久しぶりの投稿ですぅ…新しい作品のアイデアが浮かばないんですよぉ…
みゅうは今日、予防接種の為に協会から指定された病院にやって来ていた。
沙耶が診察室の扉を開けた瞬間だった。
「ふゃっ!?」
みゅうの耳がぴんと立ち、次の瞬間には紗耶の肩からぴょんと飛び降りていた。
「みゅう!」
沙耶が呼ぶがみゅうは、小さな足をぱたぱたと動かし、診察室の隅へ一直線に駆ける。
そのみゅうが目指す先は、この病院に来る度に逃げ込むキャビネットだった。
「ふゃ、ふゃ、ふゃっ!」
勢いよく隙間へ飛び込もうとするが、焦りすぎて足を滑らせ転がる。
ころん。
「ふゃっ!?」
一回転しながら転んだものの、すぐに起き上がって再び猛ダッシュ。
「んみー!」と鳴きながら、今度こそキャビネットの奥へ潜り込み、小さな尻尾をぷるぷる震わせていた。
医者は思わず吹き出す。
「今回も同じ場所ですね。」
「お気に入りなんです……。」
紗耶も苦笑しながらキャビネットの前にしゃがんだ。
「みゅう、終わったらお菓子だよ?」
「……」
返事はない。
「…う〜ん…じゃあ、プリンとアイスクリームも付けるよ?」
小さな尻尾がぴくっと動く。
「…ふゃー」
ほんの少しだけ顔を出した。
「よし、そのまま──」
と言いかけたタイミングで医者の持っていた注射器が視界へ入る。
「ふゃーーーーっ!」
みゅうは光の速さで奥へ引っ込んだ。
「やっぱり駄目かぁ…」
数分にわたる説得の末、紗耶はようやくみゅうを抱き上げることに成功した。
「ふゃー! ふゃー!」
小さな両手をぶんぶん振り回し、足をじたばた。
必死に空中を走るように足を動かしているが、当然逃げられない。
「よいしょ。」
診察台へ乗せられた瞬間。
みゅうは今度はぺたんとうつ伏せになり、四肢を思い切り広げた。
「……。」
「みゅう?」
「……ふゃ。」
完全に脱力している。
いつもは暴れて注射されるので今回は、「動かなければ注射されない」と思っているらしい。
医者と紗耶は顔を見合わせ、思わず笑ってしまった。
「残念だけど、それでも打てちゃうんだよ。」
その一言で、みゅうはがばっと飛び起きる。
「ふゃぁぁ!?」
逃げようとするが、紗耶に優しく包み込まれる。
「ごめんね〜本当に一瞬だから」
「んみぃぃ……。」
注射器が近づく。
みゅうはぎゅっと目を閉じ、耳までぺたりと伏せた。
ちくっ。
「ふゃぁぁぁ…」
恐る恐る片目を開ける。
医者が微笑んだ。
「はい、おしまい。」
数秒の沈黙。
みゅうはきょろきょろと周りを見回し、自分の腕をぺたぺた触る。
「……ふゃ?」
「もう終わったよ。」
その言葉を聞いた瞬間、全身の力がふにゃりと抜けた。
「ふゃぁ……」
安心したように紗耶の腕へ飛び込み、胸元へぴたり。
「よく頑張ったね。」
頭を撫でられると、小さく鼻を鳴らす。
「……ふゃ。」
その表情はどこか得意げだった。
さっきまで診察室中を逃げ回っていたことなど、本人はもう忘れたかのように。
新しい作品書きたいけどアイデアが無い…