【完結】ヒロアカレ⚪︎プ!語録使いになった先輩   作:まだら模様

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スターがついに来日です!
アメリカ版オールマイトってまじかヨォ!?

キャラの語彙などの崩壊、ストーリー崩壊などの可能性ございます。
ご注意下さい。

感想、評価付与はスターの強さを野獣先輩が野獣の如き鋭い眼光で観察します ️


第50話「Foo↑(強者)きもちぃ〜(スターアンドストライプ来日)」

 

 朝。

 

 いつも通り索敵を起動した。

 

「TARGET…CAPTURED…BODY SENSOR…」

 

 A組の気配を確認した。デクの気配——保健室にある。まだ眠っている。全員いる。

 

 そこまで確認して——

 

 止まった。

 

 索敵を広げた。

 

 空の方向から——何かが来る。

 

 気配の「種類」が違った。

 

 野獣先輩は百年以上、様々な気配を索敵してきた。人の気配、個性の気配、死柄木の核の気配。その全てと比べても——

 

「総理大臣の誕生か?」

 

 野獣先輩が言った。

 

 一人の屋上で言った。

 

「ありますあります」

 

 圧倒的な存在の気配が——東の空から来ていた。

 

 

 

 午前。

 

 雄英の上空に、飛行機が来た。

 

 チャーター機だった。滑走路に降りた。

 

 野獣先輩は屋上から索敵を向けた。

 

 飛行機のハッチが開いた。

 

 その気配が——降りてきた。

 

「ありますあります」

 

 索敵の中で——一つの気配がある。

 

 人間の気配だ。でも規格が違う。

 

 相澤の気配の何倍もある。エンデヴァーの気配と比べても——桁が違う。野獣先輩が今まで索敵した中で、「別格」と感じたのはオールマイトとギガントマキアだけだった。

 

 でも今回は——それとも違う種類の「桁違い」があった。

 

「うわあ……たまげたなあ」

 

 野獣先輩が言った。

 

 切島が「先輩!!」と走ってきた。「今の語録!! あの人がスターアンドストライプさんですよね!!」

 

「ありますあります」

 

「……「たまげた」ということですか」

 

「ありますあります」

 

「……先輩が「たまげた」——それは相当ですよね!!」

 

「ありますあります」

 

 

 

 スターが滑走路に降り立った。

 

 野獣先輩は索敵を絞った。スターだけに集中した。

 

 測れない。

 

 索敵で「これだけの大きさ」と把握できる対象が、今まではあった。でも今回は——上限が見えない。

 

 スターの気配の「底」が見えない。

 

「なにが日本一やお前」

 

 野獣先輩が言った。

 

 上鳴が「先輩!! 今の語録は!!」と言った。

 

「ありますあります」

 

「……スターアンドストライプさんへの語録ですか!!」

 

「ありますあります」

 

「……「日本一じゃなくて世界一」ということですか!!」

 

「ありますあります」

 

「……「日本一」という言葉じゃ足りないということですか!!」

 

「ありますあります」

 

「……記録します!! 「「なにが日本一やお前」——野獣先輩が世界規模の実力を認めた語録」として!!」

 

 

 

 スターが歩いてくる。

 

 野獣先輩は索敵でその体格を確認した。

 

 スターは女性だった。でも体格は——野獣先輩が今まで索敵してきた中で、切島より広い肩幅があった。エンデヴァーと比べても引けを取らない体幹の厚みがある。

 

 個性——「新星の光」。体の使い方が全体的に「重力に逆らうことを前提として設計された」特殊な筋肉の付き方をしていた。飛行に適した体。でも飛ぶだけではない。一撃の重さがある体だ。

 

 肩から腕にかけての筋肉の太さが——

 

「なぜ男なんだ」

 

 野獣先輩が言った。

 

 上鳴が「!!」と固まった。「先輩、今「なぜ男なんだ」って——スターアンドストライプさんに言いましたか!!」

 

「ありますあります」

 

「……「女性なのに男性並みの体格だ」ということですか!!」

 

「ありますあります」

 

「……というかそれはホモ視点じゃないですか!! 女性にも使うんですか!!」

 

「ありますあります」

 

「……語録まとめに「ホモ視点・初の女性対象・スターアンドストライプさん」として記録します!!」

 

 

 

 スターが近づいてくる。

 

 索敵を絞った。体格のどこが「桁違い」なのかを確認しようとした。

 

 肩ではなかった。体幹でもなかった。

 

 背骨の周囲の筋肉だった。

 

 脊柱起立筋が——異常だった。「新星の光」という個性を制御し続けるために、脊柱を常時安定させる必要があるのだろう。その筋肉の発達が、野獣先輩が今まで見てきたどの人間とも違う形をしていた。

 

「この辺がセクシー…エロいッ!」

 

 野獣先輩が言った。

 

 切島が「先輩!!!」と言った。「スターさんがこっちに来てますよ!! 聞こえてますよ!!」

 

「ありますあります」

 

「……「聞こえていてもいい」ということですか!!」

 

「ありますあります」

 

「……先輩!!」

 

 スターが歩みを止めた。

 

 スターが野獣先輩を見た。

 

 

 

 スターが英語で何か言った。

 

 通訳が「「あなたが語録の人ですか」と言っています」と言った。

 

「ありますあります」

 

 野獣先輩が言った。

 

 スターが首を傾けた。

 

 通訳が「「What does that mean?」と言っています」と言った。

 

「ほんとぉ?」

 

 野獣先輩が言った。

 

 通訳が「……訳が難しいのですが、「信じられない・本当に分からないのか?」という語録です」と言った。

 

 スターが少し笑った。

 

 英語で何か言った。

 

 通訳が「「You’re interesting」と言っています」と言った。

 

「ありますあります」

 

 

 

 スターの来日で、雄英周辺のプロヒーローたちが集まっていた。

 

 野獣先輩は索敵を広げた。

 

 集まっているのは——ほとんど男性のプロヒーローだった。

 

 スターの気配に引き寄せられている。それぞれが「別格の存在への緊張」と「純粋な興奮」が混じった気配を持っていた。

 

「なんでホモが湧いてるんですかね…」

 

 野獣先輩が言った。

 

 上鳴が「先輩!! 周りのプロヒーローさんたちのことですか!!」と言った。

 

「ありますあります」

 

「……「ホモが湧いてる」というのは——みんなスターさんに興奮してるということですか!!」

 

「ありますあります」

 

「……先輩も含まれますか!!」

 

「ありますあります」

 

「……「含まれる」のか「含まれない」のか!!」

 

「ありますあります」

 

「……どっちでも「ありますあります」なんですね!!」

 

「ありますあります」

 

 切島が「記録しておきます!!」と言った。

 

 

 

 昼。

 

 スターが視察の合間に、野獣先輩に近づいてきた。

 

 通訳を連れていた。

 

「「あなたの語録能力について教えてほしい。来日前から情報は入っていた」と言っています」

 

「ありますあります」

 

「「索敵の精度はどれくらいか」と聞いています」

 

「TARGET…CAPTURED…BODY SENSOR…」

 

 野獣先輩が言った。

 

 スターが何か言った。

 

 通訳が「「今の語録が索敵の起動語録ですか」と言っています」と言った。

 

「ありますあります」

 

 スターがまた何か言った。

 

 通訳が「「来日の目的の一つはあなたの語録能力の確認です、と言っています」と言いました」と言った。

 

 周囲が固まった。

 

 相澤が「……田所」と言った。

 

「水泳の練習ゥ…(大嘘)」

 

 野獣先輩が言った。

 

 通訳が「…………訳が難しいのですが、「目的をカモフラージュしようとしている・大嘘」という語録、だそうです」と言った。

 

 スターが笑った。大声で笑った。

 

「「HAHAHA、この人最高!」と言っています」と通訳が言った。

 

「ありますあります」

 

 

 

 スターが何か英語で言った。

 

 通訳が「「語録を私に教えてほしい。一つだけ」と言っています」と言った。

 

 周囲が静かになった。

 

 スターが「Arimasu arimasu?」と言った。

 

 英語訛りの「ありますあります」だった。

 

「そんなんじゃ甘いよ」

 

 野獣先輩が言った。

 

 棒読みで言った。

 

 上鳴が「先輩!! スターさんに「甘い」って言いましたよ!!」と言った。

 

「ありますあります」

 

 スターがもう一度言った。「Arimasu… arimasu」

 

 少し良くなった。

 

「そんなんじゃ甘いよ」

 

 野獣先輩がまた言った。

 

 スターが「ARIMASU ARIMASU!!」と力強く言った。

 

「ありますあります」

 

 野獣先輩が返した。

 

 スターが「OH!!」と言った。「「通じた!!」と言っています!!」と通訳が言った。

 

 周囲が笑い出した。

 

 

 

 スターが「語録をもっと見たい」と言った。

 

 通訳が「「できれば実際に索敵能力を見せてほしい、私を索敵してほしい」と言っています」と言った。

 

 野獣先輩は少し間を置いた。

 

「見たけりゃ見せてやるよ」

 

 野獣先輩が言った。

 

 少し震え声だった。

 

「ありますあります」

 

 索敵をスターに向けた。

 

「TARGET…CAPTURED…BODY SENSOR…」

 

 絞った。

 

 スターの体格——やはり、規格外だった。

 

 脊柱起立筋の異常な発達が改めて見えた。肩幅。体幹。腕の密度。

 

 そして——

 

「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」

 

 野獣先輩が言った。

 

 上鳴が「先輩!!!!!!」と叫んだ。「スターさんの前で!!!!!!」

 

「ありますあります」

 

「……「索敵が気持ちよくなってる」ということですか!!」

 

「ありますあります」

 

「……「スターさんの体格を索敵しているから気持ちいい」ということですか!!」

 

「ありますあります」

 

 通訳が困惑しながらスターに何か言った。

 

 スターが「Oh」と言った。

 

 そして少し考えてから——「ARIMASU ARIMASU」と言った。

 

 A組が「!!!!」となった。

 

 

 

 A組が全員固まった。

 

 スターが「ARIMASU ARIMASU」と言っていた。

 

「ほんとぉ?」

 

 野獣先輩が言った。

 

 スターが「Yes」と言った。

 

「ありますあります」

 

 野獣先輩が返した。

 

「Yes! ARIMASU ARIMASU!!」とスターが返した。

 

 上鳴が「「ありますあります」の往復が英語圏と成立しました!!」と叫んだ。

 

「ありますあります」

 

 スターが野獣先輩に向かって言った。通訳が「「あなたの索敵に「見られた」と感じた。初めての感覚だった」と言っています」と言った。

 

「ありますあります」

 

「「それは索敵が届いたということか」と聞いています」

 

「ありますあります」

 

「「そうか。——では一つ言わせてほしい。あなたの語録に対抗できる語録は私は持っていない、と」と言っています」

 

「ありますあります!!」

 

 

 

 夕方。

 

 廊下で相澤が待っていた。

 

「……今日のスターの印象は」

 

「総理大臣の誕生か?」

 

「……「圧倒的な存在だ」ということか」

 

「ありますあります」

 

「……戦力として」

 

「ありますあります」

 

「……索敵した感触は」

 

「たまげたなあ」

 

「……それだけか」

 

「ありますあります」

 

「……「それだけではない」か」

 

「ありますあります」

 

「……ホモ視点もあったか」

 

「ありますあります」

 

「……スターは女性だが」

 

「ありますあります」

 

「……「関係ない」か」

 

「ありますあります」

 

 相澤が「……そうか」と言った。少し間を置いた。

 

「……「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」を言ったそうだな」

 

「ありますあります」

 

「……スターの前で」

 

「ありますあります」

 

「……スターに伝わったか」

 

「ありますあります」

 

「……スターが「ARIMASU ARIMASU」と返したのは聞いた」

 

「ありますあります」

 

 相澤が「……田所、一つ聞く」と言った。「スターを索敵して——何か分かったことはあるか。戦力以外で」

 

「こいつすげぇ変態だぜ?」

 

 相澤が「……「変態」とは」と言った。

 

「ありますあります」

 

「……「変態的な強さ」か」

 

「ありますあります」

 

「……「変態的な何か」か」

 

「ありますあります」

 

「……「「強さへの執着」みたいなものが見えた」か」

 

「ありますあります」

 

 相澤が「……そうか。それは——覚えておく」と言った。

 

 

 

 夜。

 

 上鳴が来た。

 

「先輩!! 今日の記録まとめました!!」

 

「ありますあります」

 

「——語録まとめ・スター来日編——

 

「総理大臣の誕生か?」:スターの気配を最初に感知した瞬間。

 

「たまげたなあ」:スターを「見た」瞬間。先輩が「たまげた」は今シリーズ初(★★★★★)。

 

「なにが日本一やお前」:世界規模の実力への語録。「日本一じゃ足りない」の意。

 

「なぜ男なんだ」:ホモ視点・初の女性対象・スターアンドストライプ(★★★★★)。

 

「この辺がセクシー…エロいッ!」:脊柱起立筋への索敵集中。スターに聞こえていた。

 

「なんでホモが湧いてるんですかね…」:周囲のプロヒーローへの語録。先輩も「含まれる・どちらでも」。

 

「水泳の練習ゥ…(大嘘)」:スターに来日目的を告白された場面。スターが大笑いした。

 

「そんなんじゃ甘いよ(棒読み)」:スターの「Arimasu arimasu」発音を指導した語録。×2。

 

「見たけりゃ見せてやるよ(震え声)」:スターに索敵を見せた瞬間。「震え声」だった(★★★)。

 

「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」:スターを索敵して出た好調バフ語録。スターに聞こえた。スターが「ARIMASU ARIMASU」と返してきた(★★★★★★)。

 

「ほんとぉ?」:スターが「ARIMASU ARIMASU」と言った場面。「本当に使えたのか」の疑いと好奇心。

 

「こいつすげぇ変態だぜ?」:相澤への報告。「変態的な強さへの執着」の意として。

 

——以上です!! 今日だけで12語録、うち★★★★★が3件!!」

 

「ありますあります」

 

「……「合ってる」ということですか」

 

「ありますあります」

 

「……「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」に★★★★★★(六つ)をつけていいですか」

 

「ありますあります」

 

「——スターさんが「ARIMASU ARIMASU」と返してきたことについては」

 

「ほんとぉ?」

 

「——今また「ほんとぉ?」って言いました!! まだ信じられないんですね!!」

 

「ありますあります」

 

 

 

 深夜。

 

 廊下で爆豪と鉢合わせた。

 

「……スターに「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」と言ったそうだな」

 

「ありますあります」

 

「……スターが「ARIMASU ARIMASU」と返したそうだな」

 

「ありますあります」

 

「……」

 

 爆豪が少し間を置いた。

 

「……それはヤバい」

 

「ありますあります」

 

「……「「ヤバいヤバい」ということか」

 

「ありますあります」

 

「……スターに「ありますあります」が通じるのか」

 

「ありますあります」

 

「……そうか」

 

 爆豪が「——先輩の語録まとめ、「スター来日編」に俺の欄は要るか」と言った。

 

「ありますあります」

 

「……「要る」か」

 

「ありますあります」

 

「……上鳴に言っておく。「爆豪:スターが「ARIMASU ARIMASU」と言ったことをヤバいと思っている」と書いていいと」

 

「ありますあります」

 

 爆豪が廊下を歩いていった。

 

 

 

 爆豪の背中が遠ざかる。

 

 索敵でその気配を追った。

 

 今夜の爆豪の背中は——軽かった。

 

 デクが帰ってきてから、爆豪の体の「重さ」が変わっていた。肩甲骨の位置がずっと「整っている」。

 

 爆豪が「ヤバい」という言葉を使った。感嘆の「ヤバい」だった。

 

「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」

 

 野獣先輩が小さく言った。

 

 廊下に一人で言った。

 

「ありますあります」

 

 今日は二回使った。スターへの語録と、爆豪の背中への語録と。

 

 

 

 深夜。

 

 相澤から連絡が来た。

 

「……エンデヴァーから「スターが「ありますあります」と言ったとホークスから聞いた——本当か」と来た」

 

「ありますあります」

 

「……「本当だ」と伝える」

 

「ありますあります」

 

「……エンデヴァーから「……」と来た。三点リーダーだけだ」

 

「ありますあります」

 

「……「「……」が今エンデヴァーの語録になっている」か」

 

「ありますあります」

 

「……そうか。俺も同じ気持ちだ」

 

「ほんとぉ?」

 

「……「本当か」か」

 

「ありますあります」

 

「……本当だ」

 

 しばらくして、エンデヴァーから直接来た。

 

「スターは強いか」

 

「総理大臣の誕生か?」

 

「……「圧倒的に強い」か」

 

「ありますあります」

 

「……索敵で分かったか」

 

「ありますあります」

 

「……そうか」

 

 また少し間があった。

 

「——「ARIMASU ARIMASU」を教えたのか」

 

「ありますあります」

 

「……お前が教えたのか」

 

「ありますあります」

 

「……そうか。——やりますねぇ!」

 

「ありますあります!!」

 

 

 

 深夜。

 

 屋上に出た。

 

「TARGET…CAPTURED…BODY SENSOR…」

 

 索敵を最大まで広げた。

 

 スターの気配——滞在先のホテルにある。眠っている。でも眠っている間も「張り詰めている」。別格の存在はこうも違うのか、と索敵の中で思った。

 

 もう一方向に索敵を向けた。

 

 死柄木の核の気配——ある。遠い。でも——

 

「ありますあります」

 

 動いている。

 

 方向が変わっていた。

 

 スターの来日を——知っているのかもしれない。

 

「たまげたなあ」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

 二つの桁違いの気配が——どこかで向かい合う日が来る。

 

 索敵の中では、すでにその予感が始まっていた。

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