【読者参加型】名も無き英雄?の活動記   作:ヒラーズ

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26話 クリサリスを倒せ、PW計画の亡霊の鬼門!

空中司令室にて、俺は味方の編成をしていた。

相手は改仕様の兵器だ。並の武器では傷をつけるのは難しい。

高い体力と硬い装甲で覆われたオレンジの塗装は多くのPWのPLを苦しめてきた。投げ出した奴も多い。

そのせいで嫌いなAI兵器の中でクリサリスとピースウォーカーが挙げられた。

 

クリサリスは特に強い。レドームを壊さない限りミサイル武器を瞬時に避けてくる。

これが有人機ならパイロットはもう人ではないな。

 

編成はこんな感じになった。

 

A班:自分、セルペン、レベッカ、メリッサ

B班:ドーソン、アナスタシア、クリス、フブキ

 

敵はクリサリス改。並の戦術は通じない。俺とナガノとフブキが立案した作戦を立てる。

これほど人数がいるなら余裕で倒せるだろう。だが油断は禁物だ。

 

「いいか?まずは誘導弾でレドームを破壊するんだ。その後はパイロットがいるであろうその障壁の破壊だ。キッドナッパーを射出されたら各自の判断で撃墜してくれ。手勢はこちらが有利だが、一筋縄ではいかないぞ」

「レールガンはかなりの脅威なんだろ?何か対策はないのか?」

「ある。チャージの時間が長いことだ。そこを利用して攻撃すれば怯み(隙)が発生して攻撃が中断される」

 

ただし、これはあくまでゲームでの知識だ。実際はかなり強力な武器をぶち当てないと難しいだろう。

ヘリがランディングゾーンに着く。作戦を伝え終えると同時に散開する。

 

「…来たか」

 

支援ヘリが戦場から去ると同時に巨大な機影が上空に現れる。

大きなレールガンとレドーム。チェインガンと3つの円盤のような翼。まるでハチドリのような姿で、オレンジ色の装甲を持つ兵器。

 

別名「AI搭載垂直離着陸戦機」

 

だが今回は有人機。AIとは全く違う。

 

『よく来たわね。サファイアの昆虫。私はピューパと同じようにはいかないわよ』

「この声は…パイロットは女か!」

 

クリサリス改は攻撃モードに入り、レールガンを構え、チャージに入る。

 

『早速地獄に送ってあげる』

「あぁそうかい。こっちも遠慮なく壊してやるよ」

 

俺はスティンガーミサイルを取り出し、レドームに向かって撃つ。

飛んだ誘導弾を瞬時に避けるが、レドームに命中した。

 

『弱点を知ってるのね?』

 

チェインガンが掃射される。俺達は咄嗟に回避行動に入る。

 

『キッドナッパー。行ってきなさい』

 

小型の無人機が4機ほど射出され、戦場に広がる。

 

「俺が撃墜する!他は頼んだぞ!」

「わかった。任せてくれ」

 

セルペンはCGMを取り出し、クリサリス改をロックオンし、トリガーを引く。

多段ミサイルはレドームに命中、それと同時に他の班の攻撃が命中し、レドームが黒煙を上げる。

 

『やってくれたわね!』

 

クリサリス改のパイロットがチェインガンを掃射しながらミサイルを乱射する。

誘導式の為、俺達は常に動き回りながらそれを避ける。

だがチェインガンが直撃してダメージを受けた仲間も出てき始める。

 

「…っ!バトルドレスじゃなくてライオットスーツを着てくればよかったな…!」

 

バトルドレスを着たレベッカにチェインガンの数発が命中し、動きが鈍くなる。長引けば被害は甚大になるだろう。

 

「長引かせるのはダメだ。早くパイロットを始末しないとな」

 

俺もCGMを構え、ポッドに向かって撃つ。

誘導弾は見事命中。クリサリス改がよろけ、攻撃が鈍くなる。

 

「班長に続け!」

 

他の仲間がミサイル武器や対物ライフル、グレネードランチャーを乱発しポッドに攻撃を当て続けると、障壁にヒビが入り粉々に壁が砕けた。

そこにはたくさんのチューブに繋がれた女性パイロットが姿を現す。

 

『こうも簡単にポッドに穴を開けられるなんて…!』

「遅ぇな!」

 

フブキは愛銃を構え、パイロットの頭部に狙いを定め、狙撃する。

1発、2発、逃がさずに次々と撃つ。

それでもパイロットはなぜか死なない。

 

「バケモンか!?ヘッドショットが効かねぇように見えるぞ!?」

 

俺はスコープを装備させたアサルトライフルを構えて操縦席の適当な場所を撃つ。その時、敵の方からアラートが鳴る。

 

『嘘!?こんなことって…!動いて!私のクリサリス…!動け!動け!動け動け動け……動けえええええ!!

 

クリサリス改の周りに光が収束する。

自爆シーケンスに入った証拠だ。やはりやられそうになると自爆する仕掛け…俺の知らないシステムが搭載されてるな。

 

俺達は急いで現地を離れる。途中で四輪駆動車や輸送トラックを奪って移動し、全力で離れる。

30秒後、凄まじい衝撃が襲い掛かった。

 

俺たち全員は吹き飛ばされそうになりながらも耐えた。

 

「爆発力がやべぇ…!」

「列車砲から撃たれる榴爆弾かよ……!」

 

爆風が消え、クリサリス改がいた場所を調べる。

跡形もなく消え、残ったのは焼け跡のみ。まさに証拠隠滅か。

 

「テオ。クリサリス改は撃破した。敵パイロットは死亡。機体事爆散した。被害はレベッカ、クリスが負傷。それ以外は軽傷で済んだ。支援ヘリを頼む」

『了解だ。クロムウェルをよこす。負傷者の手当てを頼む』

 

ブルー・ジャイアント。何を企んでるんだ?




クリサリス改。ホント倒すの苦労しました…。
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