デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜 作:特撮恐竜
新行事の開催を掛けて(前編)
リュウゴが桜龍高校に帰ってきてから数日後、ツルギはアボルとTV電話で話していた。内容は勿論リュウゴについてだ。
『リュウゴがボルシャック・カイザーと⁉︎』
「ああ、ほぼお前の推測通りだ。アイツもクリーチャーに認められたデュエリストだった。しかも桜龍高校の生徒で2年生というおまけつきだ。」
『桜龍高校の生徒⁉︎リュウゴが⁉︎』
「何でも1年の3学期の時にニューヨークに留学してたんだと。俺もびっくりしたぜ。アイツ、桜龍高校に通ってたんだからな。」
ツルギはパソコンからかつてのデュエル・マスターズ バトルアリーナJr.グランプリの決勝トーナメント進出メンバーが集まった写真を見る。そして写真を見ながら一言呟いた。
「なあ、アボル。アビス使いのお前、ボルシャック使いのリュウゴ、そしてドギラゴン使いの俺とあの時の決勝トーナメントに出たメンバーが立て続けに本物のクリーチャー、それも切札としている奴に認められ、真のデュエリストとなっている・・・これって偶然か?」
『どうだろ・・・まだ断定するには早いんじゃないかな?それよりも月軍の手先がまた桜龍高校に来るとはね。』
「ああ、リュウゴも加わったとはいえ、俺とお前とリュウゴ、そしてアーシュ達生徒会メンバー達で得体の知れない奴ら月軍にどう立ち向かうか・・・。」
『アオハル組とは力を合わせられないのかい?』
「・・・無理だと思う。伍代の奴が協力的になってくれない限り、期待できねえよ。」
ツルギは部費を掛けた日の事を思い出しながら溜息を吐く。アボルは彼女に抱いた印象を思い出しながら口を開く。
『でも、彼女何か心に抱えている感じがするんだ。多分、悪い子じゃないと思うし、きっかけさえあれば心強い仲間になってくれると思うよ。』
「きっかけ・・・ねえ。」
『兎に角、月軍に対抗出来る仲間をもう少し集めよう。アルカディアスやジョニーをはじめとするドリーム・クリーチャーになれるクリーチャーはこの世界に来てるんだ。もしも人間と手を組んでいて、尚且つドリームの力に目覚めていれば勝ち筋はある。今の所、奴らを倒せるのは僕と君、そしてリュウゴだけだ。』
ツルギはアボルの言葉を聞いて、机に飾った一昨年のデュエル・マスターズ バトルアリーナJr.グランプリの決勝トーナメントメンバーが揃った写真に目を向けて、金髪の縦巻きロールの髪型のヨーロッパ系な顔のお嬢様風な美少女を見て、ある可能性を考える。
「・・・なあ、少し思うんだけど。」
『どうしたんだい?』
「あの決勝トーナメントのお前の対戦相手、確かアルカディアスが切札だったよな?」
『・・・もしかしてカティナの事?』
「そ、カティナ・アルカティーナ。お前がリュウゴに挑む前に準決勝戦でデュエマして、3位になったアイツ。アイツがアルカディアスのパートナーになってたりしねえかな?」
『・・・どうだろ。可能性が全く無いとは言えないけど・・・。でも、聞き辛いよ。本物のクリーチャーを連れているかなんてさ。クリーチャーの存在を知らなかったら、何を言ってるんだと思われるだけだし・・・。」
「・・・まあな。」
ツルギは再び視線を決勝トーナメント進出メンバーと一緒に撮った写真を見返す。そしてアボルの隣に写る金髪の縦巻きロールの髪型のヨーロッパ系な顔のお嬢様風な美少女『カティナ・アルカティーナ』に目を向けると頭を悩ませた。
「でも、アルカディアスに認められそうな奴って他にいるか?俺、カティナ以外は思いつかねえんだが・・・。」
『う〜ん・・・でも確かボルシィ・トミー・カンパニー内でクリーチャー事件の調査機関が設立されたんだろ?そしてそれはボルシィ・トミー・カンパニー御曹司のリュウゴに当然情報が行き渡る。そうだろ?』
「まあな。俺とお前の事もそれで知ったらしいし。」
『だったらそっちの調査はリュウゴの方に任せようよ。リュウゴもボルシャックから話は聞いてるでしょ?』
「まあな・・・本人もクリーチャーに認められたデュエリストを探してるって言ってたし。」
『でしょ。だから僕達は新たな戦術を練って奴らとの戦いに備えよう。それじゃあ僕は寝るよ。おやすみ。』
「おう、おやすみ。」
アボルとのTV電話を終え、PCの電源を切ったツルギは自身とアボル、リュウゴが写る決勝トーナメント出場メンバーで撮った写真を再び眺める。そしてアボルの隣にいるお嬢様な感じの美少女に視線を集中させて一言呟いた。
「アルカディアスのパートナーがお前だったらいいのにな・・・カティナ。」
翌日、放課後にツルギはアーシュと共に2年生の教室がある階に向かっていた。生徒会室に集まったツルギ達はすずから企画書を見せられていた。
「これを見よ‼︎」
「新入生交流会?」
「カッコカリ?」
「我が生徒会の喫緊の課題は認知だ。設立間もない生徒会の存在を知らしめるべく新行事を立ち上げるのだ!」
「そんなん言うても具体的に何するの?」
「全校生徒を巻き込んで、体育館を貸し切ったり・・・兎に角どでかい事だ!」
「それちょーいいじゃん!」
「でも、そんな事勝手にしたら生活指導のシゲちゃんが・・・考えただけで恐ろしい!」
メガがすずの話を聞いて楽しそうな顔をする中、アーシュは生活指導の先生に怒られる事を想像して顔を青くしていた。企画書を眺めていたツルギはかなり眉を顰めている。その様子を察したアーシュは思わず疑問を訊ねた。
「どうしました?」
「・・・すずちゃんには悪いけど、俺・・・この企画に乗れねえよ。」
「え⁉︎」
「何だと⁉︎貴様一体何が不満なんだ⁉︎」
「・・・月軍だよ。」
「え?」
「だからな!これから先、月軍の奴らがいつ襲って来るか分からねえのに新行事なんて開催してる場合じゃねえって‼︎アオハル組と部活の予算を掛けた勝負の時にリュウゴが桜龍高校に帰ってきた日・・・2度もこの桜龍高校に来たじゃねえか‼︎」
「そ、そういえば・・・確かに・・・。」
「それを考えると俺、どう考えても新入生交流会なんてやってる場合じゃねえと思うんだけど・・・。」
それを聞いてすず以外は沈痛な表情になる。その一方ですずは溜息を吐きながら口を開いた。
「らしくないな、貴様。」
「は⁉︎」
「貴様程のデュエルが強い奴がいつ来るかも分からん奴らの恐怖に怯えるなどらしくないと言ったんだ。」
「何言ってんだよ。2度もこの学校に来たじゃねえか。」
「確かに奴らがここに2度も来たのは否定しない。けど、最終的には貴様やリュウゴ・ボルシィが退けただろ?」
「確かにそうだけどよ・・・。」
「・・・ああ、まどろっこしいな‼︎貴様はこの天才美少女たるわらわがライバルと認めた男なのだぞ‼︎いつ来るかも分からん奴らの事など気にしてどうする‼︎そんな事をいちいち気にしていたら、新入生交流会どころか学校生活など楽しめんわ‼︎」
「そりゃそうかもしれねえかもしれねえが・・・。」
ツルギは再び悩み始める。すずが提案した新たな学校行事に興味があり、開催したいと言う気持ちと月軍の事で頭を悩ませているのだ。ツルギの様子を見てイライラし出したすずはデッキを取り出してツルギに向けた。
「ああもう、わらわとデュエマで勝負だ!貴様が勝てば好きにしろ‼︎その代わり、わらわが勝ったら新入生交流会をやる案に従ってもらう‼︎いいな‼︎」
「いいぜ、やってやるよ!」
ツルギもデッキを取り出し、机にデッキを置いてシールドを広げる。すずもツルギに向き合うと山札からシールドを広げる。両者が手札を手にして、スマホにデュエマの闘技場が写し出される。
「「デュエマスタート‼︎」」
こうして2度目となるツルギVSすずのデュエマが始まった。先攻を取ったすずは2ターン目から解体人形ジェニーに似た人形のようなタマシードを出してツルギの手札を潰しに掛かった。
「『ジェニーの
「ちっ‼︎」
「すずちゃん得意の手札破壊戦略が早くも発動したワネ。」
「じわじわとツルギはんの手札が無くなっていくで。」
「俺のターン!メンデルスゾーンでマナを追加してターンエンドだ‼︎」
ツルギはやむを得ず、すずが指差したカードを捨てる。いつもの様にメンデルスゾーンを発動させ、電龍 ヴェヴェロキラーとボルシャック・栄光・ルピアがタップ状態でマナに置かれる。すずにターンが回り、彼女がマナに置いたカードは見覚えのないカードだった。
「わらわのターンだな。まずはドローしてマナをチャージ!」
「マナに置いたのは『
「前のデュエマでは見なかったカードだね。」
「当然だ!貴様や新淵アボル、そしてリュウゴ・ボルシィといったデュエマの強者達に打ち勝つ為、新たにデッキを改良したのだ‼︎しかと見るがいい!特攻人形ジェニーを召喚して自爆‼︎そして貴様の手札を再び1枚破壊してターンエンドだ‼︎」
ツルギは手札をまたしても失う。ついさっき墓地に行ったカード偽りの王 ヴィルヘルムを眺めてから、バトルゾーンを再び見返したツルギはすずのマナゾーンを見て彼女もまた新たな戦術を身に付けたと感じた。ツルギにターンが回ると早めにマナを貯めてギャイの能力で大型ドラゴンをマナから呼び出すべく、ボルシャック・栄光・ルピアを手札から出す。
「ボルシャック・栄光・ルピア召喚‼︎登場時能力で山札の上から1枚をマナを追加‼︎更にそれがドラゴンならもう1枚だ‼︎」
ツルギは山札の1枚上を捲り、メガのカードをマナに置く。1枚目がドラゴンを種族に持つメガだったので更にもう1枚がマナとなった。
「ターンエンドだ。」
「いつもの手やな。」
「ふふん、そのパターンは既に見慣れている!地封院の能力でマナからドラゴンは出す予定だったんだろうがそうはさせんぞ!ダルピ・ルッピーを召喚‼︎」
「クソ‼︎やっぱり来やがったか・・・。」
自身のターンが来たすずは以前のデュエマでも見せたファイアー・バードに似た闇のクリーチャーを出す。それを見てツルギは嫌な顔を隠す事が出来なかった。
「前も使った手札以外からクリーチャーを出すのを封じるクリーチャーです。」
「厄介なもん出してきおったな。」
「さて、これで山札、マナ、墓地からクリーチャーは出せんぞ。ターンエンドだ。」
マナ召喚、墓地召喚を封じられたツルギは苦い顔を浮かべるもせめて邪魔なダルピ・ルッピーを破壊するべくツインパクトカードのクリーチャー面を使用した。
「ステゴロ・カイザー召喚‼︎登場時能力で山札から1枚マナに置き、1枚を手札に‼︎そしてマッハファイターのステゴロ・カイザーでダルピ・ルッピーを撃破だ‼︎」
スマホの画面に写る闘技場ではステゴロ・カイザーの背中の板がミサイルのように射出され、ダルピ・ルッピーに降り注ぐ。ダルピ・ルッピーの体はたちまち串刺しとなり、大爆発を起こした。
「わらわのダルピ・ルッピーが⁉︎おのれ〜‼︎」
「続いて栄光・ルピアでシールド撃破!」
一羽の火の鳥が闘技場に浮かぶシールドに向かっていく。栄光・ルピアは炎を剣に纏うとすずのシールドに急接近し、彼女のシールドを1枚切り裂いた。すずはシールドから1枚を回収して、手札に加えるがS・トリガーでは無かったらしく苦い顔になる。
「ターンエンドだ。」
「わらわのターン!ドローしてマナチャージ‼︎そして『特効む月からのセンコウ』召喚‼︎」
すずがカードを出した途端、体中に棘が付いているデビルマスクが闘技場に出る。デビルマスクは手を翳すとシールドが黒い光に飲まれて消滅する。
「こいつの登場時能力でわらわのシールドを1枚墓地に‼︎」
「ええっ⁉︎何でシールドを減らしちゃうの⁉︎」
「勿体ないワ‼︎」
「問題ない!わらわのシールドが減った事でオシオキムーンが発動だ‼︎」
「オシオキ・・・ムーン?」
「月光王国を種族に持つクリーチャー達が持つシールドが離れた時に使える必殺技だ。」
「その通り‼︎コイツのオシオキムーンはわらわのシールドが離れた時に手札が2枚以上なら、相手に1枚選んで捨てさせる事が出来るのだ‼︎」
「ステゴロ・カイザーの能力で手札を増やしたから、ツルギ君の手札は2枚デス!」
「さあ、手札のどちらかを選んで捨てろ‼︎」
「仕方ねえな・・・。」
月光王国のシールドが離れた時に使える必殺技『オシオキムーン』の効果でツルギはやむなく、禁断竜王 Vol-Val-8を捨てる。そして先程のすずのプレイングを思い出しながら推察を口にする。
「中々やるじゃねえか。デス・ザ・ロストの革命0を使う為にシールドを削る力とハンデス能力が合わさったカードを使うとは。」
「な、何故分かった⁉︎」
「この前お前が出した切札に加えて、ハンデス能力を持つカードに加え、自分からシールドを削るカードを使えば予想は出来るっての。」
「そうか、すずの切札デス・ザ・ロストはシールドが0枚の時に発動する革命0がある‼︎」
「ええ、しかも、その能力は攻撃と同時にシールドを全て割れる強力な能力・・・だからすずちゃんはこの能力を使いこなす為にデッキを改良したんですね‼︎」
「ふ、ふん!見抜かれようが関係あるものか、ターンエンドだ‼︎」
すずが強がりながらターンエンドを宣言するとツルギはドロー、マナチャージを終えて最後の手札のカードを使用する。
「呪文『
「へー、3つの中から1つなんだ。タイミングによって使う効果が試されるね。」
「その効果で3枚ドロー!」
無くなった筈のツルギの手札が3枚に増える。手札が増えて出来る事が増えたツルギは再びドローしたカードの中に入っていたT・T・Tを使用する。
「再び呪文T・T・T‼︎」
「えっ⁉︎またその呪文を使うの⁉︎」
「その効果で次に召喚するクリーチャーのコストを3下げてスピードアタッカーに‼︎」
「コストを3も下げれるのデスカ⁉︎」
「クリーチャーによっては1マナで出せるやん‼︎」
「その効果で新たな仲間を紹介するぜ‼︎リュウゴから貰った新たなカードだ‼︎」
「ええっ⁉︎ボルシィ先輩からカードを貰ったんですか⁉︎」
「ん?ああ、言ってなかったか?アイツと再開した日の翌日にリュウゴから入学祝いとして新たなカードを何枚か貰ったんだ。」
「何枚か⁉︎1枚だけじゃなく何枚か貰ったの⁉︎いつの間に・・・。」
「そのカードの内、1枚を見せてやるよ‼︎2マナで『森翠月 ゴルファンタジスタ』を召喚‼︎」
ツルギがバトルゾーンにリュウゴから貰った新たなカードを置く。そして闘技場に姿を見せたのはゴルフ用のサングラスを掛け、ゴルフクラブをその手に持ち、緑の体に鎧を纏った自然文明を収める頭領であるジャイアント・ドラゴン『
アンケートを置きます。答えて下さったら幸いです。
それと今回のすずの使ったカードは強者さんの意見を参考にしました。
強者さん、本当にありがとうございました!
前章で1番印象が強かったデュエマは?
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ツルギVSタイラー
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ツルギVSブラック・フェザー
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ツルギVSアーシュ、メガVSギャイ
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ツルギVSアボル
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ツルギVSテンサイ・ジャニット
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ツルギVSすず、メガVSゼオス
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アボルVSエルボロム
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ツルギVSメガ
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ツルギVS∞
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ツルギVSフミビロム
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ツルギVSアボル(2回目)
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リュウゴVSアンゲロス