知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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3章の末でやったアンケートの結果を見てみましたが、概ね『まぁ、そうなるな』と言う感じでした。正直、結構薄い味付けにしているのでこれで『まだ原作並に濃い味』とか言われたらどうしようもないんですよ。


第101話 おっぱいバイク野郎が完成されていく

Side in

 

朝だ。希望などどこにもない。あるのは絶望(ストレス)だ。俺の肩にドンドン責任が乗っていく悲しみだけだ。朝ごはんのパンが美味しかったです。

 

俺は訓練場なる荒野へと執事さんに案内された。ディハウザーさんは所用で別にいる。

 

何で俺がこんなことになっているのかは、昨日約束した『実力を見る』ってのが悪い。まぁ、新しく眷属にした二人の実力を知りたいのは確かだ。だが、約束は安易にするもんじゃない。おk?

 

俺が目的地に着くと、先にサタンさんとステラネスさんがいた。お早いことで。ついでにベリアル家のメイドさん達が俺らのことを録画している。何でなのかは分からないが、多分ディハウザーさんの命令なんだろう。

 

二人とも武装済みだ。先日の顔合わせの後にディハウザーさんから二人の情報をいただいており、彼女らの得意なことを知った。

 

サタンさんだが、典型的なインファイターっぽい。『ドラッヘヴォルフ』と言う斧で戦う。そのパワーは魔王級だとか。魔術もある程度出来るそうだ。

 

ステラネスさんは遠近距離両方を戦える魔法タイプ。ベリアル家の力である『無価値』も扱う。

 

「おはようございます。短い時間ですが、よろしくお願いします」

 

とりあえず、社交辞令も兼ねて挨拶。挨拶は大事。

 

「さて、それじゃあ早速だが……実力を知るなら実戦が手っ取り早いと思っていてな」

 

俺はブラックゾーンに変身する。二人に緊張が走ったのが分かる。

 

「俺が『止め』と言うまで戦いましょう。言っておきますが、戦闘時間が短いからと言って、それが評価になるわけじゃないです。なんで、決して気を落とさないように」

 

俺がただ単にせっかちなだけだからね、お許しくださいませ。

 

「それと、俺が本気を出したら皆死にかねないので、それなりに手加減はします。それでも、そこらの有象無象じゃ手も足も出ないなんでもんじゃない力でやるんでよろしく。そっちは全力で来い」

 

言うことは言った。んじゃ、本腰入れて始めますか。

 

「まずはサタンさん。あなたから腕試しと行きましょう」

 

「よかろう。アムドゥスキアスの名に懸けて、この力を見せよう」

 

その意気や良し。

 

ステラネスさんが下がり、サタンさんが前へと出て、斧を構える。では、始めようか。

 

俺は喉元の槍を引き抜き、両手に構える。

 

「さぁ、来い!」

 

俺がそう言うと、木場なんて目じゃない程の速度で俺との距離を詰め、得物である斧を振りかぶるサタンさん。これは、相当なもんだな。

 

俺は槍をX字に組んで防御する。ガツンと勢いのある音が響いた。

 

「今の一撃を防ぐとは、流石と言ったところか」

 

「舐めるなよ、これでも俺はお前の主だ」

 

「それもそうだな」

 

余裕そうに、そして楽しむように凶悪な笑みを浮かべるサタンさん。あなた、そう言うタイプだったのですね。まぁ、いいんじゃない?俺はそう言う属性もアリだと思うよ?

 

「ふんっ!」

 

俺はサタンさんの斧を弾く。右手の槍でその喉元に向かって鋭い突きを繰り出す。勿論、寸止めするつもりだが。

 

それをサタンさんは斧で受け流した。俺は更に左手の槍で薙ぎ払う。それもガードしたサタンさん。

 

うん、出来るな。まだ二撃だけだが、サタンさんは攻撃一辺倒じゃないって分かった。速度も火力も問題なし。あとは……

 

一つの懸念点を残し、俺とサタンさんは高速で撃ち合う。衝撃波が形となって周りに響いているのか、空気が揺れる。

 

段々楽しくなってきた。喧嘩とか嫌いだが、どうも馬鹿の血が騒いで仕方ない。血肉沸き踊る戦いも悪くないな。

 

さて、懸念点の解決に行こう。いつまでも戦いに酔いしれている場合じゃない。

 

俺は超高速で槍の石突でサタンさんの鳩尾を突いた。『コハッ』と空気の抜ける音がした。それを受けて、サタンさんは一瞬気を緩めたものの、すぐに態勢を整えて下がった。

 

「これで手加減か。全く見えなかったな……!」

 

「これくらいで満足できる程落ちぶれちゃいないんでね」

 

まだ上があるなら、俺は大切なものを守るためにもっと速くなるよ。

 

さて、俺の懸念でもあったサタンさんの防御力だが……合格だ。今の一撃、アーシアを殺そうとした堕天使共なら一撃で死んでいた火力だった。だが、サタンさんは耐えた。俺の見込み……っつーより、あちらにいる『戦車』の駒が送って来た感覚で撃った一撃。それを彼女は耐えた。心も折れていない。

 

ではもういっちょ行ってみよう。

 

俺は槍でサタンさんの斧を弾き飛ばした。斧が宙を舞い、遠くの地面に突き刺さる。

 

「こいつはどうだ?」

 

俺は槍を投げ捨てて、ステゴロの態勢に入り、そのままサタンさんの懐に入り込んだ。右拳を突きだすと、彼女は防御の姿勢を取り、ガードした。

 

うん、斧がなくてもある程度は出来るね。

 

俺がそんな風に思っていると、彼女の拳の雨あられが飛んできた。俺は咄嗟にガードする。ジンとした感覚が腕に走った。

 

訂正しよう。『ある程度』じゃない。ステゴロもガチだ。万が一、斧が使えなくなっても彼女は戦える。

 

ならば答えは一つ。

 

「合格だな」

 

俺がそう言うと、サタンさんは豆鉄砲を食らったような顔をした。

 

「俺の眷属になってくれてありがとう、ってことだ」

 

俺はちょっと気障ったいことを言う。でも、本音だ。彼女みたいな身も心も強い人が俺の眷属になってくれて、感謝しかない。

 

サタンさんの顔を見ると、ちょっとだけ頬が赤く染まっていた。あら、この手のナンパな感じは苦手でいらしたか。じゃあ、今度からやめますね。そもそも俺のキャラじゃないし。

 

「あ、言うの忘れてた。止めだ。それじゃあ、あなたとの手合わせはこれで終わりだ」

 

「しょ、承知した」

 

そう言って、小走りで斧の方へと足を運ぶサタンさん。さて、じゃあ次だ。

 

「ステラネスさん、行ける?」

 

「勿論」

 

――『乳とケツのデカいとか言うお前のチ〇ポが反応しちゃう女から行くダムね』

 

急募:伝説の禁断を殺す方法。

 

――『テック団の破壊Go!よな』

 

――『ホーガンやキューブからヴィルヘルムね。あとはドルファディロムとか』

 

――『こいつら、マジで殺しに来てんじゃねぇかダム……!』

 

俺の中で喧嘩している連中に耳を傾けている暇はない。さて、じゃあ行くか。

 

「ステラネスさん、準備はいいですか?」

 

「大丈夫です、大地様」

 

事務的に、クールに返事をするウェディング様、じゃなくてステラネスさん。

 

手加減するのも結構疲れるな。まぁ、これで最後だからひと踏ん張りや。

 

俺は槍をクルクル回し、構えた。

 

「さぁ、どっからでも来な」

 

その瞬間、俺の背後からズドンと大きな音がした。

 

振り向くと、そこには一瞬だけ見えただけだが、魔方陣があった。え、まさかこれ、ステラネスさんがやったの?

 

俺がステラネスさんを見ると、大量の魔方陣を王の財宝の如く展開している彼女がいた。ま、マジかぁ……。確かにディハウザーさんが『あの子はすごいぞ』って言ってたけどさぁ……流石に本気で来すぎでは?

 

「今の一撃で沈まないのは想定済みです」

 

淡々と静かにそう言うステラネスさんは魔方陣から次々にビームを出してきた。いやぁ、大迫力だぁ……!

 

じゃねぇ!流石にノーガードは流石に舐め腐ってる!

 

俺は槍を使ってビームを弾いていく。1……2……3……ドンドン捌いていく。クソ、こんなことになるんなら少しくらい手加減を要求すべきだった!いや、サタンさんもセリスも大概馬鹿スペックだったけどさ!この人も負けず劣らずだよ!

 

ビームを捌いていくと、突然ビームの雨が止まった。どうかしたんか?

 

俺が疑問に思っていると、次の瞬間に、俺の懐にはステラネスさんが潜り込んでいた。しかもアッパーの態勢をとっている。おうおう、マジかよ。本当に近接戦闘もするのか。

 

驚いた俺はそのままアッパーをくらった。俺は宙に浮く。

 

別に大したダメージじゃない。ただ、サタンさん程じゃないが、かなりインパクトがあった。この人、ブロリーか何かか?隙が無さすぎる。

 

俺は宙でクルっと回って態勢を整える。

 

「驚いた。ここまでとはな」

 

「お褒めの言葉、感謝します」

 

その言葉の終わった刹那、俺の周囲を魔方陣が囲んだ。わーん、本気すぎます!

 

俺は甘んじてビームを受ける。うーん、リアス達の未来はすごい壁がいっぱいだ。世界は広い。彼女もそれを学んで、次のステージに上がってほしいもんだ。

 

ステラネスさんの攻撃が止まる。これで一旦終わりらしい。俺はシュタッと地面に降りた。ほなら、耐久面チェックだ。

 

俺はステラネスさんとの距離を一気に詰めて、膝蹴りを入れる。女の子だからね、顔はやめたよ。

 

ステラネスさんは『ぐっ』と言って飛ばされるが、すぐに態勢を立て直して、こちらに視線を向ける。

 

うん、今の一撃で沈まないなら合格だ。

 

「止め」

 

俺はそう言って、槍を下ろし、人間の姿に戻る。

 

「ステラネスさんも合格。これでオッケー」

 

「本当によろしいのですか?」

 

俺の判断を怪しむステラネスさん。信頼ないねぇ。まぁ、まだ出会って2日だもんね、仕方ないね。

 

「本当に本当。あなたも強い。俺の眷属になってくれてありがとう」

 

少し驚くステラネスさん。照れちゃって、可愛い。それに対して、遥輝。お前はクネクネしすぎだ。辰巳ちゃんが見たら笑うぞ。いや、あの子もそんな遥輝が大好きだからどうしようもねぇな。甥っ子はいつですかね?思いっきり甘やかすぞー!!!!おじさんに任せとけぇええええ!!!!

 

クソの皮算用をしている場合じゃない。

 

「勿体ないお言葉です」

 

仕事人って感じだな、ステラネスさん。淡々と仕事をこなす感じ。これくらいの距離感も悪くないかもしれない。

 

そんな風に思ったところでふと蘇る、サタンさんとステラネスさんの資料を渡す時のディハウザーさんの言葉。

 

―「ステラネスはな、すごくブラックゾーンが好きなんだ」

 

……もしかして、俺の前で我慢しているだけなのか?

 

まぁ、いいか。今は置いておこう。

 

そんな感じで、面接がてらの実戦は終わった。改めて思うが、俺はとんでもない逸材を眷属にしたのかもしれない。果たして、彼女達が誇れるような男であれるだろうか。こうご期待って所だな。

 

Side out




軽い戦闘回でした。うp主ももうちょっと戦闘描写を盛った方がいいと思いつつも、これ以上盛っていると投稿ペースが地獄になりかねないし、一話の量がかさばると思い、今回みたいな感じになりました。


何か、台風だの地震だのですごい騒がしいですが、皆様もお気を付けください。
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