小さな狐娘と魔法少女   作:う〜☆☆☆

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メタルギアした後、いつの間にかスネーク狐をつくってました。


第10話 Q,ス○ーク狐をどうしますか?A,保護(捕獲)します。

 

 

 

魔法少女『ルナゲイザー』こと月見凛が施設内の魔力反応を探している時…

 

 

 

「…この辺りで魔力反応があった筈なのだけど…」

 

 

 

反応はあるのに姿が見えない。

 

 

 

すると…

 

 

 

ずる……ずる……ずる……

 

 

 

と言う段ボールが擦れる様な音が聞こえてきた。

 

 

 

凛はすぐに音の聞こえた方に顔を向ける。

 

 

 

「ん?…」

 

 

 

段ボールが視界に入った。

 

 

 

ごく普通の段ボールだと思ったが異常があった。

 

 

 

その異常とは、段ボールからはみ出た一尾のふさふさの狐の尻尾のことだ。

 

 

 

 

根元は金色に近く、先に行くほど淡いクリーム色から黒い色になっている。

 

 

 

「…あら…」

 

 

 

凛は気づいたが足を止めて眺める事にした。

 

 

 

すると結局段ボールに入った子はスニーキングをするだけしてそのまま這って帰って行った。

 

 

 

それから何度も同じ事があった。

 

 

 

ダクトから入ってきては段ボールを被り這うだけ這って帰って行ったり、ちょっとしたお菓子や落とし物を拾って持ち帰ったり。

 

 

 

ほかの魔法少女もこの子の事を知っているが見逃している。

 

 

 

いや…正確には変な事をしないか監視はしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…狐娘は今日も「完璧な潜入(笑)」を遂行中だった。

 

 

 

狐娘の服装は、もはやただのコスプレを超えていた。

 

 

 

 

路地裏で拾った古着の端切れを工夫して作った、濃紺のバンダナ。

 

 

 

片目には、あり合わせの布で作った小さな黒い眼帯

 

 

 

体には、ちっちゃなスニーキングスーツ(布切れを縫い合わせたもの)

 

 

 

小さな手には黒いグローブ

 

 

 

足には膝パッドにブーツを着けている

 

 

 

そしてスニーキングスーツは何度も見逃されている潜入で汚れてきてベテラン感が出て来た。

 

 

 

そして、何よりの目玉——かぶった段ボール箱。

 

 

 

段ボールは自分で体の大きさに合わせて厳選して見つけた物で今はまだダクトの中を這って進んで居る最中なので段ボールをまだ被ってい居ないが段ボール擬態には自信があった。

 

 

 

 

 

尻尾は完全に箱の中に収め、鈴には布を巻いて音を殺している。

 

 

 

加えて耳には通信機がついている。

 

 

 

30cm の体が、「ステルス(笑)」と化していた。

 

 

 

「んぴ……」

 

 

 

ダクトを抜けてすぐのところに用意して置いた段ボールがあるのでその中狐娘はに入る。

 

 

 

そして狐娘は段ボールごと、ゆっくりと前進を始める。

 

 

 

ス○ークなら気づかれずに通過できる。

 

 

 

だから自分も、気づかれない様に動けるそう確信している様だが尻尾が出ていることに気づいていない。

 

 

 

ずる……ずる……ずる……

 

 

 

地面を這う音が、少しする。

 

 

 

足音が近づくと、ピタリと停止。

 

 

 

箱の隙間から耳で音を聞き分け、警戒。

 

 

 

   完璧だ。

 

 

 

狐娘はそう考えているだろう。

 

 

 

だが…狐娘は知らなかった。

 

 

 

背後、約10メートル離れた場所から、凛がじっと見つめていることを。

 

 

 

凛はため息をつきながら、

 

 

 

「はぁ…またあの箱……今日も段ボール被ってるのね……あの子」

 

 

 

凛の相棒である、もう一人の魔法少女『サンライズ・ブレイズ』こと陽咲みゆき明るいオレンジ色のショートヘアに、黄色い瞳をしたみゆきが、隣でくすくす笑いながら

 

 

「可愛いよね。バレないように気合入れてるけど…」

 

 

 

「尻尾が出てるって気づいてないみたい」

 

 

と言う。

 

 

 

凛は、

 

 

「多分尻尾は出ないようにしようとしてると思うよ?」

 

 

と言いみゆきは不思議そうに

 

 

「え?そうなの?」

 

 

と聞いてきた。

 

 

「だって…尻尾の先端を根元の方に巻いてるでしょ?」

 

 

と言うと、

 

 

 

「おー…確かに…もっと可愛いじゃん」

 

 

 

二人は、狐娘を「保護候補」としてマークしていた。

 

 

 

理由はここ最近、魔法少女達が拠点としている施設で小さな魔物の「潜入事件」が多発していたこと。

 

 

飲み物やお菓子が消える、机が漁られペンが無くなる——そんな小さな事件。

 

 

調査の結果、犯人はこの「箱に擬態している狐娘(笑)」だと判明。

 

 

魔物だが…悪意はなく、ただ楽しくてこっそり物を取っているだけ。

 

 

だから、保護して人間界に慣らそう、という方針になった。狐娘は今日も、机の下に到達。

 

 

箱の端から小さな手を伸ばし、落ちているハンカチをそっと掴む。

 

 

尻尾が喜びで少し震える。

 

 

箱の中に抑え込んでいると思い込んでいる狐娘は尻尾が出ていることに気づいていない。

 

 

「ふあ!……ふわわわ!」

(やった!…バレなかった!)

 

 

小さく満足の息。

 

 

次は撤退。

 

 

来た道を、逆方向にずるずる……

 

 

箱がゆっくり後退していく。

 

 

凛は、静かに追跡を続ける。

 

 

狐娘は全く気づいていない。

 

 

時々、箱が止まって、周囲を警戒する仕草をする。

 

 

でも、それは「敵の気配」ではなく、ただの習慣。

 

 

本当に追われているとは思っていない。

 

 

 

施設から出た後、段ボールから出て段ボールを運び以前の潜入で偶然見つけた場所に段ボールを隠しておく。

 

 

 

通信機を起動する。

 

 

「ふわっふわわわー!」

(ミッションかんりょー!)

 

 

すると、

 

 

《ふわー!んぴ!》

(やったねー!戦利品はー?)

 

 

と仲間の狐娘から帰ってきた。

 

 

こっそり取ってきたハンカチを取り出す

 

 

ぎゅっとハンカチを抱きしめて、幸せそうに目を細める。

 

 

「んぴぴ…ふわーー!」

(今日は…ハンカチ!)

 

 

「んぴぴぴ!ふわー!」

(そろそろ寝るね!ばいばい!)

 

 

そして狐娘は通信を切った。

 

 

 

狐娘は満足げに仮拠点の段ボールに向かい仮拠点の箱にに戻り、今日の「ミッション完了」として、箱の中で丸くなる。

 

 

鈴の音が、布越しに小さくちりん……と鳴る

 

 

「すー…すー…すー…」

 

 

寝息が始まる。

 

 

その頃、影から凛とみゆきが近づいてくる。

 

 

みゆきが箱の中を少し覗いてからそっと凛に囁く。

 

 

「寝てるね……保護は今日からやっちゃう?」

 

 

凛は頷き、優しく微笑む。

 

 

「ええ…この子の保護は今日から始めるわ」

 

 

狐娘は夢の中で、

 

 

「んぴゃ………ふわー…」

 

 

段ボール箱をかぶった自分が、巨大な街や敵の基地を潜り抜ける姿を見ていた。

 

 

誰も追ってこない。

 

 

完璧な潜入…。

 

 

 

「ふわふわぁ〜〜ん……」

(ぼくがす○ーくだぁ……)

 

 

 

幸せそうな寝息。

 

 

 

でも、現実では、二人の魔法少女が、そっと箱の近くにしゃがみこんでいた。

 

 

 

「起きたら、びっくりするかな」

 

 

 

凛が箱をゆっくりと持ち上げ運び始める。

 

 

 

 

狐娘の入った段ボールを施設内のホールに運んで行く。

 

 

 

 

凛が箱の蓋に手をかけ、優しく、ゆっくりと開ける。

 

 

 

 

段ボールの中に電気の光が差し込む

 

 

 

 

眩しさで目が覚めて狐娘の紫の瞳が、ぱちりと開く。

 

 

 

 

きょとん。

 

 

 

「んぴ…………?」

(うぅ…眩しい?)

 

 

 

そして、魔法少女二人の顔を見て、固まる。

 

 

 

「ん?……んぴ!?」

(え?……ええ!?)

 

 

 

追跡されていたこと、ずっと見られていたこと、完璧だと思っていた潜入が、最初からバレバレだったことを理解した。——狐娘の頰が、ぷくっと膨らむ。

 

 

 

悔しそうに、

 

 

 

「ん……んぴぃ……!」

(そ……そんなぁ…!)

 

 

 

と鳴く。

 

 

 

でも、凛は優しく手を差し出す。

 

 

 

「ねぇ……一緒に来ない?」

 

 

 

狐娘は、ムッとした顔で睨むように見つめてきた。

 

 

 

「ふふっ…ごめんね?」

 

 

 

と凛は言うすると、

 

 

 

「ぴゃー!!ふわっ!!ふわぁ!!」

(ぴゃー!!このぉ!!このぉ!!)

 

 

 

と喚きながら頬を膨らませて足をポカポカと叩いてきた。

 

 

 

どうやら相当悔しかったらしい。

 

 

 

それから、小さく、

 

 

 

「ふわ……」

(む〜……)

 

 

 

と鳴いて、ぽてっと座り込んだ。

 

 

 

「ふあぁぁ………ふわ……」

(そんなぁ………ふぇ……)

 

 

 

何だか悲しげに鳴いた。

 

 

 

すると、

 

 

 

「……ぐす……ぐす……ふわぁぁん!………」

 

 

 

「(⁠ᗒ⁠ᗩ⁠ᗕ⁠) ふわぁぁん!」

 

 

 

狐娘が思いっきり絵文字の様な顔をして泣き始めた。

 

 

 

「えっうそ!?……泣いちゃった!?」

 

 

 

「ちょっ凛!?泣かしちゃ駄目でしょ!?」

 

 

 

「ちょっと…な…泣かないでー…」

 

 

 

流石に凛もみゆきも泣くのは予想外で驚いた。

 

 

 

兎に角あやす事にした。

 

 

 

みゆきが狐娘を抱き上げ頭を撫でてあげながら、

 

 

 

「ごめんねー…?」

 

 

 

「ふわぁぁぁん!…ぐす…ふぇぇぇん!」

 

 

 

「ちょっ…ちょっと…泣きやんで?」

 

 

 

狐娘は、

 

 

 

「ふわぁぁん!…ぐす…!ふぇぇぇぇん!!!」

 

 

 

まだギャン泣きしている。

 

 

 

みゆきが別の泣き止ます案を考えていた。

 

 

 

そしてパッと声に出て来たのが、

 

 

 

「うーん……うーん……あ……お菓子食べる…?」

 

 

 

すると、耳がぴくぴくっ!と動いた。

 

 

 

そして、

 

 

 

「…ぐす………んぴ?」

 

 

 

 

「んぴぴ!ふわっ!ふわぁ!!!」

 

 

 

まるで食べる食べるっ!!と言いたげに両手を広げて目を輝かせながらみゆきの顔を見上げて鳴き始めた。

 

 

 

 

この子はお菓子には勝てないようだ。

 

 

 

 

「い…一瞬で元気になるじゃん…」

 

 

 

 

「取り敢えず連れいくわね」

 

 

 

「そうだね取り敢えず連れてこうか。」

 

 

 

狐娘を抱き上げて自分の家を目指して凛は歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に着いた後に狐娘がいつもの潜入用段ボールが無くていじけてしまい結局また取りに戻ってくることになった。

 

 

 

 

狐娘の名前は『スーちゃん』と呼ぶ事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





狐ちゃん(主人公)が一度も出ていない……
今更閲覧数見てみたらすごい見てもらえてて泣きそう

これからも頑張って行きます!
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