【完結】ヒロアカレ⚪︎プ!語録使いになった先輩 作:まだら模様
私もまさかここまで書くとは思っておらず…最後までイキマスヨーイクイク♂
キャラの語彙などの崩壊、ストーリー崩壊などの可能性ございます。
ご注意ください。
評価付与、感想は野獣先輩が最後の戦いに全力を持って臨む活力になります!
夜明け前。
野獣先輩は屋上に立っていた。
ワードレスで索敵を起動した。
発声しなかった。
索敵が動いた。
「ありますあります」
死柄木の核の気配——動き始めていた。
AFOの気配——こちらに来ている。
雄英が——動き始めていた。足元から振動が来た。
浮上が始まった。
「ありますあります」
来た。
雄英高校が——空に浮いた。
結界展開。戦闘配置。各班がそれぞれの戦場に向かって動き始めた。
野獣先輩はその中心で——索敵を最大まで広げた。
ワードレスで。
発声なし。
全員の気配が索敵に入ってきた。A組。B組。プロヒーロー陣。死柄木配下。AFO。全部が一つの索敵の中に収まった。
「はい、ヨロシクぅ!」
野獣先輩が言った。
相澤が「——全員の気配を把握したか」と確認した。
「ありますあります」
「——情報塔として機能するか」
「ありますあります」
「——頼む」
「ありますあります」
戦闘が始まった。
各班がそれぞれ動いている。
野獣先輩は索敵を動かし続けた——ワードレスで。
「TARGET…CAPTURED…BODY SENSOR…」を言わなかった。
でも索敵は動いていた。
爆豪班の位置——北側。死柄木配下の気配が三体。爆豪が前に出ている。
切島班の位置——東側。配下の気配が五体。切島が正面突破している。
ここで——二つの情報を同時に送る必要があった。
「ふたいたい」
野獣先輩が言った。
相澤が「——二班に同時報告か」と言った。
「ありますあります」
「——北班と東班に同時に送れるか」
「ありますあります」
上鳴のインカムに送った。爆豪のインカムに送った。
「ありますあります」
二方向への同時情報発信——ワードレス索敵と組み合わせた同時出力だった。
戦闘が激化した。
死柄木配下の気配が——変な動き方をしていた。
通常の個性持ちの動き方ではない。何かを「植え付けられた」気配がした。死柄木の崩壊個性の残滓が、配下たちの体に染み込んでいる感触がある。
「くさい(確信)」
野獣先輩が言った。
相澤が「——「確信を持った感知」か。何が「くさい」んだ」と言った。
「ありますあります」
「——「死柄木の個性の痕跡」か」
「ありますあります」
「——「配下全員に崩壊の種が植わっている」か」
「ありますあります」
相澤が「——全チームに伝達する。「配下に触れるな」」と言った。
「ありますあります」
戦闘の中で——野獣先輩は索敵を動かし続けた。
各チームの体格を確認した。
爆豪——爆破を連発している。肩甲骨が連打のたびに開いて閉じている。広背筋が今シリーズで一番動いている。爆豪の背中が今——「全力を出している背中」の形をしていた。
「顔がね…」
野獣先輩が小さく言った。
「ありますあります」
切島——硬化全開で突破している。肩幅が通常の一・五倍になっている。体幹が前傾で固まっている。「受けて立つ体」だ。
ミリオ——透過個性で駆け回っている。消えて戻る。消えて戻る。そのたびに体幹の締まりが索敵に引っかかる。
「顔がね…」
もう一度言った。
「ありますあります」
全員の体格が——「全力を出している」形をしていた。
東側の切島班に問題が起きた。
切島班の正面に——配下が七体来ていた。想定より多い。
野獣先輩は索敵を絞った——ワードレスで。
切島班の七体の位置を索敵で把握した。
次——転移で切島班の側面に出た。
「こ↑↑こ」——言わなかった。
ワードレスで転移した。
切島班の左側面に出た。
「白菜かけますね」
野獣先輩が言った。
索敵の情報に——転移による実際の位置変更が重ねがけされた。
「ありますあります」
切島が「——先輩!!」と叫んだ。
「ありますあります」
「——「上乗せした」ということですか!! 索敵に転移を重ねた!!」
「ありますあります」
「——!!」
ワードレス索敵+ワードレス転移の連続成功だった。二個同時ではなく「連続」——でも今度は実戦だった。
切島班の側面に出た野獣先輩が——
次を試みた。
菅野美穂を——ワードレスで。
「菅野美穂」——言わなかった。
気配を分裂させようとした。
昨夜「気配が揺れた」段階だったものが——
今日は「揺れた後に出た」。
「穴が広がりそうです」
野獣先輩が言った。
囮の気配が——三体、出た。
「ありますあります!!」
自分に向かって言った。
配下が三体の囮に引きずられた。
「——先輩!! 今、何かしましたか!!」と切島が言った。
「ありますあります」
「——「気配の囮を出した」ということですか!!」
「ありますあります」
「——「「菅野美穂」を言わずに!!」」
「ありますあります!!」
ワードレスで菅野美穂が出た。
初めてだった。
索敵・転移・菅野美穂——三個の語録効果が——今日、全部ワードレスで出た。
「ありますあります」
野獣先輩は自分に向かって言った。
「ありますあります」
また言った。
「ありますあります」
もう一度言った。
索敵の中で——変化があった。
AFOの気配が——こちらに来ていた。
デク班の方向に来ていた。
「おじさんのこと本気で怒らしちゃったねぇ!」
野獣先輩が言った。
相澤が「——「AFOが来た」か。「怒りエネルギーの蓄積」——AFOが本気で動き始めたか」と言った。
「ありますあります」
「——デク班か」
「ありますあります」
「——伝達する」
「ありますあります」
索敵でデクの気配を確認した。
デクが——受け取った。
「ありますあります」
戦況が変わった。
AFOが来た。
デク班の気配が——揺れ始めた。
デクの気配が——消耗している。
野獣先輩は索敵を絞った——ワードレスで。
デクの体の状態を確認した。傷がある。でも動いている。まだ動いている。
「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」
野獣先輩が言った。
相澤が「——「天下無双語録」か。「逆境補正」か——デクへの強化か」と言った。
「ありますあります」
「——自分への、か」
「ありますあります」
「——「両方だ」ということか」
「ありますあります」
野獣先輩はワードレスで索敵の出力を上げた。
デクの気配を——今日一番精密に絞った。
「ありますあります」
見えている。まだ見えている。
戦闘の中で——切島班の気配が一瞬、薄くなった。
「ありますあります」
野獣先輩は索敵を絞った。
切島——いる。肩甲骨の位置がずれている。何かに当たったのかもしれない。でも動いている。
「生きてるゥ~!」
野獣先輩が叫んだ。
「——「切島が生きている」か!!」と上鳴がインカムで叫んだ。
「ありますあります」
「——先輩!! 爆豪くんは!!」
「ありますあります」
「——「いる」か!!」
「ありますあります」
「——ミリオさんは!!」
「ありますあります」
「——全員!! 全員いる!!」
「ありますあります!!」
上鳴が「——「ありますあります!!」は「全員いる!!」ということですか!!」と叫んだ。
「ありますあります!!」
索敵を爆豪に絞った。
爆豪が——今、死柄木配下の中に突っ込んでいた。
爆豪の体格が索敵の中で変わっていた。
爆破を連発するたびに、肩甲骨が大きく開く。その反動で背中の筋肉が——一回ごとに異なる形に収縮する。
爆豪の背中は「爆破のたびに変わる」背中だ。
静止した時より動いている時の方が——索敵に引っかかるものが多い。
「顔がね…」
野獣先輩が三回目を言った。
「ありますあります」
次。
ミリオが透過で突入している。体幹の締まりが——戦闘中でも「消えて戻る」を繰り返すたびに索敵に来る。
「くさい(確信)」
野獣先輩が言った。
「ありますあります」
ミリオの体格の「確信を持った感知」——今日のミリオは本物だ。
戦闘の合間。
上鳴のインカムから声が来た。
「——先輩!! 今のワードレス菅野美穂の件!! 戦場版語録まとめに「ワードレス菅野美穂初成功・実戦・東班側面にて」って今書いていいですか!! 書きながら戦います!!」
「調子こいてんじゃねえぞこの野郎」
野獣先輩が棒読みで言った。
「——「今は戦え」ということですか!!」
「ありますあります」
「——「後で書いていい」ということですか!!」
「ありますあります」
「——戦います!! 後で書きます!!」
「ありますあります」
爆豪のインカムから「うるさい」が来た。
「ありますあります」
東班の戦況が変わった。
配下がさらに増えた。囮三体では対処できない数になった。
野獣先輩はもう一度——ワードレスで菅野美穂を試みた。
出た。
今度は五体出た。
「穴が広がりそうです」
野獣先輩が言った。
「ありますあります」
前回より範囲が広がっていた。「転移範囲の拡大」設計が——「囮の数と分布範囲の拡大」として機能していた。
「ありますあります」
ワードレス菅野美穂——二回目成功。しかも前回より大きく出た。
AFOとの戦闘が激化した。
デクの気配が——大きく揺れた。
野獣先輩は索敵をデクだけに絞った——ワードレスで。
「ありますあります」
いる。
「生きてるゥ~!」
言った。
今度は自分に向かって言った。
誰にも聞こえない声で言った。
「ありますあります」
デクがいる。
「ありますあります」
いる。
夜。
戦闘の第一段階が終わった。
各班が所定の位置に戻った。
死者なし。
野獣先輩は索敵で全員を確認した——ワードレスで。
全員いる。
「終わり!閉廷!以上!皆解散!」
野獣先輩が言った。
相澤が「——第一段階の報告か」と言った。
「ありますあります」
「——死者は」
「ありますあります」
「——「いない」か」
「ありますあります」
「——全員の生存確認が取れているか」
「ありますあります」
「——分かった。——今日もありがとう」
「ありますあります」
夜の集合後。
上鳴が走ってきた。
「先輩!! 戦場版・速報まとめです!!
本日の戦場版語録まとめ(速報):
「はい、ヨロシクぅ!」:開幕宣言・全力の開始語録★★★
「ふたいたい」:二班同時情報発信。「情報塔」機能の核語録★★★★
「くさい(確信)」:確信型索敵語録。「崩壊の種が配下に植わっている」の精密感知★★★★
「顔がね…」×3:各チームの体格を確認するたびに漏れた語録。戦場でも漏れる(★★★★★)
「白菜かけますね」:索敵+転移の重ねがけ語録★★★
「穴が広がりそうです」×2:ワードレス菅野美穂初成功・2回目成功。前兆から実戦使用へ(★★★★★★)
「おじさんのこと本気で怒らしちゃったねぇ!」:AFO来訪の警告語録★★★★
「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!(天下無双)」:デク班劣勢時の逆境反転語録★★★★★
「生きてるゥ~!」×2:仲間の生存確認×全員・デク単独★★★★★
「調子こいてんじゃねえぞ(棒読み)」:俺への牽制語録。★(戦場でも牽制された)
「終わり!閉廷!以上!皆解散!」:第一段階終了宣言★★★
本日のワードレス記録:
・起動:ワードレス索敵(全戦闘通じて):成功多数
・ワードレス転移(実戦):成功
・ワードレス菅野美穂(実戦初):成功2回!
・二個同時(索敵+転移):成功(白菜かけますね連動)
累計:17回以上(詳細は後で確認します!!)
——以上です!!」
「ありますあります」
「……「合ってる」か」
「ありますあります」
「——「顔がね…」が戦場で三回漏れたことについては」
「ありますあります」
「——「「漏れた」ということですか」」
「ありますあります」
「——記録します!! 「戦場でもホモ視点は止まらなかった」として!!」
「調子こいてんじゃねえぞこの野郎」
「——「書くな」ということですか!!」
「ありますあります」
「——「書いていい」ということですか!!」
「ありますあります」
「——どっちですか!!」
「ありますあります」
夜。
爆豪が来た。
「——今日、索敵でずっと見てたな」
「ありますあります」
「——北班の動きが分かっていたか」
「ありますあります」
「——「ふたいたい」で同時に東班と情報交換していたのは知ってる」
「ありますあります」
「——「俺の背中も見てたか」」
「顔がね…」
「——「「見てた」ということか」」
「ありますあります」
「——爆破のたびに背中が変わると言ってたな、以前」
「ありますあります」
「——今日はどうだった」
野獣先輩は少し間を置いた。
「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!(天下無双)」
爆豪が「——「全力だった」ということか」と言った。
「ありますあります」
「——そうか」
「ありますあります」
「——上鳴に書かせていいか」
「ありますあります」
「——「書いていい」か」
「ありますあります」
爆豪が「——書け」と言った。
「ありますあります!!」
夜の集合場所。
全員が戻ってきた。
野獣先輩はワードレスで索敵を動かしながら、全員の体格を確認した。
爆豪——肩甲骨が疲弊で少し落ちている。でも立っている。
切島——硬化を解いた肩幅が落ちている。でも顔を上げている。
デク——傷が増えた。でも骨格は折れていない。
ミリオ——透過のサイクルが今日一日で安定した。体幹の馴染みが昨日より速い。
「顔がね…」
野獣先輩が四回目を言った。
「ありますあります」
全員——今日を生きた体をしていた。
夜。
切島が来た。
「先輩、今日——「生きてるゥ~!」って言ってくれましたよね」
「ありますあります」
「——先輩が言ってくれたから——俺、動けました」
「ありますあります」
「——「生きてるゥ~!」って聞いた時、俺の気配が上がりましたか」
「ありますあります」
「——「上がった」か」
「ありますあります」
「——そうですか」
物間が廊下の端に立っていた。
「田所先輩」
「ありますあります」
「——B組への情報伝達も、ありましたか」
「ありますあります」
「——「くさい(確信)」で配下に触れてはいけないと伝わりましたか」
「ありますあります」
「——B組の被害はゼロでした」
「ありますあります」
「——先輩のおかげです」
「ありますあります」
物間が「——ありますあります」と言った。
「ありますあります」
また言った。今日で二回目だった。物間が今日、二度「ありますあります」を使った。
深夜。
相澤が来た。
「——今日のワードレスは」
「穴が広がりそうです」
「——「広がった」ということか」
「ありますあります」
「——菅野美穂もか」
「ありますあります」
「——実戦で成功したか」
「ありますあります」
「——何回だ」
「ありますあります」
「——「二回」か」
「ありますあります」
「——そうか」
相澤が「——エンデヴァーから来た。「今日、野獣先輩が「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!(天下無双)」を言ったと聞いた——それは、デク班への語録か」と」と言った。
「ありますあります」
「——「自分への語録でもある」か」
「ありますあります」
「——エンデヴァーに伝える」
しばらくして、エンデヴァーから来た。
「——「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」——今日、俺も使いたかった」
「ありますあります」
「——「使っていい」か」
「ありますあります」
「——そうか。——おやすみ。今日も——」
三点リーダーで止まった。
「ありますあります」
「——「そうだ」ということか」
「ありますあります」
深夜。
屋上に出た。
三種のワードレスを——確認した。
索敵——ワードレスで起動した。成功した。
「ありますあります」
転移——ワードレスで起動した。屋上の端から真ん中に出た。成功した。
「ありますあります」
菅野美穂——ワードレスで試みた。
出た。
囮が四体出た。
「白菜かけますね」
野獣先輩が言った。
「ありますあります」
索敵に——囮の効果を重ねがけした。
索敵の中に囮の気配が入ってきた。
「ありますあります」
索敵と菅野美穂が——連動した。
「ありますあります」
三種のワードレスが——全部動いた。
「ありますあります」