あの依頼から1ヶ月後。俺は南アフリカのアンゴラ・ザイールでSideOPSを繰り返して資金を稼いでいると、ノモンから連絡が来る。
『ジュン。単独で資金稼ぎしてるところ悪い。一度マザーベースに戻ってくれ』
「何があった?」
大至急支援ヘリを呼んでマザーベースへと戻る。
それから数時間、マザーベースのヘリポートに降り立つ。そこにはテオや他の戦闘班が待っていた。
「どうしたんだ?」
「ああ。実はな…アフガンで謎の兵器の姿があったと諜報班から連絡があった。一度司令室に来てくれ」
*
「おいおい…こいつらって」
「ああ、こいつらを見た時はこっちも驚いたよ」
司令室でナガノが見せてきたのは、PWをやったことがあるPLなら知ってるであろう。ピースウォーカー計画で作られたAI兵器たちの姿だった。
何でアフガニスタンにあるんだ!?
「この写真に写ってるのはピューパか…懐かしい相手だ」
「こっちはコクーンだ。唯一見つかっていないのはクリサリスだね。まぁ、あれバカでかいヘリのようなAI兵器だし、すぐ見つかるよ。あの兵器は」
俺はテオや来ていた各班のスタッフたちにAI兵器の説明をする。フブキは前世の記憶から知ってはいたが、ミオは元MSFのスタッフであるためそれなりの知識があった。
「ヒューイ…エメリッヒとストレンジラブ博士が作った過去の遺産か…」
「信じられないが、諜報班の情報は嘘をついていない。だが、見かけてない機体もあると言ったな?」
「ああ。ピースウォーカーという機体だ。ザ・ボスのAIとレプタイルポッドを組み合わせた核搭載二足歩行戦車…そう、BIGBOSSの世代ではRAXAの他の原初たるメタルギアの1機だ」
「またの名を「AI搭載自動報復歩行戦機」と呼ばれており、BIGBOSS及びMSFが最終的に撃破した最後のAI兵器…だったはずだ」
こいつが映ってないというだけでまだ安心できるが、もしあったら最優先で破壊しないといけない。
ザ・ボスのAIポッドであるママルが無いとはいえ、レプタイルだけでも厄介だ。特にこいつの弐型と改には手を焼いた。
出来れば二度と戦いたくない相手だ。あいつのドリルミサイルウザかったしな。
「後にこいつの破壊を依頼してくる可能性はある。戦闘班は対AI兵器の武装も視野に入れろ。もし、ジュンやナガノ、フブキ、ミオの話が正しければ、今後関わる可能性がある」
「それとテオ」
「何だ?」
「この兵器を持っている勢力はわかったのか?」
俺が気になっていたのはそこだ。いくら破壊されて放棄されていたとはいえ、これらの兵器をアフガンに持ち出すのは無理がある。
となれば相手は相当でかい組織だ。
「それなら判明している。……ヴェノムの遺体を探している時に遭遇したPF「ブルー・ジャイアント」だ」
「あいつらか…アフガンで何を企んでる…?」
「わからん。少なくてもソ連軍と共生しているのは確かだ」
まるでXOFの連中と同じだな。
声帯虫はもう絶滅したから大丈夫だが…。
「次の相手は…ナチ残党の連中か……」
俺は呟き、拳を強く握る。
「ジュン…」
「ああ、ストレンジラブとエメリッヒの亡霊が次の相手らしい。気合い入れないとな」
何がともあれ、あの兵器たちは危険だ。AI兵器だとは言え、もし有人機なら単純な動きはしてくれないだろう。
連中……なんつう遺産引っ張り上げてきてやがるんだ……!!
PWのAI兵器か…作者たる私はクリサリスとピースウォーカーに手を焼いたな…。