デュエル・マスターズDD 〜Dream creatures & Dragon girls〜 作:特撮恐竜
そして切札に関しては私が不死鳥篇において一番好きなカードとなります。惑星型フェニックスを除けば不死鳥篇で一番好きなクリーチャーです。
それと今回はデュエルに加えてメガとギャイが生徒会に入り、ドラゴン娘になるまでを書いたのでかなり文字数が長くなりました。それと週刊コロコロで連載されている漫画版の展開も取り入れましたがどうかご理解の程よろしくお願いします。
ツルギはこのフィールドにいつの間にか巻き込まれて、混乱するアーシュ達を驚いた顔で見ながら、隣のドギラゴンに状況を訊ねた。
「おい、一体どうなってる⁉︎」
『・・・悪い、どうやら近くにいたから巻き込んじまったみたいだ。』
「マジかよ・・・彼女達、戻れるんだろうな?」
『勿論だ。お前が真のデュエルで勝てば戻れるぜ。』
「そうか。だったら益々負けられねえな。だけど、何処まで説明する?」
『コイツらはクリーチャーの事件に巻き込まれたんだ。全部話していいと思うぜ。』
ツルギとドギラゴンは会話を終えるとアーシュ達に向き合う。そして2人は真剣な顔で彼女達に向き合うと簡単な説明をする。そしてツルギの説明を聞いてアーシュ達は更に驚愕の顔になった。
「ま、負けると命を落とす可能性のある真のデュエル⁉︎」
「う、嘘でしょ・・・デュエルって・・・あのデュエマだよね。弟と妹がやってるから少しは分かるけど・・・こんな危険なものだったの⁉︎」
「んな事ねえよ‼︎多分、これが出来るデュエリストはこの世界じゃ俺1人だ。」
「それで・・・これからどうするつもりや?うちら元の世界に戻れるんやろな⁉︎」
「勿論だ‼︎3人ともこんな事に巻き込んで本当に悪い‼︎だけど俺は必ずデュエルに勝つ‼︎勝って3人を元の世界に戻す‼︎だから‼︎今だけは俺を信じてくれ‼︎」
『近くにいたお前らの事を忘れていた俺も迂闊だった‼︎だけど‼︎俺はクリーチャーだけど人間の味方になる為にここにいる!そしてこいつは俺の思いに応えてくれた相棒だ‼︎頼む‼︎クリーチャーである俺の事は信じられなくてもツルギの事だけは信じてくれ‼︎」
ツルギとドギラゴンの目と先程の行動を思い出しながら3人は顔を合わせる。そしてアーシュ達は答えを口にした。
「分からない事だらけですが・・・蒼井君だけは私のチラシ配りをただ一人手伝ってくれました。だから私は蒼井君なら信じられます‼︎」
「少なくとも・・・そのドラゴンはさっきウチを助けてくれようとしてたんよな・・・あのクリーチャーよりはアンタらを信じられるわ。だったら、しっかりやるんやで‼︎」
「今の状況はよく分かんないけど・・・ツルっちのお陰でボクはギャイと仲直りしたいと思ったんだ。ツルっちがいなかったらボクはギャイと喧嘩別れしてたかもしれない・・・だからツルっちをボクは信じるよ‼︎」
「3人とも・・・ありがとな。」
ツルギはドギラゴンと顔を見合わせるとお互いに頷く。ドギラゴンがカードになってデッキに戻ると同時にデュエル台にデッキを置いた。ブラック・フェザーもデュエル台にデッキを置いてツルギと対峙する。
「怒りの影ブラック・フェザー‼︎俺と真のデュエルで勝負だ‼︎俺が勝ったら2度と2人に近付くんじゃねえ‼︎」
『面白い・・・俺に挑んだ事を後悔させてやる‼︎』
「『シールド展開‼︎真のデュエル、スタート‼︎」』
お互いのシールドが実体化し、アーシュ達が見守る中ブラック・フェザーvsツルギの真のデュエルが始まった。先攻のツルギはメンデルス・ゾーン、ボルシャック・栄光・ルピアでマナブーストし、一方でブラック・フェザーは体が炎で出来たバイクに乗ったような人型の精霊と笛を持つ赤い鳥人をバトルゾーンに並べる。
一方で2人のデュエルを見守っていたアーシュ達はカードに描かれたクリーチャーが本当に出てきた事に驚いていた。
「ほ、本当にカードのクリーチャー達が実体化した‼︎」
「クリーチャーって、本当にデュエマのクリーチャーの事だったんだね。」
後ろでアーシュ達が話している間にも、ツルギは相手のバトルゾーンにいるクリーチャーに目を向けて分析する。
(疾風のスザクに竜音のキラ・・・ティラノ・ドレイクデッキか!ならば‼︎)
ツルギは自身に4ターン目が来たので山札からカードを引く。そして早速引いたカードをバトルゾーンに出した。
「デュエルを有利にするブレイブ・スピリット共を焼き尽くす!相手のバトルゾーンに2体クリーチャーがいるからメガ・マグマ・ドラゴンを6マナで召喚‼︎」
カードからメガ・マグマ・ドラゴンが現れると同時に口から灼熱の炎が放たれる。その炎はバトルゾーン全体を飲み込み、相手のブレイブ・スピリット達を栄光・ルピアごと焼き尽くした。
「パワー5000以下を全て破壊‼︎」
「おのれ‼︎」
「す、凄い・・・相手のクリーチャーが全滅や‼︎」
「ターンエンドだ‼︎」
ブラック・フェザーに4ターン目が回って来る。ブラック・フェザーはマナを溜めると同時に竜音のキラに加えて紫色の竜人『ブラッディ・ドラグーン』を召喚した。
『竜音のキラ召喚!更に竜音のキラの効果でコストを減らし、1マナでブラッディ・ドラグーン召喚‼︎ターンエンドだ‼︎』
「ブロッカーを出してきやがったか・・・。」
ツルギは自身のターンが来るとカードを引く。そしてマナチャージすると相手のバトルゾーンを確認した。
(ここで手札を切らすのもアレだ・・・なら‼︎)
ツルギは考えた後にメガ・マグマ・ドラゴンのカードをタップする。するとメガ・マグマ・ドラゴンは口に炎を集め始めた。
「メガ・マグマ・ドラゴンでシールドブレイク‼︎」
『ブラッディ・ドラグーンでブロックだ‼︎』
ツルギの声と共にメガ・マグマ・ドラゴンが口から炎を吐く。炎は真っ直ぐシールドに向かっていくも紫色の竜人がそれを阻む。竜人は炎を浴びて大爆発を起こした。
「今、何が起こったんです?」
「クリーチャーが身代わりになった⁉︎」
「ターンエンドだ‼︎」
『俺のターン!闘龍鬼ジャック・ライドウ召喚‼︎』
ブラック・フェザーの声と共にカードがバトルゾーンに出されると炎から武者を思わせる鎧に身を包んだ竜人が赤いドラゴンに乗って現れる。するとブラック・フェザーの山札が彼に公開された。
『コイツは登場時能力で自身と同じ種族の進化クリーチャーを山札から呼び出せる。その効果で覇竜凰ドルザバードを手札に‼︎』
「ドルザバード・・・ティラノ・ドレイクデッキだから切札がドラギリアスかそっちのどちらかと予想していたが・・・やっぱり来たか。」
山札から黒い翼を広げた竜の姿のティラノ・ドレイクが描かれたカードがブラック・フェザーの手に渡る。更に先程のターンで出した竜音のキラのカードをタップすると、竜音のキラが笛を吹き始める。
『竜音のキラでシールド撃破‼︎』
竜音のキラが吹く笛が奏でるメロディが炎のエネルギーとなってツルギのシールドを砕く。一度経験したツルギは耐性がついたのか痛みに顔を歪めながらカードになったシールドを手札に加えるもアーシュ達は本当に怪我したツルギを見て戦慄の表情になった。
「嘘、本当に怪我した⁉︎」
「しかもその傷、あの時の怪我に似てる‼︎」
「ま、まさかあの時も同じ事やっとんたんか⁉︎」
メガとギャイが初めてツルギと会った日を思い出す中、ツルギのターンが来た。ツルギはすぐさま手札に加わったカードをマナに置いて山札から引いたカードを出す。
「悪魔龍ダーク・マスターズ召喚‼︎その効果で相手の手札を3枚まで見て捨てさせる‼︎けど、お前の手札にはさっき加えたドルザバードしかない、お前の手札を全て破壊だ‼︎」
バトルゾーンに呼ばれた黒い体の龍によりブラック・フェザーの手からカードが離れ、墓地に行く。手札から切札を墓地に送られたにも関わらず、焦りを見せない相手に不思議がるもツルギはメガ・マグマ・ドラゴンのカードをタップして竜音のキラを指差す。
「これでお前は次のターン、ドルザバードを出せないぜ‼︎メガ・マグマ・ドラゴンで竜音のキラを破壊‼︎」
メガ・マグマ・ドラゴンが口から吐く炎が赤い鳥人を灰にする。これでツルギのターンが終わるとブラック・フェザーがバトルゾーンにあるカードを出してツルギを驚かせる。それはさっき召喚されたジャック・ライドウだった。
「2体目かよ⁉︎」
『残念だったな。俺のデッキにはジャック・ライドウとドルザバードが4枚入ってんだよ。即ち、4度もドルザバードを呼び出せる!ジャック・ライドウの効果でドルザバードを手札に‼︎更に一体目のジャック・ライドウでシールド撃破‼︎』
最初に召喚されたジャック・ライドウが動く。ジャック・ライドウが持つ炎の薙刀がツルギのシールドを砕いた。ツルギは苦虫を噛み潰した顔でカードになるシールドの破片を手札に加える。
「くっ⁉︎」
「蒼井君‼︎」
「ねえ、これツルっち大丈夫なの⁉︎」
「デュエマはよう知らんけど・・・ピンチに追い込まれとるんやないんか?」
アーシュ達は今の状況に不安を感じている。ツルギのターンが来るとツルギは手札から何も出さずにバトルゾーンに手を出した。
「ダーク・マスターズでジャック・ライドウを、メガ・マグマ・ドラゴンでシールドを破壊だ‼︎」
ダーク・マスターズが闇の波動を放ち、ジャック・ライドウを葬り、メガ・マグマ・ドラゴンが吐く炎がブラック・フェザーを守る盾を砕く。ブラック・フェザーにシールドの破片と炎の余波が襲い掛かる。
『ぐっ・・・ぐおおおっ‼︎』
吹き飛ばされそうになるも何とか耐えたブラック・フェザーは手札にシールドだったカードを手に取る。そして2枚のうち1枚をそのままバトルゾーンに出した。
『シールドトリガー、ポイズンクロー・ドラグーン‼︎』
「ターンエンドだ‼︎」
『なら、俺の切札を見せてやる‼︎そしてこのターンがお前の最後だ‼︎』
「やはり・・・アレが来るのか。」
『ポイズンクロー・ドラグーンを進化‼︎』
ブラック・フェザーが先程山札から引き寄せたカードをポイズンクロー・ドラグーンのカードに重なると、黒い霧が黒の竜人を覆う。そして霧の中から黒い翼が見えると思わずデュエルを見ているアーシュ達も息を飲んだ。
「な、何が起きているのでしょう?」
「さ、さあ・・・。」
『出でよ!俺の切札覇竜凰ドルザバード‼︎』
ブラック・フェザーの言葉と同時に長い首に立派な一本角を備えたドラゴンを思わせる巨大なティラノ・ドレイクが姿を見せる。ティラノ・ドレイクの中でも強力な力を持つドルザバードはバトルゾーンに立つとアーシュ達も思わず耳を塞ぐ程の咆哮を立てる。
『ギャアアアアアアアアアア‼︎』
「きゃあああああ‼︎」
「うわあああああ⁉︎」
「何ちゅう声や・・・。」
「クソ、厄介なのが出てきやがった!」
ツルギがドルザバードを厄介と評したのには訳がある。ドルザバードは召喚した時にマナゾーンのカードの中で特定の種族をタップしていれば発動する『フォートE』と呼ばれる能力を持っている。ドルザバードの場合、ブレイブ・スピリットをタップしていればシールドトリガーを無効化し、ティラノ・ドレイクをタップしていれば自動的にシールドを1枚破壊出来る。つまり、召喚時にマナゾーンで2種類のカードをタップすれば2つの能力を全部使えるのだ。
現にツルギはブラック・フェザーが召喚した際、マナゾーンに複数のブレイブ・スピリットとティラノ・ドレイクがあるのを確認している。それはツルギが予測してた展開が来る事を意味していた。
『フォートE発動‼︎相手のシールドを1枚破壊‼︎更にドルザバード本体で攻撃‼︎ダブルブレイクだ‼︎』
ドルザバードが口から闇のエネルギーを溜めて放つブレスがツルギのシールドを全て砕く。ツルギの体がシールド破壊の衝撃で大きく吹き飛ばされた。
「うあああああ‼︎」
「蒼井君‼︎」
「ツルっち‼︎」
「ちょっ、大ピンチやん‼︎」
ツルギは何とか立ち上がり、シールドだったカードを手札に加えるも苦い顔になる。加わったカードのうち1枚が自身のシールドの枚数によって発動する能力『革命』によってシールドが2枚以下の時、シールドトリガーになる『切札勝太&カツキング -熱血の物語-』だったからだ。
(クソ‼︎よりによってこのタイミングでシールドトリガーになるコイツかよ‼︎ドルザバードの能力のせいでコイツは使えねえ‼︎一体どうすりゃ・・・。)
『その顔じゃ、シールドトリガーがあったみたいだな‼︎でも残念、ドルザバードのフォートEでブレイブ・スピリットをタップしたから使えねえぜ‼︎』
「クソ、見抜かれたか。」
『この世界の奴らは俺達に比べて弱い‼︎ここでは俺は強者だ‼︎俺を雑魚扱いして見下していた奴らもいないこの世界で、俺はお前を倒して好き放題暴れてやるぜ‼︎ジャック・ライドウでトドメだ‼︎』
『ツルギ‼︎』
「蒼井君‼︎」
「ツルっち‼︎」
ブラック・フェザーの声でジャック・ライドウがツルギに向かっていく。ツルギは先程手札に加えたカードのうち、1枚に目を向けるとピンチにも関わらず笑みを浮かべた。その様子にアーシュ達は疑問を抱く。
「あ、蒼井君?」
「何でそんな笑ってるん⁉︎大ピンチに追い込まれてるんやで‼︎」
「この大ピンチだからだよ。」
「はあ⁉︎」
「この状況だからこそ・・・使えるカードがあるんだ‼︎革命0トリガー『革命の鉄拳』‼︎」
『革命0トリガーだと‼︎』
「コイツはトドメを刺される寸前ならタダで使える‼︎山札から4枚表向きにして選んだ火のクリーチャー以下のパワーのクリーチャーを破壊出来るんだ‼︎さあ来い‼︎」
ツルギが山札を捲り、地封龍ギャイア、煌龍サッヴァーク、『暴嵐竜 Susano-O-Dragon』、メンデルス・ゾーンの4枚が出る。ツルギはその内で暴嵐竜Susano-O-Dragonを選択した。
「火のクリーチャーである暴嵐竜Susano-O-Dragonを選択、コイツはパワー21000なのでジャック・ライドウを破壊だ‼︎」
『なっ⁉︎クソ、ターンエンドだ‼︎』
「す、凄い・・・絶対絶命の状況から生き延びた・・・。」
ブラック・フェザーのターンが終わるとツルギは山札の1番上に指を添える。そして高らかに宣言した。
「さっきのターンでドルザバードの進化元にブロッカーを持つポイズンクロー・ドラグーンを使ったのは失敗だったな。このターンで全てを決めるぜ、これがラストターンだ‼︎このターンで俺が勝つ‼︎」
「えっ・・・?」
アーシュはツルギの発言に少し疑問を抱く。その事に気付いたギャイは思わずアーシュに訊ねた。
「どないしたん?」
「い、いえ・・・何でもありません。」
「このドローは・・・激しく重いぜ・・・だが‼︎俺は引く‼︎例えこの指が‼︎べっっっっきり折れようともなぁ‼︎ドカンと行くぜドロドロドロドロドロドロドロドロドロオオオオオオオオオオオオ‼︎」
テンションが上がってきたツルギが切札勝太の台詞を決めながら山札からカードを引く。そして引いたカードを見てガッツポーズを決めた。
「っしゃあ‼︎来たぜ俺の切札‼︎まずはメガ・マグマ・ドラゴンで攻撃‼︎その時、革命チェンジ‼︎」
メガ・マグマ・ドラゴンが走り出すと同時にツルギが放ったカードが浮かび上がる。そしてカードから蒼き団長ドギラゴン剣が飛び出した。
『よっしゃあああ‼︎漸く出番が来たぜええええ‼︎』
「わー、何か凄くカッコいいドラゴンが来たよ〜‼︎」
「このドラゴン・・・さっき見たあのドラゴンに似てるような・・・。」
『当然だろ、これが俺の真の姿なんだからな‼︎』
「「「ええっ⁉︎」」」
アーシュ達は先程見た小さなドラゴンと目の前に現れた剣を咥え、青い鎧を装備したドラゴンが同一である事に驚きを隠せない。ツルギは後ろを振り返り、アーシュ達に言い放つ。
「間もなく終わっからその時に全て話す‼︎それでいいだろ‼︎」
「は、はい‼︎」
ツルギは再び相手を見据える。そしてメガ・マグマ・ドラゴンが手札に戻った瞬間、強く言い放った。
「ドラゴンを超えたドラゴン・・・蒼き団長ドギラゴン剣のお出ましだぜ‼︎」
『パギャアアアアアア‼︎』
ドギラゴン剣が咆哮を上げた瞬間、ツルギの手札が光る。そしてツルギは先程シールドから手札に加わった切札勝太&カツキング -熱血の物語-をバトルゾーンに出す。
「ファイナル革命‼︎切札勝太&カツキング -熱血の物語-をバトルゾーンに‼︎更に切札勝太&カツキングの効果で山札から5枚めくり、その内1枚を手札に‼︎」
バトルゾーンに4本の腕を持つドラゴンが現れた時、山札が5枚のカードが捲られ、ツルギは地封龍ギャイアを選ぶ。そしてドルザバードがカツキングに殴られ、カードとなって手札に戻る。
「手札に加えたカードが火か自然なら相手のクリーチャーを手札に戻せる!ドルザバードを手札に‼︎更にドギラゴン剣でシールドを全て破壊‼︎」
『ぐあああああ‼︎』
ブラック・フェザーを守る盾をドギラゴンが切り裂き、全て砕く。シールドだったカードが全てブラック・フェザーに渡るもその中にシールドトリガーは無かった。
『嘘だろ・・・。こんなところでこの俺が・・・。』
「人間相手ならイキれると思った時点でお前の負けだったんだよ!ダーク・マスターズでトドメだ‼︎」
『ぐっ‼︎ぐああああああああ‼︎』
ダーク・マスターズが放つ光線がブラック・フェザーを吹っ飛ばす。ツルギが勝ち、デュエルが終わると4人は元の校舎に戻っていた。
「やった‼︎蒼井君が勝ちました‼︎」
「あ‼︎学校の校舎が見えるよ‼︎」
「ホンマにやってくれたんやな・・・見直したで。」
「へへ・・・。」
ツルギは誉められて、顔を少し赤くしながら照れるも真のデュエルで負ったダメージで体が少しふらつく。それを見たアーシュが思わず受け止めた。
「だ、大丈夫ですか⁉︎」
「少し力が抜けただけだ。大した事ねえ。」
「なら、いいんですが・・・。」
「それよりツルっち、どうしてツルっちはあんな風にドラゴンを操って戦えたの?」
「説明してくれへんか?」
「わ、私も気になります‼︎教えて下さい‼︎」
「ああ・・・ドギラゴン、お前も出てきてくれ。多分お前もいた方がいい。」
『おうよ。』
ツルギはデッキから飛び出したドギラゴンと一緒に自身がクリーチャーと戦う事になった経緯について全て打ち明ける。それを知った3人は驚きを隠せなかった。
「半年前のあの流星群がクリーチャーだったなんて・・・。」
「通りで世界中で同じ物が見られた訳やな。」
「じゃあ、入学式の時のあの人もクリーチャーに取り憑かれてたんだね。」
「そういう事。」
「それじゃ、蒼井君はこういう事が起こったらまたあんな風に戦う訳ですよね?死ぬ可能性もあるのに怖くないんですか?」
「そりゃ最初は怖いと思ったよ。でも・・・それ以上にドギラゴンの話を聞いて放っておく訳にはいかない、怖いなんて言ってられないって思ったんだ。」
「蒼井君・・・。」
ツルギとドギラゴンは全てを説明すると先程の出来事を思い出しながら頭を下げ、全力で謝罪する。アーシュ達は思わず2人の態度に戸惑った。
「ふ、2人とも?」
「ど、どないした⁉︎」
「3人とも‼︎さっきは危険な目に遭わせて本当にすまない‼︎許されないのは分かってるけど、本当に悪かった‼︎』
『俺はクリーチャーだが、コイツはツルギが凄えいい奴なのは凄く分かる‼︎クリーチャーである俺の事は信じられなくてもツルギの事だけは許してやってくれ‼︎」
「ふ、2人とも顔を上げて下さい‼︎メガさんに取り憑いていたクリーチャーの事を確認しなかった私にも責任があるかもしれませんし、それに蒼井君もドギラゴンさんも約束を守ってくれました‼︎だから大丈夫です‼︎」
「せや、2人とも体を張ってうちらを守ってくれたしな。それでチャラにしたるで!」
「ボクも気にしてないよ!ツルっちにはまた助けられちゃったしね。本当にありがとね、2人とも‼︎」
「3人とも・・・。」
ツルギとドギラゴンは自身を受け入れてくれたアーシュ達に感謝の気持ちで一杯になり、涙が出そうになるも女子3人の前で涙を見せまいと堪える。。3人はツルギが涙を堪えているのにも気付かず、ギャイがアーシュに向き直った。
「それとアーシュはん、さっきはホンマありがとな。アーシュはんのお陰でメガと仲直り出来たわ。」
「ボクからもありがと‼︎」
「い、いえ、生徒会長ですからクラスメイトを守るのは当然です‼︎それにさっきは蒼井君がいなければ・・・。」
「何言ってんだ。あのまま俺が戦ったら真久間に怪我させてた可能性があったんだぜ。」
『ああ、俺も人間相手に取り憑いたクリーチャーを相手にした事がねえから力加減が出来るか自信が無かったんだ。だから、お前がいてくれて助かったぜ。』
「蒼井君・・・ドギラゴンさん・・・。」
メガとギャイは顔を見合わせると再びアーシュに視線を向ける。そしてアーシュにとって驚くべき言葉が飛んできた。
「ねえ、今度はボク達が2人を助ける番なんじゃない?」
「せやな。なあ、生徒会の仕事ウチらにも手伝わせてくれへん?」
「えっ⁉︎ええっ、いいんですか⁉︎」
「助けてくれた恩もあるけど、アーシュはん達ともっと仲良うなりたい。だってウチらもう友達やろ?」
「えっ⁉︎友達⁉︎それは放課後寄り道したり、楽しく駄弁りながら移動教室したり、先生に「グループ作れ〜」.って言われたら何も言わずともいっかになれると噂されるあの友達ですか⁉︎」
「その友達だよ〜‼︎アハハ、かいちょー面白〜い‼︎」
実はアーシュ、中学時代に盛大に失敗した事で3年間ぼっちであった。しかし、今この場で高校に入って初めての友達が出来た事にテンパっている。その一方で自然に自分も入ってる事に気付いたツルギが疑問を投げ掛ける。
「え?俺も?地封院に真久間、もしかして俺も友達に入ってるのか⁉︎」
「勿論や、それとウチの事ギャイでええで。」
「ボクの事もメガでいいよ。」
「そ、そっか・・・ならよろしくな。メガ、ギャイ。」
ツルギは高校生になって初めて出来た友達が女の子でしかも顔立ちも整ったかなりの美少女である事に思わず照れて頬を赤く染める。しかし、自身が何故か生徒会の一員と思われていたツルギはその真意を確かめる。
「なぁ、もしかして俺も生徒会の一員と思ってる?」
「ちゃうん?今朝、アーシュはんと一緒にチラシ配ってたやん。」
「ギャイ、俺はあくまでチラシ配りを手伝ってただけで生徒会役員って訳じゃ」
「全て見ておったぞ‼︎」
「「うわっ⁉︎」」
「「校長先生⁉︎」」
ツルギがギャイに誤解を解こうとした時、木の上から思わぬ乱入者が現れた。それは何と桜龍高校の校長先生だった。
「び、びっくりした・・・。」
「何故校長先生がここにいるんスか?」
「新たな生徒会メンバーが出来たからじゃよ。それではお主ら2人にドラゴンの力を授けよう‼︎」
校長は木の上から降り立つと同時に4本の角を持つ機械を思わせる金に白が混じったカラーリングのドラゴンに変貌する。目の前でドラゴンに変貌した校長にメガとギャイだけでなく傍にいたツルギとドギラゴンも驚きを隠せない。
「えっ⁉︎」
「何⁉︎」
「嘘だろ‼︎校長先生、アンタ・・・⁉︎」
『クリーチャーだったのかよ⁉︎しかもその姿・・・まさか⁉︎』
「ってそんな場合じゃねえ‼︎ドギラゴン‼︎」
『っ⁉︎悪い!そんな場合じゃねえな‼︎』
ツルギとドギラゴンは思わず2人に駆け寄るもドラゴンはメガとギャイに何かのエネルギーを注ぎ込む。思わず目を閉じた2人の前にツルギが立ち、デッキを構えた頃にはドラゴンは校長の姿に戻っていた。
「校長先生、アンタ今何をした‼︎2人とも大丈夫か⁉︎」
「えっ・・・アレ?ツルっち?」
「今何が起きたん?」
「君は流星君のクラスの蒼井ツルギ君じゃったな。別に大した事はしとらん。彼女達にドラゴンの力を付与しただけじゃ。これで2人もドラゴン娘の仲間入りじゃよ。」
「ドラゴン娘・・・何スかそれ⁉︎」
「うわっ、何やコレ⁉︎尻尾、翼、鱗⁉︎」
「うげ⁉︎全然可愛くな〜い‼︎」
ツルギとドギラゴンが2人の声を聞いて振り向くと衝撃の光景が映る。何と2人とも尻尾と翼が生え、先程のアーシュ同様ドラゴンみたいな姿になっていたのだ。明らかに今の自分の姿に嫌な顔を見せてる2人にツルギは思わず校長に詰め寄った。
「本当に何をしたんだよアンタ‼︎」
『まさか、クリーチャーの力を与えたのか⁉︎』
「その通りじゃよ。まさかそんなに喜んで貰えるとは思わなかったのう。うへへへへへへ。」
「どう見ても喜んでねえだろ‼︎」
「ウチらまでドラゴンになるなんて聞いてへん‼︎早よ元に戻せ‼︎」
「無理じゃ‼︎一度与えた力はクリーチャー殲滅まで消えん‼︎それにこの学校の生徒会はドラゴン娘と決まっておるしのう。」
「凄え横暴な事言ってねえか⁉︎」
「何やその理不尽ルール‼︎ウチらは生徒会を手伝う言うただけで‼︎」
「それじゃワシは仕事があるからこの辺で。蒼井君は聞きたい事かあるから後日校長室に来てくれんか?それじゃあ後は頼んだよ流星く〜ん☆」
「おい待てや‼︎」
「「あっ、逃げた‼︎」」
思わずツルギとギャイが問い詰めようとするも校長の逃げ足は思った以上に早く逃げられてしまう。完全に姿を見失うとツルギとドギラゴンは顔を見合わせた。
「ドギラゴン、校長先生のあの姿見たか?」
『ああ、見たぜ。まさか人間世界にいたとはな、何を企んでやがる・・・。」
その時、ツルギのスマホにメールの着信が鳴る。思わずスマホを開いて確認すると何と校長から『明日の放課後、校長室に来るように』とメールが届いていた。
「何で俺のメルアド知ってんだよ、おい⁉︎どうする、ドギラゴン。」
『いざという時には俺もいる。ここは誘いに乗ってやろうぜ。』
「そうだな・・・それじゃ」
「アーシュはん、何してんねん⁉︎」
ツルギとドギラゴンが話している後ろでギャイが疑問の声を上げる。2人が振り向くとそこにはメガとギャイに土下座しているアーシュの姿が見えた。
「ちょっ、どうしたんだよ⁉︎」
「全て私の責任です。お二人を巻き込んでしまって、折角出来た友達を巻き込んでしまうなんて・・・・・・これじゃ私と同じような犠牲者が増えただけでは・・・・・・?」
「アーシュはんは何も悪くないやろ⁉︎全部あのクソ校長が勝手にやったんや‼︎」
「そうだよ‼︎だから顔上げてよかいちょー‼︎」
「落ち着け、頭を上げろって‼︎なあ、流星・・・生徒会長になった時、何があったのか教えてくれないか?多分さっきの姿、校長とも生徒会長とも関連がありそうだ。」
「えっ・・・ええ。実は・・・。」
ツルギの声を聞いてアーシュが頭を上げて生徒会長になった経緯を話し始める。その後ろでアーシュを見つめる小さな影がいた事に彼らは気付いていなかった。
「どうして・・・どうしてわらわが生徒会長ではないのだ⁉︎」
その夜、ツルギとドギラゴンは部屋のベッドで熟睡していた。ツルギの机には無数のカードが置いてある。そのカードのうち、流星のガイアッシュ・カイザー、メガ・マグマ・ドラゴン、地封龍ギャイアのカードに異変が起きていた。何とカードのイラストがアーシュ、メガ、ギャイの絵になったのだ。しかし、変化したのは一瞬ですぐに元の絵に戻る。当然、眠りに付いている2人はそれに気付く事などなかった。
アーシュ「桜龍高校生徒会による今日の切札紹介‼︎本日の切札は覇竜凰ドルザバードです‼︎」
ツルギ「6マナのティラノ・ドレイクの進化クリーチャーで、召喚した時にマナゾーンのカードの中で特定の種族をタップしていれば発動するフォートEという強力な能力を持っているんだ‼︎」
アーシュ「ブレイブ・スピリットをタップしていればこのクリーチャーが壊したシールドのシールドトリガーは発動されません‼︎更にティラノドレイクをタップすれば自動的にシールドを1枚破壊出来ます‼︎このカードでシールドトリガーを封じ、一気にシールドを割って勝利を掴みましょう‼︎」