思い付いた時に書かなきゃ投稿出来ない気がしたので!
紗耶の家のリビングには、午後の柔らかな陽光が差し込んでいた。
ソファに座った紗耶の膝の上に、15cmの小さな狐娘・みゅうが立っていた。
金色のふわふわした髪が陽に輝き、紫色の大きな瞳が真剣そのもの。
みゅうは小さな両手を横に広げ、一生懸命にパタパタと動かしながら、「飛ぼう」と頑張っていた。
「ふゃ!ふゃふゃ!」と鳴きながら小さな両手が高速で上下に動き、ちっちゃな体がぴょんぴょんと跳ね上がる。
しかし、当然ながら浮くことはできず、
毎回「ぽてっ」と紗耶の膝の上に着地する。
それでもみゅうは諦めない。
耳をぴくぴくさせ、尻尾をまっすぐに伸ばしてバランスを取り、再び両手をパタパタと激しく動かす。
「ふゃー! ふゃふゃー!」と鳴いているみゅうの隣に座っていたもう一匹の狐娘・ゆきは、腕を組んでみゅうの頑張りをじーっと眺めていた。
銀色の短い髪に赤みがかった瞳。
ゆきは少し大人びた表情で、「ふわ…」と小さく鳴きながら首を傾げている。
どうやら「またやってる…」という呆れと、「頑張ってるなぁ…」という優しい視線が混じっていた。
紗耶はみゅうを膝の上に乗せたまま、くすくすと笑いを堪えきれずにいた。
「みゅう、飛べないよ?狐は飛ぶ生き物じゃないんだから…」しかしみゅうは全く聞いていない。
両手をさらに勢いよくパタパタさせ、「ふゃーっ!」と気合いの入った鳴き声を上げながら、思い切りジャンプした。結果はもちろん失敗。
ぽてっと紗耶の太ももに着地し、少しだけ体が前につんのめった。
ゆきが隣から「ん…」と小さく鳴き、まるで「ほら言ったでしょ」という顔でみゅうを見ている。
みゅうはすぐに体勢を立て直し、「どうして飛べないんだろう?」と言いたげに考え込んだ仕草をした。
そして今度は少し助走をつけて再挑戦した。
小さな足で紗耶の膝の上でトントンとステップを踏み、
両手を激しくパタパタさせながら飛び上がる。
「ふゃふゃー!」一瞬だけ体が浮いた気がした——ような気がした。
しかし、次の瞬間にはまたぽてっと着地。
みゅうは少し悔しそうに耳を倒し、それでもすぐに「ふゃ!」と気合いを入れ直した。
紗耶は優しくみゅうの頭を撫でながら、隣のゆきに声をかけた。
「ゆき、みゅうに『飛べないよ』って教えてあげて」ゆきは少し考えた後、みゅうのほうを向いて「んー」と低く鳴いた。
どうやら「もうやめなさい」という意味らしい。
しかしみゅうは全く聞かず、再び両手をパタパタと動かし始めた。
「ふゃー!ふゃふゃー!」今度は少し高く跳ね、
一瞬だけ紗耶の視線より高い位置まで体が上がった。
しかしやはり飛ぶことはできず、くるんと回転しながら紗耶の膝に戻ってきた。
紗耶はとうとう笑いながら、みゅうを両手でそっと包み込んだ。
「もう、みゅうったら……そんなに頑張らなくてもいいのに。飛べなくても、みゅうはとっても可愛いよ?」
みゅうは紗耶の手に包まれながらも、まだ諦めきれていない様子で、小さな手をパタパタさせ続けている。
「ふゃ……ふゃ……」隣で見ていたゆきが、とうとう我慢できなくなったのか、みゅうの隣に寄ってきて、自分の大きな尻尾をみゅうの体にふんわりと巻きつけた。
まるで「もう飛ばなくていいよ」と慰めているようだった。
みゅうはゆきの尻尾に包まれながら、少しだけ手を止めて「んみ……?」と首を傾げた。
紗耶は二匹を優しく抱き寄せ、窓から差し込む陽光の中で微笑んだ。
「みゅうは飛べなくても、ちゃんと私のところに来てくれたよね。それだけで十分だよ」
みゅうはしばらく考えた後、ようやく両手を下ろし、
紗耶の胸に顔を埋めて「ふゃぁ……」と甘えた声を出した。
ゆきはそんなみゅうを見て、「んみ!」と小さく満足げに鳴いた。
リビングでは、15cmの元気いっぱい子狐が、一生懸命に「飛ぼう」と頑張り、それを見守るもう一匹の狐娘と、優しい魔法少女の温かい時間が、静かに流れていた。
新しい作品が全く完成しないのでしばらくこの作品をやっていきます!