段々と皆さんからの評価が増えてて嬉しい!
本部ビルは、魔法少女たちの活動の中心地でありながら、最近ではすっかり「狐達がいる場所」になっていた。
午前10時。
本部1階の広いロビーでは、いつものように数匹の狐娘たちがのんびりと過ごしていた。
受付カウンターの横にある低いソファに、四匹の狐娘が並んで座っている。
一匹は白い花飾り、もう一匹は青いリボン、残りの二匹は小さな鈴の髪飾りをつけていた。
彼女たちはソファにちょこんと腰掛け、小さな足をぶらぶらさせながら、ロビーを通り過ぎる魔法少女たちを興味深そうに見つめている。
「ふわぁ…」
「んぴ……ふわふわ……」
一匹があくびをして、隣の子の肩に頭を預けた。
隣の子は「んぴ」と小さく返事をして、自分の尻尾を隣の子に優しく巻きつける。
ロビーの警備員は、もうすっかり慣れた様子で、苦笑しながら通り過ぎる。
エレベーターの前では、別の五匹の狐娘が固まって立っていた。
今日は何やら「探検」モードらしく、エレベーターのボタンを押したそうに見上げながら、「ふわっ!」と声を上げている。
誰かがボタンを押してボタンが光るたびに尻尾がふりふり動き、開いたドアを見ては「んぴぴ!」と興奮している。
一人の魔法少女がエレベーターを待っていると、狐娘の一匹が彼女のブーツの横にぴったりとくっついてきた。
魔法少女は少し驚いた顔をしたが、すぐに慣れた様子で軽く頭を撫でてあげた。
「今日も元気だね」と言うと「ふわっ!」狐娘は嬉しそうに鳴き、尻尾をぶんぶん振って応えた。
2階の資料室前では、もっと大勢の狐娘たちがいた。
廊下の壁際に十匹以上が並んで座り、誰かが置いていったクッションを分け合って、のんびり昼寝をしている。
「すー……すー……んぴ……」という小さな寝息が重なり、通りかかる魔法少女たちは自然と声を潜めて歩いている。
ある魔法少女が資料を取りに来て、狐娘の一匹が自分の膝の上に乗ってきたのを見て、小さくため息をついた。
「またか……もうアンタ達、ここに住み着いてるじゃない」
しかし、彼女の口元は緩んでいた。
狐娘は膝の上で体を丸め、「ふわぁ……」と気持ちよさそうな声を出しながら、そのまま眠りについた。
3階の休憩室では、状況がさらに進んでいた。
ソファや椅子に、二十匹近い狐娘たちが散らばっている。
何匹かはテーブルの上で丸くなり、何匹かは床のクッションの山で重なり合って寝ている。
一匹が目を覚まして「あくびをすると、周りの狐娘たちも連鎖するように「ふわ……」と小さなあくびを返す。
休憩中の魔法少女たちがお茶を飲んでいると、狐娘の一匹が彼女の足元にぴったりとくっついて、「んぴ……」と甘えるように鳴いた。
魔法少女は苦笑しながら、自分の膝に掛けている狐娘の背中に掛けてあげた。
「寒くない?」と聞くと「ふわ……」狐娘は目を細めて、満足そうに体を預けてくる。
訓練場の近くの廊下では、狐娘たちがガラスにべったりとくっついて「見学モード」に入っていた。
ガラス越しに魔法少女たちの訓練を見ながら、十匹以上がずらっと並んで座っている。
誰かが魔法を放つたびに「ふわっ!」と驚いた声を上げ、特に派手な魔法が出ると、一斉に「んぴぴ!」と「凄い!」と言いたげな興奮した声を上げる。
訓練を終えた若い魔法少女が通りかかると、狐娘の一匹が彼女の足に絡みついて離れなくなった。
魔法少女は困った顔をしながらも、結局そのまま一緒に歩き始めた。
「もう……今日も付き合ってあげるよ」と言うと「ふわー!」狐娘は嬉しそうに鳴き、尻尾をぶんぶん振りながらついていく。
本部内の雰囲気は、以前のピリピリしたものとは明らかに変わっていた。
狐娘たちが普通にいることで、魔法少女たちの表情も自然と柔らかくなっている。
疲れて休憩室に入ってきた人が、狐娘が膝の上に乗ってきてくれると、自然と笑顔になる光景があちこちで見られた。
ある会議室では、作戦会議の最中、部屋の隅に五匹の狐娘が丸くなって寝ていた。
誰も追い出そうとはしないが、たまに持ち上げて会議室の外のテーブルにそっと置いて会議が終わると、参加者たちが狐娘たちを起こさないようにそっと会議室に戻し、「また明日ね」と小さく声をかけて退出していく。
本部ビルの屋上庭園では、日向ぼっこをしている狐娘たちが十数匹。
芝生の上に散らばって、のんびりと体を伸ばしている。
風が吹くと、ふわふわの尻尾が一斉に揺れ、「ふわ……んぴ……」という気持ちよさそうな声が聞こえてくる。
狐娘達の監察官が本部内を巡回していると、そんな光景を何度も目にした。
彼女は静かに微笑みながら、メモに小さく書き記した。
「狐娘たちの定着状況は……良好。警戒心は徐々に薄れ、魔法少女たちとの共存が自然な形になりつつある。……」
一方、あかりの家では、狐ちゃん、ぴーちゃん、ゴムちゃんの三匹が、今日も元気に部屋の中を駆け回っていた。
狐ちゃんは、あかりの膝の上でごろごろ転がりながら、
「ふわっ!」と元気な声を上げている。
ぴーちゃんは耳をぴょこぴょこさせながら、ノートに落書きをして遊んでいて、ゴムちゃんは、クッションの山で遊んでいる。
あかりは三匹を見ながら、小さく微笑んだ。
「本部にも、みんなの友達がたくさんいるみたいだね。
監察官の人からも、『狐娘たちがすっかり溶け込んでる』って報告が来たよ」
狐ちゃんはあかりの言葉を聞いて、「ふわー!」と嬉しそうに鳴いた。
ぴーちゃんは「ムッ!わふー!」と鳴きお腹をすかせてご飯をねだっていてゴムちゃんは「んぴ!ふわー!」と鳴き狐ちゃんと同じく嬉しそうにしていた。
本部内でも、神社の狐娘たちは、もう「特別な存在」ではなく、自然にそこにいる「小さな住人」として、人々の日常に静かに、しかし確かに根付いていた。
彼女たちの「ふわ!」と「んぴ!」という声は、本部という、かつては緊張感に満ちた場所に、優しく温かい空気を運び続けている。
今後も投稿していくのでよろしくお願いします!