ツルギ「桜龍高校生徒会による今日の切札紹介‼︎今日紹介するのは光喜の夜 エルボロムだ。」
アーシュ「コスト5で通常のパワーが6500、ダブルブレイカーとブロッカーを持ち、各ターン最初に超化獣が出た時、相手のクリーチャーをフリーズさせる事が出来る能力を持つ光文明のデーモン・コマンドです。」
ツルギ「エルボロム自身も超化獣だから自分のクリーチャーを1体タップすりゃハイパーモードが解放されてパワー12500のトリプルブレイカーにパワーアップだ‼︎」
アーシュ「しかも相手プレイヤーを攻撃した時、山札の上から3枚を見て、コストが8以下になるように超化獣を好きな数だけ出す事が出来ます‼︎」
ツルギ「月軍を纏める夜の四天王の中でも1番強いらしいエルボロム。俺達もいつかは必ず戦う事になる筈・・・その時は絶対に負けないぜ‼︎」
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