デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜   作:特撮恐竜

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今回、リアルファイト率が高いです。本家は殆どリアルファイトなのでドラ娘らしいと言えばらしいかもしれません。


楽シミノ影、迫ル(中編)

ツルギなりの夢に対する思いでドリームの力に目覚めた結果、新たに生まれた蒼き王道 ドギラゴン超のカードを眺めるツルギ。しかし、カードのテキストに目を向けると驚きを見せる。

 

「おい、ドギラゴン‼︎これどうなってんだよ⁉︎」

『どうした?』

「カードのテキスト部分の半分が鎖に覆われてる‼︎それにパワーも思ったより低いぞ‼︎」

『何だって⁉︎』

 

ドギラゴンもカードに目を向けると何と能力が書かれたテキストの下半分が鎖で覆われて見えない上に、カードの1番左下に記されたパワーも6000しか無かったのだ。現在、分かる能力の範囲も限定されている。これにはドギラゴン自身も驚きを隠せなかった。

 

『嘘だろ⁉︎ツルギの覚悟のお陰で確かに体の中で新たな力が目覚めた感覚があったぜ‼︎絶対にパワーアップしてる筈だ‼︎』

「でも、確かに今分かる能力はこれだけなんだよ‼︎パワー6000のW・ブレイカーで登場時能力に敵1体をマナ送りに出来るだけ・・・これじゃパワーアップしたとは言えねえぞ‼︎寧ろパワーダウンしてるっての。はぁ、どうすりゃいいんだよ・・・。」

 

ドリームの力に目覚め、どんな能力があるのか期待してテキストを見たら半分以上の能力が使えない状態な上に現状分かる能力が思ったよりショボくて落ち込むツルギ。そんなツルギにドギラゴンが罪悪感を感じながら話し掛ける。

 

『すまねえ、ツルギ。俺もドリームの力を手にしたばっかで自分の力がよく分かってねえのかも・・・。』

「マジかよおい。」

『でもよ、お前なら大丈夫だって‼︎デュエルで力を解放してくれるさ‼︎』

「・・・デュエルで?」

 

ツルギは思わず顔を見上げながらドギラゴンの方向を向く。ツルギの顔が落ち込んだ顔じゃ無くなってるのを確認したドギラゴンは口を開く。

 

『そうだ。デュエルで使いこなけりゃ鎖で覆われてる部分も解放されて俺も本当の力が発揮出来るかもしれねえ‼︎』

「何を根拠に言ってんだよ。」

『俺の勘だ‼︎』

「勘⁉︎」

『正確に言えばこれまでのお前のデュエルの腕を見て感じた勝負強さを信じた故の勘だ。お前はどんなデュエルでも諦めずに粘り続けて、勝利を掴み取ってきたじゃねえか。だから、俺はお前を信じてる!お前の粘り強さと勝負強さがドリームの力に目覚めた俺の力を目覚めさせてくれるってな‼︎だから大丈夫だ‼︎自信持てって‼︎』

「ドギラゴン・・・分かったよ。俺自身を信じなきゃ使える力も使えねえし、勝てる勝負も勝てねえからな‼︎俺も俺を信じるし、俺もお前を信じるぜ、相棒‼︎」

 

ツルギの顔に笑みが戻るとドギラゴンに拳を突き出す。ドギラゴンも拳を出してお互い拳合わせをする。お互いに信じる事を決意した2人はすべき事を思い出す。

 

「あっ、ヤベエ‼︎」

『どうした?』

「ドリームの事とかアオハル組がドラゴン娘かもしれねえとかの話でアーシュの事忘れてた・・・。」

『ああああああああ‼︎ヤベエ、そうだった。アーシュと合流しなきゃいけねえんだった・・・。』

「急いで戻るぞドギラゴン‼︎」

『おう‼︎』

 

ドギラゴンもカードに戻り、ツルギはイモータル・ブレードを抜いてドギラゴン超のカードをデッキに入れると先程までアーシュと一緒にいた家庭科室付近に向かう。その途中で思わぬ人物を見る。∞としのぶのペアだ。

2人は既にもう3匹も消男を捕まえていた。ツルギは2人に話しかけようとするがその時、ある事に気が付く。彼女達にドラゴンのような角が生えていたのだ。これを見てツルギはドギラゴンの推測が正しかった事を知る。

 

「嘘だろ⁉︎あの2人、角が生えてる⁉︎ドギラゴン、もしかしてアオハル組はお前の言う通り・・・。」

『やっぱり・・・そうじゃないかと思ったぜ。』

「あれ?確か生徒会の・・・。」

『ツルギ⁉︎』

「あ‼︎どげんしよう、∞ちゃん‼︎ウチら角を見られちゃったばい‼︎」

『しのぶ、落ち着いて。』

 

しのぶと∞もツルギに気が付く。2人はツルギにドラゴンの角を隠そうとするが既に遅い。でも、アーシュ達を知ってるツルギは2人がドラゴン娘と知っても冷静でいる。その時、ドギラゴンもカードから出てきた。突然現れた小さなドラゴンにしのぶが驚く中、その姿に概視感があった∞は驚いた表情で訊ねる。

 

「あー、落ち着けって!俺らも予測はしてたしな。」

『お前らからクリーチャーの力を小さく感じると思ったが・・・やっぱりお前らドラゴン娘だな‼︎』

「小さなドラゴン⁉︎今度は何ばい‼︎」

『もしかして・・・そのドラゴンは本物のドギラゴン⁉︎』

「えっ⁉︎ドギラゴンってさっきのデュエルに出てきたあの青いドラゴン⁉︎確かに似とるばい。」

 

∞としのぶは先程ツルギが出したカードに描かれていた青い鎧のドラゴンと姿が似ていた事から本物のドギラゴンと推察する。ツルギは2人の疑問を肯定した。

 

「ああ、そうだよ。コイツは俺の相棒、本物のドギラゴン本人さ。」

『やっぱり・・・面影はあるけど私が知る姿とは少し違うね。』

『この世界に迷惑掛けないようにこの姿になってるだけだ。』

「な、成る程。じゃあ本当はもっと大きいんね。」

『ツルギ、君は本物のクリーチャーを連れてたの?』

「まあ、色々あってな・・・。」

 

ツルギはドギラゴンとの出会いを話すべきか悩み始める。すると∞は先程のデュエルと自分達を見ても平気な様子のツルギからある可能性を考察すると確かめるように訊ねる。

 

『君が私達のこの姿を見て恐れない理由が分かったよ。もしかして・・・生徒会メンバーもドラゴン娘?』

「ああ、そうだよ。生徒会メンバーは男子の俺を除けば全員ドラゴン娘だ。」

『やっぱり・・・先程のデュエルで生徒会メンバーのカードを持っていた理由が漸く分かったよ。ドラゴン娘が持つドラゴンの力はデュエマのドラゴンクリーチャー由来だからね。』

「2人がドラゴンの力を持ってるって事は他の3人も・・・。」

「うん、3人ともドラゴン娘たい。」

 

∞が納得する中、ツルギはアオハル組全員がドラゴン娘と知り、抱いた疑問を口にする。その疑問に対して2人が出した答えは驚くべき物だった。

 

「1つ聞かせてくれ。そのドラゴンの力は誰から貰った?」

『アーシュ達は校長によってドラゴン娘にされた。お前らもそうなのか?』

「えっ⁉︎生徒会の人達って校長先生にドラゴン娘にされたと⁉︎」

「なっ⁉︎」

『お前らに力を与えたのはあのジジイじゃねえのか⁉︎それじゃ』

「ツルギくーん‼︎ツルギく〜ん‼︎何処ですか〜⁉︎」

 

アオハル組にドラゴンの力を与えたのがアークゼオスこと校長ではない事に驚くツルギとドギラゴン。ドギラゴンが追求しようとした時、アーシュが相棒の名を呼ぶ声が聞こえてきた。2人は思わず声のした方向を向く。話はここまでだと感じたしのぶは捕まえた消男をツルギに渡した。

 

「話はここまでやね。会長さんの所に行ってあげて。これはそっちに譲るばい。」

「あ、ああ・・・ありがとな。」

 

ツルギはしのぶから消男を受け取り、アーシュの声がした方向に向かう。そして必死に探して走り回ったのか息切れしてるアーシュの姿を見ると即座に駆け出した。

 

「はぁ・・・はぁ・・・ツルギ君何処ですか・・・。」

「アーシュ‼︎」

 

ツルギはやっとアーシュと合流する。アーシュは息切れしながらも漸くペアであるツルギと合流出来て安堵する。

 

「よ、良かった〜。やっと合流出来ました・・・。」

「アーシュ御免!頭に血が上っちまってお前の声、全然聞いてなかった‼︎本当に御免‼︎」

『俺からも謝る‼︎どうかツルギの事を許してやってくれないか⁉︎』

 

ツルギは流石に申し訳ないと思い、頭を下げて必死に謝る。ドギラゴンも必死に謝るとアーシュも口元に笑みを見せる。

 

「いいですよ、そこまで謝らなくても。そこまで怒っていませんから。」

「そ、そうか・・・。」

「但し、ツルギ君はちゃんと周りの人の言葉に耳を傾けるようにして下さいね。短期は損気ですよ。」

「わ、悪い。気を付ける。」

 

アーシュのお人好しに救われるもツルギは彼女の最後の言葉に耳が痛くなる。するとツルギは途中で確保した消男2体を見せる。

 

「そうだ。こっちはさっきの奴に加えて、またアオハル組の∞と蒼斬が譲ってくれたから全部で4匹確保したぜ。」

「本当ですか⁉︎私も実はツルギ君を探している道中で2匹捕まえました!最初にアオハル組の2人が譲ってくれたのを含め、これで3匹です‼︎」

 

アーシュはツルギを探している途中で遭遇した消男を見せる。アーシュの手の中にいる黒板消しのヘドリアンはかなりぐったりしており、アーシュに結構やられた事が伺える。ツルギはそれを見て思わず笑みを浮かべた。

 

「マジ⁉︎そんじゃ俺らは今、7匹捕まえてる事になるのか⁉︎結構いいペースじゃねえのこれ‼︎」

「ええ、メガちゃんとギャイちゃんが4匹、すずちゃんとゼオスさんも4匹捕まえたそうです。」

「つー事は俺ら生徒会が15匹か。この勝負も俺らが勝てそうだな。」

「ええ、この調子で残りも捕まればいいですけど・・・。」

 

ツルギが勝利を確信し消男が通りすがる。ツルギとアーシュは思わず叫び声を上げる。

 

「「あああああ‼︎いたああああ‼︎」」

「アーシュ‼︎奴を追い掛けるぞ‼︎」

「は、はい‼︎」

 

2人は消男を必死に追い掛ける。そして2人が辿り着いた先は先程、ドーラに会うために来た武道場だった。2人が武道場に入ると思わず2人は息切れを起こす。そしてその隣ではドーラもいた。運動部のドーラでもかなり必死に走り回りながら探したらしく疲労してる状態になっている。

 

「お前、伍代か⁉︎」

「はぁ・・・はぁ・・・そっちは何匹捕まえた?」

「わ、私達は15匹です。」

「な⁉︎わ、儂らは6匹じゃ。・・・うぬらも中々やるではないか。」

「どうやら此奴で最後のようだな。」

『ヘドゥル〜・・・。』

 

追い詰められた消男は怯えて飛び出すもその先はアーシュの掌だった。アーシュは思わず安堵し、ツルギはガッツポーズを浮かべる。

 

「あっ、やった‼︎」

「つー事は俺らの勝ち確定だな。」

「油断したな‼︎最後にうぬらから全てを奪えば儂らの勝ちじゃ‼︎」

「⁉︎」

「ひいいいい⁉︎」

 

その時、ドーラが拳をアーシュに向けてきた。そのままアーシュにドーラの拳が命中すると思われ、ツルギも反応するが間に合わない。そのままアーシュは無意識にドラゴン化してドーラの拳を受け止める。アーシュが思わずヤバいと感じる中でドーラも赤いオーラを放ち、3本の角を生やした。

 

「はっ‼︎つい反射で‼︎」

「ほう、儂の拳を受け止めるとは・・・やっと本気を出せる奴と出会えたようだなぁ‼︎」

「もしかして新しいドラゴン娘⁉︎」

「やっぱりか・・・。」

 

ドーラがドラゴン娘な事に思わずアーシュは驚く。ドラゴンの力を見せたドーラは足を突き出して蹴りを放つ。

 

「ツルギ君、やっぱりってどういう事ですか⁉︎」

「余所見をするとは余裕じゃな‼︎ここからが本気の勝負じゃ‼︎」

「っ‼︎」

「2人ともここは朕に任セテ‼︎」

 

その時、ゼオスが間一髪でドーラの蹴りを受け止める。アーシュを守ったゼオスはそのままドーラを抑えつける。

 

「ゼオスさん‼︎」

「儂の勝負を邪魔するとはうぬは何者じゃ⁉︎」

「サーヴァ・K・ゼオス。リュウガクセイよ。」

 

そのままゼオスはドーラと距離を取る。そしてドーラが赤いオーラを纏い、右手を握り拳にして正拳を放つ。ゼオスは見切って避けるとそのまま首に蹴りを放つ。

 

「うおらあっ‼︎」

「⁉︎」

 

ドーラを紙一重で避け、踵落としをする。ゼオスはそれも見切って避けると回し蹴りを放つ。これはドーラも受け流せずそのまま直撃する。ドーラが壁に激突した。

 

「やった‼︎ゼオスさんが勝った‼︎」

「凄いゼオち‼︎」

「凄い戦いやな・・・。」

「メガにギャイ⁉︎」

「2人ともいつの間に⁉︎」

「わらわもいるぞ。」

「貴様らだけじゃないでし。」

「うおっ⁉︎アンタらもか‼︎」

 

いつの間に武道場に生徒会とアオハル組が集合していた。その一方でゼオスはドーラの手から離れた消男の最後の1匹に近付く。すると何処からともなく本が飛んできた。本は開くと消男を挟みながら閉じ、押し潰す。消男は跡形もなく消滅した。

 

『ヘドゥルゥゥゥ・・・⁉︎』

「何や今の⁉︎」

「Creatureがdeleteされましたわ‼︎」

「一体何が起きたんです⁉︎」

「皆、上を見ろ‼︎」

「誰かいるでし‼︎」

 

生徒会もアオハル組も余りに突然の出来事に驚きを隠せない。アーシュが何が起きたのか確認しようとしたその時、すずとマロンが上を指差す。2階の客席に4本の腕を持つ明らかに人間ではない異形の存在が足を組んで座っていた。その異形は4本の手に持つ本を閉じると興味深そうに呟く。

 

『ほう、実に興味深い存在がいたものですね。やはりこの学校は好奇心が擽られます。』

「クリーチャー⁉︎」

「何処から出てきたんや⁉︎」

「貴様は何者だ⁉︎」

『おっと自己紹介が遅れましたね。私、楽識の夜 フミビロムと申します。以後、お見知り置きを。』

「フミビロムだって⁉︎」

 

ツルギはクリーチャーが名乗った名前を聞いてアボルから聞いた話を思い出す。そしてアーシュ達に向かって叫んだ。

 

「皆、気を付けろ‼︎ソイツ、アボルが戦った月軍を纏める幹部、夜の四天王と呼ばれているデーモン・コマンドの1人だ‼︎」

「「ええっ⁉︎」」

「何やて⁉︎」

「月軍の幹部⁉︎奴がか⁉︎」

『おや、その言い方・・・やはりあのアビス使い生きていましたか。簡単に死ぬ様な方には見えませんでしたからね。納得がいくものです。』

 

フミビロムは宙に浮かび上がると浮遊し、降下する。フミビロムはドラゴン化しているゼオスとドーラを眺めて興味深そうに呟く。

 

『まさか人間の娘でありながらクリーチャーの力を宿している者がいるとは・・・角の形からしてそちらの道着の方はドラゴ大王でそちらの背の高いお嬢さんはサッヴァークでしょうか?人間の娘が如何なる理由でそんな力を手にしたのか興味がありますよ。』

「おのれ、儂の勝負を邪魔しおって‼︎だったらまずはうぬからじゃ‼︎」

「おい待て‼︎」

 

ツルギの静止の声も聞かず、ドーラが構えを取って右手で正拳を放つ。そのままドーラのドラゴンの力が込められた拳がフミビロムに直撃すると思われた。しかし、フミビロムはあっさりと受け流す。

 

「儂の拳を受け流しおったじゃと⁉︎」

『やれやれ・・・血気盛んなお嬢さんですねぇ。私は戦闘は得意ではないので御免こうむりたいですが・・・。』

「はあああああ‼︎」

『やれやれ・・・そっちもですか。』

 

ゼオスも左手を拳にして左ストレートを放つ。そのままゼオスの左ストレートがフミビロムに直撃すると思われたが、フミビロムはこれも受け流してしまう。ゼオスも受け流された事に驚きを隠せない。

 

「なっ⁉︎朕の拳を受け流シタ⁉︎」

「中々の強者じゃな‼︎ならば、儂とうぬ、先にどちらがこやつを倒せるか勝負じゃ‼︎」

 

そのままドーラは蹴りと拳を連続で放つもフミビロムは4本の腕を巧みに使い、彼女の攻撃を全て受け流す。ゼオスも飛び蹴りを放ち、蹴りを連続で放つもそれも全て4本の腕で受け流す。武闘派のドラゴン娘2人の攻撃が一撃も直撃せず、全て捌き切れるフミビロムの実力にアーシュ達が戦慄する。

 

「嘘!ゼオスさんの攻撃を全て受け流してます‼︎」

「しかも同時に空手の達人の伍代ドーラの攻撃も受け流してるぞ‼︎」

「何て奴や!戦闘が得意やないなんて嘘やろ・・・。」

『そろそろ大人しくしてもらいましょうか。』

 

フミビロムはドーラの背後に立つと手に持つ本を投げる。本が開き、ドーラの真上に浮かび上がると巨大化する。巨大化した本から青い光が真下のドーラ目掛けて放たれる。そして光を浴びたドーラは呻き声を上げて苦しみ始めた。

 

「何じゃ、この本は⁉︎うあああああ‼︎」

「伍代さん‼︎」

「貴様一体何をした⁉︎」

『大した事はしていません。ただ本に書かれた知識を彼女に授けただけです。人間の脳の処理量を遥かに超えているのですぐに気絶するでしょうが。』

 

フミビロムの言葉通り、人間の脳の処理量を超えた知識の嵐に耐え切れず、ドーラが気を失う。ゼオスの真上にも先程の本が浮かび上がる。そのまま青い光がゼオスを襲うと思われた時、ツルギが彼女を突き飛ばして彼女を救う。

 

「ツルギ君‼︎」

「大丈夫かゼオスさん⁉︎」

「エエ、助かりマシタ‼︎」

「よくも吾輩達の仲間達を‼︎」

「そこのcreature、フミビロムと言いましたわね‼︎」

「よくもドーラちゃんを‼︎許さんばい‼︎」

 

アオハル組はドーラが気絶したのを見てドラゴンの角が生える。アオハル組全員がドラゴン娘に変身したのを見てツルギ以外の生徒会メンバーが驚いた。

 

「嘘⁉︎他のアオハル組の皆さんもドラゴン娘に⁉︎」

「伍代ドーラがドラゴン娘になっても驚かないのは不思議だと思っていたが・・・。」

「あのジジイどんだけ見境ないんや。」

 

アオハル組はフミビロムを睨み、戦闘態勢を取る。フミビロムは感嘆しながら興味深そうに彼女達を見て分析しながら喋った。

 

『ほう、そちらはバイケンにゲンムエンペラー、ロマネスクにバジュラズテラでしょうか‼︎この高校は本当に興味深い‼︎益々私の好奇心が刺激されますよ‼︎』

「やあっ‼︎」

 

ジュラ子がラケットを出してドラゴンの力を込めると、ボールを打つ。ドラゴンの力が込められた炎のスマッシュはそのままフミビロムに向かっていく。そのスマッシュをフミビロムは本で受け止め、炎を鎮火させてしまった。

 

「Bookでジュラ子のsmashを⁉︎」

「何て奴でし‼︎」

「だったらウチらが‼︎」

『肉弾戦は御免です。悪いけど大人しくして頂きますよ。』

 

フミビロムは4本の腕から本を放り投げる。フミビロムの手から離れた本は巨大化して開くとアオハル組の体を挟み込む。エネルギー体で大きくなった本に挟まれた彼女達は動けなくなってしまった。

 

「なっ、動けんばい‼︎」

「ぐっ・・・こんなもの‼︎」

「駄目ですわ‼︎このbook凄く頑丈で・・・うああああああ‼︎」

「げひー‼︎」

「マロンちゃん‼︎ジュラ子ちゃん‼︎」

 

ジュラ子とマロンが何とか破ろうとするも電流が流れる。しのぶが思わず2人の名を呼ぶが2人は気絶していた。自分達と同じようにドラゴンの力を持つアオハル組が3人倒され、ギャイとメガは戦慄する。

 

「アオハル組がやられてもうた・・・。」

「あれで戦闘が得意じゃないなんて嘘でしょ・・・。」

『いえ、私が戦闘が得意ではないのは本当ですよ。この世界に来る途中で交戦したジョリー・ザ・ジョニーとモモキングには危うくやられるところでした。』

「少なくともそのレベルじゃなきゃ相手にならないって事か。だったら方法は1つだ‼︎ドギラゴン‼︎」

『おうよ‼︎』

 

ツルギはデッキを構えて真のデュエルを行う為のフィールドを展開する。辺りが荒野になった事にしのぶだけでなくすずとゼオスも驚いている。

 

「え⁉︎ウチら何処にいるん⁉︎」

「荒野⁉︎朕達ブドウジョウとやらにいた筈ヨネ?」

「もしかしてこれが前に話してた真のデュエルを行う為の異空間か⁉︎」

「ああ‼︎」

『成る程・・・貴方は真のデュエルが行えるデュエリストだったのですね。』

「ああ、頼れる相棒と共にな‼︎」

 

その時、ドギラゴンも出てきて本来の姿を見せる。その姿を見てフミビロムは驚きと歓喜が混じった声を上げた。

 

『貴方はハムカツ団を率いる革命の団長ドギラゴン⁉︎まさか人間と手を組んでいたとは・・・面白い‼︎実に面白い‼︎この学校に来て正解でした‼︎今日が人間界に来て1番の楽しみになりそうです‼︎受けて立ちましょう‼︎集まるのです、我が月軍の精鋭達よ‼︎』

 

フミビロムが手を翳すとその手にカードが集まり出す。そして40枚のデッキになるとその場にあったデュエル台に置く。

ツルギもデッキをデュエル台に置いた。その時、とんでもない事が起きる。アーシュ達生徒会メンバーは光り出すと同時にデッキの中に吸い込まれたのだ。

 

「「「「「うわああああ⁉︎」」」」」

「皆、どうした⁉︎」

 

ツルギは何が起きたのか確かめる為に思わずデッキを確認する。そして衝撃の光景を目にした。何とアーシュ達のカードの中で彼女達は混乱の表情を浮かべていたのだ。

 

『え?え⁇え⁉︎え!!?』

『もしかしてボク達カードになっちゃってる〜⁉︎』

『嘘やろ⁉︎どうなってんねんこれ‼︎』

「なっ、お前ら⁉︎」




ドギラゴンのカードが鎖に覆われているのは勝太編の漫画及びアニメのオマージュです。
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