勝手に考えた! 異世界スーサイドスクワッド、2期以降!   作:烏丸和臣

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新たな仲間

 ハーレイ達が起きて、外で騒いでいると城の中から兵士たちが現れ宴会場の片付けを始めている。

 

「全く、お前らは相変わらずやると言ったこともまともにやらないのか?」

 

 そんな怒りと不満を纏って現れたのは王国騎士団団長「セシル」。一応英雄の末裔で強いらしいのだが……ピンク髪半ハゲの褐色肌という見た目のせいでハーレイ達にはずっと舐められている。

 

「やるって言ったって……何を?」

 

 ハーレイの頭にハテナが浮かぶ。

 

「覚えていないというのか? 昨日お前達は私達が片付けようとした時にまだ続けると暴れ回っただろう! それで満足したらお前達だけで片付けると言ったではないか!」

 

「……そんなこと言ったの?」「記憶にはないね」「どうでも良いだろそんな事」「平和を守る為には必要な犠牲だ」「オレ、シラナイ」

 

 全員がしらばっくれる。

 

「いぃや絶対に言っていたぞ!!」

 

 セシルが真面目にツッコミをするが犯罪を犯して順当に死刑宣告を受けた奴らに効果はない。

 

「お前達ようやく起きたのか」

 

 するとそこにリッグが姿を現す。

 

「あぁアンタね。どう? お姫様とナニを楽しんだのかなぁ?」

 

 ハーレイがニヤけながらリッグをからかう。

 

「き、貴様フィオネ様に一体何を!」

 

 その言葉にいち早く反応したのはセシルだ。彼は昔、王女が幼い頃から世話をしていた為、戦争の事しか頭になく知らないうちに殺されていた女王よりもよっぽど親らしく反応する。

 

「お、落ち着け! 俺は誓って何もしていない!」

 

「あんなに汚い言葉を使っていたのだ! やはり貴様もコイツらと何一つ変わらぬ極悪人であったか!」

 

 実はリッグはハーレイ達とともに異世界の刑務所を脱出しようとした際、セシルに女王との面会の意を伝えようとオークから学んだ言葉で交渉したことがあったのだが、魔物のオークが使うのは当然悪態のみなのでリッグはシラフでセシルをアホみたいに罵倒したことがあったのだ。

 

「ち、違う! 俺をこんな奴らと一緒にするな! もし疑うなら直接見てこれば良いだろ!」

 

「あぁん?」

 

 するとその言葉に悪人代表のデッドショットが反応する。

 

「こんな所で放置されてる出世街道から外れたクソ兵士に言われたなねぇなぁ!」

 

 その言葉と同時にデッドショットはリッグを殴った。

 そこに楽しそうだからとハーレイ達も加わり、怒りが収まらないセシルも含めた殴り合いが勃発した。

 

「辞めませぬか!!」

 

 その時、喧嘩の音をかき消すほどの声が広場に響いた。

 

「団長殿。貴方が取り乱してこの者達と喧嘩など恥ずかしくないのですか?」

 

 その先にいたのは鎧に身を包み、セシルとは真逆のフサフサな髪を束ねた男。

 

「カイル……すまないな」

 

 するとセシルも落ち着き、喧嘩は収まった。

 

「全く、しっかりしてくださいよ。騎士の憧れである貴方がこんな半端者どもと喧嘩など……みっともない」

 

「ねぇ、誰? コイツ」

 

 明らかにセシルとカイルだけだった空気にハーレイが割って入る。

 

「皆、この者はカイル。騎士団の副団長で私がいない間、姫様を守っている騎士だ」

 

「うーん……軽犯罪者だけ捕まえて出世したバカ刑事みたいな顔ね」

 

 ハーレイがカイルの顔を見てそう言い放つ。(因みにセシルの顔はストレス溜まりまくりの保険の外交員みたいらしい)

 

「貴様……私を……バカだとぉ!」

 

 カイルが剣を抜こうとしたその瞬間!

 

「……あれ、剣置いてきたんだった……」

 

 今更自分が剣を持っていないことに気付いたようだ。

 

「ギャハハハハ! バカじゃねぇか!」

 

 デッドショットが躊躇なくカイルをバカにする。するとカイルの顔がひどく赤くなった。

 

「も、もう良い! 団長殿、フィオネ様がお呼びです」

 

「な! それを早く言え!」

 

 それを聞いたセシルはカイルと共に王女の元に走っていった。

 

「もう話して良いんだよな……」

 

 リッグが確認する。

 

「ん? なに? 話って」

 

 ハーレイの声と共にみんながリッグの方を見る。

 

「実は……まだ帰ることは出来ない。目的の達成はまだ出来ていないからな」

 

「はぁぁあ? なんでよ、そんなのあの王女様にちょちょいと交渉すれば良いでしょ?」「はぁ、大佐様はあんな弱気な王女様とも交渉できないのかよ」

 

 ハーレイとデッドショットが口々に文句を言う。

 

「落ち着け。確かにまだ帰れないが長官が何かしらの手を打つそうだ。俺たちはまずアーサーの母親の巣にある物資を全て回収した後、その足でゲートまで向かう。それでちょうど2日くらいだ、行くぞ」

 

『ええーーーーー……』

 

「文句言うな!」

 

 そんなこんなでハーレイ達は身支度をし、王城を後にした。昨日の戦いの傷はまだ深く、住民達の中にはまだ傷の残る者もいた。

 そうしてアーサーの元巣に向かい、そこのオスプレイから弾丸などを全て回収し終えたハーレイ達は丁度あの日から2日後に約束通りゲートの前に到着した。

 

「予定通りだな。もうそろそろ連絡があるはずだが……」

 

 その時、無線機から声が聞こえる。

 

「フラッグ大佐。聞こえるか」

 

 声の主はアマンダウォラー。

 

「はい。予定通りゲート前に到着しました」

 

「分かった。今から追加の物資と応援を2名送る。説明はその者達から受けるように」

 

 そうして通信は途絶えた。その瞬間、ゲートが大きくなり、中からヘリが姿を現す。

 そうしてハーレイ達の目の前に着地した。そして扉が開き、中から人影が現れる。

 

「一体誰なの? って……」

 

 その正体が分かった瞬間、全員の顔が険しくなる。

 

「へぇ、ここが異世界ねぇ……」「フラッグ大佐、お疲れ様です」

 次の刹那、リッグを除いた全員が臨戦体制に入る。ハーレイはバットを、クレイフェイスは手を剣に変えて2人に突きつけ。ピースメーカー、デッドショットは銃口を向ける。キングシャークも今にも飛びかかりそうだ。

 だが相手の1人は刀を、もう1人は木製の棒を突きつけている。

 

「なんであんたらがノコノコと来てんのよ……死にたいの?」

 ハーレイが怒りを込めてその2人に言葉を放つ。応援に現れた2人の正体、それはアマンダウォラーのお気に入りでありハーレイを制圧した張本人である「カタナ」。それと目元をマスクで隠して赤いスーツと黒いマントを纏った男。

 

「お前達落ち着け!」

 リッグが止めようとするが殺気は満ちていくばかり。

 

「アンタこの世界にいたじゃないの。それが向こうから来て私達の仲間だって? ジャパニーズジョーダンってやつ?」

 そう、カタナはハーレイ達と一度この世界で戦った事がある。

 実はこの世界に送られてきたのはハーレイ達が初めてではなく、その前に別の死刑囚ヴィランを連れてきていたのだ。しかしそれらが暴走し、ハーレイ達は王国に認められるためにそいつらを倒していた。

 その最中、カタナは突如として現れ、ハーレイとクレイフェイスとの戦闘になったのだ。実際にはそれは何者かが変装したもの。だがそんなの知るよしもないハーレイはカタナを目の敵にしていたのだ。

 

「私はここに初めて来た。あれは変装」

 するとカタナは静かにながらもハーレイにそれを伝える。

 

「そんなの信じられるわけある?」「嘘も甚だしい」

 だがハーレイ達は警戒を解かない。

 その時、もう1人の男が口を開く。

 

「お前達みんな久しぶりだな、覚えてるか? とりあえず武器下ろせよ。捕まえねぇから」

 

「うるせぇ、そんなの関係ねぇんだよ……レッドロビン!」

 

 デッドショットが声を張り上げる。そうしてこの場で予想外の激突が起こることとなる。

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