【読者参加型】名も無き英雄?の活動記   作:ヒラーズ

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8話 サンヒエロニモ半島

次の任務へ行くために俺達はヘリに乗る。

何と任務先は「サンヒエロニモ半島」だ。MPOの舞台となった場所で、ジーンがソ連兵を掌握するというテロ事件を起こした地でもある。

ただ、2人も連れて行くとなれば最難関のミッションとなるだろう。

俺は端末を開き、ミッションブリーフィングを聞く。

 

『目的は、PF「モスキート」に囚われた捕虜の救出、回収。

場所はサンヒエロニモ半島の留置場だ。

ここには多くの捕虜(PW)が収容されている。民間人、ゲリラ兵、その疑いをかけられた者……

現地はまるでモスキートの不法拉致監禁施設(ブラックサイト)だ。

ただし回収を依頼された目標(ターゲット)はその中のただ一人仲間から救世主(メシア)と呼ばれる捕虜だ。

依頼してきたのは、目標(ターゲット)の父親……いや、正確に言うと父親の遺言だ』

 

「遺言か…」

 

故郷なき虜囚のサンヒエロニモバージョンと言った感じだな。

しかし、MPO以降のサンヒエロニモ半島に来たのは初めてだ。

武装も確認しないとな。

 

俺とセルペンは前のミッションと同じ武装。

新しく入ったドーソンはプライマリは「UN アルク自動小銃」と呼ばれたアサルトライフルのスタン効果付与のバージョン「UN-ARC-NL」のサプレッサーとダットサイト装備。別サイドにはミサイルとして「ファルケンベルグ 多目的無反動砲」を装備させて、セカンダリは俺と同じだ。

 

準備はこれでいいだろう。

 

「行くぞ二人とも。留置場と知ったなら侵入は簡単じゃない。多少のごり押しで通しても問題ないが、捕虜を囮にするような真似はするな」

「わかった」

「了解だ。班長」

 

班長……か。悪くない響きだな。隊長から格下げされたけど、案外悪くない。

 

 

暫くしてランディングゾーンに降りた俺達は徒歩で留置場近くに行き、身を隠した。

スコープを取り出し、敵の施設の外側を偵察する。

 

「外にいる敵兵は全員で6人か…1人は固定銃座の近くを陣取ってるな。近づくのは簡単そうだ」

「では私が近づいて無力化しよう」

「ついでに尋問しておいた方がいいだろうな」

 

俺は仲間に指示し、留置場の外側を攻める。

空のマガジンを放り投げ、音でおびき寄せ、セルペンが背後から敵兵を拘束し、首元にスタンロッドを押し付けて尋問を行う。

 

「言え。捕虜はどこだ?」

「こ、この留置場の奥の独房だ…!」

「そうか。ご苦労」

 

スタンロッドを当て、気絶させる。

ドーソンは気絶した敵兵を引き摺って、茂みの中に隠す。

 

「使うならこれが効果的だろう」

 

俺が取り出したのは空の酒瓶。しかも安い方の酒だ。

これで敵兵に発見されても味方が酔っ払って寝ていると勘違いするだろう。

 

「天才だな。班長…次の任務で使わせてもらおう」

「随分とゲリラ戦に特化してるな」

 

敵兵を排除しながら進む。俺が偵察し、セルペンが敵を拘束、無力化。ドーソンが気絶した敵兵を隠す。

連携してできる完全ステルスだ。

 

独房のある建物の前に辿り着いたが、その建物は3つあるようだ。

両方捕虜はいるが、面倒なので全員救出することにした。

 

「俺は第一独房に、セルペンは第二を、ドーソンは第三を頼む」

「「了解」」

 

手分けして入る。

簡素な作りをしてるとはいえ、独房の扉は鍵がかかっている。

勿論ピッキングするけどな。

 

「待ってろ、今開ける。騒ぐな」

 

カチャカチャとピッキングをして開ける。

独房の中には、傷だらけの捕虜が横たわっていた。

 

「……お前が救世主(メシア)か?」

「…君は?」

 

出血がひどい。フルトン回収に耐えられんだろう。支援ヘリを呼んで回収するしかない。

 

「こちらジュン、目標を見つけた。出血がひどく、フルトン回収では耐えられそうにない」

『こちらセルペン。こっちも捕虜を発見。救出し、今フルトン回収し終えた』

『同じく。どうする?足でも探すか?』

「その方針で頼む」

 

流石グリーンベレーだ。俺が欲しいもの言い当てやがった。

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