ジュンの班より先に降下したドーソンの班。
ワク・シンド分屯地の近くで身を隠し、早速現れた装甲車に対し、対戦車地雷を設置して爆破させる。
引っかかった装甲車はタイヤが破損して動きを止める。
「元グリーンベレーのオレがゲリラ活動とはな……」
グリーンベレーは米国のエリート部隊の名であり、転生者である彼でもプライドは有ったが、サファイア・ビートルズに入隊してから潜入任務ばかりやっている。
殺す必要も無ければ、バレてなければスルー必須という中、ジュンと共に行動しているうちに次はソ連軍の装甲車の破壊ミッションで班長にまで上り詰める事になっていた。
「これで良いんだったな」
ドーソンはフルトン回収装置を装甲車にくっつけ、破損した装甲車を回収する。
次の装甲車の方へ向かおうとした時、ジュンから連絡が来た。
『済まない、ドーソン。近くの山にラマー・ハーテ宮殿から脱走した捕虜と捜索隊が出ている。回収を頼めるか?』
「OK。捕虜を乗せた四輪駆動車は?」
『こっちで確保する。心配ない』
そう、HQから送られてきた捕虜を乗せた四輪駆動車の情報はB班に届いていた。
運よくジュンのいるA班が近くにいたので、問題なく続行に移す。
メリッサとレベッカが装甲車を警戒しながらドーソンの後を追う。
ドーソンが山を登り終えると捕虜がソ連兵4人に撃たれそうになっている。
すぐさまスタングレネードを投げ、敵兵の視界を塞ぐ。急接近してCQCで全員投げ飛ばす。
全員STN状態にしたことを確認でき次第、フルトン回収装置を捕虜と敵兵にくっつけて回収する。
それ以降は回収と制圧を繰り返していると、HQから連絡が来る。
『戦闘班諸君!見事な手際だぞ!全ての敵戦闘車両の撃破を確認した。攻勢作戦はまだ続いているが、長居は無用だろう。ホットゾーンを離脱してくれ』
どうやらA班もうまく仕事をしていた。
B班の各員も安心してヘリを呼ぼうとした時。
『ん?待て、別の標的が接近してきてるぞ!戦車3両、そして戦闘ヘリ!狙いは戦闘班全員だ』
『流石にやりすぎたか…ソ連軍を怒らせたな』
『だがこれもかえって好機だ。あれらの兵器は反政府ゲリラにとっては脅威だ。撃破すれば追加報酬を期待できるだろう。どうする?』
『そりゃあもう、処理するに決まってるだろ』
HQとジュンからの通信のやり取りを聞いていたドーソンは戦車が来ているのに気づいた。
「面倒だな……メリッサ。戦車との距離は?」
「ざっと80mほどかと」
ドーソンは「その距離なら十分だな」と言って背負っていたミサイル兵器を取り出し、戦車に狙いを定める。
「まずは1両。スクラップ行きだ」
ミサイルを発射する。多弾誘導ミサイル兵器の為、分裂した弾が多段ヒットし、一瞬で戦車が黒焦げになり炎上、爆発する。
それと同時に飛んでいたソ連軍の戦闘ヘリにミサイルが直撃し、回転しながら落ちていく。
その先にはセルペンがグッドサインをしており、その数秒後に持ち場に戻る。
「やるじゃねぇか」
軽く褒め、実質3両目の戦車に向かって歩くが、この距離では届かない。
そこでS-Walkerに乗っているレベッカが走っている戦車の側面を襲撃し、粘着弾で動きを封じる。
「今だ!やっちまえ!!」
メリッサが戦車にフルトン回収装置をくっつけ、回収する。
「全標的の排除確認。帰ろうぜ」
ドーソンは無線機を取り出し、A班とHQに連絡し、支援ヘリを呼ぶ。
『了解。こっちも丁度終わった』
特に邪魔者は来なかったが、A班と合流し支援ヘリに乗る。
「いい仕事だったな。どれほど潰した?」
「こっちはざっと4両潰したぞ」
「結構潰したな」
撃破数を確認しながらヘリは上昇する。
ホットゾーンを離脱と同時に反政府ゲリラの攻勢作戦は完了した。