小さな狐娘と魔法少女   作:う〜☆☆☆

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新しい作品が完成しない…よし番外編書こで書いた番外編なので短いです


番外編16 『更に小さい子狐!』

 

 

青空が広がる、気持ちの良い午後だった。

 

白峰紗耶は、巡回任務を終えて、街外れの公園を歩いていた。

 

22歳の魔法……少女?22歳って少女なんだろうか…まぁ…気にしない様にしよう。

 

真面目で少し不器用、でも誰よりも優しい心を持っている。

 

「狐保護方針」が組織全体に全面的に周知されてからもうかなり経った頃。

 

今では街中で狐娘を見かけても、誰も驚かなくなっていた。

 

紗耶自身も、何度か本部に住み着いている狐娘にお菓子をあげた経験がある。

 

そんな穏やかな午後、公園の木陰で、紗耶は小さな鳴き声を聞いた。

 

「ふゃ!」とても元気な声。

 

紗耶は足を止め、声のした茂みの奥を覗き込んだ。

 

そこにいたのは、普通の狐娘の半分ほどの大きさ——約15センチの、小狐だった。

 

金色のふわふわした髪、紫色の大きな瞳。

 

小さな狐耳がぴくぴくと動き、ちっちゃな尻尾が好奇心に振れている。

 

白と黒の小さな着物が少し汚れ、体が小さすぎて、落ち葉に埋もれそうになっていた。

 

「ふゃ?……んみ!」狐娘は紗耶の気配を感じて、

勢いよく顔を上げた。

 

紫色の瞳が、太陽の光を反射してキラキラと輝いている。

 

紗耶の胸が、ぎゅっと締めつけられた。

 

「大丈夫?迷子かな?」

 

彼女はゆっくりとしゃがみ込み、

手を差し伸べた。

 

狐娘はびくりと体を震わせたが、逃げようとはしなかった。

 

むしろ、紗耶の指先に自分の冷たい鼻をくっつけて、

「んみ!」と鳴いた。

 

紗耶は優しく微笑んだ。

 

「元気だね、今日は天気がいいのに、こんなところで迷子なんて…私の家に連れて行ってもいい?」

 

狐娘は少し迷うように耳を動かしたが、

やがて「ふゃ!」と鳴いて、

紗耶の手に自分の小さな体を預けた。

 

紗耶は狐娘を両手でそっと包み込み、

家に向かった。

 

道中、狐娘は紗耶の手の温もりに安心したのか、「んみ…んみぃ…」と小さな寝息を立て始めた。

 

家にに着くなり、紗耶はリビングのテーブルの上にタオルを敷いてその上に狐娘をそっと下ろした。

 

日差しがカーテン越しに差し込み、部屋の中は明るく温かかった。

 

すると狐娘が起きたので、狐娘を見つめながら

 

「君の名前は…そうだなぁ…『みゅう』って呼ぶかな?」と言うと狐娘は紫色の瞳をパチパチさせて、「ふゃ?」と首をかしげた後、「んみ!」と小さく鳴いた。

 

どうやら気に入ったらしい。

 

紗耶は温めた牛乳を用意し小さいペットボトルに中身を移しストローを刺し、

みゅうの前に置いた。

 

「ゆっくり飲んでね。

今日はもう大丈夫だから」

 

みゅうは器の前に座り、

両手で小さいペットボトルを一生懸命に持って「んみ! んみ!」と飲み始めた。

 

小さすぎる体で一生懸命に飲む姿が愛おしくて、

紗耶は見ているだけで胸が温かくなった。

 

それから数日が過ぎた。

 

みゅうは更に元気を取り戻し、

部屋の中をぴょんぴょん跳ね回るようになった。

 

15センチの体は、ソファの下や本棚の隙間を自由に移動できる。

 

時々、紗耶の靴の中に潜り込んで「ふゃ!」と鳴き、

驚かせるのがお気に入りの遊びになっていた。

 

ある晴れた午後、

みゅうは紗耶の膝の上で日向ぼっこをしながら、体を伸ばしていた。

 

「ふゃ……んみ……」紗耶はみゅうの頭を優しく撫でながら、

静かに語りかけた。

 

「みゅう……これからも一緒にいようね。

組織のみんなも狐娘を保護するって決めてくれたから、

私は堂々とあなたを守れるよ」

 

みゅうは眠そうに目を細め、

小さな手で紗耶の指をぎゅっと握った。

 

「ふゃ!んみみみ!」その声は、まるで「約束だよ」と言っているようだった。

 

一週間後。

 

紗耶はみゅうを連れて、初めて組織本部を訪れた。ロビーに入った瞬間、受付の魔法少女が目を丸くした。

 

「え!?…小さい!?白峰さん、それ、狐娘ですか?」

 

紗耶は少し緊張しながらも、堂々と頷いた。

 

「ええ。公園で拾った子で……みゅうって名付けました。保護方針が出ているので、ちゃんと登録に来ました」

 

周りにいた魔法少女たちが次々と集まってきた。

 

「かわいい……!」

「こんなに小さい子、初めて見た!」

 

みゅうはたくさんの知らない人に囲まれて、

最初は「ふゃ……?」とポカーンとしていたが、

誰も攻撃してこないとわかると、

少しずつ尻尾を振って「んみ!」と挨拶を始めた。

 

その日のうちに、みゅうの保護登録はスムーズに完了した。

 

上の魔法少女たちも、

この極小の狐娘を見て温かい眼差しを向けてくれた。

 

こうして、紗耶と15センチの小さな子狐・みゅうの物語は、組織全体の理解と支援のもと、静かで温かい日常を歩み始めた。

 

みゅうが他の狐娘達と「ふわー!」「んみ!」と会話しているのを眺めながらその小さな鳴き声だけで、

二人の絆は日々、確実に深まっていく。

 

晴れた日の公園で出会った、一人の魔法少女と小さな狐娘のお話は、これからも優しく続いていく。

 

 

 

 





番外編が本編より多いなんて自分くらいでしょうねぇ…
…改めて見ると本当に多いな…
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