知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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どうも、お久しぶりです。ブラッキオです。恥知らずなので帰ってきました。

色々言いたいこともありますが、それはゆっくり話していこうと思います。一つ言うのであれば、アンチ・ヘイトをタグに付けているにも関わらず、『原作への冒涜だ』だの何だの文句を言うあなたはネットを使うのに向いてないです。

それでは本編、どうぞ。




第0章 禁断転生のインベーダー
第1話 始まりとニンニクのライブ感


 

Side in

 

「アポロいいよね。ジャオウガとかバロムみたいな豪快というか雑な能力が好きなのもあって気に入ったわ」

 

「まぁ、俺も好きっすよ?デュエプレでは元祖の方にシンパシーつけたのはフェニックスにとって大きなアッパー以外何でもないですし。何で紙の方でも同じようにしなかったのかコレガワカラナイ。てか、ジャオウガにバロムってあんたセンスいいな」

 

「そうよねぇ巨乳好きの女好きの屑野郎。フラグだけ立ててヤリ捨てする人間のド底辺。下半身ゼウス」

 

「大地です。ゼウスよりどっちかと言うとガイアです。不名誉な名前を付けないでください。あとヤリ捨ては事実無根だ」

 

我が名は大地。小湊大地。悪を断つ剣なり。トラックにひかれたら何か女性と二人っきりの真っ黒な空間に送られていた。周囲を見渡せども何もない。俺の恰好は黒いズボンと白いTシャツ、そしてデニムジャケット。ドシンプル構成。

 

そして目の前のボインの女性はユノハ。職業は女神。マジだそう。

 

まぁね、正直信じられんよ。そんな馬鹿みたいなもんが存在するなんて思っちゃいない。もしも神がいるんならマジで殺してもいいくらいの憎悪はあるさ。

 

ただ、何故かそんな気は起きない。妙に安心感を覚えるというか何と言うか。

 

それにこうも神なんて空想の存在を信じるに至ってしまうのは、この不可思議な状況がそうさせているのだろう。そう、まるでこのすばの最初の場面のような光景が。

 

「本題に入るけどいいわね?」

 

「うっす」

 

「まずだけど、本当は死ぬべきでないタイミングで死んだのがあなた。こっちとしてはまだ生きていてないと困る存在なの」

 

「なるほど、転生したらスライムナイト(ピエール)だった的な展開ですか?」

 

「爆速理解ありがとう。話が早くて助かるわ。ここでニートガン決めするより働く方がいいであろうあなたのことだから、本当ならあなたをうちで雇ってもいいのよね。けど、それだと部下たちがあなたを狙い出して大変。はっきり言うわ。転生して頂戴」

 

「はぁ……」

 

神様事情も大変なのね。そう思ってると、何かホログラムを出してきたユノハ様。見れば転生先とか俺の名前とか生年月日、資格等色々書いてある。何々?

 

「あなたの転生先は『ハイスクールD×D』。時代の敗北者。神話のごった煮。各方面に喧嘩を売ったラノベ筆頭。本当なら『境界線上のホライゾン』とかの方が良かったのでしょうね。てか私だってそうしたいわよ。けれど、ここしか今はなかったわ。あなた以外にも送ったことのある世界だから何とかなるのは知っているけど、本当にごめんなさい」

 

「なんで謝るんです?それに、楽しそうじゃないですか。『D×D』の意味は知りませんけど。あれでしょ、『デート×ダイブ』みたいな、そう言った水泳部系の青春ものでしょ?」

 

そうだそうだ。ハイスクールD×Dって名前は聞いたことがある。確か会社の後輩が二次創作でガチアンチのものを書いていたほどのものだ。

 

待って、それじゃあ安心出来ない気がしてきたな。

 

「違うよ(シャモ)」

 

女神様からも直々に違うと言われた。じゃあ何だよ。

 

「ラノベ界隈屈指のインフレ速度の作品。っていうか、あなた2003,4年くらいからのラノベを知っているはずなのにD×D知らないなんてね。驚いたわ。それこそ、禁書のアニメ一期とか見たんでしょ?時期的にはそれくらいのはずよ?てか、D×Dの同期ってそれこそ境ホラがあるし、他にも俺妹とかもあるし。結構有名どころ多いはずなのだけど……」

 

「ええ、まぁ。それでも、興味ないものは覚えない主義なんで。きっと俺の眼鏡にかなう作品じゃなかったんでしょ」

 

一応これでも境界線上のホライゾンの内容ですらアニメ2期までの内容をそれなりに覚えている。なので、もしかしたらハイスクールD×Dってのは見たことがあるかもしれないが、覚えてないってことは『脳のリソースを裂くだけの価値はない』と判断されたのだろうよ。

 

「あの頃だったら、それこそkiss×sisとかTo Loveる、それに乃木坂春香の秘密やスカイガールズの世代なんじゃないの?あなた、初恋が『おねがいティーチャー』のヒロインなんだから、知ってるはずよね?」

 

「kiss×sisにToLoveる。こりゃまた懐かしいな。てか、何で俺の初恋事情知ってんだよ。でも、ハイスクールD×Dは名前しか知らないっすね」

 

懐い。余りに懐かしすぎる。俺の深夜アニメデビュー作とかがそこってことは、バカテスとかシャナもそれくらいか。

 

「言っておくけど、Angel Beats!は2010よ」

 

「(無言の号泣と悶絶)」

 

「懐かしい話で泣いたり悶絶するとかもうおっさん通り越してジジイじゃない」

 

俺も老けたんだな……。

 

「まぁ、いいわ。言っておくけど、一応後半に関しては主人公たちは割とふざけていられない状況だし、何より長期連載故に風潮やコンプラとかが変わったせいで主人公がそこそこマシになるからまだいいと……言いたくないけれど言うしかないわ。マジで序盤とか見てらんない。あれが売れたのは絵師とアニメのまだ新人時代の豪華声優陣を採用して来たおかげよ。インフィニット・ストラトスとは違って原作関係がアレじゃないのは評価できるけど」

 

「ハイスクールD×Dに家族でも殺されたんです?」

 

ユノハ様、超がつくレベルで強火のアンチっぽいな。強火すぎてチャーハン出来るわね。個人的にはラードで炒め、具はネギと卵と気分でチャーシューなシンプルな奴が結構好きなんだ。作るのも楽だし。

 

「てか同期の俺妹とかは皆ちゃんと終わったぞ!2008年産ラノベでまだ続いているの、お前とアリアだけやぞ!禁書が許されてるのはもう仕方ないけど、普通ラノベはそんなに続くもんじゃねぇだろ!」

 

「え、マ?(老人オタク)」

 

そんなにも時間が過ぎていたのか?なんて恐ろしいことなんだ……

 

長文アンチを聞きつつ、ハイスクールD×Dについて思い出せないか試してみるが、何も思い出せない。マジで興味無かったことが分かる。

 

あ!一つ思い出した!確かあれって信奈の野望の絵師さんと同じなんだっけ?それは思い出したぞ!信奈の野望は読んだことはないけどな!

 

「もうやめましょう。そんなジャンプ漫画もびっくりのインフレかつお色気たっぷりの世界にあなたは行くの」

 

そっか。そんな精神的に苦しみそうな生き地獄を味わいそうな世界に行くのか。まぁある種の裁きと思えば……

 

あ、でも一つ懸念がある。

 

「何かしら?」

 

さらっと読心するね。まぁ、それなら都合もいいでしょ。

 

「俺、嫁がいるんすよ」

 

そう。嫁。伴侶。番。

 

俺みたいな奴でも結婚出来るんです。そんな妻だが、妊娠中にトラックにズドンとやられて流産。そのショックもあってか、本人も不安定な状態が続いていた。今は何とか立ち直っている。俺はそんな強い彼女を見捨てたくない。俺なんかと一緒にいてくれると言った人のそばを離れたくない。何より、愛する人を孤独にしたくない。

 

って言いたいけど、こんな俺となんか一緒にいたくないと思っているだろうと言われたら全く否定できない。情けなくて、弱くて、肝心な時に役に立たない屑なんかに何の価値があるんだって話だ。そもそも、今現在その嫁の顔すらも思い出せない。どうしてだろうか、悲しくなってくると同時に『これでよかったんだろうな』と諦めの境地にいる。

 

なんて思っているとユノハ様がため息をついて言う。

 

「いいこと教えるわ」

 

「いいこと?」

 

言葉を返すとユノハ様は結構衝撃的なことを言った。

 

「あなたの魂は事故った時、平行世界のあなたも同時に事故った。結果、魂が一つになり、そしてまた割れたのよ。本来死ぬべきでないタイミングで死んだせいでね。結果、いくつもの魂が出来上がった。その中の一つはあなたの世界に戻したわ。今は……そうね、病院で入院して寝ている所じゃないかしら?」

 

「お、おう……」

 

そんなすごいのかすごくないのか分からない状況になっていたのか。でも、俺の心には大きな安心感が生まれた。

 

「だから、何て言うの?あなたが奥さんを心配する必要はないわ」

 

そうか、それは良かった。記憶が飛んでいる以上、それしか言えん。

 

「今のあなた、要するに『自分のことを既婚者だと思っている独身童貞』よ?」

 

「何でそんなひどいこと言うんすか?」

 

「じゃ、そういうわけで転生の話に戻すわ」

 

「おい、聞けって」

 

「今のままのただの人間であるあなたがD×Dに行けば、即死は間違いない。だから少しテンプレだけど特典をあげる。というか受け取れ。そしてハーレムを作って大量の子孫を作れ」

 

頭を下げられてしまった。美人さんに頭を下げられた以上は漢として応えざるを得ない。でも、ハーレムは浮気みたいで何か複雑だ。

 

「分かりましたよ。てか、ハーレムって何すか」

 

「そのままの意味。D×Dってハーレムが許される世界だから思いっきりヤリ〇ンになりなさい」

 

「終末のハーレムかそこは」

 

「あながち間違ってはない」

 

思わずそう言ってしまうが、ユノハ様が頭を上げながら悲しいことを言う。

 

「で、特典ってのだけどね、今からあなたにとって『最強にして最優の象徴』を頭に思い描いて頂戴。それを尋常じゃないレベルのチートにして特典にするわ。なぁに、制御については安心しなさい。ここでそれなりの訓練をすればいいのだから」

 

尋常じゃないって、そんな、えぇ……。しかも最強だけならまだしも、最優か。困る。非常に困る。

 

俺が頭を抱えているとユノハ様は話を続ける。

 

「よく聞きなさい?あなたが一回転生しちゃったら最後。下手に世界をいじることもできなくなっちゃうわ。安全にいじるにはそれなりの準備やイレギュラーが必要」

 

「どうしてイレギュラーは発生するんだろう」

 

「プログラムのエラー、電子頭脳の故障。俺達レプリロイドの高度な情報処理能力の、いわばツケだな(迫真) 強引にいじりまくると世界が滅びかねない。つまり、転生した瞬間からあなたに世界の行く先が生殺与奪の権利が握られるの。そんなことの上で色々あった結果、あなたの居場所もなくなる。それだけは避けたいの。何より、あなた魅力的だから妬んだ他の神が何をやらかすか分かったものじゃないわ」

 

「大変ねぇ」

 

「殺してやる……」

 

待って、このノリだと天の助が殺されるぞ。

 

「すんません。俺が悪かったです」

 

「分かればよろしい。だから力が必要ということよ」

 

最強、ね。それこそ最強なら両目完備で写輪眼輪廻眼切り替えが自在のオビトとかアクノロギアとかがいいんだろうけど……。うーん……。いっそのことウルトラネクロズマとかぁ……?最強で最優ならFateのヘラクレスとかってのもあるし……。

 

「困ってる?」

 

ユノハ様がそう訊いてくる。はい、そうです。マジで困ってます。

 

俺が無言で頷くと、お椀とサイコロを出してきた。

 

「とりあえず、こっちで候補を決めるからサイコロを振って。それで決めるわ。あなたの知らないものを選択肢には入れないし、どの選択肢も決して後悔はさせないわ」

 

なるほどね、このお椀の中でチンチロしろと?でもサイコロは一つだけだし……まぁ、気にしても仕方ない

 

俺は自分の今後の命運をかけてチンチロをした。出た目は1。

 

「……おめでとう、ブラックゾーンよ」

 

「何ですって?」

 

「禁断の轟速ブラックゾーンです」

 

禁断の轟速ブラックゾーン。

 

革命軍という存在と敵対する残虐無比な侵略者という立場でありながらデュエマに革命軍よりも革命をもたらした存在の轟く侵略レッドゾーン。何度もメタられてもあの手この手を尽くしに尽くして、デッキカラーを変えながら不屈の闘志で乗り越えてきて、結果レッドゾーンFなどの強化を何枚も貰って来た怪物。その強化パッチカードがブラックゾーンだ。

 

脱法進化すぎて、進化クリーチャーをプッシュした王来編ですら余りタッチしなかった『侵略』とか言う犯罪ムーブをすることには間違いない。のだが、こいつ自身の取れる戦術は王道の速攻ビートダウン。レッドゾーンデッキには保険としてドキンダムXが採用されるが、赤緑のカラーリングになると神羅アポロヌスを採用することで一層ワンショット力が増すので、ドキンダムXが使えないオリジナルでも活躍が可能。柔軟すぎて怖いまである。その柔軟な中で動じられた『封印』と言う実質除外除去。つえーよなぁ。

 

シンプルすぎなので色んな犯罪者カード共とは違って愛され続けている。アポロもレッゾZも殿堂からの解放をいまだに多く望まれている珍しいカードだしな。

 

そんなレッドゾーンの強化版……と言うより色や能力の関係で互換カードと言った方がいいか。安易に『上位互換』とか言う脳死の阿呆にはなりたくないし。その互換カードだが、墓地からも侵略出来るのはレッドゾーンXと変わらない。ただ違う点があって、Tブレイカーなのと、最大パワー参照での複数体まとめての封印が可能になったこと。これだけでバイク使いは5年くらい戦える。

 

そんなことで有名なのがブラックゾーンだ。

 

え、なんでそんな短い年数かって?流石にね、焼き鳥とかシルバニアファミリーとか帝国華撃団とかを出されたらどうしようもねぇって。あれ出されたらインフレ速度が分からないよ。

 

余談だが、俺は邪道の方のレッドゾーンはそんなに好みじゃない。何つーか、侵略と同じムーブが出来ても侵略じゃないならそれは『革命チェンジを没収した団長』と同義だと思うから。皆だって『黒単のジャシンを強化します!』って言われてアビスラッシュがクソほどの関係ないジャシン君を出されたら嫌でしょ?それよ。

 

そんな俺のフェイバリットカードであり、妻と出会うまでの人生どん底だった時に会社の上司や同僚に勧められて始めたデュエマで初めてまともに作ったデッキがバイクだ。そのバイクデッキの今の切り札がブラックゾーン。強さは保証されているし、最優という面でも主観が入りまくりだがこの上ない存在だ。

 

正直、思い入れがあるって話なら元祖レッドゾーンの方がある。元祖の方が先に見たってのもあるし、初めてのカードショップで初期版を『面がいい』ってだけで4枚買ったってのもあるからね。

 

ただよ、あんだけ『ヤバい』って釘を刺されてレッドゾーンで行くのは流石に舐めプだろ。俺だって何度も死にたいわけじゃないしさ。仮に死んでもS級侵略[轟速]的な意味で大丈夫そうなブラックゾーンなのもいいじゃないか。

 

そんなことを考えていたらユノハ様がホログラムに情報を猛スピードで打ち込んでいく。すっげー(元太並感)

 

「あなたの転生特典は『ブラックゾーン』そのもの。鎧としてあなたを守るわ」

 

随分話が早く進むな。つまり、俺はチンチロでブラックゾーンになることが決まったと?何だか納得がいくようないかないような……。

 

「ついでに言うけど、2ならクラジャ、3はオンセン・ガロウズで4はドルバロム、5はカツキング、6がブラックモナークね」

 

……他の選択肢がアレすぎないか?どいつもこいつも難アリすぎて消去法でもブラックゾーン一択じゃねぇか。

 

「ついでに禁断の力も入れておいたわよ。てか、それがないとブラックゾーンが成立しないものね」

 

「禁断?禁断って、あの?」

 

何やらとんでもないことをさらっと言うユノハ様。

 

「そうね。ドキンダムXとかドルマゲドンX由来のあれ」

 

わ、わぁ……!てっきりその辺りはなぁなぁで済ませるのかと思ってたからちょっと怖くなってきた。

 

「ブラックゾーン以上の力を手にするために進化するってのもあり。うん、我ながら完璧な策ね」

 

完璧って、あんたねぇ。禁断って背景ストーリーではとんでもない存在なんだぞ?

 

「さて、あとは言語関係を何とかして……ルックスはイケメンに……ああ、そう。サイコロ、投げて」

 

「うっす」

 

言われるがままに俺はサイコロを投げる。そーれ、ノーカンノーカン。

 

出た目は1だ。

 

「1が出ましたね」

 

「あなた、呪われてる?」

 

何だか失礼なことを言われた気がした。

 

ユノハ様は淡々とキーボード操作をしている。

 

「うーん、このままだとただのウルトラマンベリアルになるわね……」

 

「こんなんじゃ満足できねぇぜ」

 

「声に併せて見た目も調整……うん、声をイメージしたらすぐに思いつくわね。んでもって、髪色は赤と黒でいいか……あれ、これってただの火神大我じゃね?いや、そもそもこいつの性格がウルトラマンベリアルだから余り気にしなくても?ま、いっか」

 

「こんなんじゃ満足できねぇぜ(再放送)」

 

「寿命は馬鹿程伸ばしておきましょうか」

 

「こんなんじゃ満足できねぇぜ(再々放送)」

 

「折角だから、神の子っぽく『太陽の力』とか『癒しの力』ってのもあげましょう。太陽はアポロもあるし、関係性があっていいじゃない。癒しに関しては、こっちのお節介ね。あなた、ヒール系の技とか好きでしょ?」

 

「無視するの?泣くぞ?ジェクト三段活用しながら泣くからな!年甲斐もなく泣くからな!」

 

しかし、太陽の力に癒しの力……。不思議なことでも起こすの?黒い体に赤い目なのか?

 

黙って見ていると俺の体が光り出した。え、何?怖いんだけど?

 

そのまま受け入れていると体が変わった。手はタイヤのようになっており、体は赤と白が入り混じる。首元には細長い何かがぶっ刺さっている。

 

も、もしかして……。

 

ユノハ様がどこからともなく鏡を出して俺の姿をそれに映す。見ればそこにはブラックゾーンとなった俺が映っていた。

 

「マジか……」

 

あら、声も違う。アニメやゲームで聞いた、知っている声だ。

 

「ブラックゾーン用の戦闘プログラムもあなたの中に流し込んでおいたわ。神の私がこんなこと言うのもあれだけど、インドラの雷なんて塵芥よ。静電気ですらない。神の力ですら突破出来ない防御力に、星を砕くことも可能なパワー。ちっちゃいウルトラマンとも言うべきね」

 

「そこまでやったら、俺の方がウルトラマン案件になるのでは?」

 

「安心しなさい。あなたの行く世界にはリアルにウルトラマンはいないし、ウルトラマンが欲しくなる状況はいくらでも出てきかねないわ」

 

どうしてだろう、超不安になってきた。

 

軽く体を動かしてみる。うん、自分の体なんだけど自分の体じゃない感じがする。明らかに身体能力のスペックが違う。だと言うのに、それに追い付けないなんてことはない。寧ろ『前からそうだった』と言わんばかりのものだ。

 

俺が軽くシャドーボクシングをしているとユノハ様が話しかける。

 

「たとえ世界を滅ぼす力だとしても、どこまで行こうとも『力』には変わりないわ。その所有者次第でどうとでもなる。押し付けた手前あれだけど、あなたはその力を手にしてどうする?」

 

「どうする、か……」

 

シャドーボクシングをする手を止める。

 

この力、俺が望んで手に入れたものではない。正直言って、邪魔以外何者でもない。何なら、意識が消える同化でもなんでもいいので前世に返してほしいのが本音だ。

 

それでも、逃げるつもりはない。だって男の子だもの。

 

それに、前世では守りたいものすらも守れない屑だったんだ。この力で、これから出会う守りたい人たちを守るさ。

 

「愛する人を、大切な人を今度こそ守り抜く。それだけです」

 

あとは焼き餃子食いながらハイボールを流す人生を送ることだな。それを守るためにも戦うさ。

 

「頭痛いわね」

 

「?」

 

「何でもないわ。上出来。さすが私の見込んだ男。いいかしら?その力は好きなタイミングで呼び出せるわ。基本的には人間の姿のままよ。クウガのベルトみたいな感じ。肉体を変質させるタイプの仮面ライダーのそれって所かしら?そんな感じね。試しに人間の姿に戻るように念じてみなさい」

 

ユノハ様がそう言うので、念じてみる。戻れ戻れ戻れ……。

 

すると、ブラックゾーンの姿から人間へと戻っていく。おぉ……!すごい!これが奇跡って奴か!

 

「さて、遊びは終わりよ」

 

え、何が始まるんです?

 

俺が若干怯えているとユノハ様が明後日の方向に手をかざす。するとそちらに光のゲートが出来た。俺、光の非進化ブロッカーじゃないんだけど……まぁ、ええか。

 

「戦いに満ち溢れた覇道の人生を征くも、ずっと愛してきた平穏に生きるもあなたの自由。全てはあなたの匙加減でどうとでもなる」

 

こちらに慈母のほほ笑みを向けるユノハ様。

 

「行きなさい。そして、今度こそ幸せを掴んで。他でもない、それがあなたの周りの願いでもあるのだから」

 

……そうか。俺って存外愛されていたんだな。

 

「こんな俺を拾ってくださってありがとうございます、ユノハ様。不肖、小湊大地。行ってまいります」

 

俺は深々と一礼し、ゲートへと足を運ぶ。

 

「今生の別れみたいなこと言うのね。一応、今後もちょっかいかけるつもりなんだけど」

 

「……」

 

若干の不安や混乱を抱きつつ、俺はゲートをくぐった。

 

 

Side out

 

 

 





個人的にも前作の流れは気に入っているので、出来る限り踏襲した上で色々こちらでの色を出していきたいと思っています。

サイコロの下りはガチでやった結果です。なので、場合によってはこの作品の主人公の力が変わっていた可能性があります。

大地君の声は皆様のご自由で構いません。うp主はこいつを書く時は大体火神大我の声を想像して書いています。これは皆様の想像を縛るものではないので悪しからず。



※かなり重要なお知らせ
頓挫した前作ですが、何だかんだ愛されていたようで、『例え頓挫しても残してほしい』のお声もいただきました。本当に嬉しい限りです。
ですが、場合によってはその前作を消す可能性が出てきました。それは前作のキャラ『ルナーラ』が原因です。
前作のルナーラについては語感で名前を決めました。そして、今作の設定を書いている際にこちらでも採用しようと考えていた途中、原作のあるキャラ達が脳裏によぎりました。それはキシスとルネアスです。
結論から言いますと、『何となく決めた『ルナーラ』と言う名前が原作のキャラ命名の元であるポケモンの中にいるルナアーラに被ってしまった結果、ガチで原作に出かねない危険性があると考え、原作への迷惑を鑑みた結果、消した方がいい』と考えたからです。
お察しだと思われますが、キシスはデオキシス、ルネアスはゼルネアスと伝説・幻のポケモンの名前が下地......と言われております。実際、ゼクラムもBWの伝説二体が下地にありますし、その他様々なキャラにポケモンの名前があります。グレイフィアなんて最たる例でしょう。
『そんなのは言いがかりだ』と否定しようにも、原作者直々に原作者がポケモン好きなのを公言しているようなものなので、完全否定のしようがないです。
『伝説ならゼクラムみたいに混ぜるだろうからセーフ』『ド直球なのはイリューカ等の一般ポケモンの名前』と思う方もいらっしゃるでしょうが、そこで出てくるのがルネアス達です。ルネアスの下地であるゼルネアスは伝説ポケモンです。つまり、先述した言い訳が通らず、『ルナーラ』と言う名前のキャラが実際に出てきかねないのです。仮にルネアスが『イベネアス』みたいな名前だった場合は逃げきれた可能性もありますが、そうはいかなくなっています。
そうなると、いつか原作で出かねない名前をこんなクソ二次創作に投入するのは流石にダメだろと思うに至りました。
ここ最近ハイスクールD×Dで更新されているのはジュニアハイスクールの方ですが、そちらもそちらでルナーラのような名前が出る可能性がないと言い切れないです。
ですので、原作の進行状態等によっては前作は消します。
勝手な行動で申し訳ございません。ですが、私は『二次創作はどれだけアンチでも最低限の分を弁えてやるもの』だと思っています。このような対応も致し方ないものとご了承ください。

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