小さな狐娘と魔法少女   作:う〜☆☆☆

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何か評価下がった…

まぁ…ふざけて書いてるし当たり前か!


第15話 新たな狐と運び屋の狐

 

 

 

 

星乃あかりのアパートの窓から、少し離れた路地裏の屋根の上。

 

 

夜の闇に溶け込むように、ちんまりとした影が静かに佇んでいた。

 

 

もう一匹の狐娘——身長はやはり約30センチ。

 

 

狐娘達の中では珍しい銀色の長い髪に紫色の瞳、ふわふわの銀色の狐耳と大きな銀色の尻尾。

 

 

ただし、彼女の頭には黒いリボンと小さな鈴ではなく、淡い銀色の小さな月飾りがついていた。

 

 

その飾りは、夜の光をわずかに反射して、静かに輝いている。

 

 

今、彼女はあかりの家の2階の窓辺を、隣の家の屋根の影からじっと見つめていた。

 

 

部屋の中では、三匹の狐娘たちがいつものように騒がしい。

 

 

狐ちゃんがあかりの膝の上でお菓子をむしゃむしゃ食べ、ぴーちゃんが鉛筆飾りを揺らしながら机の上を走り回り、ゴムちゃんがクッションの上でごろごろ転がって

 

 

「んぴぴ!」

 

 

と楽しそうに鳴いている。

 

 

あかりは3匹に囲まれ、苦笑しながらも優しく頭を撫でてやっている。

 

 

「ふわっ!」

 

 

「んぴ!」

 

 

「ふあぁ〜!」

 

 

3匹の声が重なり、鈴の音がちりんちりんと部屋に響く。

 

 

屋根の上の狐娘は、じっとその様子を観察していた。

 

 

紫色の瞳が、わずかに細められる。

 

 

表情は穏やかだが、どこか寂しげで、好奇心と警戒心が混じり合っている。

 

 

「ふわ……」

 

 

小さく、独り言のように鳴いた。

 

 

もちろん、あかりや3匹には聞こえない。

 

 

彼女は数日前から、この家を監視していた。

 

 

最初はただの興味だった。

 

 

魔物を退治するはずの魔法少女が、魔物の自分と同種の狐娘を三匹も家に連れ帰り、ご飯をあげて、温かくして、甘やかしている——そんな話が、ママ(焔月)からあった。

 

 

狐娘は、その話を確かめに来た。

 

 

そして今、実際にその光景を目の当たりにしている。

 

 

「ん……んぴ?」

 

 

部屋の中でゴムちゃんが野菜の皿を拒否してソファの下に隠れる姿を見て、狐娘の耳がぴくっと動いた。

 

 

彼女自身も、実は野菜はあまり得意ではない。

 

 

特にピーマンの味が苦手だ。

 

 

だから、ゴムちゃんの全力拒否っぷりに、なんだか親近感が湧いてしまう。

 

 

「ふあ……」

 

 

狐娘は尻尾をゆっくり巻きつけて、屋根の上で体を小さく丸めた。

 

 

冷たい夜風が吹く中、部屋の中の温かい光が、なんだか眩しく見えた。

 

 

あかりが三匹にタオルをかけて、湯たんぽを近くに置く姿。

 

 

狐ちゃんがあかりの膝で寝る姿。

 

 

ぴーちゃんがあかりの報告書の上にうつ伏せになって寝息を立てる姿。

 

 

ゴムちゃんが自分より大きい枕を抱えて丸くなる姿。

 

 

すべてが、穏やかで、優しくて、魔物と人間が一緒にいる…魔物の自分にとってはあり得ない光景だった。

 

 

狐娘は、じっと見つめ続けていた。

 

 

心の中で、いろんな思いが渦巻く。

 

 

(どうして魔法少女が……私たちを保護しているの?)

 

 

(……本当に安全なの?)

 

 

(私も……あそこに入ったら、どうなるんだろう……)

 

 

彼女はまだ、近づく勇気が出なかった。

 

 

魔法少女の力は知っている。

 

 

一瞬で自分達、魔物を消し去るあの力。

 

 

でも、あかりが三匹に優しくしている姿を見ていると、

その力が自分に向けられる気が、どうしてもしなかった。

 

 

「ん……」

 

 

狐娘は小さく鳴いて、屋根の端に近づいた。

 

 

もう少し近くで見たい——そんな気持ちが、じわじわと湧いてくる。

 

 

その時、部屋の中であかりが立ち上がり、カーテンを閉めようとした。

 

 

狐娘は慌てて影に身を隠した。

 

 

心臓がどきどき鳴る。

 

 

あかりの視線が、ほんの一瞬、窓の外の闇に向けられた気がした。

 

 

「……?」

 

 

あかりはカーテンを閉めながら、軽く首をかしげた。

 

 

なんだか、誰かに見られているような……そんな感覚が一瞬よぎったが、すぐに「気のせいかな」と考えカーテンを閉める。

 

 

カーテンが完全に閉まると、部屋の光が遮られ、

外は再び真っ暗になった。

 

 

屋根の上の狐娘は、ほっと息をついた。

 

 

尻尾の先が少し震えている。

 

 

「ふわ……ふわふわ……」

 

 

彼女は小さく鳴きながら、

まだ家の屋根から離れられずにいた。

 

 

一方、部屋の中では、三匹の狐娘たちがあかりの周りで丸くなり、いつものように穏やかな寝息を立て始めていた。

 

 

「すぅ……すぅ……」

 

 

「ん……んぴ……」

 

 

「ふぁ……ん……」

 

 

あかりは三匹を優しく見下ろし、

 

 

「今日もお疲れ様……」

 

 

と小さく微笑んだ。

 

 

彼女たちは、まだ気づいていない。

 

 

自分たちを、遠くから静かに見守るもう一匹の狐娘の存在に。

 

 

夜は深まり、アパートの外では、月飾りのついた小さな狐娘が、一人、静かに考え続けていた。

 

 

(いつか……私も、あの中に……?)

 

 

狐娘の紫色の瞳が、閉められたカーテンに向かって、ほんの少しだけ、優しく細められた。

 

 

その夜、5匹目の狐娘の物語が、まだ誰にも知られないまま、静かに始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、

 

 

 

「ッ!…行くよマグノリアちゃん、ファットちゃん魔物が出てきた、場所的に月見凛の場所が近い…かな」

 

 

 

「けど、気配的に私が1回戦った子が居そうだから現場の様子によってはマグノリアちゃんが目的の子だけ連れてきて!」

 

 

 

「ほら行って!ファットちゃんが今一番速いんだからマグノリアちゃんを送り届けて来て!」

 

 

 

そう言われると、ファットちゃんは

 

 

 

「ふわー!」

 

 

 

と「マグノリアちゃんを送り届けてくるよ!」と言いたげに鳴いてヘリの高度と速度を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ファットちゃんの方が速い理由について…

璃音は単純な移動速度ならファットちゃん達より速いが、一般市民や他の魔法少女にバレない用に向う必要がある為、高高度を飛行して最短距離で向うことの出来るファットちゃんとぶら下がっているマグノリアちゃんの方が速い。ちなみに璃音は狐ステルスを忘れてきたのでこうなっている。

 

 






アンケートの現状見たら狐ちゃんが多くて
自分、マジで主人公出してなかったんだなと思いました…
今後は増やしていきます!
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