【完結】ヒロアカレ⚪︎プ!語録使いになった先輩   作:まだら模様

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いよいよ決着…ケッチャコ…です!
果たしてどのようにまとまるかな?作者でも正直わかっていません()

キャラの語彙などの崩壊、ストーリー崩壊などの可能性ございます。
ご注意ください。

評価付与、感想は野獣先輩が「最後の一発決めてやるよオラァ!」で美しくAFOをぶち飛ばしてくれるかもしれません!


第56話「(AFO)暴れんなよ…(死柄木・最終決戦)」

 

 

 朝。

 

 ワードレスで索敵を起動した。

 

 発声しなかった。

 

 全員の気配を確認した——いる。

 

 死柄木の核の気配が——動いた。

 

 大きく動いた。

 

 昨日までと違う。「溜まっていた」気配が——「放つ」方向に変わった。

 

「ありますあります」

 

 今日だ。

 

 

 

 野獣先輩はワードレスで索敵を絞った。

 

 死柄木だけに向けた。

 

 気配の「型」が変わっていた。

 

 昨日までは「個性の集積」という気配だった。AFOから奪い取った個性・自分で発展させた崩壊・全部が一つの方向を向いていた。

 

 でも今朝の死柄木の気配には——「型が二重になっている」感触がある。

 

 一つの気配の中に、もう一つの気配の痕跡がある。

 

「多分変態だと思うんですけど(名推理)」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

 「異常性の発見・相手の本性看破」——死柄木の中に、「死柄木以外の何か」が見えた。

 

「多分変態だと思うんですけど(名推理)」

 

 もう一度言った。

 

「ありますあります」

 

 まだ分からない。でも——何かいる。

 

 

 

 戦闘が始まった。

 

 デクが動いている。死柄木と向き合っている。

 

 野獣先輩は索敵を動かし続けた——ワードレスで。

 

 デクの気配——大きい。今日一番大きい。全力を出している。

 

 死柄木の気配——さらに大きい。でも「型が二重」のままだ。

 

 相澤が「——田所。死柄木の状態は」と聞いた。

 

「んまぁそう…よくわかんなかったです」

 

 野獣先輩が言った。

 

「——「分かっているが言語化できない」か」と相澤が言った。

 

「ありますあります」

 

「——「死柄木の中に何かがある」か」

 

「ありますあります」

 

「——「何か、という言葉しか出てこない」か」

 

「ありますあります」

 

「——それで十分だ。——デクに伝えるか」

 

「ありますあります」

 

「——伝える」

 

 

 

 死柄木の崩壊が——広域に展開した。

 

 地面が崩れ始めた。

 

 野獣先輩はワードレスで索敵を絞った——崩壊が向かっている方向を確認した。

 

 切島班の方向に崩壊が来ていた。

 

「俺もやったんだからさ」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

 「同調圧力——相手に同じ行動を強制する・連鎖発動」——

 

 次に。

 

「†悔い改めて†」

 

 言った。

 

 崩壊が——差し戻された。

 

 切島班に向かっていた崩壊の波が、元の方向に戻っていった。

 

「ありますあります」

 

「——先輩!!」と切島がインカムで叫んだ。「——崩壊が戻った!!」

 

「ありますあります」

 

「——「†悔い改めて†」ですか!!」

 

「ありますあります」

 

「——「俺もやったんだからさ」は何ですか!!」

 

「ありますあります」

 

「——「「俺も差し戻す」という宣言だった」ということですか!!」

 

「ありますあります」

 

 

 

 崩壊が再び来た。

 

 今度は二方向から来ていた。

 

野獣先輩は——ワードレスで索敵を起動した。成功。

 

索敵の中で崩壊の方向を全部確認した。

 

次。

 

 

「オナシャス!センセンシャル!」

 

 野獣先輩が叫んだ。

 

 

「連続発動——索敵と強化の同時起動」設計が——

 

索敵と†悔い改めて†の強化を同時起動した。

 

発声あり。でも索敵はワードレスで継続していた。

 

「†悔い改めて†」——今度は言わなかった。

 

でも——出た。

 

 

「ありますあります!!」

 

 

ワードレスで†悔い改めて†が出た。

 

崩壊が——また差し戻された。

 

上鳴のインカムから「——先輩が「オナシャス!センセンシャル!」って叫んだ!! 語録まとめに書きます!!」が来た。

 

 

「ありますあります」

 

 

 

 差し戻しの反動が来た。

 

 

死柄木の崩壊を二回差し戻したことで——索敵に衝撃が来た。

 

「オフッ!」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

「受け身の衝撃音・ダメージ吸収」——索敵に来た衝撃を体で受けた。

 

足元がぐらついた。でも倒れなかった。

 

「オフッ!」

 

もう一度言った。

 

「ありますあります」

 

二回目の衝撃が来ていた。

 

立っていた。

 

 

 

 戦闘の中で——野獣先輩はデクに索敵を絞った。

 

 

デクが戦っていた。

 

今日のデクの体は——「今まで索敵してきた中で一番大きい」形をしていた。

 

骨格が——完全に成長し切っていた。

 

廃工場で会った時よりさらに大きい。一人で戦い続けた全ての日数が刻まれた骨格が——今日、全力を出している。

 

ワン・フォー・オールが今日の戦闘で最大出力になっていた。

 

その「最大出力の体」が——索敵の中で輝いていた。

 

「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

「快感・調子の上昇を感知」——デクの全力出力が索敵を通じて野獣先輩にも伝わってきた。

 

「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」

 

もう一度言った。

 

「ありますあります」

 

 

 

 死柄木の崩壊が——一瞬、止まった。

 

デクが何かを言った。索敵には音声が届かない。でも——デクの気配の「方向」が変わった。

 

攻撃から——「伝える」方向に変わった。

 

そして死柄木の崩壊が——止まった。

 

「なんだお前根性無しだな(棒読み)」

 

 野獣先輩が言った。

 

棒読みで言った。

 

死柄木に向けて言った。

 

「ありますあります」

 

「相手の弱さを指摘・戦意喪失の確認」——でも今は違う。

 

「崩壊が止まった」ことへの確認だった。

 

「止まれた」じゃないか、という確認だった。

 

「なんだお前根性無しだな(棒読み)」

 

もう一度言った。

 

「ありますあります」

 

 

 死柄木の崩壊が——また動き出した。

 

でも今度は違う動き方だった。

 

「攻撃」ではなく「制御しようとしている」気配があった。

 

死柄木が——崩壊を止めようとしている。

 

そこに野獣先輩は——

 

「ちかえし」

 

 言った。

 

「ありますあります」

 

「引き戻し・退路を断つ」——崩壊を「制御しようとしている死柄木の意志」に向けて使った。

 

崩壊が——引き戻された。

 

「崩壊が出ていく」のではなく「崩壊が死柄木に戻っていく」方向に動いた。

 

次——ワードレスで†悔い改めて†を起動した。

 

発声なし。

 

出た。

 

「ありますあります!!」

 

 

ワードレス†悔い改めて†——二回目成功。

 

 

 

 

 

 

 死柄木の気配が——変わった。

 

「型が二重」だった気配の——もう一方が、動き始めた。

 

死柄木の奥から——「小さい気配」が出てきた。

 

「んにゃぴ」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

「幼い・無害な印象を与える——相手の警戒を緩める」設計が——

 

「幼い気配が出てきた」という索敵の読みとして機能した。

 

転弧だ。

 

死柄木の中に——転弧がいた。

 

「んにゃぴ」

 

もう一度言った。

 

「ありますあります」

 

 

小さい気配が——デクの気配に近づいていった。

 

 

 

 デクの気配と——転弧の気配が。

 

 

接触した。

 

索敵の中で——二つの気配が重なった。

 

 

「俺も仲間に入れてくれよ〜!」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

 

「強引な参加・割り込み攻撃」——

 

でも今は違った。

 

デクと転弧が「繋がった」その瞬間——野獣先輩の索敵も「その輪の中に入っていた」という感触があった。

 

索敵で感じ続けてきた全てが——今この瞬間、「届いた」という感触として返ってきた。

 

 

「俺も仲間に入れてくれよ〜!」

 

もう一度言った。

 

マジキチスマイルだった。

 

「ありますあります」

 

 

 

 転弧の気配が——動いた。

 

 

死柄木の中で動いた。

 

死柄木の崩壊が——変わり始めた。

 

「壊す」方向から「変わる」方向に——気配の向きが変わっていった。

 

 

「いつしか雨はやみ、そこには虹がかかるんだよなぁ…」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

 

「状況の好転予告・ターンが変わる前兆」——

 

今まで何度も使ってきたこの語録が——

 

今日は「実際に好転している瞬間」に出た。

 

 

「いつしか雨はやみ、そこには虹がかかるんだよなぁ…」

 

 

もう一度言った。

 

 

「ありますあります」

 

 

デクが——届いた。

 

 

 

 

### 【ホモ視点②——「届いた瞬間」のデクの体格を索敵で確認する】

 

 デクの気配が——今日一番静かになった。

 

 

最大出力を出し続けていた体が——止まった。

 

でも消えていない。

 

止まった体が——索敵の中でゆっくりと「整っていく」感触があった。

 

骨格が——傷が増えた中でも、立っている。

 

「届いた後の体」だった。

 

戦い続けて、一人で行って、帰ってきて、また戦って——全部を経た後のデクの体格が、今ここにある。

 

「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」

 

 野獣先輩が言った。

 

「ありますあります」

 

「最大出力の体」から「届いた後の静かな体」に変わった瞬間——その両方が「気持ちよかった」。

 

 

 

 戦闘の最終局面。

 

死柄木の崩壊が——最後の一波来た。

 

野獣先輩はワードレスで索敵を最大まで広げた。

 

全員の気配を確認した。

 

デク——いる。

 

切島——いる。

 

爆豪——いる。

 

ミリオ——いる。

 

「オナシャス!センセンシャル!」

 

 野獣先輩が叫んだ。

 

ワードレス索敵——最大出力。

 

発声あり「オナシャス!センセンシャル!」と同時に——ワードレスで†悔い改めて†を三回目起動。

 

崩壊が——差し戻された。

 

最後の一波が——消えた。

 

「ありますあります!!」

 

 

 

 静かになった。

 

崩壊が止まった。

 

死柄木の気配が——変わっていた。

 

「攻撃の気配」ではなくなっていた。

 

野獣先輩はワードレスで索敵を動かし続けた。

 

全員確認した。

 

「ちかえし」

 

 野獣先輩が静かに言った。

 

「ありますあります」

 

「引き戻し」——全員が「いる」ことに戻す確認だった。

 

デクがいる。

 

切島がいる。

 

爆豪がいる。

 

ミリオがいる。

 

「ちかえし」

 

もう一度言った。

 

「ありますあります」

 

誰も——失っていない。

 

 

 

 夜。

 

 上鳴が来た。目が赤かった。泣いていたのかもしれない。

 

「——先輩。今日の速報です。

 

「多分変態だと思うんですけど(名推理)」×2:死柄木の中に何かいることを名推理した語録(★★★★★)

 

「んまぁそう…よくわかんなかったです」:「死柄木の中に何かがある・でも言語化できない」という正確な伝達(★★★★)

 

「俺もやったんだからさ」:†悔い改めて†再使用前の宣言語録(★★★★)

 

「オナシャス!センセンシャル!」×2:索敵+†悔い改めて†の同時起動。ワードレス†悔い改めて†成功(★★★★★)

 

「オフッ!」×2:差し戻しの反動を受けた語録。「受けた」ということ(★★★)

 

「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」×2:デクの最大出力と「届いた後」への語録(★★★★★★)

 

「なんだお前根性無しだな(棒読み)」×2:崩壊が止まった確認語録・「止まれた」という確認(★★★★)

 

「ちかえし」×3:差し戻し・全員確認語録(★★★★★)

 

「んにゃぴ」×2:転弧の気配が現れた瞬間の語録。「幼い気配が出てきた」(★★★★★★)

 

「俺も仲間に入れてくれよ〜!(マジキチスマイル)」×2:デクと転弧が届いた瞬間に「索敵も入っていた」という語録(★★★★★★)

 

「いつしか雨はやみ、そこには虹がかかるんだよなぁ…」×2:状況の好転・「実際に好転している瞬間に出た」(★★★★★)

 

——本日のワードレス:

†悔い改めて†ワードレス:2回成功

ワードレス索敵(全戦闘通じて):成功多数

「オナシャス!センセンシャル!」連動ワードレス:成功×2

 

——★★★★★★:3件(今日で「んにゃぴ」「俺も仲間に入れてくれよ〜」「気持ちよくなっちゃう」)

 

——以上です」

 

「ありますあります」

 

「——「合ってる」か」

 

「ありますあります」

 

「——「んにゃぴ」で転弧の気配を読んだのは本当ですか」

 

「ありますあります」

 

「——「幼い気配が出てきた」から「んにゃぴ」だったんですか」

 

「ありますあります」

 

「——語録まとめに「「んにゃぴ」:索敵で転弧の気配を感知した語録」として記録します」

 

「ありますあります」

 

「——先輩」

 

「ありますあります」

 

「——今日——誰も死ななかったですよね」

 

「ありますあります」

 

「——「誰も死ななかった」か」

 

「ありますあります」

 

 上鳴が「——よかった」と言った。泣いていた。

 

「ありますあります」

 

 

 

 

 夜。

 

 爆豪が来た。

 

「——「†悔い改めて†」をワードレスで出したか」

 

「ありますあります」

 

「——「出た」か」

 

「ありますあります」

 

「——何回だ」

 

「ありますあります」

 

「——「二回」か」

 

「ありますあります」

 

「——「ちかえし」は何だ」

 

「ちかえし」

 

「——「今も使えるか」ということか」

 

「ありますあります」

 

「——今の「ちかえし」はワードレスか」

 

 野獣先輩は少し間を置いた。

 

「ありますあります」

 

「——「ワードレスだった」か」

 

「ありますあります」

 

爆豪が「——先輩、今日——「俺も仲間に入れてくれよ〜」って言ったそうだな。上鳴から聞いた」と言った。

 

「ありますあります」

 

「——デクとシガラキの「繋がった」瞬間に、か」

 

「ありますあります」

 

「——「索敵もその輪の中に入っていた」か」

 

「ありますあります」

 

爆豪が「——そうか」と言った。

 

「ありますあります」

 

「——お前は——ずっと中にいたんだな」

 

「ありますあります」

 

 

 

 爆豪が廊下を歩いていく。

 

索敵でその体格を追った。

 

今夜の爆豪の背中は——重かった。

 

「疲弊」ではなかった。

 

「全部を終えた重さ」だった。

 

肩甲骨が——今夜だけは完全に落ちていた。

 

落ちているのに——倒れていない。

 

その「全部を終えた後でも倒れない体」が——索敵の中で一番美しかった。

 

「気持ちよくなっちゃう、ヤバイヤバイ」

 

 野獣先輩が言った。

 

一人で言った。

 

「ありますあります」

 

今日三回目のこの語録が——一番静かな声で出た。

 

 

 

 切島が来た。

 

「——先輩、「†悔い改めて†」で崩壊を差し戻してくれたんですよね」

 

「ありますあります」

 

「——「俺もやったんだからさ」の後に、ですよね」

 

「ありますあります」

 

「——「俺もやったんだからさ」って言ったのは——「一緒に差し戻す」ということですか」

 

「ありますあります」

 

「——先輩はひとりじゃなかったということですか」

 

「ありますあります」

 

「——俺たちも一緒だったということですか」

 

「ありますあります」

 

切島が「——ありがとう」と言った。

 

物間が廊下の端に立っていた。

 

「田所先輩」

 

「ありますあります」

 

「——「んにゃぴ」で転弧の気配を読んだと聞きました」

 

「ありますあります」

 

「——「んにゃぴ」という語録が——「転弧の気配を読む」語録として機能するとは」

 

「ありますあります」

 

「——「思っていなかった」ということですか」

 

「ありますあります」

 

「——B組でも誰もそう思っていませんでした」

 

「ありますあります」

 

「——先輩の索敵は——語録の意味と索敵の感触が直結しているんですね」

 

「ありますあります」

 

物間が「——ありますあります」と言った。

 

 

 

 

 

 深夜。

 

 

相澤が来た。

 

 

「——今日の†悔い改めて†は——ワードレスで出たか」

 

「ありますあります」

 

「——「出た」か」

 

「ありますあります」

 

「——「ちかえし」も使ったか」

 

「ありますあります」

 

「——「引き戻し」——差し戻しとは違う語録か」

 

「ありますあります」

 

「——「似ているが違う」か」

 

「ありますあります」

 

「——そうか。——デクが——届いた、ということか」

 

「いつしか雨はやみ、そこには虹がかかるんだよなぁ…」

 

 

相澤が「——そうか」と言った。静かな声だった。

 

 

「——ありがとう。今日も——ありがとう」

 

「ありますあります」

 

 

エンデヴァーから来た。

 

 

「——「いつしか雨はやみ~」——今日は本物だったと相澤から聞いた」

 

「ありますあります」

 

「——そうか。——「俺も仲間に入れてくれよ〜」と言ったと聞いた」

 

「ありますあります」

 

「——「マジキチスマイル」だったと相澤から聞いた」

 

「ありますあります」

 

「——そうか。——田所。——今日——」

 

 

また止まった。

 

三点リーダーだった。

 

でも今日は——三点リーダーの後に続きが来た。

 

 

「——今日のお前は——修行だった」

 

「ありますあります」

 

「——「ありがとう」」

 

 

「ありがとう」に括弧がついていた。

 

エンデヴァーが括弧をつけた「ありがとう」を送ってきた。

 

 

「ありますあります!!」

 

 

 

 深夜。

 

屋上に出た。

 

ワードレスで索敵を起動した。成功。

 

ワードレスで転移した。成功。

 

ワードレスで†悔い改めて†を試みた。

 

出た。

 

「ありますあります」

 

三個同時——索敵・転移・†悔い改めて†。

 

発声なし。全部動いた。

 

「ちかえし」

 

 野獣先輩が言った。

 

発声あり。でも「ちかえし」はワードレスでも試みていた。

 

ワードレスで——出た。

 

「ありますあります!!」

 

「ちかえし」のワードレスが成功した。

 

今日、転弧の気配を感知した「んにゃぴ」——

 

あれは語録でも索敵でもなかった、と野獣先輩は思った。

 

あれは——ただ、そこにあったから言えた言葉だった。

 

「ありますあります」

 

空を見た。

 

明日も——索敵を続ける。

 

「ありますあります」

 

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