神秘がクソ強で逝くキヴォトスレベル10B 作:あーる@しらす
「ただいま」
「おかえり!」
いつも通りの挨拶をする、ただし、いつもよりレイヴンが元気な気がした。
「遂に完成した!」
甲高い声が空を裂く、その声はユメ先輩を彷彿とさせた
「はいはい、何ですか?」
「酷いな!?せっかくの発明だと言うのに!」
また試作品だろう、聞き飽きたフレーズだったからだ
「また試作品でしょう?」
「違うよ!今回はソフトじゃなくてハード!」
ハード?そっち方面の開発は上手じゃなかったはずだが…
見回してみるとやけにデカいPCの本体とでも形容すべきような物が視界に入る
「外の世界のゲームをダウンロード出来る代物!黒服さんとかゴルコンダにも手伝ってもらってようやく完成した!」
自らの発明に魅入っているレイヴンを横目に、エムは考え事をしていた
外の世界の物を…?外の世界が自分の見知った物なら或いは…
それに今のビナーは装甲も脆く、弱いはずだ、この世界でもそれが適応されているのかは分からないが、ビナーは攻撃に適応し、その装甲の強度を上げていく、二次創作だったかは忘れたが、どちらでもいい、適応強化の場合少なくともあの相棒がいないなら対物ライフルが通るはずだ、適応強化が無い場合でも自分は火力だけはあるらしい、それなら並みの武器さえあれば装甲は抜ける、その事は自分の神秘の一つとも言え、この世界そのものとも言えるものが証明してくれている。
「なぁ、レイヴン」
「どうしたんだい?まさか我の発明を称え…」
「すまないが、違うな」
「うーー…」
今にも泣き出しそうだ、流石に酷かったかと思う
「地球防衛軍ってあるか?」
そう聞けば、自分の発明が認められたと思ったのか、調子が戻る
「検索に時間がかかるから待っててくれ、良い報せを約束するよ」
「ありがと、それじゃ寝るわ、おやすみー」
「おやすみー」
眠い、もう何日寝てないか…身体が頑丈なキヴォトス人じゃなかったら死んでただろうな…
そんな事を考えながら布団に身を置く、疲れ切っているから、よく眠れるだろう…おそらくは
─────────────────────────
誰かが、立っている、それはこちらに背を向けている
背格好からして大人
パーカーを着ているが、やけにボロボロな気がする
声を掛けてみようか…そう考えていたところ
突然鳴り響くカセットの起動音
Dangerouszombie
自分の物ではない、あの大人の物だ、よく見れば何か腹から腰の辺りに付けているように見える
そこに大人はカセットを差し込み、変身する、終始、無言だった
装甲が不完全だ、それが最初の感想だった、ところどころはツギハギだし脇腹の辺りは最早装甲の意味を成していなかった
瞬間、飛んでくる拳を避ける
こちらも変身して、対抗せねばならない、何故かそう感じさせた、いやそう感じなくてもそうするつもりではあったのだが…
相手の挙動は何処かおかしい、瞬間移動のような動きをしていたり時々こちらを見失っているように見える、こちらが高速移動をしていることを加味してもありえない頻度で
「まずっ…」
拳をガードすると、火花が散り、信じられないほどの衝撃が走る、下手したらホシノよりも強いかもしれない
遠距離戦メインで戦ったほうが良さそうだ…
しまった…考えすぎた…
避けられない!ガードも間に合
頭が割れるように痛い…気持ち悪い…
目がしっかり見えない…あいつに見下されている
これ以上攻撃をするつもりは無いようだ、幸いな事に
目の前に何かが落ちる、掴む、それを
待て…まだ…終わって…
目が覚める
頭の中で考えてることを言語化するって大分難しいよね
最近それを実感してる
後そう言えば大人が付けてたのはゲーマドライバーじゃないよ、それよりもっと薄い…見た目としてはブレイドとか今やってるゼッツ…?みたいな奴を想定してる