カードファイト!!ヴァンガード Shiny GAME 作:黒破リンク
ヴァンガードに出会ったリンは、1歩踏み出せるのか。
リンがヴァンガードを始めて、1週間が経った。
ヴァンガードに触れて、リンは勇気を出して高校へと歩を進める。
鞄の中に、『FL∀MMe-G』のデッキをお守り代わりに持って。
リン「お、おはよう…。」
リンはか細い声で隣の席のクラスメイトに挨拶をする。
ヒナ「おはよう、リンちゃん!」
そんな中で、ヒナがリンへ話しかけた。
……『下條ヒナ』。リンの幼馴染で、リンが家族以外で唯一気を許している人物。
リン「あ、ヒナちゃん…。」
ヒナ「来てくれたんだ…!」
リン「うん…1歩、踏み出してみようと思って……。」
リンはデッキケースを握りしめてそう呟く。
ヒナ「ねぇリンちゃん、それってもしかしてヴァンガード?」
リン「う、うん…そうだよ…?お兄ちゃんから私にって…。」
ヒナ「良かった、ちゃんとリンちゃんに届いたんだ……。」
ヒナの呟きに、リンは首を傾げる。
リン「どういうこと…?」
ヒナ「私もヴァンガードやっててね?
……リンちゃんのお兄さんに、そのデッキのカード渡してあげたの。いつか、リンちゃんとヴァンガードやりたかったから。」
リン「そ、そうだったの!?」
ヒナ「うん!
……今日、放課後ヴァンガードやろ!」
リン「うん!!やりたい!」
放課後。
人が校舎から帰っていく中、ヒナとリンは2人で『カードキャッスル』に向かっていた。
ヒナ「ここ知ってる?」
リン「うん、この間来た…!」
ヒナ「じゃあ入ろ!」
ヒナはリンを連れて扉を開けて中へと入っていく。
すると、ソラトが声をかけた。
ソラト「おぉ、ヒナちゃんじゃねぇか!」
ヒナ「ソラトさん!こんばんは!」
ソラト「お?隣はリンちゃんじゃねぇか!」
リン「覚えててくれたんですか…!?」
ソラト「お客さんの顔と名前覚えんのは得意でなぁ!
今日はどうしたんだ?」
ヒナ「リンちゃんとヴァンガードしに来ました!」
ソラト「おぉ、いいじゃねぇか!
セイジとヒカルも来てっから、そっち行ってきな!」
リン「はい…!!」
2人はファイトスペースの奥へ進んでいくと、セイジとヒカルがファイトしているのを見つける。
ヒカル「グラムグレイス・ジークでアタック!!」
セイジ「くっそ、守れねぇ…!ノーガード…!!」
ヒカル「いくぜ、トリプルドライブ!
……ファーストチェック、GET、クリティカルトリガー!グラムグレイスのクリティカル+1!デッキ側のダヴンのパワー+10000!セカンドチェック、GET、フロントトリガー!前列全てのパワー+10000!サードチェック、GET、オーバートリガー!水界の精霊王 イドスファロ!グラムグレイスのクリティカル+1!アスプロミア&サフィラのパワー+100000000!さらにドロップから完全ガードを手札に!」
セイジ「くっそ、やりすぎだっての!
……全部トリガーなし!」
ヒカル「しゃぁ!!俺の勝ちぃ!!」
セイジ「だー!!!負けたァァ!!」
ヒナ「こんにちは、セイジさん!ヒカルさん!」
セイジ「お、ヒナちゃん!それにリンちゃんも!」
リン「こ、こんにちは…!」
ヒカル「ヒナちゃん、リンを連れてきてくれてありがとう。」
ヒナ「一緒にヴァンガードやりたいですから!お安い御用です!」
セイジ「じゃあ、どうすっか?この4人でやるのもいいけど、そろそろショップ大会の時間だろ?」
リン「ショップ大会……?」
ヒナ「ここのお店が週1回開いてくれる、ちっちゃい大会。
ここの人たち、レベル高いから強くなるにはもってこいじゃないかな?」
リン「でも、出て大丈夫なのかな……。」
ヒカル「やっぱり、まだ人と関わるの怖いか?」
リン「うん……まだちょっと怖い…。」
リンはそう言いながら、少し震えていた。
リン「でも……お兄ちゃんやヒナちゃんがいるから、大丈夫…だと、思う…。
……私、変わらなきゃいけないから……やる!」
セイジ「よし、その意気だ!
エントリーしに行こうぜ!」
4人は受付に行って、エントリーシートに名前を記入する。
ソラト「んじゃ、参加費200円な〜?」
リン「……どうしよう、私今日お財布持ってきてない…。」
ヒカル「いいよ、俺が出してやるから。
……オーナー、リンの分も俺が出していいか?」
ソラト「ま、リンちゃん初めてだもんな、特別に許してやるよ!
……リンちゃん、頑張れよ?」
リン「……はい!」
そうして、ショップ大会開始の時刻になり。
??「HEYHEYHEYー!!ショップ大会参加の皆ー!!
……みんな大好き、『鬼塚アユム』さんだぞー!!」
ある女性が、大会運営を取り仕切っていた。
その姿に少し困惑しているリンは、隣にいたヒカルに話しかける。
リン「あの人は…?」
ヒカル「鬼塚アユムさん。
……ここのショップの店員さんで、オーナーの娘さん。いつもあんな風に大会を盛り上げてくれるんだ。」
アユム「今回!初めましての子がいるから皆優しくな〜?
それじゃあ1回戦のフィーチャー卓は、『セイジ』vs『タツキ』ー!!2人はこっちのテーブルに来てなー!!」
セイジ「俺最初っからそこか〜。
じゃ、行ってくるわ!」
セイジは呼ばれた席に向かい、それぞれ割り振られた席に座る。
リン「よ、よろしくお願いします…!」
ショウマ「よろしくね。」
お互いのデッキをシャッフルして、対戦準備を進めていく。
リン「(イメージ……イメージ…。)」
準備を済ませ、リンは目を閉じていた。
アユム「それじゃあ皆ぁ、準備はいいかぁ〜!?
行くぞぉぉ!!『スタンドアップ!ヴァンガード!!』」
……To be continued
次回、第4話:ショップ大会