知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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祝・100話!

バカ野郎、どっちかと言うと『【悲報】まだ5章なのに、もう100話【足踏みしすぎ】』だろ。

皆さんの支えあってこその拙作なのですが、それはそれとして皆さんの支えにテンションが上がりすぎた結果、余計なことを増やしてしまった感は否めないと言う。とりあえず、進めましょう。どこかで短縮したりなどの調整をしないといかんな、これ......。

そんな感じで今後も進みますので、応援のほどよろしくお願いいたします。


第100話 お前、女の好み【タイプ】は?

Side in

 

ディハウザーさんとお食事をし、談笑しながら食休みをした。そして頃合いになり、お開き……とはいかない。彼の言った通り、俺はこの後に彼が推薦する女性と会わねばならない。しかも複数。何てこった。

 

ってことで、俺はディハウザーさんに連行されて別室に来た。事前に言われたが、彼女らはクレーリアさんのことを知っているそうだが、念には念を入れて彼女のことは喋るなとのこと。分かってます。俺だって俺のおしゃべりがクレーリアさんに牙を剥くのなら、自害してやる。

 

さて、俺は何かの一室の扉の前に立っている。先に中に入ったディハウザーさんが中にいる人達に話があるようで、それをしているっぽい。その間の俺はと言うと、渡された中にいる人達の経歴とかを書いた紙を見ている。いよいよ面接っぽいね。

 

近くのメイドさんとかにチラチラ見られながらいるのは精神的に効くもんがある。涙が出そうだ。別に悪いことをした覚えはないのに。いや、フェニックス家の一件があったな。じゃあ、仕方ないか。

 

クソみたいな自己解決をしていると、扉が開かれた。中からディハウザーさんが出て来たのだ。

 

「岸波君、入ってくれ」

 

「分かりました」

 

緊張してきた。中にいるのは女性だってのが余計にそれを煽る。しかも、俺の眷属になりたいなんて随分な方々だ。しっかり面接しよう。

 

俺はディハウザーさんに続いて中に入る。

 

「失礼します」

 

部屋の内装は宮殿の一角にある会議室のような場所。と言っても、実際ここはベリアル家の宮殿みたいなんだし、否定は出来ない。

 

そこには昼間に見た門番の美人さんとディハウザーさんの妹さんがいた。なるほど、この二人が眷属に推薦ってわけか。

 

「さぁ、座ってくれ」

 

俺はディハウザーさんに促されて席に着いた。俺とその隣にいるディハウザーさんは机を挿んで女性二人と相対する形となった。

 

「さて、今日はお前達を岸波君に推薦することになる。彼の威光についてはお前達も知っての通りだ。俺はお前達なら彼の眷属に相応しいと思ってこの場にいさせている。彼の期待にも応えられると思って選んだ。故に、岸波大地を裏切ることは俺を裏切ることと言っていい。覚悟はいいな?」

 

「無論」

 

「当然です」

 

ディハウザーさんの言葉に皆がそう答える。どうやら覚悟はおありのようだ。これは、黒歌たちと同じで採用のルートをたどりそうだ。悲しいかな、俺はおっぱいの大きい美人に弱くて、二人ともおっぱいが大きい美人なのだ。即落ち2コマかよ。

 

「岸波君、君からも挨拶をするか?」

 

ディハウザーさんがそう言ってきた。では少しだけ。

 

俺は頷いてディハウザーさんの言葉を肯定する。

 

「私が岸波大地です。世間では『ブラックゾーン』や『英雄』と呼ばれています。そんな私ですが先に言っておきたいことがあります」

 

さて、釘刺しタイムだ。

 

「これから先、あなた方の理想と違う私、つまり『人間の岸波大地』を見ることとなるでしょう。自分で言うのもあれですが、世間一般の持つ英雄像は所詮まやかしです。実際の私は情けない男です。時に恥を晒し、時に無様な姿を見せる。かっこいい英雄なんてそこにはいません。いるのは、泥水を啜って生きるただの男です。それでも、必死になって眷属に誇れるような『王』であろうと努力します。そんな段階の、未熟な私に着いて行こうと思いますか?」

 

まず一本目の釘。俺は赤髪の女性の方を見る。

 

「まず……我は一武人として、卿に敬意を表したい」

 

「何故?」

 

俺がそう訊ねると、凛として答える女性。

 

「我も未熟。故に家を保たせるのに今の強引な道を選ぶしかなかった。恥ずべき事ではないと分かっているが、それでも後ろ指を指す輩もいる。卿は、それを隠さずに我らに言った。己の弱さを認め、勝つことを宣言した。『英雄』の肩書が名ばかりでないことを示した。ならば、我は卿に着いて行くだけ」

 

この人、一本筋が通っていてかっこいい。見たところ、相当な手練れなのも分かる。サイラオーグさんにも匹敵、いやそれ以上か。そんな力を感じる。

 

「ありがとうございました。それでは……あなたはどうでしょうか?」

 

俺は妹さんの方を見る。彼女はクールな表情で淡々と答える。

 

「私はあなたに寄り添い、私の道を行くだけのことです。それがあなたの恥晒しの道だったとしても」

 

言葉は少ない。だが、強い信念を感じた。この人も相当な手練れっぽい。

 

さて、ディハウザーさんめ、とんでもない人材を寄こしたな?これじゃあ、断る理由がないじゃないか。

 

俺は一息ついた。俺の中の駒共が騒いでいる。どうやら、文句はないようだな。

 

「分かりました。お二方の覚悟、しっかりと受け止めました。では改めて、話を進めます。まず、自己紹介の方からしていきましょう。赤髪の方からどうぞ」

 

「はっ」

 

俺がそう言うと、返事をしてくれた赤髪の女性。

 

「我の名は『サタン・アムドゥスキアス』。元72柱の一つ、アムドゥスキアス家の者だ」

 

おや、そんな名家の方なのか。立場的にはリアスと同じかそれ以上ってことなのね。

 

俺が少し学びを得ていると、ディハウザーさんが情報を加えて来た。

 

「彼女の家の事情はかなりややこしい」

 

「何ですって?」

 

俺がそう反応すると、サタンさんは言う。

 

「我はアムドゥスキアスの純血ではない。元はアムドゥスキアス家のただの門番だった」

 

門番が家の主?ただの門番が、家を乗っ取ったってことなのか?

 

俺が疑問符を頭上に上げていると、サタンさんは話を続ける。

 

「我が家はかつての内紛で派閥が割れ、滅亡の危機に瀕した。バアル家のような力がなかった我らには必然の滅亡だった。だが、アムドゥスキアス家には相当な数のお抱えの楽団員がいた。それに、召使いたちも。あの時、何もせねば多くの者が路頭に迷うことになっていた。我は彼らが苦しむのを許せなかった。だからこそ、我が強引に養子として家を継ぎ、家を存続した」

 

「……」

 

その壮絶な過去に思わず絶句した。この人、とんでもない自己犠牲のお方じゃないか。

 

「だが、我の力では家を建て直すことは不可能だった。そこで、ベリアル家の傘下に下ることで庇護を受け、家の存続につないだのだ」

 

何て言うか……俺、感動だ。泣きそうだよ。この人、悪魔なんてもんじゃない。高潔すぎるよ。まさしく『武人』。忠義の人。見ていて気持ちがいい。

 

「ディハウザーさん……」

 

「彼女の話は本当だ。詳しいことは俺の両親が知っているが、これがまぁ、中々難しい話だ」

 

なるほどな。こりゃ、お涙頂戴になっている。だが、俺がそれに弱いのも事実だし、直せないものだとも思っている。

 

俺の助けがあれば、彼女の悩みも解決に近付けるかもしれない。いかんな、この考え方での眷属集めは互いに不幸になるだけだ。

 

実力は十分だ。覚悟も決まっている。なら、これ以上は言うまいって所か。

 

「言っておきますが、あなたのお家のことは採用の有無に関係はさせませんよ?そこまで情に流されるわけにもいかないので」

 

「無論だ。寧ろ卿のその心遣いに感謝したい」

 

どこまでも武人気質なことで。益々惚れちまいそうだ。

 

「さて、ディハウザーさんの妹様。自己紹介をどうぞ」

 

「はい」

 

そう言う俺は彼女を見る。しっかし、サタンさんと言い、妹さんと言いタッパがデカいな。金髪の人がビックリするくらい小さく見える。

 

まぁ、俺がそれ以上に驚く点があるんだが……。

 

「私の名は『ステラネス・ベリアル』です」

 

そう言うステラネスさん。さて、それじゃあ俺が何で彼女に驚いたのか言おう。

 

ど っ か ら ど う 見 て も デ ュ エ プ レ の ウ ェ デ ィ ン グ 様

 

いや、ね。俺も夢かと思ったよ。でも夢じゃない。これは現実です。ところがどっこいって奴ですね。

 

デカいタッパと乳。銀髪にクールな雰囲気。どっからどう見ても俺の知った顔だ。正直、昼間のファーストコンタクトは気のせいだと思いたくてスルーしていた節がある。一体どういうことだ、ユノハ様!?

 

――『知らないわ……』

 

あなたが知らないなら、俺はもうどうしようもないのよ。

 

思いがけない前世との出会い。バルガさん以来のそれに、思わず俺の手は焦りで手が震えた。

 

やべぇ、胃がキリキリしてきた。何でこんな所で俺が(※自主規制)万円も課金してスキンをコンプした女と出会わないといけないんですかねぇ……。

 

いかんな、平常心を保とう。

 

「どうかされましたか?」

 

「い、いえ。何でもない……っす……」

 

動揺がどうしても漏れてしまう。いい加減にしろよ、馬鹿。この程度の焦り、社会人生活に比べたらどうってことはない!

 

「そうですか……なるほど、ステラネス・ベリアルさんね。オッケー、覚えた。あなたもあなたで、ディハウザーさんの妹とかは加味しませんからね?」

 

「承知の上です」

 

静かだ。こんなにもウェディング様に似るかね、普通。

 

胃のキリキリがズキズキに変わって来た。まだ死ぬな、俺の胃。遥輝と色んなものを食べたいだろうがよ。

 

考え方を変えよう。そもそも何で俺はこんなに胃を痛めているんだ?別にそっくりさんなだけで彼女は俺の知っている『彼女』ではない。ならば、別にどうこう思うことなどないはずだ。

 

そう思うと、俺の胃の痛みが少しずつ引いていった。うん、やっぱ考え方って大切だ。

 

さて、ここからがある意味本題だ。俺の中の駒達は二人を眷属にすることに賛成している。ただ、誰が行くかで揉めているっぽいが……どうやって話を繋ごうか。

 

「あなた方は俺の眷属になる。それは地獄の先にある『禁断』の世界へと入ることを意味します。後戻りは出来ない。その意志は変わらないですね?」

 

そう言うと二人とも頷いた。ありゃ、これは覚悟ガンギマリですな。

 

「さて、どうしたものか……」

 

俺は顎に手を当てて悩む……風を演じる。おい、お前ら。そろそろ意見をまとめろ。

 

俺がそう命じると、すぐにその答えを出してきた駒たち。さてさて、誰が……え、マジで言ってるの?

 

俺がそう訊くと二人とも肯定してきた。なるほどなぁ、ここで決めるか。まぁ、何となく俺も『これだろ』とは思っていたし、当然の結果か。

 

それじゃあ、出てこい。

 

俺は念じて駒を出す。光に包まれた二つの駒は二人の前へと行った。

 

「ここから先、『禁断』へと至る道です。この世の住人でなくなります。覚悟はいいですね?」

 

そう言うと、彼女らは覚悟を決めた表情で光に手を伸ばした。

 

光が収まり、駒の姿が現れる。今回出ていった駒は、『戦車』と『僧侶』が1つずつだ。『戦車』はアムドゥスキアスさんに、『僧侶』はステラネスさんにあげることになった。

 

「さぁ、行きな」

 

俺がそう合図をすると、駒たちが彼女らの胸へと入っていき、一つとなっていく。これで眷属化は終わりだ。彼女らは、俺にとって大切な『家族』となった。

 

「これであなた方は俺の眷属です。まぁ、だからと言って自由を縛るわけじゃないです。ゲームとかに参加していただければ充分ですので。そんな機会があるかどうか分かりませんが」

 

俺はそう言う。すると、何やら呆れたような表情になるアムドゥスキアスさん。

 

「アムドゥスキアスさん。何かご不満でもありましたか?」

 

「特にない。しいて言うなら、我の主はこうも女の敵かと思ってな」

 

何だかリアスにも言われたことを言われた。そんなに俺って屑野郎に見えるの?

 

――『『『はい』』』

 

お前らの意見は聞かないことにします。

 

「それと、我のことはサタンでいい。これから懇ろになっていくのだ、家名呼びも味気ないだろう」

 

「私も同様にステラネスで良いです」

 

女性陣が次々と名前呼びを要求してきた。えぇ……(困惑) リアスもそうだけど、この世界の女性ってどんだけパワフルなんだ?

 

「そ、それじゃあ……サタンさん」

 

「ああ、大地様」

 

「ステラネスさん」

 

「大地様」

 

どうやらここまでは正解のようだ。

 

何で俺はこうもチョロいのだ!いい加減にしろよ!

 

「眷属になったこととか色々あるだろうし、俺から話すことは特にない。しいて言うなら、俺のことはブラックゾーンじゃなくて岸波大地の方で呼んでくれ。質問があるなら、いつでも受け付けるんで。それじゃあ、こんな感じで、はい」

 

うまく締める言葉が思いつかない。俺も俺でこの短期間で4人も眷属が出来てしまったことを、何ならチェックメイトフォースが埋まったことをうまく受け止め切れていない所がある。

 

仕方ないが、これからアザゼル先生やディハウザーさんから色々男として学ぶべきことを教えてもらおう。そうでなくては、皆に恥をかかせることになってしまう。

 

「それでは、今日の所はこれで解散ということにしておこう。時間も時間だ、明日の午前中に岸波にその実力を確認してもらうと言うのはどうだ?」

 

俺の何とも言えない情けない言葉に苦笑いをしたディハウザーさん。助け船をくれたのだ。

 

「では、これから門番のシフトを編成します」

 

「私も仕事の方を調整しましょう」

 

サタンさんとステラネスさんがそう言う。それを聞いて、頷いたディハウザーさん。

 

「岸波君もそれでいいか?」

 

「はい。明日はうちの結菜とアイシャの様子見と四条を鍛えることくらいなので、特に問題はないですね」

 

「では、そう言うことで。今日は解散だな」

 

ディハウザーさんの号令で俺達は席を立った。

 

「それでは、我は早速調整に入る。失礼する、ディハウザー卿、大地様」

 

サタンさんはそう言ってそそくさと部屋を後にした。

 

「私も明日の為に失礼させていただきます。それでは、大地様」

 

ステラネスさんも続いて外に出た。残るは俺とディハウザーさんとセリスだけ。暇にもなったし、ほなら、ちょっと彼女に俺と過去に会ったことがあるか聞くか。ドキンダムの反応を見るに、あるっぽいし。

 

「それでは私達も……」

 

「少しいいか、岸波君?」

 

俺は部屋を後にしようとするのだが、そこをディハウザーさんが呼び止めた。

 

「何でしょうか?」

 

「いや、何。ちょっと聞きたいことがあるんだ」

 

ディハウザーがそう言うと首をかしげる俺。

 

「君はグレモリー邸で『細川幽』と言う女の子と会ってないか?」

 

幽さん?どういうことだ?何でディハウザーさんと繋がりが?

 

「ええ、会っていますよ。何なら、彼女は俺の『騎士』になってくれました」

 

そう言うと、優しく微笑むディハウザーさん。いや、あれは苦笑いだ。

 

「もしかして、彼女のことに気付いていないのか?」

 

……?どういう事なの、ドキンダム?

 

『お前に言うことがある』

 

「はい」

 

『クレーリアの時の金髪バイザーガール。あれ、幽』

 

「……マジ?」

 

『ディハウザーに聞いてみな』

 

俺はディハウザーさんを気まずくなりながら見る。

 

「もしかして、俺って幽さんと過去に会っているとか?こう、クレーリアさん関係で?」

 

「ようやく思い出したようだね」

 

ま、マジなのね……!あの時の子が、あんなに大きくなったの……!おじさん感激!

 

あ、でも彼女ってクレーリアさんのことを……

 

俺は頭を抱えながらそう心配し出すと、ディハウザーさんが言う。

 

「彼女はクレーリアのことを覚えていない。そこは安心してほしい」

 

「そうですか。良かったような何と言うか……」

 

恩人の顔も分からないのはちょっと可哀そうだなって思う。別に彼女は何も悪いことはしてないわけだし。

 

「でも、君のことは覚えていたよ?」

 

『やーいクソ男。女たらし』

 

『『クソボケバイク野郎』の名は伊達ではないな』

 

「ひーん!」

 

Side out




そんなわけで増えました、眷属。サタンは【sin七つの大罪】のサタンで、ステラネスはデュエプレのウェディング様です。色々ありますが、こうなりました。眷属の情報等はこの章が終わる前くらいまでには一つの話にして、先頭に入れたいと思います。

【sin七つの大罪】にベリアルっていたよね?そう思う方もいるでしょう。質問しますが、あんな前貼り女を出せると?そう言うことです。
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