灼熱の空港から数時間。
俺はCFAの四輪駆動車を奪い、アンゴラ・ザイール内を走っていた。
核爆発で木っ端みじんになったアウターヘブンをどうやって探せっていうんだ。
だが、そのことに関してシャドウジュンが教えてくれた。
南アフリカの砂漠地帯にその残骸が確認され、そこにアウターヘブンの残骸があるとの事だった。
「ってめっちゃ遠いな…支援ヘリは来れないだろうな。四輪駆動車の燃料持つかな…」
運転はできる。恐らくジュンは運転免許があるが、相当な
この調子なら戦車や装甲車、しまいにはヘリも操縦できそうだ。
「予備の燃料をいくつか奪ってきたが、これで3つ目だ。こんな何もない砂漠にあるのか?」
こういった荒野を見てるとメタルギアサヴァイブの世界を思い出すな。
そう考えながら車を走らせていると、核熱で荒廃した謎の巨大施設の残骸を見つけた。
今のところ、放射線の探知機の反応はない。恐らくNATOの連中による放射線除去が行われたんだろう。
こんなところで放射線を野放しにするバカは居ないからな。
「ここが…アウターヘブン跡か……随分と酷いやられようだな」
四輪駆動車を停車させ、巨大な建造物の前に立つ。
数分眺めていると、端末から通信が来る。テオたちからだ。
「どうしたんだ?」
『お前、どこへ行ってるんだ!?お前との通信が数時間ほど途絶えていたぞ!?』
「ああ、探していた建物を見つけた。見えるか?」
写真を撮り、その画像をHQへ送る。
『これは…?南アフリカの砂漠地帯か?しかもかなり最深部だ』
『これって…知ってるぞ!アウターヘブンだ!まだ残ってたなんて!』
『何ぃ!?おい!ナガノ代われ!』
どうやらナガノとフブキが食いついたようだ。
『ウチとナガノがそっちに向かう!探索はもう少し待ってくれねぇか?』
「ああ、なら四輪駆動車のバッテリーが切れる前に来てくれよ。ラジオでも流しておくさ」
*
それから12分経ったのか、支援ヘリが来る。
中にはナガノ、フブキ、ドーソン、テオがいた。
「おいおい。司令がこんなところに居たら危ないだろ」
「気にするな。こっちはヘリから見守る。ナガノとフブキ、ドーソンの野郎3人を連れて探索してくれ」
「ったく……なんでオレまで…」
ドーソンは巻き込まれたのか…気の毒に。
「それじゃあ行くぞ。宝探しにな」
俺達はアウターヘブン跡へ侵入する。
中はそのまま残っている部分もあれば、核爆発で消し飛んだエリアもあった。
戦車や地雷原もあった。
それを避けつつ突き進む。ドーソンは「すげぇな…かつてのアウターヘブンは、ここまで立派だったのか」と驚いている。
そしてエレベーターがありそうな場所へ来る。案の定動かない。
仕方ないため、俺がC-4で爆破してこじ開け、ロープを垂らして下へ降りる。
地下へ降り終えた時、テオから連絡が入った。
『待て。近くに武装車輛と野営地を見つけた。しかも別のPFのエンブレムを見つけた。別の勢力が妨害してくるかもしれない。どの勢力かはこちらで調べてみる』
「ああ、頼んだ」
別の勢力も宝探しか…何の目的やら。メタルギアは破壊されてるのに、だ。
フラッシュライトを取り出して明かりを点ける。
中はまだスッキリ残っていた。地雷原こそなかったものの、戦った痕跡は有った。
ハンドガンやマシンガンがある。
「ここに宝があるのか?」
「ああ、俺にとってもな」
辺りを探し回ってると野戦服を着た白骨死体を確認する。
左手に錆びた義手。いわばバイオニック・アームだ。
「ついに見つけた」
「こいつが?」
俺はこれまでの記憶や夢で起きたことをテオやナガノたちに話す。
これ以上隠すことはないからな。
「つまり、前世の記憶が戻る前のお前が夢に出てきて、この遺体を探す依頼を出したってことか?」
「ああ。俺はあの留置場で目覚める前、前世の記憶以外が思い出せなかったんだ」
俺は簡易的な箱を取り出し、遺骨と野戦服を別の箱に移して入れる。
「おいおい。そいつを持って帰るのかよ!?」
「葬ってくれという約束だからな。回収しないと意味ないだろ?」
ナガノとフブキは周囲を見て敵が来ていないか確認する。
全て拾い終えて、持って帰ろうとした時だった。
「む?」
近くで爆発音が聞こえた。
恐らくテオの言っていた別のPFだろう。
「何としても持ち帰るぞ。この任務は失敗できない……!」