【完結】ヒロアカレ⚪︎プ!語録使いになった先輩 作:まだら模様
サウナ淫夢とかニコニコで有名ですよね…あれの派生みたいな感じで考えました(小並感)
キャラの語彙などの崩壊、ストーリーなどの崩壊の可能性があります。
ご注意ください。
評価、感想付与は野獣先輩が大声をあげて「やりますねぇ!」って鼓舞してくれます!
ヒーローの鏡だと先輩を見て思ったら是非お願いします!
その日の夕方、切島が言った。
「みんなで銭湯行かない!?」
共用スペースに集まっていた男子勢が全員止まった。
上鳴が「行く!!」と即答した。砂藤が「……まあ、悪くないな」と言った。緑谷が「でもインターンの疲れもあるし——いいっすね!!」と言った。飯田が「銭湯は健全な余暇活動として古来より——」と言い始めたので切島が「行くってことですね飯田くん!!」と遮った。
野獣先輩は窓の外を見ていた。
「野獣先輩さんはどうっすか!」
「やりますねぇ!!」
「来てくれる!! 野獣先輩さんも来てくれる!!」
切島が嬉しそうに叫んだ。
ミリオも今日は雄英に顔を出していた。天喰と波動も近くにいた。
「俺も行っていいか!?」
ミリオが挙手した。
「当たり前だよなぁ?」
「当たり前だって言ってくれた!! 行こう!!」
爆豪だけが「うるせえ」と言った。が——五分後に着替えを持ってリビングに現れた。
「爆豪くん!! 来てくれるんですか!!」
「うるせえ」
来てくれた。
近所の銭湯までの道を、七人で歩いた。
切島、上鳴、砂藤、緑谷、飯田、爆豪、野獣先輩。それにミリオが加わって八人になった。
夕暮れの商店街を抜けた。匂いがした。焼き鳥、惣菜屋のコロッケ、どこかから流れてくるカレー。
「野獣先輩さん、銭湯って好きっすか!」
「ああ^~いいっすね^~」
「好きなんだ!!」
上鳴が隣を歩きながら言った。上鳴は今日も私服で、白いTシャツだった。歩くたびに腕の筋肉が動く。電気系個性持ちは体幹が強い。上腕の張り方が——
……何もない。
「百年以上生きてたら銭湯もいっぱい行ったんっすか!?」
「当たり前だよなぁ?」
「当たり前!! 昔の銭湯と今の銭湯どっちがいいっすか!?」
「多少はね?」
「今の方が多少いいの!? 設備っすか!? 昔の銭湯ってどんなだったんっすか!?」
「大会近いからね、しょうがないね」
「昔も大会で銭湯行ったの!? どんな大会!?」
切島が「上鳴、質問多すぎ!!」と笑いながら言った。
ミリオが「野獣先輩、百年以上生きてるって聞いてたけど、そんなに?」と聞いた。
「ありますあります」
「そんなに!! すごいな……俺が生まれた時にもういたんだ」
「当たり前だよなぁ?」
「当たり前か!!」
ミリオが豪快に笑った。肩が揺れた。肩幅がある。背中が広い。歩く時の姿勢が——体幹がいい。透過個性持ちは体がいつも「半分以上が空間に溶けている」状態を維持しているはずなのに、それでこの体格を保っている。
……何もない。
銭湯の入り口に着いた。
「松の湯」という看板があった。古い銭湯だ。木造の建物。のれんが青くて「男」と書いてある。番台に老夫婦がいた。
「いらっしゃい! 今日は賑やかだね!」
番台のおばちゃんが言った。人のいい顔だった。
「セクシー…エロいッ!」
番台のおばちゃんが「え?」と言った。
「ないです」
「……ない、ですか?」
「ありますあります」
「……あります?」
「当たり前だよなぁ?」
おばちゃんが「この子、面白いね」と言った。
切島が「いつもこんな感じです!! お世話になります!!」と大声で言った。
男湯に入った。
脱衣所だった。
ロッカーに荷物を入れながら、全員が着替え始めた。
野獣先輩は自分のロッカーを開けながら——横目で全員を確認した。確認しないわけにはいかない。視野に入る。索敵でも入る。これは観察だ。分析だ。別に、そういうわけではない。
切島が上着を脱いだ。
体幹筋。硬化個性の持ち主は体全体が締まっている。切島の場合、特に背中から肩にかけてのラインが——硬化時と通常時で筋肉の緊張具合が変わる、その「差分」がよく出ている。V字型の背中だ。
悪くない。
……何もない。体格の分析だ。
砂藤がシャツを脱いだ。
腹筋がある。縦に走っている。砂藤は重力系個性持ちで、常に「重力に逆らいながら制御する」負荷がかかっている。その結果として体幹が異常に強い。腹から腰にかけての——
……何もない。本当に何もない。
上鳴がTシャツを脱いだ。
やはり腕だ。電気系個性は電撃を体内から流すために、筋肉の電気抵抗を常に一定に保つ必要がある。その結果として、上鳴の腕の筋肉は機能的だ。無駄がない。特に肘から先の——
……何もない。
緑谷がTシャツを脱いだ。
「ファッ!?」
「え!? どうしたんすか野獣先輩さん!!」
上鳴が叫んだ。
緑谷の体が——傷だらけだった。入学当初から怪我が多かったのは知っている。でも今見ると改めて——腕だけではない。肩、背中、腹。体中に傷の跡がある。個性を使うたびに体が壊れていく、その累積が体に刻まれていた。
「野獣先輩さん?」
「痛いですね…これは痛い」
緑谷が「あっ——これっすか? 大丈夫っすよ! もう痛くないです!」と苦笑いした。
「ありますあります」
「傷はあるんですけど、でも戦えてます! だから——」
「当たり前だよなぁ?」
緑谷が止まった。「……当たり前、か」
少し間があった。緑谷が「……うん。当たり前に戦えてる。ありがとうございます、野獣先輩さん」と言った。
ミリオが最後に上着を脱いだ。
「へえ〜、すっごい大きい…」
「ありがとう!! よく言われる!!」
ミリオが豪快に笑った。確かに大きかった。体格というより「存在が大きい」人間だった。透過個性のせいで服が体に馴染んでいないと思っていたが、服を脱いだらそんなことはなかった。体格は正直だった。
爆豪は黙って脱いでいた。
……爆豪の体は言うまでもない。爆破の反動を全身で受け止めながら前進し続ける体だ。全身に負荷がかかり続けていて、その結果として——
「見てんじゃねえ!!」
「ないです」
「ある!! 絶対見てた!!」
爆豪が怒鳴った。周囲が笑った。
浴場に入った。
湯気が白かった。天井が高い。銭湯の天井は高い。古い造りで、木の梁が見えた。壁には富士山のタイル画があった。縁取りが青かった。
切島が「あー!! 気持ちいい!!」と叫んだ。浴場に響いた。他の客が何人かいたが、切島の叫びに特に動じなかった。慣れているのかもしれない。
上鳴が「ぬるいのと熱いの、どっちが好きですか?」と聞いてきた。
「多少はね?」
「多少熱い方が好きっていうこと!? 俺もっすよ!! 熱め行きましょう!!」
上鳴が熱い浴槽に向かった。野獣先輩もついていった。
「あっつ!!」
「やりますねぇ!!」
「やれる!? 俺はギリギリっす!!」
浴槽に入った。熱かった。でも気持ちよかった。百年以上生きてきて、銭湯の感覚は変わっていない。熱い湯に入った時の、体が緩んでいく感じは——いつの時代も同じだ。
「こ↑こ↓、お湯の中でも使えるんっすか!?」
「ありますあります」
「使えるんだ!! 試してみてください!!」
「じゃけん行きましょうね~」
「やる気!!」
野獣先輩は浴槽の中で、隣の小さい桶に向かって「こ↑こ↓!」と小声で言った。桶がひょっと浮いて、少し離れた場所に着地した。
「うわ!! 使えた!! 水の中でもいけるんだ!!」
「当たり前だよなぁ?」
「当たり前!! でも「こ」って言ってる間に湯気で声が籠もらないっすか?」
「多少はね?」
「多少影響ある!! 研究価値あり!!」
上鳴がメモを取ろうとして——「あ、メモ持ってきてない」と言った。
「やったぜ。」
「笑わないでください!!」
洗い場に移動した。
切島が「野獣先輩さん! 背中流してくれませんか!!」と言った。
「オイル塗ろっか?」
「オイルじゃなくて石鹸です!! でもお願いします!!」
切島の背中を流した。硬化個性持ちの背中は、皮膚の質が他の人間と少し違う。硬化時の名残りなのか、肌がわずかに固い部分がある。でも今は通常状態だ。
「いつもお世話になってるんで!! 俺も流しますよ!!」
「オイル塗ろっか?」
「石鹸で流します!! 背中向けてください!!」
野獣先輩が背中を向けた。切島が流し始めた。
「野獣先輩さんって傷ないっすね。百年以上生きてたら色々あったと思うんですけど」
「ないです」
「ない!? 怪我したことないんすか!?」
「多少はね?」
「多少はある! でもきれいに治るんすか?」
「ありますあります」
「何かあるんだ!! 回復系の語録もあります!?」
「多少はね?」
「多少回復できる!! それ重要情報っすよ!!」
切島が「でも傷がないってことは、それだけ生き延びてきたってことですよね」と静かに言った。
野獣先輩は前を向いていた。
「当たり前だよなぁ?」
「……そうっすよね。当たり前か」
切島が背中を流し終えた。「ありがとうございます!! 野獣先輩さんと銭湯来れてよかったっす!!」
「やったぜ。」
「喜んでくれてる!!」
サウナがあった。
砂藤が「入るか?」と聞いてきた。
「ありますあります」
「行こう」
二人でサウナに入った。他に客は一人だけだった。静かだった。
サウナは熱い。でも静かだ。この静けさが好きだ。銭湯の中で一番好きな場所かもしれない。
砂藤が「お前、今日楽しそうだな」と言った。
「ありますあります」
「珍しいな。普段も楽しそうではあるが——今日はちょっと違う」
「多少はね?」
「多少違う、か」
砂藤が汗を拭いた。「俺も好きだ、銭湯。実家の近くに一軒あって、親父とよく来てた」
「ああ^~いいっすね^~」
「……まあな」
砂藤が少し笑った。野獣先輩は砂藤の横顔を見た。汗が顎のラインを伝って落ちた。顎のラインが、こう——
……何もない。
「ないです」
「何が?」
「多少はね?」
「……分からん。でも、まあいい」
砂藤がまた汗を拭いた。外からかすかに上鳴の叫び声が聞こえた。「あっつ!!!」という声だった。
「ぬわああああん疲れたもおおおおおおおおおん」
砂藤がサウナの壁を見た。「……今の、疲労撒き語録か?」
「多少はね?」
「サウナの中で使ったら……」
向こうで「あっつ!! なんかめっちゃ疲れてきた!! サウナ出る!!」という上鳴の声がした。
「やったぜ。」
「……お前、わざとやったか」
「ないです」
「ある気がするな」
砂藤がもう一度笑った。
露天風呂があった。
外の空気が冷たくて、湯との温度差が気持ちよかった。夜の空が広かった。星はあまり見えなかったが、月が出ていた。
ミリオが「野獣先輩!」と呼んだ。
「やりますねぇ!!」
「一緒に入ろう!!」
露天風呂に二人で入った。しばらく黙って空を見た。
「野獣先輩って、こういう時間好き?」
「ありますあります」
「だと思った。索敵を使ってない時の野獣先輩って、こういう顔するんだよね——えっと、なんか、遠くを見てる顔」
「多少はね?」
「多少、遠いところ見てるんだね。百年以上生きてきたら、そうなるかもしれないな」
ミリオが湯に浸かりながら空を見た。
「俺さ、個性消失弾の話を聞いた時——怖かったよ。個性がなくなるって、俺には想像できなくて」
「ないです」
「怖くない?」
「多少はね?」
「多少は怖い、か。——でも行くんだよね」
「当たり前だよなぁ?」
ミリオが「当たり前か」と言った。声が低かった。「野獣先輩が「当たり前」って言うと、本当に当たり前みたいに聞こえる。不思議だよ」
「しかし、修行やってます。いつの日か世界を救うと信じて。」
ミリオが空を見た。しばらく黙っていた。
「……百万人、俺が救う。それは変わらない」
「ありますあります」
「ある。——一緒にやろう」
「オッスお願いしまーす」
「こちらこそ!!」
月が雲の後ろに入った。また出てきた。
浴場に戻ると——爆豪が壁際で腕を組んで立っていた。
「なんで露天から二人で来るんだ」
「多少はね?」
「多少話してたってことか。——で、何の話してた」
「ないです」
「ある!! 言え!!」
ミリオが「百万人の約束の話してたよ」と言った。
「……くだらん」
爆豪が言った。でも腕組みが少し緩んだ。
「爆豪も露天行かないの?」
「行かなかっただけだ」
「今から行けばいいじゃん!」
「うるせえ」
爆豪が浴槽に向かっていった。方向が——露天の方だった。
「やったぜ。」
「聞こえてる!!」
上がって脱衣所に戻った。
全員が髪を乾かしながら着替えた。銭湯上がりの顔は、みんないい顔をしていた。疲れが抜けた顔だ。皮膚がよく透過している。
上鳴が「今日の語録で一番よかったやつ、発表しよう!」と言い出した。
「なんでそんなイベントを!!」
切島が笑いながら言った。でも乗り気だった。
「俺は「オイル塗ろっか?」——背中流しの文脈で出てきたのが最高っすよ!」
「ぬわああああン疲れたもおん——サウナから追い出された!!」
砂藤が笑いながら言った。
「俺は「ないです」——何もないのに「ないです」ってずっと言ってるやつ」
緑谷が言った。
「野獣先輩さんは今日の語録で自分的に一番よかったやつ何でした?」
「セクシー…エロいッ!」
全員が止まった。
「今日一回目ですよそれ!! どこで使おうとしてたんすか!!」
「ありますあります」
「使う場所があった!? どこ!?」
「大会近いからね、しょうがないね」
「銭湯が大会!!?」
爆豪が「うるせえ」と言いながら髪を乾かし終えた。「……まあ、悪くない銭湯だったな」
切島が「爆豪くん!! 楽しかったですよね!!」と飛びついた。
「離れろ!!」
振り払わなかった。
帰り道を歩いた。
夜の商店街は静かだった。いくつかの店がまだ開いていた。コンビニの光が白かった。
「腹減ってきたな」
砂藤が言った。
「夜中腹減んないすか?」
「減ってる!! お前が聞いてきたのか訴えてきたのか分からん!!」
「じゃけん行きましょうね~」
「コンビニ行くってことか!!」
全員でコンビニに入った。銭湯上がりのコンビニのアイスは格別だった。八人がレジの前に並んだ。店員が少し困った顔をしたが、一人ずつ丁寧に対応してくれた。
野獣先輩はアイスを選んだ。バニラだった。
コンビニの前で食べながら、夜の商店街を見た。
「ああ^~いいっすね^~」
上鳴が「何がいいんっすか」と聞いた。
「ありますあります」
「全部?」
「当たり前だよなぁ?」
「当たり前!!」
上鳴が笑った。切島が笑った。砂藤が少し笑った。緑谷が笑った。飯田が「笑いとはその場の幸福の表出であり——」と言い始めたので全員が「飯田くん」と止めた。
ミリオが「また来よう!! 今度は波動ちゃんも連れて!!」と言った。
「やりますねぇ!!」
「やろう!!」
爆豪が「二度目は俺は行かねえ」と言った。
「当たり前だよなぁ?」
「当たり前じゃねえ!! ……まあ、行くかもしれんが」
夜風が吹いた。アイスが少し溶け始めた。
野獣先輩はアイスを食べながら、八人の顔を順番に見た。
全員、いい顔をしていた。
「王道を征く」
誰かが「それ、いいな」と言った。誰が言ったか、分からなかった。でも全員が少し笑った。
夜の商店街が、橙色に光っていた。
戦闘で裸の付き合い…やっぱり意味深ですよね
「白菜かけますね」
野獣先輩もご満悦のようでした。
【ホモ視点モノローグ】
- 切島(硬化系・V字背中・体幹)
- 砂藤(重力系・腹筋・腰のライン)
- 上鳴(電気系・腕の機能的筋肉)
- 緑谷(傷だらけ=歴戦の証、感情的な観察)
- ミリオ(透過系でも体格を保つ存在の大きさ)
- 爆豪(全身爆破反動受け止め体型→見てたら怒鳴られる)