デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜 作:特撮恐竜
それと王道W篇に先駆けて彼女達も登場します。彼女達は軽音部のバンドなので今回の話で出しても何も違和感は無いと思い、先行登場させました。
ツルギVSメガのデュエルから1週間後、アーシュは手元の資料を見て思わず溜息を吐く。アーシュの溜息を隣で聞いたツルギはデッキ調整の手を止めて訊ねる。
「困りましたね〜。」
「どうした?」
「各部活の予算案が大幅にオーバーしてるんですよ。」
「全ての部から均等に削ってやればいいだろ。」
「それはそれで不公平なんですよね。ある程度実績を残してる部には相応の部費が必要ですから・・・。」
「難しい問題だな・・・。」
アーシュの言葉で生徒会メンバー全員が悩み始める。するとアーシュが立ち上がって提案した。
「そうだ‼︎今から各部を回って予算交渉に行きましょう‼︎」
「はいはーい‼︎ボクが行く‼︎」
「コイツにだけは任せられへん‼︎ウチも行く‼︎」
「アーシュだけだと荷が重いだろ。俺も一緒に行くぜ。丁度デッキの調整も終わったしな。」
「朕も‼︎」
「わらわもだ‼︎」
こうして全員が立ち上がって各部を回る事になった。新たに調整したデッキをケースにしまったツルギが予算がオーバーしている部活を確認する。
「えっと・・・申請した部費が規定を超えてるのは水泳部にゲーム部、美術部にテニス部、そして空手部と軽音部か。」
「ほんならウチとメガで水泳部とゲーム部に行くか。」
「なら朕達は美術部とテニス部に行きマス。」
「じゃあ、私とツルギ君で軽音部と空手部に行きましょう!」
「何かアーシュ、張り切ってねえか?」
「当然です。私達桜龍高校生徒会の初仕事なんですから!」
「だな。」
各部を回るメンバーが決まり、全員が生徒会室を出る。それぞれ3組に分かれると別れ際にツルギがすずに進言する。
「あ、そうだ。すずちゃん、高圧的になるんじゃねえぞ。お前はこのメンバーの中で1番喧嘩を引き起こし易い性格と口調なんだからな。」
「何をー‼︎馬鹿にするな‼︎スマートに解決してくれるわ‼︎」
すずが心外だと言わんばかりにズカズカと立ち去っていく。その様子を見てアーシュが不安を感じる。
「だ、大丈夫でしょうか?」
「ゼオスさんもいるし、何とかなるだろ。まずは軽音部に行くぞ。」
「は、はい‼︎」
すずとゼオスを見送った2人は軽音部の部室に辿り着く。ドアをノックしようとすると4人の少女達が話しかけてきた。
「あら、貴方達は?」
「何処かで見た顔・・・。」
「見たところ1年生っぽいけどよ。」
「もしかして入部希望者かしら?」
茶色のカーディガンを肩かけずに羽織った金髪の少女と口にマスクを付けたギターケースを背負っている赤い髪の少女、4人の中で1番背の高い少女に4人の中で1番背が低い緑色の怪獣の着ぐるみみたいなパーカーを羽織った少女がいた。部室のドアを叩こうとしたタイミングでやって来た4人を見て彼女達が軽音部のメンバーと思ったアーシュは確認を取る。
「もしかして軽音部の方達でしょうか?」
「ああ、そうだぜ。」
「私、この度桜龍高校生徒会の生徒会長に任命された流星アーシュです‼︎」
「同じく生徒会メンバーで生徒会長補佐の蒼井ツルギだ。」
「あー‼︎お前らが噂の生徒会だな‼︎俺ら2年の間でも話題になってるぜ‼︎」
「あ、先輩達だったんすね。」
「私達、2年生の間でも話題になってるんですか?」
「勿論‼︎首席合格で入学したとびきり可愛い女子生徒が生徒会長になって初代ぶりに桜龍高校の生徒会が出来たって話で持ちきりだもの‼︎」
「と、とびきり可愛い女子生徒⁉︎私がですか⁉︎」
「それに美少女揃いの中にイケメン男子が1人いるとも噂になっていたわ‼︎」
「それも今年入った1年の中で上位に入る程だって言われてるぜ。」
「イケメン男子?誰の事?」
「決まってるじゃないですか!私達生徒会の中で男子は貴方しかいません‼︎ツルギ君の事ですよ‼︎」
「へ?俺⁉︎」
ツルギは思わずアーシュに振り向いてそんなのいたっけ?と言わんばかりに首を傾げるがアーシュに明言される。実は今まで明言されていなかったがツルギは結構顔立ちが整ったイケメンである。その顔の良さは今年入学した1年生の男子の中でも上位に入ると言われているだけでなく、ツルギが入学した事で桜龍高校のイケメン男子上位ランキングに変動が出る程なのだ。因みにアーシュもツルギの顔立ちはイケメンだと思っており、ツルギと連絡先を交換した際にはぼっちだった自分がイケメン男子と連絡先を交換した事にドキドキしたとか。
しかし本人には自覚がないため、ピンと来ていない様子を見せている。そんなツルギの様子を見てアーシュは不安な気持ちになる。
(ツルギ君、貴方いつか男子生徒全員を敵に回しますよ・・・。)
「こうして見て分かった。・・・君、結構男前だネ。」
「へ?そうっすか?」
「確かに・・・皆が話題にするのも分かるね。ウチのクラスのどの男子よりもカッコいいかも。」
2年生の美人な年上の先輩女子生徒から褒められて、自覚がないツルギも流石に恥ずかしくなったのか照れ出す。それを見てアーシュが面白くなさそうな顔になりながら軽音部の部員とツルギの間に割り込む。
「み、皆さん、その辺にして下さい‼︎それとツルギ君、デレデレしないで‼︎私達が来た目的を思い出して下さい‼︎」
「わ、悪い‼︎けど、デレデレはしてねえって‼︎」
「あ、自己紹介がまだだったよね。私、2年の庵野しゅうら、よろしくね」
「・・・同じく2年の春咲栄久。」
「ルード・ザーナよ。」
「星増樹だ。よろしくな。」
「よ、よろしくお願いします‼︎」
「それで2人は入部希望者なの?」
「違うっす。実は部活の予算の件で話があって・・・。」
軽音部の2年生メンバーがアーシュ達に忘れていた自己紹介を終えるとしゅうらの疑問を否定してツルギが本題に入った。それを聞いてザーナも真剣な顔になる。
「部費の話なの?」
「ええ。」
「詳しくは部室で聞くわ。入って。」
ザーナの許可もあり、軽音部の部室に入ると2人は申請された部費が規定を超えている事を話す。それを聞いてザーナは首を傾げた。
「おかしいわ。確かに規定内の部費を申請したはずだけど・・・。」
「でも、軽音部も学校の規定内の予算を超えてしまってるんです。」
「証拠もあるっす。これっす。」
ツルギは軽音部が申請した部活の申請書と規定の書類を出して軽音部の先輩達に見せる。それを注意深く互いに確認しながら眺めたザーナは顔が青くなっていく。
「御免なさい‼︎私とした事が数字を書き間違えていたわ‼︎」
「ええっ、マジで⁉︎」
「珍しいわね。ザーナがそんな凡ミスするなんて。」
「猿も木から落ちる・・・正にこの事。」
「クイック・スパークで修正してくるわ‼︎少し待ってて頂戴‼︎」
「い、いえ・・・そんな急がなくていいですよ。寧ろ直ぐに話が済んで良かったです。」
ザーナが申請書を即座に修正してアーシュに手渡す。それを確認してアーシュとツルギだけでなく、ザーナ達軽音部のメンバーもホッとして一息をつく。
「これで軽音部はクリアだな。」
「ええ、幸先が良さそうです。」
「2人ともわざわざありがとうね。教えに来てくれて。」
「いえいえ、生徒会として当然の事をしただけですから。」
しゅうらのお礼に対して謙遜しながらアーシュが返事を返すと、しゅうら達は側に置いてある楽器に手をつける。
「お礼に一曲演奏するよ。」
「折角だから聞いてってくれよ。」
「気持ちは嬉しいですが御免なさい。私達、この後も各部を回らなきゃいけなくて・・・。」
「他にも部費が学校の規定よりオーバーしてる部活があって、予算の交渉に行かなきゃいけないんス。」
ツルギとアーシュは軽音部の先輩達からのお誘いにこれから他の部を回らなければならない為、申し訳なさそうに断りを入れる。ツルギの解答にしゅうら達は驚いた。
「他の部も⁉︎」
「はい・・・。」
「お前ら入学して早々大変だな・・・。」
「ええ、しかも俺を含めた全員、生徒会の経験ないメンバーっスから。」
「1人も⁉︎」
「マジで⁉︎お前ら1年なのに苦労してんな・・・。」
「何か困り事とか相談があったら私達を頼っていいわよ。」
「え?いいんスか⁉︎」
「勿論。同じ桜龍高校の生徒で先輩だもの。」
「困った事があったら・・・力になるヨ。」
「ありがとうございます‼︎」
「何かあったら頼らせて貰うっす。んじゃ、俺らはこの辺で失礼するっすよ。」
「生徒会頑張ってね〜‼︎」
2人は軽音部の先輩達からの激励を受けて嬉しい気持ちになりながら部室を出る。2人は続いて空手部が活動している武道館に向かった。そこに道着の赤いメッシュが入った少女が精神統一で正座をしているのを見掛ける。その少女はツルギ達に気付いた。
「何じゃうぬらは?」
「桜龍高校生徒会長補佐の蒼井ツルギだ。」
「生徒会長の流星アーシュです。空手部の方でしょうか?」
「そうじゃ。空手部部員、1年1組の伍代ドーラじゃ。」
「部活の予算の事で話がある。」
「予算じゃと?」
正座していた『伍代ドーラ』は立ち上がり、ツルギ達に向き合う。ツルギは空手部が提出した部費の申請書を見せながら口を開いた。
「空手部の申請した部費が規定を超えてるんだよ。」
「すぐに訂正をお願いします‼︎」
「無理に決まっておろう。畳の修理代に更なる鍛錬の為の合宿費が必要なんじゃ。」
「そこを何とか・・・。」
「儂らには関係の無い事じゃ。」
「何でそこまで拘るんだ?大会への参加費とかは学校の方で負担出来る筈だぜ。」
「決まっておろう!勝負し続ける為じゃ‼︎」
「は?」
ツルギはドーラの発言に意味が分からないと言いたそうな顔になる。アーシュも恐る恐る口を開いた。
「儂は生まれてこの方、空手の試合で負けた事がない。」
「それはいい事じゃ・・・?」
「うぬは馬鹿か?敗北を知らぬということは、虚しく寂しい事なのじゃ‼︎予算の削減など無理な話じゃ‼︎」
ドーラは一向に引く気がない姿勢を見せる。その時、アーシュの携帯に着信が鳴った。相手はゲーム部と水泳部の予算交渉に行ったギャイからだった。
「御免なさい、少し失礼します。どうしました、ギャイちゃん?」
『アーシュはん、そっちはどうや?』
「今、空手部にいます。ですが予算を譲れないと言って・・・。」
『アーシュはん達もか。実はウチらもゲーム部と水泳部の子らが納得いかへんって言って困っとるんや‼︎』
「ええっ⁉︎」
アーシュはギャイからの電話の内容に驚く。それを横で聞いてきたツルギも頭を抱え始めた。
「ヤベエ・・・面倒な事になりそう。」
「おい、うぬの方も電話が鳴っておるぞ。」
「あ、悪い‼︎もしもし、ゼオスさんどうした?」
『ツルギ君、どうしまショウ⁉︎美術部もテニス部も予算削減に協力してくれないノ!』
「そっちもかよ⁉︎」
『そっちモ?』
「俺らも空手部と交渉してんだが、一向に引いてくれねえんだ。それにギャイ達の方も難航してるみたいでな。」
『そうなノ⁉︎』
「ツルギ君、どうしましょう⁉︎」
アーシュに呼び掛けられ、ツルギは顎に指を当てて考える。そして数秒程考えるとゼオスに訊ねた。
「そこにいるテニス部と美術部の奴を連れて生徒会室に来れるか?」
『え?大丈夫だと思うケド・・・どうするつもりデスカ⁉︎』
「一度全員で生徒会室に集まって話し合うぞ。アーシュ、ギャイに水泳部とゲーム部の奴を連れて来るよう伝えてくれ‼︎」
「わ、分かりました‼︎」
「おい、伍代ドーラとか言ったな‼︎悪いが来てもらうぜ‼︎」
「断る。何故儂まで来なければならんのじゃ。」
「言っとくけど、来なかったら申請書に書いた通りの部費が来る事はねえぞ。それでもいいのか⁉︎」
「・・・仕方ないのう。」
ドーラを連れてツルギとアーシュが生徒会室に戻るとすずが同じ位の背丈の銀髪ツインテールの少女と睨み合っていた。ゼオスも赤髪のサンバイザーを被った少女と睨み合っており、一触即発の空気が伺える。メガとギャイの前にはゲーム機を持つ無口な雰囲気のヘッドフォンを首に掛けた少女がおり、その側にはスクール水着の上にジャージを羽織った少女が控えている。その様子からかなり荒れた雰囲気を感じる中、ツルギが確認を取った。
「皆、お待たせしました‼︎
「かいちょーにツルっち‼︎」
「確認させてくれ。誰が何処の部活所属なんだ?」
「ウチが水泳部の『蒼斬しのぶ』やけん。で、ウチの隣にあるのがゲーム部の『帝王坂∞』ちゃん‼︎」
(凄え名前だな・・・おい。)
「我輩が美術部の『宿禰マロン』でし。」
「テニス部のジュラ子・リューバーですわ‼︎」
ツルギは誰が何処の部活所属かをきちんと把握する。そしてアーシュが持つ彼女達が所属する部活が出した申請書を出しながら口を開く。
「単刀直入に言う。皆が申請した部活の予算が規定を大幅に超えている。すぐに訂正を」
「無理でし‼︎」
ツルギの説明を遮ってマロンが断言する。ツルギは溜息をつきながら口を開いた。
「おい、幾ら何でも早すぎねえか?つーか何が無理なんだよ。」
「芸術には金が掛かる。貴様らの決めた規定額ではとても芸術を生み出せないでし‼︎譲るつもりはないでし‼︎」
「何だその口の聞き方は‼︎」
「煩いでし‼︎」
「何だと〜‼︎」
「美術部だけじゃないんよ。ウチら水泳部、今でさえカツカツで、もう少し部費が欲しいんよ。規定以下じゃ、とても困るばい。」
「おいおい・・・。」
「∞ちゃんも『ゲームの機材などにお金が掛かるから規定以上の部費が欲しい』と言うとるばい。」
「・・・蒼斬だっけ?そいつ、本当にそう言ってんの⁉︎」
「うん。ウチには分かるばい。だってウチは∞ちゃんの忠実な犬やけんから・・・。」
∞に対して何か息が荒くなりつつあるのと何故か彼女の考えている事を翻訳出来たしのぶを見てツルギは困惑している。そんなツルギにギャイが声を掛けた。
「ツルギはん、アカン。色々と考えたら負けや。」
「あ・・・ああ。それでリューバーさんだっけ?アンタらテニス部も申請した額分の費用が欲しいと言うのか⁉︎」
「Of course‼︎テニス部もラケットやボール代に加え、テニスコートの修繕費などがあるの‼︎生徒会の規定した額以下ではplayに支障をきたしますわ‼︎」
「・・・すずちゃん、確か会計係だよな?規定した部費の額ってそんな少ないのか?」
ツルギは頭を抱えてすずに声を掛ける。生徒会役員の中で会計を担当しているのはすずなのだ。すずは強く否定する。
「そんな訳あるか‼︎少なくとも今年度において各部が活動出来る最低限の額は決めたぞ‼︎」
「何か参考にしたものはあるんですか?」
「去年までの部活の予算を参考にしたぞ。」
「じゃあ、少なくとも去年度はそれで回せてたって事だよな?」
すずに確認を取り、今の規定内の額でも十分に部活できると考えたアーシュは各部から来た少女達に呼び掛ける。
「み、皆さん、聞いて下さい。定めた金額は去年のを参考にしています‼︎定めた金額で十分に活動出来る筈です‼︎」
「先輩達が言ってましたわ‼︎去年学校がdecideした部費は少なくてhardだったと‼︎もう少し余裕のある部費が欲しいですわ‼︎」
「部費が大切なのは何処の部も同じじゃ。だから言ったじゃろう。部費の削減なんて無理じゃとな。
ツルギは頭を抱えてどうすべきか考える。アーシュも彼女達の言い分を聞いてどう説得するか悩み始めてる。するとドーラが口を開いた。
「だがな、条件によっては話を聞いてやらなくもない。」
「「「「え?」」」」
「何勝手な事を言ってるでしか⁉︎」
『部費削減は絶対反対だよ。』
「うわ、機械音声かよ‼︎」
ここに来て∞が手に持つゲーム機で音声を出してきた事にツルギは驚く。そんなツルギの事を気にせずドーラは口を開いた。
「儂らは日頃部活動を通して己を高めてきた。その儂らに交渉するならば部費を掛けて勝負じゃ。うぬらが儂らとの勝負に勝てば規定内の部費で納得しよう。じゃが儂らが勝てば申請した分の部費はきっちりと貰うぞ‼︎」
「あ、あの勝ち負けじゃなくて話し合いでは・・・。」
「駄目だ。この世は勝ち負けで成り立っておる。勝った者が正しいのだ。勝ち負けがはっきりすれば儂らも納得出来る。のう?部活に命を掛けるアオハル組達よ。」
「アオハル組⁉︎」
聞いた事のないがグループ名にアーシュとツルギが反応する。しかし、ジュラ子をはじめに彼女達は疑問を口にした。
「何ですの?アオハル組って。」
「勝手にそんな名前を付けるな‼︎」
『でも、勝負というのはいい案だね。』
(団結力があるのかないのか・・・。)
「どんな方法でもいい。さあ、戦おうではないか。」
その瞬間、ツルギが前に一歩踏み出す。鋭い目になっているその顔にアーシュか不安を見せる。
「ツルギ君?」
「おい。」
「何じゃ?」
「勝負で決めれば文句はないんだな。」
「無論だ。」
「勝負の方法も何でもいいんだな!」
「無論じゃ。」
「他の皆も文句はないんだな⁉︎」
ツルギの問い掛けにドーラ以外のアオハル組は顔を見合わせて頷く。するとツルギはデッキを取り出して机に叩き付けた。
「だったら俺が相手になってやるよ‼︎俺とデュエマで勝負だ‼︎」
「ちょっちょっちょっちょっちょっちょっちょっ‼︎」
「待って下さい待って下さい待って下さい‼︎」
ツルギの提案にギャイとアーシュが引き留める。メガとすずも加わるとツルギは顔を顰めながら彼女達に向き合った。
「んだよ2人とも。」
「ツルギ君、正気ですか⁉︎」
「うち、3人はアスリート系だぞ‼︎デュエマやってる奴じゃないだろ‼︎」
「文化部2人もやってるとは思えへんし・・・。」
「ボク達はツルっちの布教でデュエマを始めたけど・・・デュエマ分かる女子って少ないって‼︎」
ゼオスを除いた生徒会メンバーが引き留める中で∞は机に向かう。そしてツルギに話しかけた。
『デュエマってスマホの方?それともカードの方?』
「ん?ああ、カードの方だ。」
『・・・いいよ。やろう。』
すると∞もデュエマのデッキを出してきたのだ。これにはアーシュ達も驚きを隠せない。
「えええええ⁉︎」
「デュエマやっとる子いたんか⁉︎」
『私の好きな物はゲーム全般。カード『ゲーム』も例外じゃない。』
「OK‼︎だったら」
「ちょっちょっちょっと待つでし‼︎」
ツルギがシールドを広げようとするとマロンがストップを掛けてくる。そしてマロンに続いてジュラ子も口を開いた。
「貴様ら本気で吾輩達の部費をカードゲームで決めるつもりでしか⁉︎」
「流石にこれはvery crazyでbudですわ‼︎」
「おい、さっき勝負の形は何でもいいって聞いて頷いたよな?」
「「ううっ⁉︎」」
「だったら、デュエマでも文句はねえ筈だ‼︎このカードゲームは引き分けなんてねえ‼︎必ず勝ち負けが決まるもんだ‼︎勝ち負けが決まれば文句ねえんだろ⁉︎」
「「う・・・。」」
「・・・勝敗が決まるのであれば儂は構わん。」
「・・・ウチは∞ちゃんを信じるばい‼︎」
『皆、私に任せて。』
∞がデッキを机に置いてツルギと向き合う。そしてツルギもデッキを置くとお互いにシールドを並べた。
「勝負だ‼︎勝った方が予算の決定権を持つ‼︎異論はないな!」
『勿論だよ。』
「じゃあ始めるぞ。」
「『デュエマスタート‼︎』」
こうしてツルギVS∞の部活の予算を掛けた譲れないデュエルが幕を開けた。
∞の好きな物はゲーム全般らしいのでゲームと付く以上、カードゲームも当てはまると私は考えました。
それを考えたらアオハル組の中で1番デュエルの相手が出来そうなのは∞だと思い、彼女をツルギのデュエル相手として選びました。