勇者パーティを追い出された特異型クルセイダー。   作:Witcx

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プロローグ

勇者パーティ 【白銀の龍】

 

 それはパーティ序列1位のパーティであり勇者でありファイターの〇〇、炎魔法使いの中で最強と名高いウィザードの〇〇、〇〇教会の聖女である白魔道士の〇〇、身体能力の高いエルフ族である弓使いの〇〇、そして、特異型クルセイダーであることしか特別なことのない平凡クルセイダーの俺、〇〇。この5人が勇者パーティである。

 そして今日この勇者パーティの冒険は、いや俺の勇者パーティとしての冒険は突如として終わることになる。

 「おい、クルセイダーお前はクビだ!」

ギルド内で〇〇の怒鳴り声が響いた。

「急になんでだよ。今までも上手くいっていただろ。」

「上手くいってた?馬鹿かお前は、俺らは今まで上手くいっていたとは思ったことねぇぞ」

そう言われて、パーティのみんなに目をやるとみんな首を縦に振っていた。ある1人を除いて。

「使えないスキルを持っていないお前をパーティに入れたのは、特異型クルセイダーが使えると思ったからだ、だが使えないとわかった今お前をパーティに入れている理由はない」

〇〇からのその言葉に俺は何も言い返すことはできず、俺は、その場から離れることしかできなかった。元パーティのみんなの元を離れる時に「やっと無能なクルセイダーが消えてくれるぜ」という〇〇の言葉は長い間俺の元から離れることはなかった。

 

 俺が勇者パーティをクビにされてから2日後、俺はギルドに来ていた。

「お久しぶりです。〇〇さん。」

〇〇さん。このギルドの受付嬢で、銀髪のロングボブとサファイアのような美しい瞳が特徴だ。

「〇〇さん。白銀の龍の皆さんはどうしたんですか?」

そう問われるとは思っていたが、実際問われるとどう返すか悩むものだなと思いつつも

「いや実は、クビにされちゃいまして」

と真実をすべて伝えると

「信じられません。〇〇さんも頑張ってたのに」

少し赤みを帯びた頬を膨らませてくれた。

「そうだ、クエストでしたね。〇〇のいつも受けてくださるクエストはないのですが、2日後にたくさんの冒険者を集めて〇〇迷宮(〇〇ダンジョン)の攻略を行うみたいなんですよ。なんとこのクエストには、パーティを組んでいない冒険者や人数不足のパーティもたくさん参加するらしいですよ。」

その話を聞いて俺は驚いた。

「そのクエストはギルド側が主催しているのか?」

俺は〇〇さんにそう尋ねる。

「いえ、確か【蒼虎】のみなさんが」

【蒼虎】はパーティの中でタンクが怪我をしてしまったと聞く。だからタンクを探すためだろう。運が良ければ俺も【蒼虎】に入れるか。

「わかりました。そのクエスト受けさせていただきます。」

俺は〇〇さんにそう告げると〇〇さんは目を輝かせこういった。

「〇〇さんなら受けてくれると思ってました。実は【蒼虎】の皆さんから優秀なタンクはどんどん勧誘してくれと言われていたので」

と無邪気な笑みを見せてくれた。

しばらくクエストの概要を聞き、俺はギルドを後にした。

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