知るかバカ!そんなことより侵略だ!   作:ブラッキオ

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大地君は死ねない。何度でも(大地君の胃は)蘇るのだよ。


第103話 女たらしの胃痛

Side in

 

死んだ貧乳好きだけが良い貧乳好きだ!(突然の宣戦布告)

 

どうも、最近心の底から安心してシコる機会が減りました。岸波大地です。俺の周りに女性がいすぎるのだ。辛いのだ。

 

気分を変えよう。風呂に入った時に俺の体を見たら、古傷がいたるところにあった。ユノハ様に聞いたら『ふざけてつけた』『普段は太陽の力で隠してある』とか言われたな。もしこれを見られたら、絶対に心配されるよ。全く、あの女神め。余計な真似を……。

 

そんな俺の苦境など誰もが知る由もないので放置しよう。四条を追い回した翌日、俺は兵藤にやったように弁当を結菜たちに作って渡しに行くことにした。中身?健康的な弁当だよ。肉だらけの茶色弁当にするかよ。相手は女性なんだ、気を遣うさ。

 

ってなわけでやってきました、二人のいる戦場。森の中の湖のほとりであるが、殺風景と言う言葉が良く似合う。

 

さて、どの辺に……

 

「はぁあああ!!」

 

アイシャの雄たけびが聞こえた。俺はそちらに小走りで向かう。そこでは偃月刀をブンブンするアイシャが結菜を攻撃しようとしていた。

 

結菜はと言うと、最低限の動きで避け、手刀をアイシャに入れようとする。アイシャもアイシャでそれをバックステップで避ける。

 

「やはり、あなたは強いです。流石はディハウザー氏が『英雄の正妻』と呼ぶほど」

 

「誰が正妻よ。私はまだ結婚してないわよ」

 

「自分が彼に愛されていること前提でそれを言いますか。随分な自信ですね。羨ましいです」

 

「なっ!?」

 

何か言い合っているが、まぁあれだろ、メンタルの揺さぶり合いって奴だろ。戦いでよくある奴。口撃

ってのだな。

 

「おーい、お前らー」

 

俺は二人に近付く。

 

「あら、大地」

 

「よっす。見に来たぜ」

 

「お手数をおかけします」

 

二人は構えを解いて、俺の方に近付いてきた。かいた汗と匂いがすんごくエロチック。

 

「それで、大地。どうしてここに来たの?私達へのティーチング?」

 

「それならば、私も嬉しい限りなのですが……」

 

お二方、随分やる気に満ちていてよいことだ。でも、残念。今回は違うのだ。

 

「違うさ。ほら」

 

俺は弁当の入った包みを二つ見せる。

 

「俺の手作り弁当だよ。二人に食べてもらおうと思ってね。昼時だし、昼食タイムだ」

 

 

○○○

 

 

そうして始まった昼食タイム。結菜とアイシャは近くの手ごろな岩に座って弁当を広げている。

 

茄子の豚肉巻きに玉子焼き、きんぴらごぼう。シンプルな弁当である。

 

「相変わらずあなたって器用よね」

 

結菜がジト目でこちらを見てくる。お、嫉妬か?俺はお前ほどうまく料理は出来んよ。

 

「器用って言うか、愛を込めたらこうなった」

 

「はぁ……そう言う所も変わらないわね。そうやってグレモリーさんも堕としたんでしょ?」

 

「……?リアスと何かあったの?」

 

結菜が突然グレモリーの名を出したので疑問しか浮かばないが、俺の様子を見て何やら諦めたような結菜。

 

「もういいわよ。エクシアさんにも感想を聞いたらいいんじゃないかしら?私は食べ慣れているからいいけれど、彼女は初めてでしょう?」

 

「それもそうだな。アイシャ、味はどう?不味かったらハッキリ言ってくれ」

 

俺がそう言うと慌てるアイシャ。

 

「そんなことはありません!むしろ、これだけ美味しく、そして丁寧に作られるなんて、尊敬します!」

 

「ありがとう。その言葉が嬉しいよ」

 

アイシャはいい子だなぁ。正直、リアスといい、朱乃といい、俺の周りの女の子たちっていい子すぎて不安を覚えるよ。将来、悪い男に捕まらないでね。捕まったら男を殺す。

 

「(我らのトップに知られたら、面倒なことになりそうですね……)」

 

「ん?何かあった?」

 

「いえ、何でもありません。少し気になったことがあって」

 

「いいよ、どんとこい」

 

何やら考え事をしていた様子のアイシャ。はて、何でしょうか。

 

「先ほど結菜殿が『相変わらず』と言っておられたので、このようなことは過去に何度もあったのか、と思いまして」

 

ああ、そう言うこと。それなら答えは一つだ。

 

「あるよ。弁当を交換したりとか、結構したよな?」

 

俺はそう言って結菜の方を見る。彼女も頷いた。

 

「そうね、この朴念仁はそう言うことをしても気が付かないけれど」

 

朴念仁なんて酷いことを言う。俺は勘違いしないように律しているだけだぞ。あと、単純に結菜のお母様が怖いだけなのだ。

 

……結菜に相談してみようかな。

 

俺はふと脳裏によぎったことを彼女に相談することにした。俺一人ではどうにもならないことだし、結菜の力を、あわよくばアイシャの力も借りたい。

 

「なぁ、二人とも。相談がある」

 

「どうしたの、いきなり改まって?」

 

「何でしょうか?」

 

二人は箸を止めて、俺の方を見る。

 

「俺さ、シークヴァイラ・アガレスって言う、何だ?すごい貴族の娘さんからプロポーズされてんだよね」

 

「「はい?」」

 

「とりあえず、今は『友達からお願いします』ってことで先延ばしにしたんだけどさ、俺、彼女とどう向き合えばいいんだろうなって思うのよ」

 

俺がそう言うと、眉間にしわを寄せて指で揉んでいる結菜と、苦笑いのアイシャ。

 

「あなた、一体何をしたの?」

 

若干苛立っている様子の結菜さん。うん、そうだよね。俺もそう思う。『自分の親友が何かよく分かんない奴引っかけてきて、結婚を約束した』とかふざけすぎてる。

 

「ナンパから助けたくらい。しいて言うなら、俺がモチーフの特撮ヒーローのファン。で、リアルの俺を見て、二度目の恋って奴をしたらしい」

 

「それは随分重症ね……」

 

まるでリアスみたいなことを言い出す結菜。すると結菜は雰囲気を呆れから打って変わって、真剣なものとした。

 

「いい、大地?あなたは確かに何人もの女性を妻にすることが許される、いいえ、して当然の立場の人間よ」

 

「俺は遥輝一人愛するので大変なんだけど……」

 

「お黙り」

 

「うっす」

 

そのオーラに、俺は圧されるしかなかった。何で結菜さん、そんなに怒ってるの?怖いよ……。

 

「あなたと言う『空っぽの器』に愛と言う『水』をいっぱいに注ぐには、私一人では無理だってずっと思っていたから、そのアガレス家の娘さんとの婚約も『良かったじゃない』とは思うわ」

 

そう言うと、ため息を一つついた結菜。

 

「でもね、せめて責任は持ちなさい。あなたが自覚のない女たらしなのは、もう仕方ないのかもしれない。だけど、その子にとっては何物にも代えられない『愛』なのだから」

 

そう、ですよね。俺の知らないことだったとしても、それが俺のせいで大変なら、責任くらいは感じないといけないですよね……。

 

何だろうな、ラヴィニアん時から全然変わってない気がする。もうちょいgive me more power.なのです。

 

「私からはこんな感じね。アイシャはどうかしら?」

 

「わ、私ですか?えっと……その……」

 

結菜に話を振られて困った様子のアイシャ。顔を真っ赤にしている。アワアワし、ついに指笛を吹いた。

 

「どうも皆さん、赤兎馬です。お呼びですか、アイシャ?」

 

グラニがやってきた。今回は『疲れない為の体にするのです』と言うコンパクトモードこと人形サイズの馬になっている。今の指笛の時点でアイシャがグラニを呼ぶのはいつもの様子から何となく分かっていたことだ。

 

「グラニ、今の話を聞いていましたか?」

 

「ええ、勿論です。これでも、老人は耳が早いものですから」

 

老人ではなく老馬だと思う、って言うのは流石に野暮か。

 

「今後あなたのことを赤兎馬と呼びます。なので、この場を何とかしてください」

 

「それは無理な願いでは?自分、馬ですぞ?」

 

アイシャの無茶ぶりに、流石のグラニも困惑する。そんなグラニの言葉を受けて、目を閉じ、深呼吸をするアイシャ。パニックを起こしていたことを自覚したらしく、精神統一に入ったっぽい。

 

少し間を開けて、アイシャが目を開いた。

 

「私も、結菜同様にあなたを愛しています」

 

「あ、胃が逝く♡」

 

Side out




日常回(?)でした。大地君は色んなツケを払わないといけなさそうで大変ですね(ハナホジ)

次回はまたちょっとした日常回をやります。
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