デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜 作:特撮恐竜
切札が我我我ガイアール・ブランドのビートジョッキーメインで王道篇の商品展開を考えたら分かりやすいと思いましたが・・・分かりづらかったですかね?
ツルギに向かって我我我ガイアール・ブランドが突撃してくる。ツルギが、先程砕かれたシールドを確認するとすぐさま発動させた。
「シールドトリガー発動‼︎ドラゴンズ・サイン‼︎聖なる魔法陣より出でよ煌龍サッヴァーク‼︎」
『何⁉︎』
魔法陣から胸と手のひらに目を持つ紺色のドラゴンが姿を現す。そしてドラゴンは光の剣を具現化すると我我我ガイアール・ブランドに向かっていく。
「煌龍サッヴァークの効果で我我我ガイアール・ブランドをシールドに貼り付けだ‼︎」
『我我我ガイアール・ブランドがバトルゾーンを離れた事で轟轟轟”ブランドをアンタップ‼︎更にスター進化は進化元を残す!進化元の“罰怒”ブランドでそのままダイレクトアタックを続行だ‼︎』
「呪文の効果でブロッカーになったサッヴァークでブロック‼︎」
相手の攻撃を変更させる『ブロッカー』になったサッヴァークの剣が“罰怒”ブランドの攻撃を防ぐ。そしてそのままサッヴァークの剣が“罰怒”ブランドを切り裂いた。サッヴァークとのバトルに負けた“罰怒”ブランドは大爆発する。
『まだだ‼︎ブロック出来るのは一体だけ‼︎まだ俺様にはクリーチャーが残っている‼︎“轟轟轟”ブランドでダイレクトアタック‼︎』
アンタップされた“轟轟轟”ブランドが再びツルギに向かってくる。するとツルギは先程壊されたシールドに入っていた最後の1枚をバトルゾーンに出す。
「最後のシールドに残っていたコイツの出番だな‼︎革命0トリガー発動‼︎ボルシャック・ドギラゴン‼︎」
『革命0トリガーだと⁉︎』
「山札の1番上が火のクリーチャーならタダでボルシャック・ドギラゴンを場に出せる‼︎頼む・・・来てくれ‼︎
最後のシールドにトドメを刺される寸前で使える反撃ギミック『革命0トリガー』か入っていた事にタイラーは驚きを隠せない。そしてツルギは火のクリーチャーが来る事を信じて山札の1番上のカードを捲る。
「・・・・・・よっしゃあ‼︎捲ったカードはボルシャック・栄光・ルピア‼︎よってそのまま栄光・ルピアをボルシャック・ドギラゴンに進化だあああああああ‼︎」
『なっ⁉︎火のクリーチャーを引いただと⁉︎』
覚悟を決めたツルギが捲ったカードは火文明を持つカードだった。そのまま剣を装備した赤い鳥が二足歩行の胸に大きな顔を備えた巨大な赤いドラゴンへと姿を変える。
「ボルシャック・ドギラゴンの能力で“轟轟轟”ブランドとボルシャック・ドギラゴンをバトルだ‼︎」
『くっ・・・迎え撃て‼︎』
そのままボルシャック・ドギラゴンと“轟轟轟”ブランドがぶつかり合う。お互いの拳が激突するもパワー12000のボルシャックに9000のブランドが勝てる訳なく、力負けした“轟轟轟”ブランドが吹っ飛ばされていく。そしてボルシャック・ドギラゴンの拳が更に追い討ちをかけ、“轟轟轟”ブランドは完全に倒される。
『クソ‼︎ターンエンド‼︎』
「よし‼︎これでまだ・・・勝敗は分からなくなったぜ‼︎」
『何言ってやがる、1ターン命拾いしただけだ!次のターンにスピードアタッカーか出ればお前は終わりだぜ‼︎』
タイラーの言う通りツルギが今、圧倒的不利な状況なのは変わりない。ツルギもそれを実感しており、手が震えていた。
「そうだ・・・俺が不利なのは変わらねえ・・・。だからこそ・・・ここで切札を引かなきゃ・・・。」
ツルギは震える手で山札に手を伸ばす。山札の1枚に触れた時、ツルギの脳内にデュエマの漫画の初代主人公『切札勝舞』、二代目主人公『切札勝太』、切札ジョー、そして現主人公の『斬札ウィン』の顔が浮かび上がる。
(勝舞も・・・勝太も・・・ジョーも・・・そしてウィンも・・・こんな状況になっても諦めず・・・最後まで自分を信じて引いたんだ・・・。きっとアイツらならこんな状況でも最後まで諦めず・・・今ここで最高の切札を引く筈・・・だから俺も引いてやる‼︎・・・1番の切札を・・・この手で‼︎)
『やっぱ・・・俺の相棒に相応しいのは・・・お前らしいな。』
ツルギが脳内に歴代主人公を思い浮かべ覚悟を決めた時、先程から聞こえてくる声がより近くにいるように大きく響く。そしてツルギの指が山札の上から1番目のカードを掴む。
「このドローは・・・激しく重いぜ・・・だが‼︎俺は引く‼︎例えこの指が‼︎べっっっっきり折れようともなぁ‼︎ドカンと行くぜドロドロドロドロドロドロドロドロドロオオオオオオオオオオオオ‼︎」
ツルギは緊迫したこの状況で切札を引く覚悟を決めたせいでかつて見ていたデュエマのアニメの主人公である勝太の決め台詞を大声で口にしていた。カードを引いたその時、ツルギの脳内に先程から語り掛けてくる声がさっきよりも大きく強い声で響いた。
『ヘヘッ・・・お前ならここで引いてくれると信じてたぜ・・・蒼井ツルギ‼︎』
「この声・・・さっきよりも・・・もしかしてこのカードが‼︎」
ツルギは声の主が今自分が引いたカードだと確信し、何を引いたか確認する。それを確認した途端、ツルギは驚きと感動が混ざった表情になる。
「お前だったのか・・・お前が俺に語り掛けてたのか・・・・・・ドギラゴン。」
『ヘヘッ。やっと分かってくれたようだな。』
そう、声の正体はツルギにとって初めての切札であった青い鎧を身につけ、剣を咥えたドラゴン『蒼き団長ドギラゴン剣』のカードから出ていたのだ。ドギラゴンのカードが赤と緑が混ざった光を放ちながらツルギに声を掛ける。
『お前の強い思い・・・確かに受け取った。このデュエルで分かったぜ。俺の相棒に相応しい人間が誰なのかはっきりとな。』
「お前・・・俺が相棒に相応しいのか見極めていたのか⁉︎」
「ああ、半年前にこの世界に落ちてきて・・・お前が俺を拾ったあの時からな。』
「は?・・・半年前⁉︎そんな前から・・・まさかお前・・・あの流星の⁉︎」
ツルギはドギラゴンの言葉で半年前の夏の終わり頃の謎の流星群が降り注ぎ大騒ぎになった日の事を思い出す。当時、中学3年生だったツルギが住んでいた町の裏山に流星群の中の1つが落ちたのだ。
『なっ何だ今の⁉︎近くに1つ落ちたぞ‼︎』
ツルギは裏山に落ちた流星が気になって、裏山に向かった。そして裏山に辿り着くとクレーターらしいものは見当たらず、辺りを見渡していた。
『何処に落ちたんだ、あの流星?多分、この辺だと思うんだけど・・・。』
ツルギがふと地面に視線を向けた時、目の前に何かが落ちているのが見えた。それを拾い正体を確かめると、それがデュエマのドギラゴン剣のカードだった事にツルギは疑問を浮かべた。
『蒼き団長ドギラゴン剣のカード?・・・何でこんな所に落ちてんだ?まさか・・・な。』
ツルギは先程の状況からドギラゴン剣のカードが落ちてきた流星の正体だと考えるがすぐに裏山を訪れた誰かが落としてしまった可能性を考え、その場を離れる。その後も裏山を調べたが何も出てこなかったのでその場から立ち去った。
その後、デュエマ友達や行きつけのカードショップでこのカードをおとした者がいないか確かめたもののカードの持ち主らしき者は現れなかった。最終的にはカードを拾ったツルギが持つべきだと友達に説得され、ツルギの手に渡り今に至る。
『さあツルギ‼︎勝ちに行こうぜ‼︎』
「ちょっと待てよ‼︎俺はお前に色々と聞きたい事があるんだが‼︎」
『テメエら‼︎何をくっちゃべってやがる‼︎』
先程からのドギラゴンとのやりとりに加えてダイレクトアタックを決めれず、苛ついていたタイラーが吠える。ツルギはドギラゴンのカードに顔を向けるとタイラーを見ながら口を開く。
「このデュエルが終わったら、後で色々聞かせてもらうぜ。」
『勿論だ‼︎何でも答えてやるぜ‼︎』
「・・・OK‼︎その言葉を信じるぜ‼︎」
ツルギは今一度自身の手札にバトルゾーン、マナゾーンそして相手のバトルゾーンを見て強く口を開いた。
「これがラストターンだ‼︎このターンで俺が勝つ‼︎」
『馬鹿め‼︎俺様のシールドはまだ5枚‼︎この状況で攻撃が届くものか‼︎俺様の勝ちだ‼︎』
「まずはメガ・マグマ・ドラゴンでシールドを攻撃‼︎その時、革命チェンジ‼︎」
メガ・マグマ・ドラゴンが攻撃体制に入った時、バトルゾーンのクリーチャーと手札のクリーチャーを攻撃時に入れ替える事が出来る能力『革命チェンジ』を持つドギラゴンが実体化し始める。
「行くぜ‼︎メガ・マグマ・ドラゴンを蒼き団長ドギラゴン剣に革命・・・チェンジだ‼︎」
手札から飛び出したドギラゴンがメガ・マグマ・ドラゴンとタッチして入れ替わる。そしてメガ・マグマ・ドラゴンがカードになって手札に戻ったと同時にバトルゾーンに紅のマントを身につけた蒼き鎧の龍が姿を現した。
「紅のマントは勇気の証、蒼き鎧と黄金の剣は最強のドラゴンの証‼︎蒼き団長ドギラゴン剣のお出ましだぜ‼︎」
『パギャアアアアアアアアアアア‼︎』
『ぐっ・・・何て迫力だ‼︎』
「凄え・・・本物の・・・本物のドギラゴンだ‼︎しかも生きてる・・・動いてる‼︎感動的だぁぁ・・・。本当に勝太になった気分だぜ・・・。」
ドギラゴン剣の咆哮に思わずタイラーが怯む横でずっと子供の頃から見ていた憧れのヒーローが使っていた切札が今、目の前で動いている事に思わず涙ぐむ。しかし、すぐに涙を拭うとタイラーを見据えてデュエルに集中する。
「ドギラゴン剣はレジェンド‼︎て事は革命チェンジで出た今‼︎今だから発動出来る必殺技がある‼︎さあドギラゴン‼︎俺とお前でファイなろうぜ‼︎ファイなっちまおうじゃねえか‼︎」
本物のドギラゴンが出てきて、テンションが上がってきたツルギは先程ボルシャック・ドギラゴンの進化元として出てきたボルシャック・栄光・ルピアの能力でマナゾーンに置かれた『流星のガイアッシュ・カイザー』に目を付ける。
「ファイナル革命発動‼︎マナゾーンか手札からコストの合計が6以下になるように多色クリーチャーを呼べる‼︎流星のガイアッシュ・カイザーをマナゾーンからバトルゾーンに‼︎」
革命チェンジを持つ1部のクリーチャーが革命チェンジで登場した時に使える『ファイナル革命』なる能力によって青色の体色に緑色の髪の毛の尻尾にメイスを持つドラゴンがバトルゾーンに呼び出される。そしてツルギによって呼び出されたドギラゴン剣がタイラーに向かっていく。
「ドギラゴン剣でトリプルブレイク‼︎」
『ぐううっ⁉︎』
ドギラゴン剣が咥えた剣がタイラーのシールドを切り裂いた。今度はタイラーの体に切り傷が刻まれていく。タイラーは破壊されたシールドを手札に加えて確認するも焦っていた。
(ヤベエ・・・俺のデッキにはシールドトリガーがねえ‼︎もしもあのカードが出なければ・・・!)
「続いて煌龍サッヴァークで攻撃‼︎ドラゴン・W・ブレイクだ‼︎」
煌龍サッヴァークが剣でタイラーのシールドを叩き割る。更にサッヴァークの能力である『ドラゴン・W・ブレイカー』によってタイラーのシールドが破壊されたと同時にツルギのシールドが2枚復活する。
「サッヴァークの能力で割られた数だけ俺のシールドを2枚復活させる‼︎」
『なっ⁉︎奴のシールドが⁉︎』
「ボルシャック・ドギラゴンでダイレクトアタックだあああああ‼︎」
ボルシャック・ドギラゴンが拳を構えてタイラーに突撃する。タイラーはサッヴァークに割られたシールドを確認するとカードを1枚突き出す。
『G・ストライク発動‼︎斬斬人形コダマンマでその攻撃を停止‼︎』
「ちっ‼︎でも、ドギラゴン剣の能力で多色クリーチャーは攻撃可能になってる‼︎ガイアッシュ・カイザーはまだ動けるぜ‼︎コイツを止められるか⁉︎」
『ぐっ・・・ぐうううっ・・・ぐううううううっ‼︎』
タイラーはツルギの言葉に観念したように膝をつく。シールドトリガーが無くシールドから手札に加える時に表向きにして攻撃を止める『G・ストライク』を持つカードしか防御手段を持たないタイラーにはもうツルギの攻撃を止める事は出来ない。最後に手札に加わったカードである『烈火大聖ソンクン』ではツルギのクリーチャーを止める事など出来ないタイラーは悔しさのあまり叫んだ。
『クソ‼︎クソクソクソクソクソオオオオオオオオオオオオオオ‼︎』
「これで本当に終わりだ‼︎流星のガイアッシュ・カイザーでトドメだあああああああ‼︎」
『ウワアアアアアアアアアアアア⁉︎』
ガイアッシュ・カイザーが口から放った水流がタイラーを吹っ飛ばす。タイラーは空の彼方に消えていった。デュエルに勝利したツルギは緊張が解けたようにその場に座り込んだ。
「はあああああああ・・・終わったああああ・・・。」
デュエルが終わっていつの間にか桜龍高校の校門前にいた事に気付いたツルギは先程までの光景が夢だったように感じている。しかし、ツルギの脳内に再び響いてきた声が先程までの出来事が現実であった事を告げていた。
『お前中々やるじゃねえか‼︎』
「んな事ねえよ・・・相手のデッキとは相性が悪すぎてギリギリだったし・・・シールドトリガーと革命0トリガーが無けりゃヤバかったつーの・・・。」
『何言ってんだ。土壇場でそいつらや切札を引ける引きの強さも大したもんだったぜ。どうやら俺達の目に狂いは無かったようだな‼︎」
「それより色々と聞かせてくれよ。何であの日、流れ星となって落ちてきたのかとかさ。」
ツルギが立ち上がった時、2人の少女が通りすがる。それは先程タイラーに取り憑かれていたヤンキーに絡まれていた2人の女子高生だった。
「あっ、さっきのクラスの女子・・・おい‼︎2人ともさっきヤンキーに絡まれてたけど大丈夫だったか⁉︎怪我とかはないか⁉︎」
「「⁉︎」」
2人はツルギに話しかけられて思わず振り返るがツルギの姿を見て驚いた顔になる。そして赤いパーカーを羽織った赤髪の少女『真久真メガ』かツルギに心配そうな表情で話し掛ける。
「いや、君の方が大丈夫なの⁉︎凄い怪我だよ‼︎」
「えっ⁉︎」
ツルギは思わず自分の姿を確認する。すると自身の体が真のデュエルで傷だらけである事に気付いた。
(ヤベエ‼︎さっきまで真のデュエルやってたから俺の体・・・傷だらけじゃねえか⁉︎)
「ね、ねえ・・・その怪我早く手当てして貰った方がいいよ‼︎何なら保健室に」
「あかんメガ‼︎早く帰るで‼︎」
メガがツルギを引っ張って行こうとする。しかし、彼女の隣にいた緑色の髪をポニーテールで纏めた少女『地封院ギャイ』が阻み、その場からメガを連れて行ってしまった。
「ちょっ⁉︎ちょっとギャイ⁉︎」
「あっ・・・・・・・・・もしかして・・・ヤバい勘違いされたかこれ。」
さっさと退散していく2人のクラスメイトの姿にツルギはガックリと項垂れる事しか出来なかった。一方、メガはギャイに連れられてツルギから引き離されていた。
「ギャイ、何するの⁉︎あの人怪我してたんだよ‼︎それを」
「アカンでメガ・・・アイツの怪我を見たやろ‼︎絶対に只事やない‼︎間違いなくヤバい奴や‼︎あんなのに付き合ってたら命が幾つあっても足りへん‼︎」
「そんな⁉︎僕達の事を心配してくれてたんだよ‼︎それなのに‼︎」
「アカンものはアカン‼︎もう今日は帰るんや‼︎」
傷だらけだった事もあり、ギャイの中でツルギの第一印象が最悪な物になっていた。メガは不服そうな顔を浮かべながらも自分の足で歩き始める。しかし、この時の2人はこれから先、先程の少年ツルギととても大きな絆を結ぶ事になる事なんて知る由も無かった。
その頃、桜龍高校の校長室では校長先生が満足そうな顔を浮かべて、椅子に座っていた。
「さて、生徒会長が決まって一安心じゃ・・・それにしても・・・先程感じた大きな気配・・・あれは一体・・・。」
校長は椅子の向きを変えると窓を眺める。そして空を見ながら考え始めた。そして校長室に写る校長の影は人間ではなく立派な2本の角を持つ巨大なドラゴンの姿だった。
ツルギ「桜龍高校生徒会による今日の切札‼︎今日紹介するのは蒼き団長ドギラゴン剣‼︎パワー13000でトリプルブレイカーを持つ俺の相棒だ‼︎」
ドギラゴン『俺はコストが5以上の火か自然のドラゴンが攻撃する時、革命チェンジで場に出せるんだぜ‼︎しかも俺を含む1部の奴らが使える強力な能力ファイナル革命を持っている‼︎』
ツルギ「ドギラゴン剣のファイナル革命はコストが6以下になるように多色クリーチャーを手札もしくはマナゾーンから呼べるんだ‼︎しかもドギラゴン剣には多色クリーチャーをスピードアタッカーにする能力もある‼︎」
ドギラゴン『俺の力でクリーチャーを一気に呼び出して、一気に蹴りをつけようぜ‼︎』