デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜 作:特撮恐竜
次回からメガ編、ゼオス編にカイザー・オブ・ハイパードラゴンの要素を組み入れたメガ編&ゼオス編×カイザー・オブ・ハイパードラゴン編に突入します。
「う、嘘でしょ‼︎」
「護衛対象に対してタメ口を使うボディガードなんておかしいと思ってたけど・・・‼︎」
「あのボディガード、クリーチャーやったんか⁉︎」
「凄く強そうなドラゴンデス‼︎」
「ツルギ君、ボルシャックって確か・・・デュエマで1番有名なドラゴンですよね⁉︎」
「ああ、そうさ。その中でも皇帝級のボルシャック・・・それがあのボルシャック・カイザーだ‼︎」
リュウゴのボディガードが人間では無かった事にドラゴン娘達は驚きの声を隠さないでいる。アーシュの確かめにツルギが答えると再び彼女達は納得したようにボルシャック・カイザーに目を向けた。
「そらタメ口もきくわな。実際の関係は警護対象とボディガードやなくて相棒同士なんやから。」
「3人目のクリーチャーに認められたデュエリストか・・・。」
『お前らも分かったろ?ツルギが何故アイツにお前らがドラゴン娘である事を話した訳が。』
「ちょっと待て‼︎貴様ら2人は知っていたのか⁉︎」
『当然。暴竜爵とは昔、交流試合で腕を競った仲だからな。』
「俺は断定まではしてなかったけど、予想はしてたぜ。ボルシャック・カイザーの人間態はアニメや漫画で見たんだけど、それがリュウゴのボディガードと瓜二つだったからな。」
「ふ、やはりお前には簡単すぎたか。」
ツルギの言葉を聞いて口元に笑みを浮かべながら呟いたリュウゴはボルシャック・カイザーを見上げる。ボルシャック・カイザーは真っ直ぐアンゲロスのバトルゾーンを見据えていた。アンゲロスは体を震わせながら驚いている。
『暴竜爵・・・まさか貴方が人間に力を貸すなんて・・・。』
『驚く事では無い筈だ。私は貴様らみたいにこの世界を荒らすクリーチャー達から人間を救うべく、この世界の人間に力を貸す予定でここに来たのだからな‼︎』
『ならば、ここで倒すまでです‼︎』
『やってみるがいい‼︎リュウゴ‼︎』
「ああ‼︎シビルカウント3発動‼︎火のクリーチャーが3体以上いるのでボルシャック・カイザーはスピードアタッカーとなりバトル中にパワーが5万上がる‼︎」
「5万も⁉︎」
「殆どのクリーチャーを倒せるやん‼︎」
リュウゴはシビルカウントの効果でこのターンに攻撃出来るようになったボルシャック・カイザーのカードをタップする。すると大きなクローを備えたガントレットに炎のエネルギーが集まり出した。
「ボルシャック・カイザーでフレイムバーンを攻撃‼︎」
『消えるがいい‼︎』
炎を纏ったクローがフレイムバーンを引き裂いた。背中に工場の煙突を背負ったドラゴンが焼かれながら八つ裂きになると今度はアシスター・コッピが背中の砲台を同じファイアー・バードに向ける。
「アシスター・コッピでボルシャック・疾・ピピッチを撃破‼︎」
『ピピ〜⁉︎』
アシスター・コッピの背中の大砲から弾丸が放たれ、ボルシャック・疾・ピピッチに直撃する。ボルシャック・疾風・ピピッチが爆発するとリュウゴのターンが終わる。
「これで私はターン終了だ。」
「よっしゃあ‼︎これでクリーチャーの数が逆転したぜ‼︎」
「しかもボルシィ先輩にはバトル時にパワーが5万も上がるドラゴンがおる‼︎殴り返される心配はないで‼︎」
『なら、私は獲銀月 ラ・ウラ・ギガと『宣凶師マ・モーレ』を召喚!マ・モーレをタップし、ラ・ウラ・ギガをハイパー化します。ア・モーレをタップした事でシールドを追加してターンエンドです‼︎』
ラ・ウラ・ギガの体が黒くなり、黒い翼が生える。アーシュ達生徒会メンバーは新たな超化獣に狼狽えるもリュウゴは動揺を見せていなかった。
「また超化獣が出て来ました・・・。」
「ふっ、その程度しか出来ないとは・・・もはや貴様に後はない様だな‼︎」
「ええっ⁉︎先輩、またしても超化獣が出て来たんですよ‼︎しかもシールドまで増えましたし、結構ピンチになってるんじゃ⁉︎」
「この程度、なんて事はない‼︎私のターン、呪文『レイド・エントリー』‼︎この呪文を山札に戻してシャッフルし、アーマード・メクレイド8発動だ‼︎」
「えっ⁉︎アーマード・メクレイド8⁉︎」
リュウゴの山札が3枚捲られる。そして3枚の中でリュウゴは先程のツインパクトカードのクリーチャー面に載っていたドラゴンに跨るボルシャック・カイザーのカードを手に取る。
「アーマードメクレイド8で更なるボルシャックを場に‼︎」
「メクレイドの対象は8、今度は何のボルシャックを出すつもりなんだ⁉︎」
「行け、『強襲竜 ボルシャック・レイダー』‼︎」
メクレイドで出て来たのはティラノサウルスなどの肉食恐竜を彷彿とさせるフォルムの白と赤の鎧を纏うドラゴンだった。リュウゴは早速出したボルシャック・レイダーに攻撃を指示する。
「ボルシャック・レイダーでシールドを攻撃‼︎その時、再びアーマード・メクレイド8発動だ‼︎」
「またメクレイド⁉︎」
「ボルシャックの名を持つドラゴンがどんどん増えてくよ‼︎」
「燃え盛れ‼︎奈落を照らし邪悪を滅するドラゴン!『覇炎竜 ボルシャック・ライダー』!」
リュウゴの山札が3枚捲られ、1枚のカードがバトルゾーンに出る。すると先程呼び出したボルシャック・レイダーの背中にボルシャック・カイザーが跨った。ボルシャック・カイザーが強化形態になるとボルシャック・レイダーが炎を放つ。
「ボルシャック・レイダーによる攻撃を続行‼︎」
『ラ・ウラ・ギガでブロック‼︎』
ボルシャック・レイダーの炎がシールドに向かっていくも、ラ・ウラ・ギガが行手を阻む。ラ・ウラ・ギガは炎に包まれるとそのまま爆発した。その様子を見てツルギが断言する。
「この勝負、リュウゴの勝ち確定だ!」
「ええっ、何で断言出来るんですか⁉︎」
「今のボルシャック・カイザーは火のクリーチャーがいる事でシビルカウント5が発動し、攻撃の度にアンタップ出来る‼︎更にボルシャック・ライダーはシールドを攻撃する前にメクレイドを壊せるシールドの数行えるんだ‼︎」
「ええっ⁉︎」
「流石ツルギ、分かっているな‼︎ボルシャック・ライダーでシールドをW・ブレイク‼︎そしてアーマード・メクレイド5を2回だ‼︎」
ボルシャック・ライダーの能力で山札を3枚捲る能力が2回行われる。そして山札を2回捲った結果、更なるドラゴンが姿を見せた。
「出でよ、『ボルシャック・アークゼオスNEX』、『ボルシャック・バラフィオル』‼︎」
アークゼオスを思わせる金色のドラゴンに加えて、赤い東洋の細長い龍の様な姿のボルシャックが姿を見せた。このターンでドラゴンを4体も召喚したリュウゴの手際の良さにアーシュ達は驚きを隠せない。
「たった1ターンでドラゴンを4体も出すなんて・・・。」
「何て恐ろしい男だ・・・。」
「流石、ツルっちとアボピを破って日本一になっただけはあるね。」
「くうう・・・。」
「ツルギ君、どうしマシタ?」
「やべえ・・・今すぐにでもリュウゴとデュエルしてえ!あの時のリベンジマッチを挑みてえ‼︎」
ツルギがリュウゴとデュエルしたくてウズウズし出す中でリュウゴのボルシャック・ライダーがアンゲロスに突撃する。そしてリュウゴの声と共にボルシャック・カイザーのガントレットに炎が迸った。
「ボルシャック・ライダーでW・ブレイクだ‼︎その時、ボルシャック・バラフィオルの能力で山札を捲り、コスト6以下の火のクリーチャーかタマシードならそのままバトルゾーンに‼︎」
リュウゴがボルシャック・バラフィオルの能力で山札を捲るも出たのは光文明のボルシャック・アークゼオスNEXだった。ボルシャック・バラフィオルの能力は不発に終わるもボルシャック・ライダーの攻撃は通る。
「不発だったか‼︎」
「しかし、ボルシャック・ライダーの攻撃は通る‼︎このままW・ブレイクだ‼︎」
『ぐあああああ⁉︎』
ボルシャック・レイダーが突進してその背中に乗った轟炎の竜皇はガントレットに備わったクローに炎を纏って、アンゲロスのシールドを斬り裂く。
「ボルシャック・カイザーで攻撃‼︎再びボルシャック・バラフィオルの能力で山札を1枚捲り、行け‼︎『ボルシャック・フォース・ドラゴン』‼︎」
ボルシャック・カイザーが攻撃した事で再びボルシャック・バラフィオルの能力が発動する。山札を捲り、出たのはコスト3のアーマード・ドラゴンだった。
そのまま四足歩行の背中に2つの砲台を装備した龍が姿を見せるとボルシャック・カイザーが炎を纏ったクローでシールドを破壊する。その1枚がアンゲロスの手に渡るもS・トリガーではなかったらしくそのまま手札に加えた。そして再びボルシャック・カイザーがシールドを炎を纏ったクローで破壊する。
「再びボルシャック・カイザーでシールドを撃破‼︎再びバラフィオルの能力で山札を捲り、『ボルシャック・クリスド』を場に‼︎」
ボルシャック・カイザーがシールドを叩き割るとボルシャック・バラフィオルがもう1体飛び出す。アンゲロスのシールドが残り2枚になるとシールドだったカードが光り出し、アンゲロスはそれをそのまま使用した。シールドの中に眠っていたS・.トリガーが発動したのだ。
『S・トリガー『ハイパー・エントリー』‼︎』
「何⁉︎」
『その効果で私こと炎怒神官アンゲロスをバトルゾーンに‼︎』
「何⁉︎」
『私が出た事で貴方のドラゴン達を全てタップします‼︎』』
呪文の効果でアンゲロス本人がバトルゾーンに姿を見せる。アンゲロスは姿を見せるとすぐさま背中に工場の煙突を生やし、体の油に炎が引火して赤く染まる。
「ええっ⁉︎すぐにハイパーモードを解放した⁉︎」
『この呪文で超化獣を出せば、他のクリーチャーをタップすることなく、ハイパーモードを解放出来るのですよ‼︎』
アンゲロスが放つ光でリュウゴのアーマード達が動けなくなる。思わぬ一手にリュウゴは一瞬だけ動揺するも、潔くターンを終える。
「ターンエンドだ。」
『私のターン。
再びアンゲロスが先程まで出したクリーチャーの姿を見てすずとゼオスが動揺する。
「マズい‼︎また超化獣が出てきたぞ‼︎」
「しかもあのファイアー・バードがいれば、スピードアタッカーになりマス‼︎このターンで先輩のシールドが全て破壊されマス‼︎」
『ボルカノドンの能力でボルシャック・アークゼオスNEXを破壊‼︎更にマ・モーレとボルシャック・疾・ピピッチをタップして私自身とアンゲロスのハイパーモードを解放です‼︎』
「馬鹿め‼︎ボルシャック・ライダーがいれば破壊は防げるわ‼︎クック・轟・ブルッチを身代わりに‼︎」
「何とかドラゴンを守ったケド・・・。」
「今度はアイツ自身もハイパー化してきやがったか・・・。」
アンゲロスの背中に工場の煙突が生え、油に炎が引火して赤く燃え上がる。それを見てドラゴン娘達が息を呑むもリュウゴは面白そうに笑みを浮かべた。
「ほう・・・それが貴様の真の姿か。」
『如何にも‼︎更にマ・モーレの能力でシールドを追加し、ボルシャック・疾・ピピッチの能力でボルカノドンをスピードアタッカーに‼︎そして私自身で攻撃‼︎その時、アタック・チャンスで『超化秘伝フンヌノフンカ』発動‼︎私自身とアシスター・コッピをバトルです‼︎』
アシスター・コッピが砲台をぶっ放す。しかし、砲弾をあっさり受け止めたアンゲロスはそれを投げ返す。アンゲロスが投げ返した砲弾がアシスター・コッピに命中し、背中に砲台を備えた鳥はあっさりと撃ち落とされてしまった。
『私自身がバトルに勝った事で能力発動‼︎シールドを1枚自動的に破壊し、私のシールドを1枚追加‼︎更に私自身による攻撃でW・ブレイク‼︎』
アンゲロスは炎を放ち、リュウゴのシールドを破壊する。シールドの破片がカードになると1枚が光り出した。
「S・トリガー発動、ドラゴンズ・サイン‼︎」
「あれはツルギ君も使ってた呪文‼︎」
「その効果でボルシャック・ジャガルザーを出してブロッカーを与えるぞ‼︎」
光り輝く門から紅神龍 ジャガルザーの頭を持つ二足歩行の龍が姿を見せる。それでもアンゲロスは怯まない。
『何⁉︎・・・ですがボルカノドンは攻撃時、コスト4以下のエレメントを出せます‼︎その能力でスピードアタッカーを出せば」
「誰がS・トリガーが1枚だと言った?」
『何⁉︎』
「まさかもう1枚も・・・。」
「もう1枚のS・トリガー発動‼︎『光鎧龍ホーリーグレイス』で貴様の超化獣共を無力化だ‼︎」
シールドだったカードから飛び出した両手に刀を持つ金色の龍から放たれた光がアンゲロスのクリーチャー達を停止させる。打てる手がなくなったアンゲロスはターンを終えざるを得なくなる。
『なっ⁉︎仕方ありません、ターンエンドです!私自身の能力でクリーチャー全てをアンタップ‼︎』
「何とかS・トリガーで凌げましたね。」
「向こうの方にS・トリガーが出てから一気に変わったな。」
アンゲロスのターンが終わり、リュウゴにターンが回る。するとリュウゴはシールドの数で差をつけられたにも関わらず笑い始める。
「フフ・・・フフフフフフ・・・・・・フハハハハハ!ハーッハッハッハッハッハッハッハッ‼︎」
「ぼ、ボルシィ先輩?」
「いやはや参ったよ。私はお前を想像以上に見くびっていたらしい。S・トリガーを出したとはいえ、この私をここまで追い込むとは・・・中々やる様だな。その実力は認めてやる。」
『当然です。私は夜の四天王の右腕なのですから。』
「だが、このデュエルの敗者は既に決まってる。勝者は常に私だ!それを今教えてやる‼︎」
リュウゴは山札の1番上に手を乗せる。そして着ているブレザーをマントの様にたなびかせ、カードを掴むと力強く宣言した。
「運命は既に決まっている。認めてやろう。この私に隷属することを。勝者であるこの私のため無限の鉄槌を下すことを・・・喜べ、今こそ解き放ってやる。勝者は私、世界を変えるのは私だ!」
「それカイザの台詞じゃねえか⁉︎お前もパクんのかよ⁉︎」
「来たぞ、貴様の敗北を決める切札がな‼︎ボルシャック・ジャガルザーで攻撃‼︎その時、革命チェンジ発動‼︎」
「革命チェンジ⁉︎リュウゴ先輩も革命チェンジを使うのデスカ⁉︎」
リュウゴがボルシャック・ジャガルザーと1枚のカードを入れ替えるとボルシャック・カイザーの体が光り始める。そして光の中でその姿が変わっていくのをツルギとアーシュ達は目撃した。
「ボルシャック・カイザーさんが光り出しました‼︎」
「これは・・・まさか‼︎」
「見るがいい!二つの太陽が融合する力を、革命チェンジ!全ての闇を焼き払う力が欲しい・・・!この身を焦がすことなど厭わない!我は絶望を切り裂く炎の翼!」
『我は決して燃え尽きぬ信念の刃!』
「運命のプロミネンスよ!光を放ち、爆裂に照らせ!」
『爆!』
「照!」
『爆!』
「照!」
『バアアアアアアアアク!』
「テラス!爆臨せよ!竜皇神 ボルシャック・バクテラス!」
ボルシャック・ジャガルザーが手札に戻ると同時にボルシャック・カイザーは太陽を思わせる赤い装甲を身に付けた姿に変化した。その眩しさにリュウゴ以外は目を覆わずにはいられなかった。
「ボルシャック・カイザーさんがすごく強そうな姿に‼︎」
「何て眩しい光なんだ!」
「目を開けてられマセン‼︎」
「ボルシャック・カイザーが太陽を取り込んだ最強の姿だ‼︎」
『あのジャシン帝とも互角に渡り合えるぜ‼︎』
「太陽を⁉︎通りであんな眩しい訳や・・・。」
ボルシャック・カイザーが太陽を取り込んだ最強の形態がゆっくりとバトルゾーンに降り立つ。するとリュウゴの山札が4枚捲られた。
「ボルシャック・バクテラスの登場時能力発動‼︎山札から4枚捲り、アーマードを好きなだけ出すぞ‼︎さあ行け、アーマード軍団よ‼︎」
バクテラスの登場時能力で捲られた山札4枚から4体ものクリーチャーが飛び出す。光文明を併せ持つボルシャック・レイダーの強化体である『輝く革命 ボルシャック・フレア』、右手に光、左手に炎のエネルギーを溜めた『ボルシャック・ヴァルジャアク』に加え、ボルシャック・アークゼオスNEXとアシスター・コッピが登場し、リュウゴのバトルゾーンはあっという間にアーマード軍団で埋め尽くされた。その光景にドラゴン娘達は驚く事しか出来ずにいる。
「嘘・・・先輩のバトルゾーン、ドラゴンだらけじゃん‼︎」
「たった1ターンでこないな数のドラゴンを出すなんて・・・ホンマ只者やないで‼︎」
「・・・日本一の名は伊達じゃないな。」
「ツルギ君が勝てなかったというのも頷けます。」
「だろ?しかもあの時よりずっと強くなってやがるぜ!ああ・・・くそう、今すぐにでもリュウゴとデュエルしてえ!リュウゴと対戦してえ‼︎」
「ボルシャック・バクテラスでシールドをT・ブレイク‼︎」
バクテラスとなったボルシャックは胸に光と火が合わさったエネルギーを集める。その熱さは尋常ではなく、バクテラスが集めた炎が飛び散り、すずのパーカーに引火する。ツルギやアーシュ達にも熱波が襲いかかり、思わずドギラゴンが本来の姿となってツルギ達の盾となる。
「熱っ⁉︎熱熱熱‼︎」
「大変!すずちゃんに引火しまシタ‼︎」
「ヤバい・・・熱波が来ますよ‼︎」
『お前ら、俺の下に隠れろ‼︎』
ツルギ達がドギラゴンの下に隠れるとバクテラスがエネルギーを集めて太陽状の光弾に形成していた。光弾が完成するとそれを放ち、アンゲロスのシールドを破壊する。
『ぐおおおっ‼︎』
アンゲロスは熱とシールドの破片でダメージを受けるも、シールドを確認する。そして1枚がS・トリガーであった事を確認するとそれをそのまま使用した。
『S・トリガー『イカリノアブラニ火ヲツケロ』‼︎手札から『グラディアン・バレット・ドラゴン』を出して、アシスター・コッピとバトルさせます‼︎』
「ふん、無駄な事を。」
呪文の効果で出てきた白い鎧を纏う龍が左腕の備わったガトリングでアシスター・コッピを撃ち落とす。しかし、1体倒しただけでリュウゴを止められる訳もなくボルシャック・フレアが口から炎を吐く。
「ボルシャック・フレアで最後のシールドを撃破ぁ‼︎」
『ぐおおおっ⁉︎』
アンゲロスの最後のシールドが遂に破られた。アンゲロスの手元にシールドだったカードが渡るもS・トリガーでは無かったらしくそのまま悔しそうに手札に加える。
『なっ・・・⁉︎うううっ・・・‼︎』
「これで最後だ‼︎灰となって散れ‼︎ボルシャック・カイザーでダイレクトアタックだ‼︎」
バクテラスからカイザーの姿に戻ったボルシャックがガントレットの爪に力を集める。そして炎の斬撃波を形成して放つとアンゲロスに向かって飛ばした。
『うわああああああああああああ⁉︎』
アンゲロスのいた場所が大きく爆発する。そしてアンゲロスのいた場所には大きな爪痕が残っていた。デュエルが終わり、ツルギ達がドギラゴンの下から出てくる。真っ先にコミュ力が高いメガとゼオスがリュウゴの元に駆け付ける。
「リュゴ先凄〜い‼︎やっぱデュエル強いんだね〜‼︎」
「ツルギ君やアボル君が勝てなかったというのも納得デス‼︎」
「ふっ、そうか。それで君達は私の事を信用してくれるかな?」
「そりゃもう!ツルギはんやアボルはんと同じくクリーチャー連れてるデュエリストであそこまで強いなら信じる理由として十分や‼︎」
「ツルギ君が私達の事を話すのも頷けます。」
「ありがとう。君達から信じて貰えて嬉しいよ。」
「蒼井ツルギや新淵アボルに次ぐ、わらわのデュエマのライバルに相応しいとも分かったな。わらわもいつかはデュエマで貴様を打ち倒してやる‼︎」
「この私を?面白い。君の挑戦、いつでも待ってるよ。」
すずがリュウゴに挑戦する意欲を見せる中、人間態に戻ったボルシャック・カイザーは先程までリュウゴの対戦相手がいた場所を見つめている。その様子にマスコット形態に戻ったドギラゴンが疑問を訊ねた。
『どうした?』
「あの月軍の手先・・・どうやら逃げたらしい。」
『は?逃げた⁉︎』
その言葉にリュウゴ達も反応し、アンゲロスがいた場所を見る。そこには先程のデュエルで使用したハイパー・エントリーが4枚落ちていた。思わずツルギとリュウゴはカードが落ちている場所に駆け寄る。
「これはさっきの呪文‼︎」
「逃げられたか・・・小賢しい奴め‼︎」
リュウゴが忌々しそうに呟く中、ツルギは4枚のカードを拾う。そしてさっきのデュエルを思い出した。
「これ、超化獣を使うならかなり使えるな。」
「確かに・・・他のクリーチャーをタップする事なくハイパーモードを解放出来ますもんね。」
「でも、これはアンゲロスに勝ったリュウゴが持つべきだろ。やるよ、これ。」
ツルギは勝者の特権としてハイパー・エントリーをリュウゴに渡そうとする。しかし、リュウゴから帰ってきた答えは意外な物だった。
「いや、お前のドギラゴンもドリームの力を手に入れた事で超化獣になったのだろう?なら、お前も使うべきだ。2枚はお前にやる。」
「え?いいのか⁉︎・・・んじゃ、遠慮なく貰うぜ。ありがとな、リュウゴ。」
リュウゴは笑みを浮かべて頷く。その様子に遠慮する事なくツルギはハイパー・エントリーをデッキに組み込む。その一方でギャイとメガはボルシャック・カイザー(人間態)に気付いて声を掛けた。
「カイザーはんもありがとな!」
「滅茶苦茶カッコよかったよ〜‼︎」
「礼に及ぶ事はない。」
「しかし、貴様はどのようにこのドラゴンと出会ったんだ?」
「ああ、それはだな・・・。」
すずの疑問にリュウゴが答える。リュウゴの口から語られた話によれば、3学期に家の都合で留学が決まっていたリュウゴは冬休みの内にニューヨークに渡ったという。そしてクリスマスの日に路地裏でボルシャック・カイザーのカードが落ちていたのを見たらしい。何故こんな所にデュエマのカードが落ちていたのか気になりカードを拾った矢先、時を同じくしてマンハッタンで『超神龍 アバス・ノナリス』が暴れ出す事件が起こったという。そこでリュウゴはボルシャック・カイザーの導きの元にアバス・ノナリスに真のデュエルを挑んで勝利し、ボルシャック・カイザーに認められ、今に至るという。
「ニューヨークでもクリーチャーが出たなんて・・・。」
「私も驚いたよ。でも、ボルシャックのお陰で被害を最小限に食い止める事が出来たんだ。その時には既にバクテラスにもなれる様になってたよ。」
「あの滅茶苦茶強い姿に⁉︎そりゃ、大騒ぎになる前に片付けられるのも説明つくな。」
ギャイが呟く中で、先程のデュエルとデュエル中のリュウゴの発言を思い出したツルギは思わず口を開く。それに対してリュウゴが返した言葉は驚くべき物だった。
「そういやお前、さっきデュエルの途中で究極の力を使うまでもないとか言っといて結局バクテラスも出したんだな。」
「ふっ、ツルギ、君は大きな勘違いをしている。今の我が相棒の最強の姿はバクテラスでは無い。」
「は⁉︎」
「そうだ。私はこの人間世界でリュウゴと共に行動する中で、バクテラスをも超える新たな力を手にしたのだ。」
「は⁉︎バクテラス以上の強化形態があんの⁉︎」
『暴竜爵の言葉は本当だぜ。俺も感じてる。コイツ、またしても強くなってやがるぜ。』
「ええっ⁉︎まだ更なる強化形態があるんですか⁉︎」
「恐ろしいわぁ・・・この人が味方でホンマ良かったわ。」
アーシュとギャイが恐ろしく感じる中、ツルギは思わず武者震いしながら笑わずにはいられなかった。楽しみが増えたと感じたツルギは思わずデッキを構える。
「そうか。だったらリュウゴ!俺とデュエルしようぜ!バクテラスをも超える新たな力・・・俺がこの手で引き摺りだしてやるよ‼︎」
「えっ⁉︎もうデュエマを挑むつもりなん⁉︎」
「デッキを調整した方がいいんじゃないの?」
「いい!さっきからリュウゴに挑みたくてウズウズしてんだよ‼︎あん時のリベンジ、ここで果たしてやらあ‼︎」
「いいだろう、望む所だ・・・と言いたいがその前に。いつまでそこで高みの見物をしてるつもりですか?校長先生?」
リュウゴが視線を後ろの木に向けるとそこには校長がいた。ツルギ達は校長の姿を確認すると、一連の出来事をずっと見られてた事に気付く。
「気付かれておったか。」
「校長⁉︎何でそこに‼︎」
「最初からずっと見てたんか⁉︎」
「降りて来たらどうです?いつまでもそこで高みの見物を決めれると思わない事だ。何なら・・・やれ、ボルシャック。」
「分かった分かった。すぐに降りるから待ちなさい!」
リュウゴの声でボルシャック・カイザー(人間態)が校長が登っている木に向かって拳を突き出そうとすると校長は参った様に木から飛び降りる。リュウゴとボルシャック・カイザー(人間態)は校長と向き合うとお互い睨み合った。
「まさかボルシィ君までもクリーチャーに認められたデュエリストだったとはのう。それもボルシャック一族の中でも有名な暴竜爵に。」
「ほう、私の事を知っていましたか。貴方に名を知られるのは光栄ですな。」
「校長先生、ツルギから全て聞きました。驚きましたよ、まさか貴方が人間ではなく天龍神 アークゼオスだったとはね。ツルギ以外の生徒会メンバーにドラゴンの力を与えた事も全て聞きました。アーシュ君達をドラゴン娘にして何を目論んでいます?」
「やれやれ、クリーチャーを連れたデュエリスト達はいつも儂に疑いの目を向けるのう。儂はただクリーチャーに対抗する為に彼女達にドラゴンの力を与えただけじゃ。儂のやってる事はお主の相棒と大して変わらん。」
「一緒にしないで頂きたいですね。私は自分の意思でボルシャックと力を合わせて戦う事を決意しましたし、ボルシャックも私の意思を尊重してくれてます。しかし、貴方は彼女達の意思を尊重せず、無理矢理クリーチャーとの戦いに巻き込んだそうじゃないですか。」
「他に何か狙いがあるのではないのですか?正直に答えて頂きたい。答えなければ・・・力ずくで聞き出すまでだ‼︎』
ボルシャック・カイザーは元の姿に戻るとガントレットの爪に炎を纏い、校長に向ける。しかし、校長は動揺する事なくボルシャック・カイザーと真正面から睨み合った。
「何じゃ?お主程度が儂に勝てると思っておるのか?ボルシャックの中でも若輩者・・・いや、バブバブの赤ん坊ドラゴンの分際で。」
『随分な言い様だな・・・この姿を見てもそれが言えるのか‼︎』
『お前ら俺の下に隠れとけ!』
ボルシャック・カイザーはバクテラスの姿になり、胸にエネルギーを集め始める。それを見てアークゼオスも本来の姿になって、防御態勢を取ろうとした。ドギラゴンはツルギ達が戦いに巻き込まれない様に本来の姿になって彼らを隠す。ツルギ達が冷や汗をかきながら見守る中、バクテラスは力を溜めるのを止めて、人間の姿に戻る。同じく人間の姿に戻った校長が疑問をぶつけた。
「戦わんのか?」
「やめておこう。貴様を焼き尽くす事など容易いが、ここで私と貴様が戦えばこの学校はおろかこの街が吹き飛ぶ。ここは退いてやる。」
「ほう、懸命な判断をするのう。」
「勘違いするな。私もリュウゴ同様、無理矢理彼女達を危険な戦いに巻き込んだ貴様の事は認めん。もし何かを企んでいた場合・・・。」
「覚えておくがいい!無責任な目論見ごと貴様を轟火の炎で灰になるまで焼き尽くしてくれる‼︎」
「やれやれ・・・どいつもこいつも儂を疑いおって・・・。」
人間に戻った校長はうんざりしながらリュウゴ、ボルシャック・カイザーと激しく睨み合う。その様子を見てアーシュ達が慌てる中、ツルギだけは冷静な様子で溜息をつきながら呟いた。
「あわ、わわわ・・・あわわわわわ⁉︎」
「お〜、リュゴ先と校長、バッチバチだね〜。」
「いや、呑気にしとる場合ちゃうわ!このままやと先輩のドラゴンと校長がリアルファイトしかねへんで‼︎」
「見応えのある戦いになりそうネ!」
「目を輝かせて見てる場合か⁉︎」
「もう今日はリュウゴへのリベンジマッチどころじゃねえな・・・。」
結局、この睨み合いの末に下校時間となり、この日はこれでお開きとなり、ツルギはリュウゴにリベンジマッチを挑む事なく帰宅せざるを得なくなったとか・・・。
その日の夜、栗茶市にある高級高層マンションの最上階にある部屋では帰宅したリュウゴが風呂で今日の疲れを癒やした後、バスローブ姿でソファベッドに背もたれを掛けながら座ってリラックスしていた。冷蔵庫から取った高級メロンジュースをグラスに注ぎ、喉の渇きを潤すと机に置いていた1枚のカードを手に取り、空に翳して眺める。
そのカードに描かれた赤い鎧を全身に纏うドラゴンのイラストにはオーバーレアの証であるOverの文字が刻まれている。そして種族には超化獣の3文字が刻まれており、テキストに超化獣特有のハイパーモードの字が書かれていた。
ツルギ「桜龍高校生徒会による今日の切札紹介‼︎今日、紹介する切札は轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザーだ。」
アーシュ「留学から桜龍高校に帰ってきたリュウゴ・ボルシィ先輩の相棒クリーチャーで火文明のオーバーレアカード。デュエマで有名なボルシャック・ドラゴンの中でも帝王クラスのドラゴンです!」
リュウゴ「普段はコスト5、パワー5000だが火のクリーチャーかタマシードが3体あればシビルカウントでスピードアタッカーになり、バトルの時パワーが50000も強化されるぜ‼︎」
アーシュ「更に火のクリーチャーもしくはタマシードが5体以上あればシビルカウントで攻撃の度にアンタップ出来ます。更にバトルゾーンから離れる時、手札からボルシャックの名を持つドラゴンを出す事も可能です。」
ツルギ「強化形態として自分のファイアー・バードにセイバー能力を与え、シールドを攻撃する度に、ブレイク出来る数メクレイド5を行える覇炎竜 ボルシャック・ライダー、革命チェンジを持ち、出た時に山札から4枚捲り、好きな数のアーマードを出せる上に、味方クリーチャーにスピードアタッカーとブロッカーを与え、更に各ターンの終わりに自分のクリーチャーをアンタップ出来る竜皇神 ボルシャック・バクテラスがあるぜ。」
アーシュ「ボルシィ先輩によれば、バクテラスを上回る更なる強化形態があるとか・・・一体どんな姿なんでしょう?」