小さな狐娘と魔法少女   作:う〜☆☆☆

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4の評価がついてしまった…


番外編09 『風呂桶が浴槽の狐ちゃん達』

 

 

夜の8時になった頃…

 

星乃あかりの家の浴室は、いつもより少し賑やかになっていた。

 

「ふわっ! ふわふわー!」

「んぴぴ! んぴぴぴ!」

「ふあっ! んー!」

 

狐ちゃん、ぴーちゃん、ゴムちゃんの三匹が、浴室のタイルの上で大はしゃぎしている。

 

三匹とも、尻尾をぶんぶん振りながらあかりの足元をぴょんぴょん跳ね回っている。

 

あかりは、袖をまくり上げながら、小さな風呂桶を置いた。

 

30cmの狐娘たちにちょうどいいサイズのプラスチック製の桶を三つ用意し、それぞれにぬるめのお湯を張っている。

 

「よし、準備できたよ。今日はちゃんと一人ずつ洗うからね」

 

あかりがそう言うと、三匹は桶に近づく。

 

狐ちゃんは、あかりの足にぴょんと飛びつき

「ふわぁ〜!」と甘えた声を出す。

 

ぴーちゃんは鉛筆飾りを外した頭をぴょこぴょこさせながら、一番左の桶の縁に手をかけて「んぴ!」とアピール。

 

ゴムちゃんは、すでに右端の桶の中に片手を入れ、「ふあっ!」と早く入れてほしいと主張している。

 

あかりはまず狐ちゃんを抱き上げた。

 

「はいはい、まずは狐ちゃんからね」

 

狐ちゃんはあかりの持ち上げられ、小さな桶のお湯の中にそっと入れられた。

 

桶のお湯はちょうど胸くらいの深さで、

狐ちゃんの体がすっぽりと収まる。

 

「ふわぁ……」と狐ちゃんは湯船に浸かった瞬間、目を細めて幸せそうな声を上げた。

 

尻尾が桶の中でふわふわと揺れ、金色の髪が湿って少し貼りつく。

 

あかりは柔らかいスポンジにベビーソープを泡立て、狐ちゃんの背中から優しく洗い始めた。

 

「今日はちゃんと耳の後ろも洗うよ。動かないでね」

 

「ん!……ふわ!」

 

狐ちゃんは大人しくあかりの手に身を任せ、

時々「んぴ……」と気持ちよさそうな小さな声を漏らす。

 

あかりは丁寧に首筋、背中、尻尾の付け根まで洗い、泡で覆われた狐ちゃんの体を優しくすすぐ。

 

「ほら、顔は目を閉じて」狐ちゃんは素直に目をぎゅっと閉じ、あかりが顔を丁寧に洗ってあげると、「ふわぁ〜……」と長く幸せそうなため息をついた。

 

洗い終わると、あかりは狐ちゃんを桶から優しく抱き上げ、大きなバスタオルで包んでふわふわと拭いた。

 

狐ちゃんはタオルの中で「ん……」と気持ちよさそうに体をくねらせ、すぐに次の子に順番を譲る。

 

次はぴーちゃん。

 

「次、ぴーちゃん来て」

 

ぴーちゃんは「ふわわわわ!」と元気よく返事をして、「やっと自分の番だ!」と言わんばかりに桶に自ら飛び込んだ。

 

お湯が少し跳ねて、あかりの服にかかる。

 

「あ、ちょっと!」あかりは笑いながら、ぴーちゃんの体をスポンジで洗い始めた。

 

ぴーちゃんは特に頭と耳が敏感らしく、耳の後ろを洗われると「んぴぴ……!」とくすぐったそうに体をよじる。

 

尻尾の先まで丁寧に泡で洗い、最後に顔を洗うときは「目を閉じてね」と声をかけると、

ぴーちゃんは素直に目を閉じて「ふわ……」と鳴いた。

 

洗い終わってタオルで拭かれると、ぴーちゃんはタオルの中でくるくる回りながら、「んぴぴ!」と大満足の声を上げた。

 

最後はゴムちゃん。

 

ゴムちゃんは一番乗り気で、桶に飛び込む前にすでにあかりの足元で「ふあっ!」と鳴き急かしている。

 

桶にお湯を張った瞬間、ゴムちゃんは勢いよく飛び込み、お湯が少し溢れてしまった。

 

「あ、こら! 落ち着いて!」あかりは笑いながら、ゴムちゃんの体を洗い始めた。

 

ゴムちゃんは特に体をくすぐられるのが好きらしく、お腹や脇をスポンジで洗われると「んぴぴぴ!」と大笑いのような声を上げて体をよじる。

 

尻尾を洗うときは特に念入りで、泡をたっぷりつけて優しくマッサージするように洗ってあげると、ゴムちゃんは目を細めて「ふわぁ〜……」と最高に幸せそうな声を出す。

 

顔を洗うときは、「あ、目に入らないように閉じて。」と言いながら、ゴムちゃんは素直に目を閉じて、小さな鼻をくんくん動かしている。

 

な三匹全員を洗い終えると、

あかりは大きなバスタオルを広げて三匹をまとめて包み込んだ。

 

三匹はタオルの中で重なり合い、「ふわ……」「ふわ!」「んぴ……」とそれぞれ満足げな声を出す。

 

あかりは三匹を抱きかかえながら、

リビングのソファに座った。

 

「みんな、気持ちよかった?」

 

問いかけてみるが…

 

狐ちゃんはタオルの中で頭がカクカクとしていてとても眠そうに「ん……ふわぁ〜…」と鳴きながら欠伸をし、

ぴーちゃんはタオルの中でくるくる回りながら「んぴぴぴぴ!」と喜びを表現し、

ゴムちゃんはタオルに包まれたまま、あかりの膝の上でごろごろ転がって、

「ふあっ! んー!」とまだ興奮冷めやらぬ様子だ。

 

あかりは三匹を優しく拭きながら、

小さく微笑んだ。

 

「これでみんなピカピカだね。明日もまた綺麗にしようね」

 

三匹はタオルの中で重なり合い、温かい体温を分け合いながら、「すー…すー…」と幸せそうな寝息を立て始めた。

 

浴室には、風呂桶が置かれていて、まだ少し湯気が立っている。

 

あかりは三匹を抱いたまま、今日も無事に狐ちゃんたちをお風呂に入れられたことに、静かな満足感を覚えていた。

 

狐ちゃんたちは、あかりの温かい手に包まれながら、今日も安心して目を閉じていく。

 

浴室では、三匹の小さな狐娘たちの、穏やかで愛おしいお風呂の時間が、静かに終わろうとしていた。

 

 

 





今後は皆さんから高い評価を頂ける様に努力していくのでよろしくお願いします!
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