デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜   作:特撮恐竜

23 / 26
今回、メガが使ったカードは強者さんと新米ユーリさんの意見を参考にしました。意見を下さった強者さんと新米ユーリさんには感謝の気持ちで一杯です。
強者さん、新米ユーリさん、本当にありがとうございました。


ツルギの葛藤(中編)

アーシュ、すず、ゼオスは再測定を無事に終えて生徒会室に向かっていた。3人とも精神的に疲れたような表情をしている。

 

「や、やっと終わりました・・・。」

「はあ・・・散々だった。」

「でもこれで生徒会室に行けマスネ‼︎ツルギ君達に合流出来マス‼︎」

「まさか貴様がドラゴン化せずにあんな距離までボールを飛ばすとは思わなかったぞ・・・。」

「本当、あれは驚きました。ゼオスさん、身体能力が凄すぎます。」

 

再測定でゼオスが出した記録について話してる間に3人は生徒会室に辿り着く。今日の生徒会の仕事が何処まで進んでるか期待しながらドアを開ける。すると目の前ではツルギとメガがデュエマで対戦している最中だった。この光景にアーシュ達は驚きを見せるとギャイが3人に気付いた。

 

「ツルギ君にメガちゃん⁉︎」

「お、アーシュはんにすずに姐さんやん。再測定終わったん?」

「え、ええ無事に・・・。それよりこれってどういう事です⁉︎」

「何で能天気達はデュエマしてるんだ⁉︎」

「3人も知っとるやろ。昨日からツルギはん何か悩んでたやん?」

「そういえば・・・ツルギ君昨日から何か考え事してるのかボーッとしてる事が多かったワネ。」

「せやろ。しかもさっきまでツルギはんが校長と揉めててな。」

「ええっ⁉︎どうしてですか⁉︎」

「何でもウチラのドラゴンの力の事で揉めたらしいんや。そんで持ってその原因はツルギはんが抱える悩みに関係あるらしくてな。悩みを吹っ飛ばす為にメガがデュエマを挑んだんや。」

「な、成る程・・・。」

「それで状況はどうなってるんだ?」

「今の所はメガの方はいつもの様にコッコ・ルピアからのボルシャック・NEXからのルピアただ出し、ツルギはんはメンデルスゾーン、栄光・ルピアにウチでマナを溜めおったで。ついでにツルギはんがメガのシールドを1枚割ったから、ややツルギはんが有利や。」

 

ギャイの説明通り、ツルギの盤面にはボルシャック・栄光・ルピアにギャイでマナを加速し、4ターン目にして8マナも溜めている。一方でメガはコッコ・ルピアにボルシャック・NEX、そしてNEXの効果で出したガンマンを思わせる姿のルピア『マグナム・ルピア』とルピアを並べている。そしてメガにターンが来る。メガは手札から先程ツルギが口論していた校長の正体を思わせる火のドラゴンを出す。

 

「ボクのターン‼︎『ボルシャック・アークゼオス』を召喚‼︎」

「アークゼオス・・・。」

「登場時能力でアーマード・メクレイド5発動‼︎山札からワルキューレ・ルピアをバトルゾーンに‼︎」

 

メガが出した校長の状態であるアークゼオスの名を持つボルシャックとファイアー・バードにスピードアタッカー、ドラゴンにブロッカーを与えるワルキューレ・ルピアを苦い表情で見る。

 

「守りも固めて来やがったか・・・。それにファイアー・バードを持つそいつが出たって事は・・・。」

「その通り‼︎1体目のファイアー・バードが出た事で能力発動‼︎相手のクリーチャーを1体選びそのクリーチャーとボルシャック・アークゼオスをバトルさせるよ〜‼︎ギャイとボルシャック・アークゼオスとバトルだ〜‼︎」

「ウチと⁉︎そのドラゴンパワー5000やろ‼︎逆にやられるで‼︎」

「ふふ〜ん‼︎甘いよギャイ‼︎ボルシャック・アークゼオスはボクのバトルゾーンにいるファイアー・バード1体につきパワーが3000も上がるんだ‼︎」

「あれ?確か今のメガちゃんの場にはファイアー・バードは・・・。」

「・・・全部で3体だ。」

「てことはパワー14000⁉︎」

 

モニターの闘技場ではボルシャック・アークゼオスがギャイを口から吐く炎で焼き尽くす。その光景に思わずアーシュが叫んだ。

 

「ぎ、ギャイちゃーん‼︎」

「いや‼︎ウチ死んでへんて‼︎」

「ああ、御免なさい‼︎」

「そろそろ攻撃といくよ〜‼︎まずはボルシャック・NEXでボルシャック・栄光・ルピアを攻撃‼︎」

「くっ・・・栄光・ルピア‼︎」

「続いてコッコ・ルピアでシールドを攻撃‼︎その時、2体目のワルキューレ・ルピアに革命チェンジだ〜‼︎」

「くっ‼︎」

 

スマホの闘技場では栄光・ルピアがボルシャック・NEXの炎を纏った拳で殴られて、吹っ飛ぶ。そしてコッコ・ルピアと交代で現れた2体目のワルキューレ・ルピアが飛び立つと身体中から放つ金色の光線を放った。金色の光線はシールドを貫通する。思わずシールドから2枚を回収するもどちらもS・トリガーを持つカードではなかったため、そのまま手札にする。

 

「一気に決めちゃうよ〜‼︎2体目のワルキューレ・ルピアでシールドを攻撃〜‼︎」

 

2体目のワルキューレ・ルピアによってツルギは2枚もシールドを失い、あっという間にシールド1枚、クリーチャー0体のピンチに追い込まれる。そのままマグナム・ルピアでシールドを攻撃しようとした時、S・トリガーを持つ1枚の呪文を使用した。

 

「呪文『イフリート・ハンド』‼︎マグナム・ルピアを破壊だ‼︎」

「・・・仕方ないね、ターンエンド‼︎」

 

赤い腕状のエネルギーがマグナム・ルピアを葬った。何とか残り1枚のシールドを守り切ったツルギにターンが回る。

 

「もうツルギ君のシールドが残り1枚になっちゃいました‼︎」

「しかもクリーチャーも全て全滅させられたぞ‼︎」

「へへーん‼︎これでボクが断然有利になったね‼︎次のボクのターンでツルっちにトドメを決めちゃうよ〜‼︎」

「マジかよ。結構やべえなこれ。」

「悩みのせいでだいぶ追い詰められとるで。ホンマに負けるんちゃうかこれ?」

「早めに悩みを打ち明けた方が身の為だよ、ツルっち〜。ボクはこれでターンエンド‼︎」

「クソ‼︎絶対立て直してやる‼︎メクレイドでクリーチャーをタダで出したから流星のガイアッシュ・カイザーをバトルゾーンに‼︎」

 

焦りを見せるツルギはメガがターンを終えると同時にガイアッシュ・カイザーを出す。そして自身にターンが回ると手札のカードの中からどれを選択するか悩む。そして1枚のカードを出して勝負に出た。

 

「『ボルバルザーク・エクス』召喚‼︎登場時能力でマナを全てアンタップだ‼︎」

「嘘⁉︎全マナをアンタップ⁉︎」

「これでツルギ君はまたマナを全て使えマス‼︎」

「ガイアッシュ・カイザーの効果で6マナで無双龍幻 バルガ・ド・ライバーを召喚‼︎」

「あのドラゴンは私とのデュエルの時にも出てきたドラゴン‼︎」

「どんな効果を持っているノ?」

「確か攻撃時に山札の1番上を捲り、それがドラゴンならタダで場に出せるドラゴンです‼︎」

「攻撃した時にドラゴンをタダ出しだと⁉︎」

「バルガ・ド・ライバーはマッハファイター‼︎これでボルシャック・アークゼオスを攻撃‼︎攻撃時能力で山札の1番上を捲るぜ‼︎」

 

ツルギが山札を捲って引いたのは光と闇を併せ持つ女神像の様な意匠が胸に付いた黒いドラゴンだった。それを見たツルギは思わず笑みを浮かべてバトルゾーンに出す。

 

「よっしゃあ、来たぜ‼︎『断影龍 ユスティーツア』をバトルゾーンに‼︎コイツは自分のバトルゾーンにドラゴンが出た時、相手クリーチャーを破壊出来る‼︎ワルキューレ・ルピアを破壊だ‼︎」

「嘘ぉ⁉︎」

「更に相手のクリーチャーが破壊された事で俺はシールドを1枚追加出来る‼︎」

「シールドも回復させられるのデスカ⁉︎」

「破壊とシールド追加が同時とはまたお得なドラゴンを出して来たな・・・。」

「更に先程のバルガ・ド・ライバーによる攻撃を続行だ‼︎ファイアー・バードが消えたからもうお前のボルシャック・アークゼオスはバルガ・ド・ライバーに勝てない‼︎」

「ううっ⁉︎ヤバいかも・・・。」

「ボルシャック・アークゼオスが破壊された事でシールドを更に追加‼︎そしてボルバルザーク・エクスでシールドを攻撃‼︎その時、蒼き団長ドギラゴン剣に革命チェンジ‼︎」

「うえっ⁉︎もうドギラゴンを⁉︎」

 

ワルキューレ・ルピアが爆発し、シールドが増えると続くようにバルガ・ド・ライバーがボルシャック・アークゼオスを切り捨てる。更にボルバルザーク・エクスがドギラゴン剣と入れ替わる。

 

『いよっしゃ‼︎行くぜ‼︎』

「ツルギ君も切札を出してきたワネ。」

「ドギラゴンが出たという事は・・・。」

「ええ、アレが来ますね‼︎」

「ドギラゴン剣のファイナル革命で行け、『「影斬」の鬼 ドクガン竜』‼︎」

 

ドギラゴン剣のファイナル革命によって鬼札王国から来た鬼の同志となりし龍が飛び出す。メガはファイナル革命で出てきたドラゴンに嫌な予感を感じていた。

 

「ドギラゴン剣の効果で多色クリーチャー・・・嫌な予感が・・・。」

「ドクガン竜の登場時能力でボルシャック・NEXのパワーを−5000だ‼︎更にドラゴンのドクガン竜が出た事でワルキューレ・ルピアを破壊し、更にシールドを1枚追加‼︎」

「これでメガちゃんとシールドの数は互角です‼︎」

「やはりやるな・・・クリーチャー0体、シールド1枚の状況からよくここまで立て直せるとは。」

「流石ツルギ君ネ。」

「ドギラゴン剣による攻撃でトリプルブレイクだ‼︎」

 

ドギラゴン剣がシールドを口に咥えた剣で叩き割る。3枚を手に取り確認するとメガはニヤリと笑った。

 

(決めれる‼︎このターンで勝てるぜ‼︎ガイアッシュ・カイザーとドクガン竜で攻撃すれば俺の勝ちだ‼︎)

「このままだとメガちゃんの負けです‼︎」

「いや、まだシールドチェックが残っとるで‼︎」

「ガイアッシュ・カイザーでシールド」

「ちょっと待った‼︎S・トリガー発動‼︎ピース・盾・ルピアを2体場に出すよ〜‼︎」

「何⁉︎」

「登場時能力でドラゴンを手札に加えるだけじゃなく、シールドを2枚以上破壊されたからプラスの能力発動‼︎全クリーチャーをタップするよ‼︎」

「クソ、やられた‼︎・・・仕方ねえ、ターンエンドだ。」

 

ツルギのターンが終わるとメガにターンが回る。メガはシールドがもう残り1枚にも関わらず余裕の笑みを見せていた。

 

「中々やるじゃねえか。でもこっちのクリーチャーはドクガン竜の効果でスレイヤーとブロッカー持ちだぜ。俺の勝ちは確定だ。」

「ふっ、甘いねツルっち。クリーチャーが1体残っていれば充分だよ。これでボクの勝ちは確定だ‼︎」

「メガちゃん、この状況で勝てる自信があるんですか⁉︎」

「どう考えてもアンタが不利やろ‼︎」

「言った筈だよ。昨日買ったカードを入れてデッキを改造したってね。ボクの新たな切札を見せてあげる‼︎ボルシャック・NEXを『ボルシャック・モモキングNEX』にスター進化‼︎」

「何⁉︎ボルシャック・モモキングNEXだと‼︎」

 

スマホの画面の闘技場に立つボルシャック・NEXの体が燃え上がる。そして炎を切り裂いてボルシャック・NEXの鎧を纏ったジョーカーズ3代目リーダーのモモキングの強化体が姿を見せた。

 

「ボルシャック・モモキングNEXの登場時能力発動‼︎山札の上から1枚を捲り、それが火のクリーチャーなら場に出せるんだ‼︎さて、その効果で来るのは・・・来た‼︎爆龍 NEX‼︎更に爆龍 NEXの登場時能力で『ミスター・アメッチ隊長』をタダ出しだ〜‼︎」

「能力の錬成が止まりまセン‼︎」

「『連鎖』な。」

「まだまだ終わらないよ〜‼︎ガイアッシュ・カイザーを攻撃〜‼︎」

「ええっ⁉︎メガ何考えとんねん‼︎」

「ガイアッシュ・カイザーの方がパワーは上です‼︎返り討ちにされる上にツルギ君のシールドか完全に回復しちゃいますよ‼︎」

「いや、結構やべえかも・・・。」

「ツルギ君?」

「確かにミスター・アメッチ隊長はガイアッシュ・カイザーに敵わないから破壊されちゃうね。でもその時がチャンスなのさ‼︎アメッチ隊長が破壊された事でマナ武装5発動‼︎コスト8以下の火のドラゴンをタダ出しするよ〜‼︎」

「な、何やその能力⁉︎」

「爆龍 NEXをキャプテン・ドラッケンに進化だ〜‼︎」

 

アメッチ隊長がガイアッシュ・カイザーに突撃すると尻尾のメイスで叩き潰される。それと同時にモモキングNEXの効果で出た爆龍NEXが炎に包まれながら空を浮遊する。マナゾーンに指定された文明のカードが指定された数以上あると発動する『マナ武装』により飛行機の翼の様な装備を身に付けたドラゴンが炎から姿を見せた。

 

「登場時能力発動‼︎山札を5枚捲り、その中から進化じゃないファイアー・バードを好きなだけ出すよ〜‼︎」

「ファ、ファイアー・バードを好きなだけ⁉︎」

「さて、何体出るかな♪何体出るかな♪・・・よっしゃ、3体一気にタダ出しだ〜‼︎」

「3体もタダ出しだと⁉︎」

「それ行け、ザークピッチ‼︎『ダーク・ルピア』にアニー・ルピア‼︎」

 

一気に3体のファイアー・バードを種族に持つクリーチャーが闘技場に降り立つ。あっという間にクリーチャーの数がツルギを上回ったメガのバトルゾーンを見てアーシュ達は唖然としていた。

 

「クリーチャーをこんなに並べるなんて・・・。」

「能天気も中々やるな。どうやら奴への認識を改める必要がありそうだ。」

「アニー・ルピアのシビルカウントでボクのクリーチャーは皆、スピードアタッカーだよ‼︎更にザークピッチの登場時効果でファイアー・バードを手札に加えてっと・・・。行っけ〜、ザークピッチでドクガン竜を攻撃‼︎」

「パワーは互角・・・相打ち狙いか‼︎」

「タダの相打ちじゃないよ‼︎ダーク・ルピアの効果発動‼︎ボクのドラゴンが破壊された時、相手クリーチャーも道連れだ〜‼︎その効果でガイアッシュ・カイザーを破壊‼︎」

「何やて⁉︎」

 

ザークピッチが口から放つ炎でドクガン竜を焼き尽くすもドクガン竜の手に持つ剣がザークピッチを斬り裂く。両者が爆発するとガイアッシュ・カイザーも体より大きな鎌を持つ黒い鳥により切り裂かれる。

 

「クソ‼︎やられたぜ‼︎」

「ガイアッシュ・カイザーがやられたという事は・・・。」

「メガちゃんのクリーチャーはシールドを攻撃出来マス‼︎」

「ボルシャック・モモキングNEXで攻撃‼︎その時、攻撃時能力発動‼︎山札の1番上を捲りまたしても火のクリーチャーなら場に出すよ‼︎」

「攻撃時も発動するんですか⁉︎」

「メガちゃんのクリーチャーがどんどん増えていきます‼︎」

「このままじゃ全てのシールドを割られるぞ‼︎」

 

メガは山札の1番上を捲る。そして出したのは彼女の1番の切札であるギャラクシー・ルピアだった。メガはすぐさま笑みを浮かべてルピア3体を重ね合わせる。

 

「来たぁ‼︎ボクのルピア3体を進化元にギャラクシー・ルピア参上‼︎更にモモキングNEXの攻撃を続行だ〜‼︎」

「あれはメガちゃんの切札デス‼︎」

「進化元を墓地に送ればNEXの名を持つドラゴンを呼べるファイアー・バードや‼︎」

「クソ‼︎厄介なのが出やがったな‼︎」

 

モモキングNEXが炎を纏った拳でシールドを叩き割る。そしてギャラクシー・ルピアも体から放つ炎でシールドを削りに掛かった。

 

「ギャラクシー・ルピアで攻撃‼︎更に攻撃時能力でメテオバーン発動‼︎更なるNEXを場に出すよ‼︎行け〜‼︎『ボルシャック・クロス・NEX』‼︎」

 

ギャラクシー・ルピアの効果でボルシャック・NEXの強化体となるドラゴンが飛び出して来る。更にギャラクシー・ルピアによって全てのシールドが割られてしまう。ユスティーツアの効果で回復したツルギのシールドはたった1ターンで0枚になる。クリーチャーを何体も並べ、自分の回復したシールドを全て破ったメガのプレイングにツルギも驚きを隠せなかった。

 

「マジかよ・・・この1ターンでクリーチャーをここまで並べられるなんてよ・・・。メガ、お前凄えな・・・デュエマを始めてまだ間もないのにここまでのプレイングが出来るなんてよ。」

「へへーん‼︎どう?ボク強くなったっしょ?今の悩みを抱えている状態じゃボクには勝てないよ。だからツルっちも話しなよ。その方が楽になれるよ。」

「・・・別に何か隠してるつもりはねえよ。」

 

ツルギは思わずメガの指摘に目を逸らす。その様子を見たメガは両腕を組んで頬を膨らませながら口を開いた。

 

「ほら、また目を逸らしてる‼︎それやってる時って大体何か隠してる人のやる事だよ。」

「・・・知らなきゃ方が幸せな事だってあるんだよ。アボルから聞いた話じゃ奴らはドラゴン娘にされたばかりのお前らが到底勝てる相手じゃねえんだから。」

「アボぴ?アボぴってツルっちの幼馴染のあのアボぴの事?」

「ツルギ君、アボルさんから何か聞いたんですか⁉︎」

「それがさっき校長と揉めてた原因なんか⁉︎」

「やべ‼︎」

 

ツルギは思わずアボルから聞いた月軍の事を少し零してしまう。思わず口を抑えるもツルギのその仕草からアーシュ達は確信を得る。

 

「どうやら図星のようやな。」

「.・・・ああ、そうだよ。一昨日、アボルから聞いたんだ。ジャシン帝の肉体を奪ったヤバいクリーチャー達が動き出してる。奴らの名は月軍。そいつらとの戦いに皆を巻き込みたくなくて校長と揉めてた。元の人間に戻せってな。」

「そっか・・・全部ボク達の為だったんだ。」

 

ツルギはもう隠し切れないと思い、アボルから聞いた月軍の事を打ち明ける。メガは頬を膨らませ、少し怒った表情を見せながら口を開いた。

 

「でも、だったら尚更放っておけないよ‼︎幾ら何でもツルっち1人にだけにそんな危険なクリーチャー達との戦いを背負わせられないよ‼︎」

「メガ・・・けど奴らは」

「それでも1人で背負うより一緒に戦ってくれる仲間が必要じゃん‼︎もっとボク達を頼ってよ‼︎」

「め、メガちゃんの言う通りですよ‼︎」

 

メガを筆頭にアーシュ達も口を開く。そして皆口々にツルギの話を聞いて思いを打ち明けた。

 

「そりゃ私達は望んでドラゴンになった訳でもないですし、クリーチャーと戦う事を選んだ訳じゃありません。ましてやドラゴン娘になんてなりたくないですし、危険なクリーチャーと戦いたくなんてありません‼︎」

「だったら尚更、アーシュ達を」

「でも、だからってウチらだけ安全な場所でツルギはん1人にだけ戦いを背負わせられる訳あらへんやろ‼︎そんな事したら絶対後悔するわ‼︎」

「貴様はわらわ達を侮りすぎだ。」

「朕達なら大丈夫ヨ。」

 

全員がツルギの話を聞いた上で胸の内を打ち明ける。彼女達を見渡したツルギは思わず疑問を口に出した。

 

「皆・・・本当にいいのか?奴らはかなり危険で強力な連中だぞ。」

「ツルっち、ボク達5人で生徒会じゃん。ボク達が力を合わせればきっと大丈夫。ボクは・・・ううん、ボク達はそう思ってる‼︎だから・・・もっとボク達を頼ってよ。そしたらきっとその月軍とかいう奴らにも勝てるって‼︎」

 

メガの言葉を筆頭にアーシュ達も頷く。ツルギも彼女達の言葉を聞いた上で彼女達の意思を確認する。

 

「皆・・・月軍との戦いに力を貸してくれるか?」

「勿論ヨ。マブダチの為に朕も力を貸スワ。」

「どんな相手が来ようがわらわ達が負ける訳ないしな。」

「せや、ウチらが力を合わせれば大丈夫や‼︎」

「ツルギ君、私は臆病で泣き虫ですが・・・そんな私でも出来る限りは力になります‼︎だってツルギ君はただ1人、私のチラシ配りを手伝ってくれた・・・だから私もツルギ君の力になりたいんです‼︎」

「皆・・・ありがとよ。」

 

ツルギは胸に抱えていた思いを打ち明けられ、何処か晴れやかな気持ちになる。そして気持ちが楽になり、吹っ切れた表情になるとメガが破ったシールドを全て確認する。そしてその内1枚を使用した。

 

「来たぜ‼︎S・トリガー流星アーシュ発動‼︎」

 

ツルギが使用したのは生徒会長である流星アーシュのカードだった。




あの黒い死神のデュエルが漸く見られるらしいので明日のデュエマLOSTの更新が楽しみです。
バロム・ナイトメア使うのかな?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。