トラックを追いかけて数分。追っていたトラックが港に駐車した。
荷下ろしという事か?それとも追われてることがバレたかの二択だな…。
見つからないよう、コンテナの陰に隠れ、トラックを下りた運転手と荷台から降りた人物を見る。
運転手は黒色のベレー帽をかぶった男。何やら指揮官のような人物。左目だけ眼帯をしてることからそれなりに実力のある者と見える。
荷台から降りた人物は、目出し帽、草原カラーの野戦服。こいつもMSFスタッフみたいなやつか?
隠れながら話を盗み聞く。
「ようやく奪えたな。これが骨の遺産か…」
少し覗くと、黒色ベレー帽の男がフロッピーディスクみたいなものを持っていた。
骨の遺産?スカルフェイスの遺産か何かか?確か、ファントムペインでダイアモンド・ドックズとの死闘で死んだ奴だったな。
「本当にこれが、重要なものなのか?」
「暗号を解いたんだ。これがハズレなら潔く諦めるさ」
ほう、暗号を解いて奪った感じだったのか。
しかし……こいつら何を待ってるんだ?港なんだ、デケェ船の一つや二つがあるはずだが…まるで獲物を待ってるような図だな。
本当は盗みに働きたくないが、奴らが乗ってきたトラックの積み荷も気になる。
話し合ってる最中で気づかれていない。なら漁るチャンスだな。
こっそりとトラックの積み荷に上り、中身を漁る。
中は…予備弾薬とでかいロケットランチャー…ってこれはCGM-25!?
「なんつう…こんなパワフルな武器を奪ってたのか。やべぇぞあいつら」
CGM-25。ファントムペインだと装甲車や戦車、戦闘ヘリに甚大的なダメージを与える多弾誘導ミサイル兵器。ヘリ自体はワンパンで倒せる威力だったな。
ラスボスたるサヘラントロプス戦にも活用されたゲーム中指折りの強いプライマリウェポンで、車両やヘリ破壊では重宝されていた奴だ。
「流石にこれは持ってけねぇな」
こんなでかいランチャーを持っていくことはできない。背中が重たくなりそう。
諦めた時だった。背後に僅かな殺気を感じ取り、素早く振り向く。
「動くな」
「…!」
先ほど話し合っていた二人が俺を見つめていた。そこまで音は出してなかったんだが…。
「その服装…元MSFか?」
「…だとしたら何だ?」
構えた時のコンマ数秒、俺は敵の銃を掴み、蹴り飛ばす。
「ぐあっ!?」
「あいつのCQC…速いぞ!」
戦闘班スタッフのアビリティの数値を舐めるなよ!
サベージの効果で繰り出せる強力なパンチを司令官らしき男にぶつける。
「ガハッ!?」
見事クリーンヒットし、STNに持っていく。
しかし、先ほど倒した兵士の回復が速い。まるでスタントマン持ちの敵兵だな。
すぐに立ち上がって、サイドのハンドガンを抜き取り構える。
「クソ…!何者なんだ、お前は!」
「俺か?気が付いたら留置所で昼寝してた元捕虜だよ」
急接近し、ハンドガンを取り上げ、背負い投げのように投げ飛ばし、STNに持っていった。
「よし、銃声は無し。見事なタクティカル・テイクダウンだな」
気絶した兵士二人を縛り上げ、気絶から覚めるまで奪ってきた地図と資料を読みふけることにしたのだった。