小さな狐娘と魔法少女   作:う〜☆☆☆

42 / 46

番外編多くない?投稿しすぎだろ番外編…と最近良く考えています…どーも作者です


番外編20 『おきつねファイト』

 

 

 

あかりの家のリビングでは、珍しい光景が繰り広げられていた。

 

ソファーの上で、二匹の狐娘が「ケンカ」をしていた。

狐ちゃん vs ゴムちゃん。

 

狐ちゃんは金色の髪を少し逆立て、紫色の瞳をキラキラさせながら、小さな斜め上に突き出して「ふわっ!ふわふわー!」と鳴きながら体を大きく見せよう(レッサーパンダ方式威嚇)と威嚇している。

 

尻尾をぴんと立て、耳もピンと立っている。

対するゴムちゃんは、体を低く構えて「ふあっ!ふあーっ!」と低くうなっている。

 

耳は後ろに倒れ、尻尾を左右に激しく振って威勢を張っていた。

二匹の近くのテーブルには、たった一つのおにぎりが置かれていた。

そのおにぎりはあかりが「最後の一個」と置いたものだ。

 

ぴーちゃんは少し離れたクッションの上に座り、鉛筆飾りを揺らしながら、「もぐもぐ……んぴ…」と心配そうにおにぎりを食べながら見守っている。

 

すると狐ちゃんが先に動いた。

「ふわっ!」小さな手でゴムちゃんを軽く押し、おにぎりに近づこうとする。

 

ゴムちゃんは即座に反応し、「ふあっ!」と体当たりするように狐ちゃんを押し返した。

二匹の小さな体が、ソファの上互いにぶつかり合い弾かれて両者「ぽてっ」「ぽてっ」と尻もちをついた。

 

狐ちゃんは「ふわー!ふわふわー!」と鳴き、ゴムちゃん「ふあー!ふあっ!」と鳴く二匹は顔を近づけ合い、小さな手で相手をぺちぺちと叩きながら、威嚇の鳴き声を上げ続ける。

 

傍から見れば、完全にただのじゃれ合いだ。

 

しかし、その光景はどこまでも可愛らしい。

二匹とも叩いているつもりでも、ぺちぺちという軽い音しかせず、押し合っているつもりでも、ふにゃふにゃと体が潰れるだけ。

 

尻尾がぶんぶん振り回され、時々絡まり合って、二匹が一緒に転がる。

二匹は「ふわっ! ふわー!」「ふあっ! ふあー!」と鳴いていると狐ちゃんが少し優勢になり、おにぎりに手を伸ばしかけた瞬間、ゴムちゃんが体を低くして狐ちゃんの足を軽く引っかけた。

 

狐ちゃんは「あっ!」という感じで「ふわっ!」と声を上げ、そのままごろんと横に転がった。ゴムちゃんは勝利宣言するようにおにぎりを手に取ろうとして勝利宣言のように、「ふあーっ!」鳴きながら胸を張った。

 

しかし、次の瞬間——狐ちゃんが起き上がり、ゴムちゃんの背中に飛びついた。

 

「ふわー!」と鳴きながら二匹は再びもつれ合い、ソファーの上でくるくる回転しながら転がっていく。

尻尾が絡まり、手がぺちぺち当たり、時々「んぴ!」と言う声が混じる。

ぴーちゃんは『新しいおにぎり』を「んぴ!んぴぴ…?」と鳴きながら持ち出し心配そうに眺め、二匹のケンカをじーっと見守っている。

 

あかりはキッチンからその様子を見て、止めなければいけないと思いつつ思わず笑いを堪えきれずにいた。

 

「もう……ケンカしてるつもりなんでだろうけど、本当にかわいいなぁ……」

 

二匹はまだもつれ合ったまま、「ふわっ!」「ふあっ!」と鳴き続けている。

 

狐ちゃんがゴムちゃんの耳を軽く噛もうとして失敗し、

ゴムちゃんが狐ちゃんのお腹を小さな手で押して反撃する。

 

全部がふにゃふにゃで、力が入っていない。

 

結局、二匹は疲れて同時に「ふわぁ……」「ふあぁ……」と息を吐き、ソファの上で重なり合ったまま動かなくなった。

 

おにぎりは二匹の間に転がったまま、と思ったが何故か無い。

 

「「………んぴ…??んぴぃ!?」」

 

狐ちゃんとゴムちゃんは同じ驚いた声をあげた。

 

そして、指を指し合いながら「食べたな!」「違うそっちでしょ!」「違うもん!そっちだ!」と言いたげに鳴きあって口論している。

 

あかりはそっと近づき、二匹の頭を交互に優しく撫でた。

 

「もう、ケンカしないの。おにぎりは半分こにしようね?」

 

狐ちゃんはあかりの手に顔をすり寄せ、「ふわ!」と声を鳴く。

 

ゴムちゃんも「ふあ!」と鳴きながら、あかりの手にすり寄った。

ぴーちゃんがようやくクッションから降りてきて、二匹の間に座り、「んぴ!」と『おにぎり』を食べながら仲裁するように鳴いた。

 

あかりは新しく作った小さなおにぎりを半分に分け、二匹の前に並べてあげた。

二匹は少しだけ気まずそうにしながらも、すぐにおにぎりを頰張り始め、「んむ……ふぁむ!」と鳴きながら仲直りのご飯タイムに入った。

 

あかりは三匹の様子を見て、心の中で微笑んだ。

 

(ケンカしてるつもりみたいだけど……傍から見たら、本当に可愛い喧嘩だよね……)

 

リビングに、二匹の小さな「んむ……」「ふぁむ……」という声と、時折漏れる「ふわ!」「んぴ!」という和解の鳴き声が、優しく響いていた。

 

狐娘同士のケンカは、今日もとても可愛らしく、

あかりの心を温かくした。

 

 

 

 

 

 

 

どうやら、最後の一つが無くなったのはぴーちゃんのせいで後々ぴーちゃんは狐ちゃんとゴムちゃんに追いかけ回されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 





ありゃ…評価ちょっと下がった
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。