久々にまともに考えて書いたかもしれない…
何かミスしたほうを投稿してたので修正しました
凛がスーちゃんを家に連れ帰ってからしばらく日にちが経った頃…
凛は公園に来ていた。
理由は、スーちゃんを外に出さないとずっと私のパソコンでこの子が動画サイトを使ってメ○ルギアを鑑賞しようとするからである。
そしてこの日、凛とスーちゃんは『星乃あかり』と出会う。
星乃あかりと月見凛が初めて出会ったのは、夜の大きな公園だった。
あかりはいつものように、魔物の反応を探しながら歩いていた。
頭の上には、いつもの狐ちゃんが、肩には片方ずつ右にぴーちゃん左にゴムちゃんがちょこんと乗っている。
金色の髪をふわふわ揺らし、紫の瞳をキラキラさせて、
「ふわ! ふわふわ……ん!」
とみんな楽しそうに鳴いている。
今日は特別に、狐ちゃん達に作った小さいリュックにクッキーを入れて背負わせて持たせてあげていた。
みんな楽しそうだが、一つあかりには不満点がある。
それは、
「ちょ…頭に食べかす落とさないで……」
狐ちゃんが頭の上に乗っかっている時にクッキーを食べるのでボロボロと頭の上にゴミが落ちることだ。
でも、
「まぁ…可愛いし、楽しそうだからいっか…」
もう放置することにしたあかりだった。
一方、凛は少し離れた木陰でそっと周囲を見回していた。
彼女の肩にも、もう一匹の狐娘——ス○ーク狐のスーちゃんが、じっと待機している。
綺麗なスニーキングスーツに眼帯、鈴は布で消音済み。
耳だけをぴくぴくと動かして周りの音を探っているが、少々機嫌が悪い。
機嫌が悪い理由は、せっかくベテラン感が出て来たスニーキングスーツを凛に洗濯されてピカピカの新品の様な状態になってしまった為である。
そしてその時、二人の魔法少女は、ほぼ同時に同じ魔物の反応を感じて、
公園の中央の噴水広場にあかりと凛は向かった。
その途中で、2人とも魔物との戦闘になると狐娘の安全を保証できない為、あかりはみんなを頭と肩から降ろし、凛もスーちゃんを肩から降ろした。
狐娘を各々降ろした後、2人は噴水広場に向かった。
そして二人の魔法少女は、出会った。
「あれ……?」
あかりが足を止めた瞬間、凛も同じ場所に立っていた。
二人は一瞬、顔を見合わせる。
「……あなた、魔法少女?」
凛が問いかけると、
「あ、はい……魔法少女『スターライト』の星乃あかりです!…あなたも…魔法少女ですか…?」
凛は穏やかに微笑んで、
「魔法少女『ルナゲイザー』の月見凛です。
この辺りで魔物の反応があった筈なのだけれど…」
その時——あかりの足元にちょこちょこと走ってきた3匹の「あかりの狐娘達」が、凛の目に止まった。
「ふわ……?」
狐ちゃんは凛を視界にいれると『え?誰?』と言いたげに鳴いた。
同じくらいの大きさ、同じ金色の髪、同じ紫の瞳、同じ色の尻尾。
そして、あかりは凛の足元に居るスニーキングスーツを着た狐娘が目に止まった。
狐ちゃん達とスーちゃんが、じーっと見つめあった。
「んぴ……?」
4匹の狐娘が、ほぼ同時に首をかしげた。
あかりが慌ててしゃがみ、
「え、ええっ……!? 私の子と……そっくり……!?」
凛も目を丸くして、
「まさか……あなたも、この子みたいな子を保護してたの……?」
二人は同時に目を合わせた。
30センチの狐ちゃん(あかり側)と、
スーちゃん(凛側)が、向き合う。
狐ちゃん達は興味津々で、
「ふあっ! ふわふわ……んぴ!」
「ふわー!ふわふわ!」
「んぴぴぴ!ふわ!」
と3匹が、スーちゃんに詰め寄る。
スーちゃんは一瞬ツンとして、
「ん……!」
とすぐに遠ざけようとしたが、
「ふわ……?」
と言い手を出して、狐ちゃんの耳をそっと触る。
二匹の尻尾が、同時にぱたぱた動き始めた。
鈴が二重奏でちりんちりん……と鳴る。
あかりは興奮気味に、
「私はこの子を路地裏で保護してそこの2匹は家の前で保護したんです! 凛さんはどこで保護したんですか?」
凛は優しく微笑みながら、
「私はペアの子と魔法少女の待機室があるでしょ?そこに良く忍び込んできてたところを捕まえたわ」
二人の魔法少女は、噴水のベンチに並んで座った。
掌を向かい合わせに置いて、狐二匹を自由にさせる。
最初は少し警戒していたスネークちゃんだったけど、狐ちゃんが
「ん!」
と元気にクッキーを半分に割って、
「ふわ!」
と差し出すと——「……んぴ?」
と言いながらスネークちゃんは恐る恐る受け取り、むしゃむしゃ食べ始めて、頰をぷくっと膨らませた。
ツンとした表情が、みるみる緩む。
狐ちゃんは嬉しそうに「ふあぁ〜!」と鳴いて、スネークちゃんに自分の体をくっつけて
近づこうとする。
スネークちゃんは一瞬
「んぴぃ……!」
と抵抗したが、すぐに
「ふわ……」
と、抵抗をやめた。
尻尾が二本、ふりふりと揺れている。
そこにぴーちゃんとゴムちゃんが乱入して団子みたいになった。
4匹の鈴が重なった可愛い音を立てる。
「ふわっ!?」
急に狐ちゃんが大きめの声を出したが周りをキョロキョロと見渡して何もなかった様にまたくっつく。
それを見てあかりと凛は顔を見合わせて、くすくす笑った。
「凛さんもあの子みたいな子を保護してたんですね」
「ふふっ…あなたも同じような子を保護してたなんてね」
その夜から、あかりの家と凛の家を行き来するようになり、凛とあかりは仲良くなり同時に狐ちゃん達とスーちゃんも仲良くなった。
狐ちゃん達はスーちゃんと同じ様な段ボールを探してきては箱に入り一緒にスニーキングして、失敗しても、スーちゃんとぴーちゃんとゴムちゃんが「ふわぁぁん……」と悔し泣きして、あかりと凛が同時に抱き上げてあやす。
狐ちゃんは毎回あたふたしているだけ。
ある満月の夜、四人であかりの家に集まった時——
4匹の狐娘は、段ボール箱を一つにくっつけて、一緒に中に入った。
金色の髪が混ざり、尻尾が4本絡まって、
「ふわ……ん……」
「んぴ……ふぁ……」
「ぐー…んぴゃ…」
「ふわー……すー…すー…」
幸せそうな寝息が重なる。
あかりがそっと言った。
「これからも、みんなと仲良くしないとね」
凛は、優しく頷いた。
「ええ。この子達は、私たちの小さなパートナーだもの」
4匹の狐娘は、夢の中で、同じ段ボール箱の中で、一緒にスニーキングしている夢を見ていた。
鈴の音が二重に響き、魔法少女二人の温かな視線に包まれて、4匹の狐ちゃんは、ようやく「大切な仲間」になった夜だった。
その時あかりは、ふと考え凛に問いかける。
「あれ…?凛さん?」
「どうしたのあかり?」
「結局…あの時の反応ってなんだったんですかね…?」
「?………あの子達の反応なんじゃないの?」
と凛は言う。
「いやいや…私達が感じた反応は噴水広場からですよ?」
とあかりが指摘すると、
「……確かに……でもあの辺りには何もいなかった筈よ?」
と凛は言う。
「だから今、ふと思い付いて不思議に感じたんです……」
2人は、今後時間がある時に謎についての調査をしようと決めた。
狐ちゃんを出せて満足です。