【読者参加型】名も無き英雄?の活動記   作:ヒラーズ

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日常回。ジュンの料理回です


SideOPS⑧ そのカセットテープは?

コクーン戦から数日。

 

「よし…カツ丼が出来たぜ」

「すごいねぇ!MSFとは違うけど、日本食を再現できるなんてね」

 

俺はマザーベース内で皆の為に料理を振るっていた。普段は戦闘班との訓練や他のSideOPSをやっているんだが、行こうとしたらスタッフ総出で止められた。

解せないが、仕方がないのでミオの店の手伝いをすることにした。

 

「そういえば…傭兵派遣はどうなってるんだい?」

「今のところ順調らしいぞ。死亡者は未だ0、負傷者が出るだけで、命に別条がないらしい」

 

ミオは「そうか…強いんだねぇ」と言って手を動かす。

そういえば彼女はあの事件(グラウンド・ゼロズ)を体験してたんだったな。マザーベースが沈み、スネークとミラーが負傷。

普通は精神的ショックがでかいはずだ。後のTPPでミラーがああなったが…。

 

「……辛かったら休憩しててもいいんだぞ?」

「…いや、いつまでも過去は引き摺らないよ。あの歌がまた聞きたくなっただけさ」

 

歌…成程。

 

「…恋の抑止力か?」

「流石に知っていたか。パスという子が歌っていた奴。最近は聞いてなくてね」

 

そういえば、コクーンから逃げてる際にカセットテープ拾ったんだよな。

ラジカセがあるし、入れてみるか。

 

「問題は動いてくれるかだが…」

 

ガチャリと起動させると、音楽が流れる。

その音楽は、俺もミオ、いや周囲にいた俺の知る元MSF、元DDの連中の大半が知っていた。

平和を願う少女、トリプルクロスの女スパイの歌声。パスの歌声だった。

 

「……これ、恋の抑止力が入っていたのか」

 

大音量というわけにはいかないが、音楽を流す。

ミオは少しだけ涙を流した。やはり、あの場所を失うのは辛いだろう。

俺なら精神が壊れてもおかしくない。それを涙程度で済ませている彼女もまた強いな。

 

「よし、ラーメンもできた!塩ラーメンだが、食うか?」

「あ、ああ…頂くよ」

 

恋の抑止力を流していると、元MSFスタッフが店に入ってくる。

 

「ミオさん。店空いてるかい?」

「ああ、いらっしゃい。今、ジュンのラーメンが食えるよ」

「それはありがてぇ。ぜひ食いたい」

「あいよ。塩?醤油?味噌?」

 

元MSFスタッフは「醤油で頼む」と言って座る。

目を閉じ、リピートをかけた曲を聞き始めた。

 

まぁ、PWはプレイヤーの青春でもあったしな。

俺もよく色んな人とCO-OP通信をして楽しんだもんだ。

大勝利もすれば、装備の少なさで足を引っ張った時もあった。それでも、俺はそんなPWは楽しかったな。

 

「はい、お待ち!醤油ラーメンだ」

「ん?ライスも付けてくれたのか?」

「ミオの次のお客だからな。おまけさ」

 

食べてくれた結果は上々。翌日には期間限定でジュン特製ラーメンがマザーベース内で食べられるようになった。

特に忙しくはないが、アナスタシアやセルペン、ナガノが夜中に俺の作った料理を食いに来るようになったな…。

 

しまいには…

 

「あ、フブキからリクエストだ。ええっと……次は激辛料理か……これ作れるかな」

 

今では全スタッフのリクエストをメニューに加えるようになった。

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