「ふむ……」
いくつか資料を読んでるうちに、俺はこの世界について少しずつ分かってきた。
どうやらこのメタルギア世界とは違う部分があって、スネークやBIGBOSS。雷電など重要人物がすでにいない世界線らしい。
メタルギアと名乗る
ただ、MPOみたいな軍事施設、PWのような自然や豊富な武器やアイテム。TPPのような広大な世界。
それぞれメタルギア作品のこれでもかと思うくらい大量の概念が上手く結び合っている。
つまり、だ。グラウンド・ゼロズ(通称:GZ)でMSFのマザーベースは海の藻屑となってるし、生き残っているMSFの残党兵は散り散りとなり、ファントムペインのダイアモンド・ドックズ(通称:DD)も解体されてしまっている。
何ならアウターヘヴンも消えてるし、サムやアームストロングもすでにお亡くなりと来た。
色々突っ込みたいところがあるが、まず一つ。文明がごっちゃになっていて、古い武器もあれば新しい武器もあり、物流が混雑を起こしている。
二つ、サイボーグ技術が完全に廃れており、対サイボーグ兵士用のアイテムがオーパーツクラスになってるという事。
三つ、この世界にはPFが多く点在し、CFA、ローグ・コヨーテ、ゼロリスク・セキュリティ、モスキート、NO ALERT、KILL COUNTなどなど、etc…
一度数えるとキリがない。だが、主人公であるスネークやBIGBOSS、ヴェノム、雷電の活躍によって存在は多くないものの現在確認されているPFはこの6種類の民間軍事会社だ。
すげぇな。それでも6種類もあるのか…。
もし、奴らに対抗するなら……俺一人ではどうにもできないだろう。
異世界転生したんだ。どうせ元の世界に帰ることは不可能。なら…でかい企業立ち上げて、この世界の頂点に立つという目標も掲げていいだろう。
ただし、核抑止テメーはダメだ!
核抑止のせいで国境なき軍隊が滅んだし(元はと言えばミラーとヒューイが原因なのだが)、そのせいでPFが増えたしな。
つまりMGS4のPMCがあちらこちらに点在してるという事だ。人手探しは困らないだろう。
「よし、やることは決まった。まずは人手探しだ」
そういって気絶から覚めた二人が起きる。
「はっ!」
「おう、目覚めたか」
俺はあえてフレンドリーに話す。
「さっきは悪かったな。いくつかの質問に答えてくれたら開放する。安心しろ、これは嘘ではない」
「本当だな?」
「……続けてくれ」
あれ?意外と飲み込んでくれた。まぁ、殺さなかったしな。
「まず、一つ目だ。お前たちは何者だ?あの資材集積所で何を奪ってきた?」
「……骨の遺産だ。一言で言うなら、あの遺産は大昔「賢者の遺産」のデータに匹敵するほどの人員、物資、資金のデータがあり、それで企業を立ち上げようとしていた」
賢者の遺産。BIGBOSSの世代にサンヒエロニモ半島の事件にまで引っ張ったとされている1000万ドル以上の資金が納められたものだったな。
「恐らくだが、立ち上げる企業は……
「……そうだ」
「おい、そこまで言う必要は無いだろ!」
もう一人の兵士が止めようとする。だが俺は黙らせて続けさせる。
「因みにその会社の名前は決めてるのか?」
「……サファイア・ビートルズ」
サファイア・ビートルズ……成程、サファイアの昆虫か。
面白そうな名前だな。略名はSBと言った方がいいだろうな。
「最後の質問だ。この状況上、お前たちは人材が不足している。兵士をキャプチャーすることに失敗し、見つかって逃げた……それで合ってるか?」
「そうだ。ついでに説得させて人手を増やそうとしていた。あのPFの基本となったMSFと同じように…!」
「ふーん?」
俺は黙り込み、二人の背後に回って縛り付けた縄を解く。
「質問は終わりだ。お前たちの話に興味がある…が、遺産自体に興味はない。それにお前たちは人手不足だ」
「だから何だ?」
俺は笑みを浮かべる。
「俺を……雇う気はないか?ただし、最初は低くてもいい。昇給ありなら受け入れるぜ?」