IS!! 超宇宙刑事ギャバンインフィニティ S 作:サイトーサイト
お久しぶりです。 YouTubeにて 忍者戦隊カクレンジャー 第3部 中年奮闘編 の 無料公開がされて。 視聴しました。 とても面白かったです。 土田さん...... ご冥福をお祈り申し上げます。そして 本当に ありがとうございました。
『さあ、熱気冷めやらぬアリーナですが、続いて第2試合へと参りましょう! 1年生の部、お次のエントリーは――織斑秋野&ラウラ・ボーディッヒ・ペアです!!』
実況のけたたましいアナウンスが響き渡る中、ゲートが開く。
通路の奥から歩み出てきたのは、いまだに苛立ちを隠しきれずに口をへの字に曲げた秋野と、その斜め後ろを不敵な笑みを浮かべながら従うラウラだった。
観客席からは、IS学園唯一の「男子生徒」である秋野への声援と、ドイツの代表候補生であるラウラへの歓声が入り混じって降り注ぐ。
秋野「おい、ラウラ。分かってんだろうな? ナンバーワンになるのはこの俺だ。あのギンギラ男と偽男のペアに、格の違いってやつを見せつけてやるんだよ」
ラウラ「フッ……案ずるな、我が婿よ。お前のその燃え盛るような野心、嫌いではない。お前が前を切り開くというのなら、この私がすべての障害を叩き潰してやろう」
ラウラの瞳が、妖しく黒い光を帯びる。彼女のIS「シュヴァルツェア・レーゲン」の展開とともに、アリーナの空気が一気に重く沈み込んだ。秋野もまた、自らのISの白式を展開し、獰猛な笑みを浮かべて対戦相手を睨みつける。
彼らの対戦相手として入場してきた女子生徒2人は、ラウラから放たれる圧倒的な威圧感に、早くも気圧されたように顔をこわばらせていた。
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一方、アリーナの退場通路。
シン「うわっとっと.......ここまで来れば大丈夫か」
シャルロット「もう、シン! 引っ張るならもう少し優しくしてよ。ボク、男の子の格好をしてるけど、一応中身は女の子なんだからね?」
シンに手を引かれて通路まで駆け込んできたシャルロットは、少し頬を赤くしながら抗議した。
シン「おっと、わりぃわりぃ。実況のツッコミが妙に生々しかったから、つい焦っちまってさ」
シンが頭を掻きながら笑うと、シャルロットもそれ以上は追及せず、「もう、しょうがないな」と困ったように微笑んだ。
だが、シンの視線はすぐにアリーナの大型モニターへと向けられた。
画面に映し出されているのは、不敵に構える秋野とラウラの姿だ。
シャルロット「........気になる?」
シン「あぁ。織斑秋野.......あいつ、さっきから俺たちのことをずっと睨みつけてやがった。先輩の言ってた『データを持っているかもしれない敵』かどうかは分からねぇが.......纏ってる空気が、ちょっと普通じゃねぇ 前よりめんどくなってやがる。」
シャルロット「そうだね。それに、隣にいるラウラ・ボーディッヒ........彼女のISから感じるエネルギー、通常のISの規格を歪めているような.......変な感じがする.......」
シャルロットは、手の中のビーコマンダーをそっと見つめながら、戦士としての直感で異変を察知していた。
シン「........それに........」
シンは言葉を区切り、先ほど観客席で見つめた、一人の少女の姿を思い浮かべる。
シン(簪のやつ、やっぱり元気なかったな......。俺たちが勝ったのに、あんなに寂しそうな顔するなんて)
胸に刺さった小さな棘のような感覚を覚えながらも、シンは今は目の前のトーナメント、そして学園の警備に集中せねばと、小さく首を振った。
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観客席。
本音「あ、次の試合始まったよ、かんちゃん! 次は織斑くんのペアだね!」
簪「……うん」
簪は、モニターに映る秋野たちの姿を眺めていたが、その心は未だに前の試合の余韻に囚われていた。
シンの見せた圧倒的な強さ。そして、シャルロットの完璧なサポート。
2人の息の合った連携は、どれほどの信頼を積み重ねればあそこに至るのだろうか。
簪(私だったら........。もし、私の『打鉄』が........)
隣で無邪気に次の試合を応援する本音の声が、どこか遠く聞こえる。
簪は、自分の足元に置いた鞄の中にしまってある、動かない『打鉄』のペンダントにそっと触れた。冷たい金属の感触が、今の自分の無力さを証明しているようで、胸が締め付けられるように痛む。
その時、アリーナから凄まじい爆発音が轟いた。
『な、何という破壊力だーッ!! ラウラ・ボーディッヒの放った
モニターの向こうでは、ラウラが冷酷な笑みを浮かべ、秋野がそれを見て「ハッ、当然の結果だ」と傲慢に鼻で笑っていた。
圧倒的な、そしてどこか歪んだ力による蹂躙。
会場が歓声と、それ以上に一抹の恐怖に静まり返る中、片耳に通信機をつけたリンは、アリーナの様子を見つめながら眉をひそめていた。
リン「(今のラウラの動き........単なるISの出力じゃない。まるで、何かの戦闘データをそのままトレースしているような........)シノブ、そっちは何か変わった様子はあるか?」
リンが極小の声で通信を入れる。
シノブ『.........いや、こちら不審な侵入者の気配は未だ感知できず だが、アリーナ内のエネルギー波動に、わずかな乱れを感知した。警戒を強めるでござる。』
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第2試合が幕を閉じ、アリーナは織斑秋野とラウラ・ボーディッヒの圧倒的な、しかしどこか冷徹な強さにどよめいていた。観客席の興奮と困惑が入り混じる喧騒の中、更識簪はそっと席を立った。
本音「あれ? かんちゃん、どこ行くの?」
簪「あ.......うん、ちょっと、お手洗いに......。すぐ戻るから」
本音に小さな嘘をつき、簪は逃げるように通路へと歩き出した。
きらきらと輝いていたシンとシャルロットの姿。そして、歪なまでの力を見せつけた秋野たちの試合。それらがすべて、専用機を持ちながらも動かすことすらできない自分の無力さを、これでもかと突きつけてくるようで息が苦しかったのだ。
薄暗い通路の壁に背中を預け、簪は深くため息をついた。
膝を抱えるようにして、自分の服の裾をぎゅっと握りしめる。
簪「私......何しにここに来たんだろう......」
ぽつり、と溢れた呟きは、アリーナから漏れ聞こえる歓声にかき消されていく。
シン「――やっぱり、ここにいたか」
簪「っ……!?」
突然、頭上からかかった声に簪が跳ねるように顔を上げると、そこには制服姿のモロボシ・シンが立っていた。慌てて涙を拭い、簪は視線を泳がせる。
簪「シ、シン.......!? なんで、ここに.......!? 次の試合の準備とか、あるんじゃ.......」
シン「いや、俺たちの決勝戦は次の2年生の部で一旦ストップだからさ。ちょっと時間があって.......さっき、ステージの上から簪の顔が見えたから、気になってさ」
シンは簪の隣の壁に背を預け、ふっと息を抜いた。その飾らない距離感に、簪の胸がトントンと跳ねる。
簪「私の顔.......?」
シン「おう。なんか、すげぇ寂しそうな顔してたからさ。.......俺たちのサポート、シャルが完璧にやってくれたろ? でも、簪から見たら、俺の動き、まだまだ突っ込みすぎだったか?」
シンは冗談めかして笑うが、その瞳はまっすぐに簪を気遣っていた。
簪は胸が締め付けられるような感覚に陥った。シンは、自分のせいで簪がそんな顔をしているのだと、本気で心配してくれているのだ。
簪「ちがう、違うの.......! シンの動きは、その、すごく格好良かった。シャルロットさんのサポートも.......完璧で.......」
そこまで言って、簪はまた言葉を詰まらせ、視線を落とした。
簪「ただ.......羨ましかったの。あんな風に、お互いを信じて、背中を預け合えるのが.......。もし、私の『打鉄』が動いていたら.......私が、シンの隣に立てていたらって.......。でも、私じゃ部品のせいじゃなくても、きっと足手まといに.......」
一度溢れ出た本音は止まらなかった。自分の弱さと嫉妬を吐露してしまった恥ずかしさで、簪の目から涙がこぼれ落ちる。
そんな簪の頭に、不意に大きな手がぽんと置かれた。
簪「え.......?」
シン「足手まといなわけねぇだろ。簪は、あの打鉄を一人でここまで組み上げたんだろ? シャルから聞いたぜ。簪の技術とメカへの情熱は、本当にすごいって」
シンは優しく、しかし力強い目で簪を見つめていた。
シン「俺は ISのことはよく分からねぇ。だけど、
シンはポケットから手を出すと、簪の前に差し出した。
シン「簪が俺の背中を守ってくれるって言うなら、俺はいつでも待ってるぜ。お前が作ったその「打鉄」が、俺たちの新しい力になる日をさ」
簪「シン.......」
シンの真っ直ぐな言葉が、簪の凍てついていた心をじんわりと溶かしていく。
「待っている」と言ってくれた。自分の技術を、自分の存在を、この少年は必要としてくれている。
簪は涙を拭い、まだ少し震える手で、シンの差し出した手をそっと握り返した。
簪「.......うん。私、絶対に『打鉄』を動かす。動かして、シンの隣に.......今度は私が、サポートするから」
簪の瞳に、先ほどまでの曇りは消え、確かな光が灯っていた。
シン「おう、期待してるぜ!」
シンが爽やかに笑った、その時 アナウンスが入った。
『さーて そろそろ! 1年生の決勝戦が始まろうとしています! 各選手は 準備を始めてください!』
シン「やっべ!? そろそろか! 悪りぃ 簪! すぐに行ってくるから!」
簪「へっ? ちょっとシン───」
簪が言い切る前に シンは急いで会場に走った。
簪「.........もう 急ぎすぎだよ シン........」
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『さぁさぁさぁ!! 今まさに 世紀の大決戦が 始まろうとしています! 今年度初の試みである 「男子生徒」の戦いの火蓋が 幕上がろうとしています!! 期待で胸がドキドキです!』
アナウンスが けたたましく鳴ると 観客たちも 歓喜の声を浴びせた そして シンとシャルロットの目の前には 対戦相手である 秋野とラウラが立っていた。
秋野「へっ! ギンギラ野郎.......今回こそは てめぇをボコボコにする! 覚悟しやがれ!」
シン「そう言って 前みたいに壁に突っ込むなよ? 勢い余ってさ。」
秋野「んだと.......!!」
シンの挑発に 秋野はまんまと引っかかる しかし 秋野が大切だと思っているラウラが「なんの反応もない」ことに疑問を覚えるシャルロット。
シャルロット「(........おかしい、秋野のことを第一に考えてるラウラが 動かない........?)シン、ここはラウラを─────」
秋野「ちっ ムカつく野郎だぜ........おいラウラ! 俺たちとのコンビネーションを────」
ラウラ「.......クククッ........ハハハッ.......!」
秋野がラウラに声をかけようとした時 ラウラが 笑った。試合と言えど今から互いに戦うという場で 笑ったのだ。
秋野「.......おい ラウラ? 何を笑って"ドスッ!!"........えっ?」
秋野が 腹に違和感を覚えて 下を見る そこには.......シュバルツェア・レーゲンの 腕部分を展開したラウラの手刀が 秋野の腹を突き刺している光景だった。
秋野「う.....うわぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」
秋野も 驚きのあまり取り乱して ラウラの手を抜き取って地に伏せてうずくまった。
観客席からも悲鳴が飛び交っておりアナウンスも悲鳴のような声も聞こえた。
シャルロット「なっ......!? 何をやっているんだ!!」
シン「ッ!」バッ!
シャルロットはラウラに叱責する シンは そのまま走り出して ラウラの顔面に蹴りをお見舞いしようと振り上げる が 何かを感じ取り 振りの動作をやめて そのままバク転で元の位置に飛び戻る。
シン「.........お前 そいつのことが好きじゃなかったのか?」
シンの言葉に ラウラはまたしても笑いを出した。
ラウラ「クハハハッ........「この体」はそうだが 「私」は違うぞジャスピオン。」
シン「! 俺の魂の名前.........,つーことは.......」
シャルロット「ラウラが.........「黒き偽物」!?」
シャルロットが驚きの声を出すと ラウラは うずくまっている 秋野を一瞥して 告げた
ラウラ「ありがとう 秋野 これでお前は「用済み」だ。」
そして 黒き偽物 「ラウラ・ボーディッヒ」が ジャスピオン達に牙を向けた。
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次回予告
ついに引き起こる マッドカイザーの計画 ラウラがエモンズを解き放ち 会場を悲鳴でいっぱいにさせた そしてギャバン達も応戦する 襲いかかるエモンズ達 シバルバーも攻撃を受けて 蒸着を解いてしまう そんな時 空から「二筋の銀の閃光」が リンの前に降り立った。
第29話「蒸着せよ! ギャバン!」