デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜 作:特撮恐竜
前のデュエルでも姿を見せた噴水のアビスロイヤルにツルギが苦い顔になる。その横でツルギとアボルのデュエルを一度見たアーシュ達もファウン=テインに反応していた。
「あ、あれは!」
「この前のデュエマでも使った噴水のアビスロイヤルや‼︎」
「確かあのアビスは・・・。」
「ファウン=テインの登場時能力発動‼︎その効果で墓地からコスト3以下の闇クリーチャーを2体まで出すよ‼︎行け、『漆黒の深淵 ジャシン帝』‼︎邪龍 ジャブラッド‼︎‼︎」
『フン、この余を焼き尽くそうなど小賢しいわ‼︎』
『ジャブラアアアアアアアアア‼︎俺様も登場のようだなぁ、アボル‼︎』
「ジャシンに加えて髑髏のドラゴンが出て来たぞ‼︎」
「すずちゃん、やっぱり怖いんデスカ?怖いなら朕の後ろに隠れてもいいノヨ♪」
「だから怖くなんかないと言ってるだろ‼︎」
すずが必死にゼオスの言葉を否定する中でもデュエマは進む。再び山札の上からカードが墓地に行った。
「ジャブラッドの能力で山札の上から2枚を、ジャシン帝の能力で1枚を墓地に‼︎」
「でも、そのジャシン帝の破壊の能力は使えないぜ‼︎何故ならお前の墓地のカードはさっきノラディ:ザ:スルーザで山札に戻ったからな‼︎」
「うっ・・・けどそのノラディ:ザ:スルーザの攻撃が残ってるよ‼︎ノラディ:ザ:スルーザでシールドを撃破ぁ‼︎」
ノラディ:ザ:スルーザが放つ咆哮がシールドを1枚粉々に砕く。シールドが割られてもツルギの体に傷が付かない光景を見るすずとゼオスは最初に邪神デュエルを見たアーシュ達と同じ反応を見せた。
「なっ⁉︎シールドの破片で傷付いていないだと⁉︎」
「本当に真のデュエルとは別物なのデスネ‼︎」
「僕はターンエンドにするよ。」
「ターンを終えるんだな‼︎だったらコストを踏み倒してクリーチャーを出した事で流星のガイアッシュ・カイザーをバトルゾーンに‼︎そして俺のターン‼︎ヴァリヴァリウスで攻撃‼︎」
ガイアッシュ・カイザーを召喚し、自身のターンを迎えたツルギはヴァリヴァリウスのカードがタップした。炎と光を併せ持つドラゴンはそのままアボルのシールドに向かっていく。そしてヴァリヴァリウスが攻撃した事で再び種族にチームボンバーを持つクリーチャーのみが使える必殺技が発動した。
「再びマジボンバー7発動‼︎山札を捲り、煌龍 サッヴァークを場に‼︎」
「あれはテンサイ・シュミットとのデュエルでも使うた光のドラゴンや‼︎」
マジボンバーによって場に出た光のドラゴンが出るとゼオスが思わず視線を集中的にそちらに向ける。サッヴァークに目を離せなくなっているゼオスを見て思わず、すずが彼女を正気に戻すべく話しかけた。
「おい貴様、何であのドラゴンを見つめ続けてるんだ?」
「ハッ⁉︎・・・何故かあのドラゴンを見た瞬間、目が離せなくなりマシタ。まるでもう1人の朕がそこにいるみたいな感じになっテ・・・。」
「すずと姐さんも同じなんやな・・・。」
「ボク達のドラゴンの力、デュエマのドラゴン由来だから本物を見ると反応しちゃうのかな?」
メガが不思議がる一方でサッヴァークは剣をファウン=テインに向けて投げ飛ばす。その先にジャブラッドか立ちはだかった。
「サッヴァークの能力でファウン=テインをシールドに磔だ!」
「ジャブラッドの能力発動‼︎」
『墓地から4枚山札に戻してそれを防ぐぞ‼︎』
ジャブラッドが剣を叩き落とすと再び地面に降り立つ。しかし、ヴァリヴァリウスの攻撃は止まる事はない。そのままヴァリヴァリウスがシールドを破ろうとした時、ファウン=テインが立ち塞がる。
「ファウン=テインでブロック‼︎」
「あの噴水のアビス、ブロッカーだったんですか⁉︎」
ヴァリヴァリウスはファウン=テインに尻尾を叩き付け、そのまま殴り飛ばす。墓地にもう山札に戻せるカードがない為、ファウン=テインはそのまま大爆発を起こして倒れた。
「でも、これでブロッカーはいねえ‼︎ヴァリヴァリウスの効果でシールドを1枚追加し、一気に行くぜ‼︎ガイアッシュ・カイザーでシールドをW・ブレイクだ‼︎」
ガイアッシュ・カイザーが尻尾に備えたメイスをアボルのシールドに振り下ろす。シールドを粉砕した時、アボルのシールドだったカードが光り出す。
「「シビルカウントでS・トリガーとなった邪侵入を発動だ‼︎」
「なっ‼︎あの呪文シビルカウントでS・トリガーになるんか⁉︎」
「墓地から甦れ、『邪魂龍 ジャビビルブラッド』‼︎」
バトルゾーンに空いた黒い穴からジャブラッドを小さくしたような龍が姿を見せる。その姿にゼオスが目を輝かせているがすぐにアーシュとギャイはその龍の正体に気が付いた。
「小ちゃくて可愛いドラゴンデス‼︎」
「いや、ゼオスさんよく見て下さい‼︎」
「よう見てみ‼︎あれ、ジャブラッドやで‼︎」
「そう、ジャブラッドもハイパーモードの力を手に入れたのさ。」
『超化獣となり、俺様はブロッカーとなった‼︎貴様の攻撃は届かぬぞ‼︎』
「仕方ねえな、ターンエンドだ‼︎」
ツルギがターンを終了し、アボルにターンが回る。アボルは山札の1番上に手を置いて力強くカードを掴む。
「我がアビスの前では善も悪も、生も死も、火も自然も水も光も、闇さえも無力!世界よ跪け!我こそは、全てを統べる王なり‼︎」
アボルは力を込めてカードを引く。そして引いたカードを確認するとそれを見て思わず笑みを浮かべた。
「僕のハート、ウィンウィンして来たぜ‼︎」
「ウィンの台詞パクりやがった⁉︎」
「邪魂の王道 ジャシン帝召喚‼︎」
「遂に出やがったな・・・。」
アボルのバトルゾーンに透けた体のジャシン帝が姿を現す。その姿を初めて見たすずは震える中、アーシュ達は冷静に見ていた。
「遂にアボぴの切札が出てきたね。」
「ええ、ジャシン帝さんが超化獣の力を手に入れた姿です。」
「ひっ‼︎・・・あ、あれが奴がハイパーモードの力を手に入れた姿か・・・。」
「すずちゃん、こ」
「だ〜か〜ら、怖くなんかないと言ってるだろ‼︎しつこいぞ貴様も‼︎」
「ずっと待ってたぜ。コイツにリベンジするのを・・・なぁ、ドギラゴン!」
『ああ、今度こそ決着付けてやるせ』
すずがゼオスに反発する中、ツルギの声でドギラゴンもマスコット形態で出てきて意気込む。その一方でアボルのバトルゾーンでは地面から更にクリーチャーが出て来る。
「ジャシン帝の能力で墓地から2体目のシックル=シークを召喚‼︎更にシックル=シークをタップし、ハイパーモード発動‼︎」
最初に召喚されたシックル=シークからパワーを受け取り、ジャビビルブラッドは首が2本に分かれ、まるでオルトロスを思わせる双頭の髑髏の龍になる。その姿にアーシュとすずが思わず手を合わせて震えた。
「ハイパー化した事で可愛かった姿から一変して凄く怖い姿に・・・。」
「あれが奴の真の力か・・・。」
「シックル=シークをタップした事で能力発動、山札から1枚目を墓地に‼︎更にジャブラッドでガイアッシュ・カイザーを攻撃‼︎その時、ジャビビルブラッドの能力発動‼︎アビスが最初に攻撃した時、山札の上から2枚を墓地に送り、コスト3以下のアビスを墓地からバトルゾーンに出せる‼︎その効果で『霊淵 ゴツンマ=ダンマ』をバトルゾーンに‼︎」
「墓地から更にアビスが出てきたぞ‼︎」
「今度はハンマ=ダンマが超化獣になった姿か・・・。」
地を割って、ハンマ=ダンマがデフォルメされた様な姿のアビスが姿を現す。それと同時にジャブラッドがガイアッシュ・カイザー目掛けて、口から闇の光線を放つ。ガイアッシュ・カイザーはメイスで受け止めるが押し切れずに光線を受けて大爆発を起こした。
「これで僕のアビス達は攻撃可能となった。ジャビビルブラッドがいれば墓地から出たクリーチャーが全員相手プレイヤーへの攻撃が可能となるからね!」
「嘘⁉︎墓地から出たクリーチャーが実質スピードアタッカー⁉︎」
「不味いぞ・・・奴のクリーチャーの数なら全てのシールドを叩き破れる‼︎」
「まずは漆黒の深淵 ジャシン帝でシールドを攻撃。その時、ジャシン帝の攻撃時能力で墓地からコスト6以下のクリーチャーをバトルゾーンに出すよ!甦れ、邪闘 シス‼︎」
その時、ジャシン帝によって生み出されたノワールアビスの中でも最強格のアビスが姿を見せる。シスがバトルゾーンに出た途端、アボルはヴァリヴァリウスに目を向ける。
「邪闘シスの登場時効果でヴァリヴァリウスのパワーを−∞‼︎更にジャシン帝でW・ブレイクだ‼︎」
「パワーを−∞⁉︎それってもう破壊も同然じゃん‼︎」
「しかもヴァリヴァリウスを破壊したって事は・・・。」
「もうツルギ君はマジボンバーでクリーチャーを出す事もシールドを追加する事も出来マセン‼︎」
ヴァリヴァリウスがシスにパワーを吸い取られ、体の色を失って大爆発すると、ジャシン帝が掌にエネルギーを集めて、紫色の破壊光弾を放つ。ジャシン帝の破壊光弾がツルギのシールドを2枚粉砕するとツルギは2枚のカードを手にする。しかし、2枚ともS・トリガーではなかった為、手札に加えたままになる。
「続いて邪闘シスでシールドをW・ブレイク‼︎更に攻撃時能力でアビス・W・メクレイド5発動‼︎山札を6枚捲り、コスト5以下のアビスを2体までバトルゾーンに‼︎」
「ええっ、W・メクレイドなんてあるの⁉︎」
「6枚も捲れる上に2体まで出せるとは・・・何て強力なメクレイドなんや・・・。」
アボルの山札が6枚捲られる。そして6枚の内、1枚を見て思わずアボルは苦い顔になる。しかし、このメクレイドで出たアビスの中でも強力なアビスであり、ツルギに勝つにはやむを得ないと考えて出す事にする。
「うげっ・・・マジか。けど、背に腹は変えられないよね・・・アビス・W・メクレイドで『ジョーロー=スイーロ』を召喚‼︎」
「またしても見た事のないアビスか・・・。今度はジョウロのアビス・・・。」
「こっちも忘れちゃ駄目だよ!行くよ、邪幽 ジャガイスト‼︎」
「メクレイドで出た2体目ですね‼︎」
「マジか・・・よりによって・・・。」
ジョウロを彷彿とさせるアビスに続いてジャガイストが姿を見せる。ジャガイストは召喚されるなり、アボルに呼んでもらえた嬉しさから彼の方に向かっていき、その頬をアボルに擦り寄せる。
「うわぁ⁉︎」
『アボルぅ♡久々に私を呼んでくれたのですねぇ♡嬉しいですわぁ♡』
「あ、アボル・・・?」
『アボルぅ♡私凄く寂しかったんですのよぉ♡エルボロムとのデュエル以降呼んで下さらなくて寂しくて寂しくてぇ、仕方ありませんでしたぁ・・・。』
「ご、御免御免‼︎悪かった‼︎悪かったから‼︎」
ツルギは目の前のアビスドラゴンのキャラに思わず混乱して言葉が出ないでいる。それはデュエルを見守るアーシュ達も同様だった。ツルギ達の様子も全く気にせずジャガイストはアボルにキスを落とそうとする。アボルは必死に抵抗するも人間とクリーチャーでは力の差があり、呆気なく顔を含めた上半身をジャガイストの口に吸い付かれる。
「ジャガイスト‼︎今は・・⁉︎」
『2週間も会えなくて寂しかったのです‼︎深く埋め合わせして貰いますからね♡』
ジャガイストはアボルの上半身に深くキスを落とす。その後も舌を出してアボルの上半身を舐めながら深いキスを落とすジャガイストに思わずすずが心の声を出してしまう。
『まだ終わりませんわ♡私の気が済むまでは付き合って頂きますわよ‼︎貴方を徹底的に私色に染め上げてあげますからねぇ♡』
「〜‼︎〜‼︎」
「あのドラゴン、気持ち悪っ‼︎」
「アボルさん・・・何に好かれてるんですか・・・。」
「つーか、ジャガイストって性別、雌だったんだ・・・。」
アボルの上半身に深くキスをして吸い付くジャガイストの視界にアーシュ達が映る。ジャガイストはアーシュ達に気付くなり、彼女達を睨みながら唸り声を上げて近付いた。
『私達を見て平気な人間の小娘とは・・・そうか!貴方達が噂のドラゴン娘ですわね‼︎アボルに近付く不埒な娘はこの私が許しませんよ‼︎』
「な、何言ってるんですか⁉︎」
『私、人間の娘がこの世で1番大嫌いなんですの‼︎貴方達人間の小娘はイケメンを見るだけで付き合いたいだのこっち向いてだのキャーキャー黄色い歓声を上げながら馴れ馴れしく近付いてくる下品な輩・・・どうせ貴方達もアボルの顔が目当てで近付いているのでしょう⁉︎幾らアボルがイケメンで凛々しくて爽やかで男前だからって‼︎』
「そ、そんな事ありませんよ‼︎」
「確かにアボぴはイケメンだけど・・・女の子全てがイケメンに黄色い声上げて近付いてる訳じゃないって‼︎」
「へ?イケメンって・・・僕が?」
「何で自覚無いんだよお前・・・。」
「それ、ツルギはんが言ったらアカンて・・・。」
実はこれまで明言されていなかったがアボルもかなりのイケメンである。しかし、本人には自覚が無いのでメガとジャガイストの言葉にピンと来ていないのだ。アボル同様、イケメンでありながら自覚が無いツルギに思わずギャイがツッコミを入れる横でジャガイストは2月前の事を思い出しながら口を開く。
『ふん、どーだか・・・バレンタインとかいう時期の時、高校に上がったらアボルに会えなくなるとかいって人間の娘共がチョコなる菓子を持って黄色い声を上げながら我先にてお付き合いしたいと近付いていましたわ‼︎だから貴方達人間の小娘の言う事など信用出来ません‼︎』
「確かにアンタの言う通り、アボルはんはイケメンやとウチも思うで。せやけどな‼︎」
「少なくともわらわ達は男を顔だけでは決めんぞ‼︎」
「朕は度胸のないメンズはノーサンキューデス‼︎」
『・・・まあ、いいでしょう。今はデュエル中なのでそちらに集中します。貴方達、くれぐれもアボルに近付き過ぎない様に‼︎アボル、続けて下さってよろしいですわ♡』
「あ、ああ・・・。」
「でも、今のお前には手札がないからジャガイストの登場時能力は不発だよな?」
「だね。でも、シスによる攻撃は終わっていないよ!邪闘シスでシールドをW・ブレイク‼︎」
シスが飛び上がり、ツルギのシールドに拳を叩き込むと、2枚のシールドが破壊される。そしてシールドの破片がカードになるとその内1枚が光り出す。
「S・トリガー、蒼神龍トライクラブ・トライショット‼︎登場時能力で2体目のシックル=シークとゴツンマ=ダンマを手札に‼︎」
「ジャブラッドの能力で場に留めるよ‼︎」
「でも、お前の墓地のカード全てで凌げるか⁉︎更にブロッカーだから攻撃は防げるぜ‼︎」
「うっ⁉︎」
シックル=シークは場に留まるも、ゴツンマ=ダンマは墓地のカードが足りずに手札に戻る。それを見てトドメまでいけないことを察したアボルは決断した。
「仕方ない・・・ジャブラッドの能力でシックル=シークの手札行きを阻止してターンエンドだ。」
シールドを4枚も破られるも、何とか攻撃を防いだツルギは自身のターンを迎える。
「ツルギ君、追い詰められましたね・・・。」
「まさかあんなにシールドを破られるなんてな。」
「ハイパーモードの力恐るべきだね。」
「だったらこっちもハイパーモードの力で挑むまでだ‼︎俺のターン‼︎」
ツルギはドローしてマナチャージすると、マナゾーンにあるカードを4枚タップし、クリーチャーを召喚する。
「行くぜ‼︎文藍月 Drache der'Zen召喚‼︎」
「そのカードは⁉︎」
アボルはツルギが召喚した魔法使いみたいなドラゴンを見て驚く。それは先日のデュエルでフミビロムから貰ったカードだった。
申し訳ございません。墓地のカードの数の計算が合わなくなったので、投稿してからデュエルの内容をかなり変えました。